フリージアep/ ART-SCHOOL その他

 2007-12-13

ART-SCHOOLの『フリージア』を聴きたくなって、でもレンタルCDがツタヤになくて、で、買いに行くのも面倒くさかった(雨が降っていました)ので、初めてiTunes Storeで曲を購入しました。なんだよこれ、やっぱりCDで持っておきたかったかも。それはiTunes Storeに対する不満とかではなく、この音源自体が好きだったからで。

四曲入りのシングルなのに、どれも彼ららしからぬ曲の長さで、収録時間は彼らのミニアルバムとそんなに変わらない。というか四曲中三曲がアルバムの柱になりそうな曲ってどうよ?OASISのシングル『Roll With It』とかくるりのシングル『World's End Supernova』並の豪華さ。というか『フリージア』はアルバムに入れればいいのに。彼らの曲の中でも、神々しさなら一番(PVとか。あれは笑って観るものだけど。焼きキノコwww)。時々こういうわけのわからん事をするのが好きだよなあ彼は。『テュペロ・ハニー』とか、どう考えてもカップリングの『その指で』の方がいいし。

D

フリージア

フリージア

カップリングにいい曲が多いアーティストってやっぱりなんかいいですよね。スマパンの『Pisces Iscariot』とか、『Siamese Dream』より好きになりそうだし。昨日レンタルしたけどこれはいい。ビリーコーガンは声を荒げてマッチョロックをするよりも奇麗な曲・奇麗なメロディを奏でる方が素敵な気がします。『Today』はそういう意味でも彼の中のバランスが取れた大名曲だと、一か月に一回くらい思います。

D

Pisces Iscariot

Pisces Iscariot

やはりカップリングとなると、気合入れまくった曲よりもあっさりした曲の方が多くなりますが(時々何でそこまで作ってカップリングにって大名曲を作る奴、ノエルとかがいますけど)、そういった場合のビリーの声はやたら美しいなあと思いました。単にそういうのを私が好きなだけだろうけど。

ART,NBA,髭

 2007-11-23

最近はまた買い物が酷い。色々買いまくっている。漫画は前に述べたとおり。CDもそれなりに買ったりした。あと演奏用の機材とか。

LOVE/HATE(初回)

LOVE/HATE(初回)

UNDER MY SKIN

UNDER MY SKIN

DIVA

DIVA

ヤフオクで買ったCDズ。これで第一期Art-SchoolはあとCD音源はシングル『EVIL』だけだけど、あのシングルは収録曲四曲中三曲がアルバムに入っているから買う気にならない。それでもいつか買ってしまいそうな自分が怖い。

『LOVE/HATE』は初回プレス分限定の曲『Seagull』一曲のために買ったようなものだ(まあ以前はデータでしか持っていなかったのでどっちにしろCDで欲しかったけど)。このボーナストラック、それなりにいいけど確かに本編に入れたら浮いていたかも。どちらかといえば『LOVE/HATE』の憂鬱陰鬱路線じゃなくてもっとインディー時代に近い曲だった。しかしやっぱりこの時期の曲は彼らのキャリアの中でも特に繰り返しが頻繁で、普通に「手抜き」に見える。それでもそれがそれなりによく聞こえるのは、単純に私がこういうシンプルな曲構成が好きなだけなんだろう。

しかし聴き返すたびに、「『LOVE/HATE』はいいアルバムだなあ」と思う。色々なUSオルタナ系バンドの影響と、ニューウェーブかポストロックよろしくな切なげな旋律が巧くはまっている気がする。なんとなくイメージで言えばMewとかが一番近いかも。

で、その『LOVE/HATE』以前のシングル『UNDER MY SKIN』は、正直表題曲よりもカップリングの方が出来がいいように思える。『JUNKY'S LAST KISS』はブリッジ部がかなりNIRVANAを思わせる、しっかりと上り詰めない激しさがのた打ち回るメロディで素敵。そして『LUCY』は本当にそれこそMewとかを引き合いに出すような優しい音でできた名曲だと思う。これは彼らの第一期の曲の中でも一番第二期以降っぽい曲かも。歌詞は相変わらず中二だがな。

で、その前のアルバム『Requiem For Innocence』の先行シングル『DIVA』。こっちは四曲中二曲がアルバムに収録。実は『Requiem For〜』って十二曲中五曲が既出曲なんだな。まあ別にいいけど。ちなみにそのアルバムに収録された二曲はどっちも好き。で、そんなこのシングルの魅力は『レモン』に尽きる。僅か二分足らずの激しめなUK風ギターポップだけど、サビのローゼズ風ブレイクが格好良い。そして適度に揺らぎ激しくなるギター。こいつらがどういう音楽に憧れているかがすぐに分かる一曲。あともう一曲はソロ時代の曲のリメイク?メロディが見事に『LOVE/HATE』の『Bells』に使い回されている、ピアノが入った静かな一曲。こういう曲は最近に近づくにつれて良くなっていくので、この時期のこういう曲はそんなにでもない。まあ嫌いじゃないけど。

どちらのシングルも移籍前の東芝時代のもので、両方とも廃盤。オークションではそれなりにプレミアもついた。


Love/Hate

Love/Hate

で、ちょっとややこしいけれど、UKオルタナロックバンドNine Black Alpsの新譜のタイトルも『LOVE/HATE』。こっちは忙しくてまだちゃんと聴けていない(次に挙げるCDばかり聴いてるせいだけど)。前作はグランジ曲ははっきりとグランジ、エリオットスミスな曲は完全にメロウって感じで、両方が一体となった曲はせいぜい『Unsatisfied』くらいだったけど、今回のアルバムはそれら二つの傾向が混じった曲が多くなっている。一曲目からやたらポップな『Bitter End』だからなあ。そして自然と、切なげなアルペジオと轟音を繰り返す曲も増え、アルバムタイトルだけでなく曲まで本当にArt-Schoolぽくなっててびっくりする(本当はMySpaceで発売前から聴いてたんだけど)。だからUSインディグランジって感じは結構後退して(それでも十分にグランジだけど)、80年代以降のUKギターロック的な側面(Ride!ジザメリ!ローゼズ!)が増えた。多分このせいでファンの一部には評判は良くないと思われる。私はどっちも(USもUKも)好きだから無問題。聴き込みます。メロディは本当にいい感じ。単純にいい曲を書くと思う。

Chaos in Apple

Chaos in Apple

そして、ここ最近でUSインディな傾向が更に促進されていた髭(HiGE)の新譜。もうずっとこれを待ってた。グランジと聞いてずっと待ってた。実際はそこまでグランジグランジな曲ばかりでもなく、そして何よりも、どう考えても前よりも練られていない、というか練り上げることを完全に放棄した曲が並ぶ。その辺のせいか2ちゃんでは結構評判悪い感じだけど、いやいやでもこれはいいぞ。へろへろしたUSインディロック、本当にPavementっぽい曲がずらりと並ぶ。この感じが好きな人にとってはまあ見事なアルバムだろうこれ。『GOO』とか、やってることは悔しいくらいにシンプルなのに、微妙な盛り上がりでやたら興奮するし、『B級プロパガンダ』の最後のサビ前のちょっとアルペジオがサイケになる部分とかが曲のシンプルさにとってつけた感じてやたらその曲作りに魅力を感じる。シングル曲が過去最大の三曲入っているが、それらが特に山場になったりすることも無く、かといってアルバムに核となる大曲が存在するわけでもなく、そしてサイケとグランジとシューゲイザーの隙間でヘロヘロとめまぐるしく展開していく『電波にのって』でアルバムはなんとなく終わる。確かに『Thank You,Beatles』で見せた大胆なダイナミズムみたいなのは無いけど、その代わりにあるのは非常に確信犯的な倦怠感。『100%太陽』のベイビー連呼なんて、相当やるせない。ある意味Pavementでもここまでしねえよって部分がある(いやでもあいつらなんでもありだからなあ……)。適度にやる気の感じられない須藤寿のボーカルももう何て言うか、狙いまくりだよね和製マルクマス。ああ、抗えない……。

いやでもこれは本当に、日本産の『Crooked Rain, Crooked Rain』かもしれない。日本のローファイロックのメジャー進出の大切なワンステップかもしれん。これも聴き込みます。好きだー!ローファイ万歳!

Please Take Me Anywhere!

 2007-11-15

まずは風邪を治さなくちゃなあ……。寝苦しくて仕方が無い。


サニーデイサービスの曲って、曲から景色が見えてくるからいいですね。その中に行きたい。


私はあらゆるカルチャーのそういう、どっかに連れて行ってくれる部分が好きです。小沢健二を聞けば90年代の東京の幸せな群像の中にいる気がするし(LIFEとその前後限定ですがね)、『The World Is Mine』期のくるりを聴いてるとえらく寂しい世界の果てにいる気がするし、リバティーンズを聴いてるとボロボロでくすんだロンドンの街にいる気がするし、初期ライドを聴くと純粋な場所に来た気がするしあれ音楽しか語れてないなじゃあ『リバーズエッジ』読んでやたら冷ややかな夜中の川べりに立ちたくなったり、『ラブやん』読んで引きこもりたくなったりならなかったり、『FF9』のファンタジックに中世と近代をごちゃ混ぜにしたイギリス的世界観には引き込まれるし、ホールデンのクソガキよろしく夜のニューヨークをうろうろしたいし、ああそういえば映画は結局全然観ていないや誰だよ理論武装の秋とか言ってた奴は。




「私はとても文化人ぶりたい。他人が吐き気を催すほどに自分のノウレッジをひけらかして街を歩きたい。そしてそんな話を分かってくれるそれなりに素敵で切なさげな女の子と一緒に寂しい海沿いの場所で投身自殺したい。」

こんなことを時々それなりに真面目に考えてる自分がいる。割とまとも:ヤバイの比率が6:4くらい。やばい。



しかし何で「愛する人と一緒に投身自殺」っていうのはこんなにも美しいような気がしてしまうのでしょうかね。「死ぬ時は二人で」とか「死んで一つになる」とか「死を前にして分かり合っていた二人」とか、そんなはず無いじゃんと平気で思えてしまうのに。私は「君の青い車に乗って海に」行きたいし、「きみとどこか遠くへ もっと遠いところへ」行きたいし、で、こういう思いをするたびに、いい歌ってすごいなあと何ともしょうもないことを思ってしまう。



強い幻覚を!それか気が狂うほど美しく冷え込んだ世界を!もしくはどうしようもなく淀み狂った現実を!



シド・バレットが見た世界を私もちょっと見てみたい、かなり怖いけど。

Best Sky

Best Sky

The Madcap Laughs

The Madcap Laughs

しかし、どうあがいたって想像の外の現実の私はどこにも行けやしない。全部風邪のせいだい!

風邪をひいた拍子にひきこもり

 2007-11-14

不覚にも風邪を引いてしまい自主休講。でも前日のバイトはどうしようもないから行った。悪化した。今日は結構きつい一日だった。鼻詰まりと頭痛と底冷えに支配された私の生活は一人暮らしには辛すぎる!一人暮らしはじめてここまで本格的に風邪引いたのは初めて。


実は何を隠そう、私は九州大学の学生の端くれ(クズとも言いますね)なんですけど、そんな九州大学で今度ライブがあるんですけど、僕が所属しているサークルのイベントは、ゲストバンドを呼んで演ってもらったりするんですけど、その紹介をどうやら私が書くらしいのでしばらく情報収集。


今回我がサークル『Q-Folk』(九州大学フォークソング部。どうでもいいけど、どこの大学でもフォークソング部は単純に軽音部みたい)がゲストとして呼ぶのは二バンド。『百蚊』と『ガロリンズ』。


まず百蚊について。福岡出身のこのバンド、最近音源が全国流通になったらしくて、タワレコでゆら帝と一緒の試聴器にぶち込まれていた。公式サイトにはその音源の試聴の他、直接MySpaceへのリンクも張ってある。http://www.geocities.jp/one_hundred_mosquito/main.html

私はこのバンド主催のライブ『媒介』(2007・4/15(日)at decadent DELUXE)に行って彼らのライブを一回だけ見たことがある(まだこの頃はライブひきこもりじゃなかったんです)。このイベント自体は映像によるサイケデリックな演出がなんともアンダーグラウンドな雰囲気を醸し出すいいイベントでしたが、そのラストに主催者である彼女ら(フロントに立つ梶原女史は華奢な女性。他は男三人のフォーピースバンド)が登場。それまでに出てきたどのバンドよりも激しくハードコアな(この表現はなんだか二重表現でダサいが)パフォーマンスで少なくとも私を圧倒した。

彼女らのサウンドの特徴としては、全体的に不穏な色が濃い。とんがった音で奇妙な、しかし流麗なフレーズを掛け合う二本のギターとそれを支えるというよりもそれに同期しているかのような変拍子全開のドラム、奇妙に暗躍するベースといったサウンドテクスチャーの中を男女ツインボーカルが囁いたり叫んだりするという構成。巷では『ニューウェーブ・オルタナティブバンド』と称されているが、ライブはジャンクに近いとも評判。そのライブではともかく梶原嬢が暴走する。私が見たときはアンプやスピーカーに登って(デカタンのステージはあんなに狭いのに)、スクリームしながら痙攣したり飛び降りたり飛び降り方に失敗したりして、その華奢な体は持つのかというほど荒れ狂っておられました。しかし、そういうハードコアな背景を持ちつつも、サウンドは時にどこか奇妙なポップさも覗かせる。こういう要素がやっぱり攻撃的な側面を際立たせるし、またそういう鋭角的な音楽の中だからこそ彼女らの奇妙なポップセンスも光っている、気がする。

MySpaceで聴ける『RIOT』という曲が私は一番好き。変拍子なのにどこか綺麗でポップな側面と、そこから一気にシャウトに流れる様はこのバンドの真骨頂だと勝手に思っている。

彼女たちは学祭の一日目、すなわち23日の昼に登場します。公式サイトに宣伝が載っているのを見るとなんだか素敵な気分です。




次、二日目の24日に出演するバンドはガロリンズ。彼女たちは大人の女性三人によるオルタナスリーピース。彼女たちも福岡のバンドです。彼女たちは福岡アンダーグラウンドシーンでもマザー的な存在で、ギターボーカルのyoshie女史は様々な形で福岡インディーシーンに貢献しておられます。そんな彼女たちのバンドの特徴としては、非常に性急で歪なオルタナサウンドがあります。ガリガリと何かを削っていくかのような激しくもしなやかな音、それをしっかり支えるリズム隊。スリーピースらしい無駄の無いサウンドで、物凄くエネルギッシュでスタイリッシュなロックだと勝手に言えます。彼女たちは外国でもライブを積極的に行っており、そのライブのエネルギーは折り紙付き。

また、彼女たちはもう一つ大事な特徴が。それは彼女たちが毎回異様なコスチュームを着てライブをすることである。ネグリジェからメイド服まで様々である。コスプレガールズ・パンクロックバンドなのである。ちなみに年を聞くのは禁句である。

彼女たちはその経歴からすれば意外だけど、音源は多くのコンピレーションなどを除くと、自分たちだけのアルバムというのは一枚しか出していない。またyoshie女史はソロでも『noumi yoshie』名義で活動中。http://www3.coara.or.jp/~yoshie/



こんなところです。福岡在住でこんなしがないサイトを観て頂いていて、しかも23,24,25日(これが九州大学の学祭期間)のどこかで時間的余裕がある人は、もしよろしかったら私たちのサークルに来ませんか。多分無料でライブとか観れるはず。あとジュースもただでもらえるから、喉が渇いたときもどうぞ。学生のうちに馬鹿をしておかなければ。本当は一生馬鹿でいたいけれど。

SWAN SONG(DISK1)/ ART-SCHOOL MUGEN/ サニーデイ・サービス その他

 2007-11-07

前回の日記の続きじゃないんですけど、買ってしまいました。

SWAN SONG(DVD付)

SWAN SONG(DVD付)

ヤフオクで落としました。高かったです。正直自分の行動に自信がもてません。本当にこの値段で買ってよかったのか?まあ内容は良かったんでどうでも良いんですけど。


この前のライブで『DRY』という曲をやってたんですが、これはこのアルバム収録で、そしてこのアルバム自体は発売時から限定生産でとっくの昔に廃盤。値段も高騰し、非常にお求めにくい曲でした。僕はニコニコ動画で聴いてたから知ってたけど。思うに、彼らのレアな曲は妙にレアすぎることがあるのです。東芝時代のシングルのカップリングとかも廃盤で入手困難です。そういう曲をライブでするってことは、確かにコアなファンにとっては嬉しいだろうし、知らない人も知らない曲が聴けていいんだろうとは思うんですが、やはり曲は知っている方が楽しめる気はするんです。私も『レモン』という曲がはじめなんていう曲かライブ観て分からなくて、ライブ終了後の物販で直接本人(木下理樹)に聞いてしまいました。そこで彼らには、そういう昔のレア曲を大事にするのなら、何らかの形で救済措置をとって欲しいのです。今一番思いつくのは、レディオヘッドがこの度やったようなダウンロード方式。まあそれはバンドのスケールがちょっと違い過ぎるのでアレですが。せめてiTunesストアで買えたりすると助かるんですけどね。でも多分レコード会社の関係で難しいんだろうな……。

しかし何でそんなレアな曲にばかり良い曲があるんだ。『JUNKY'S LAST KISS』(シングル『Under My Skin』(これも廃盤プレミアつき)のカップリング)は大変よろしい曲でした、この前のライブではじめて聴いたけれど。

本当に、彼らに限った話じゃなくて、その辺のシステムが音楽界全体で充実してきたら、色々と素晴らしいもんが見えてくるんじゃないかなあと思います。何だろうこの「上手く纏めようとして優等生っぽく言ってみた」的付け足しは。




話が結構違う方向に行くんですけど(でもやっぱりCDの話。最近CDのことしか頭に無いなあ。前からかもだけど)、今朝蔦屋にCDを返しに行く際に、なんとなく久しぶりにサニーデイ・サービスを聴きながら行ったんです。ついでにそのまま学校に行くんですけど箱崎に。まんだらけのもう一個北側の道から都市高速の北側(つまり海が見えたり工場が見えたりする側。美しい……)を通って向かっていったんですが、このとき聴いたのは『MUGEN』だったんですが、これがまた非常に良くて。このCDの魅力は簡単にそのCDの中の世界−「昔の日々を思い返したりしながらもそれなりの幸せの中にいるけれど曖昧にまどろんだ夏休み」に入り込めることなんですが、この音楽と外の世界の車のうるささに大きなギャップがあって、それが大変感情的にキたんです。何ていうんだろう。内側の楽園チックなもの(この楽園っていうのはある意味空虚に近い幸せな感情のことを言うのだろうか)と、実際の外の世界のあわただしさの明らかな違いを前にして一人ぼけーっと自転車をこいで海沿いの道を行く。この、なんだか寂しいような、でもどこか満たされるような感覚を何と言えばいいんだろう。

綺麗なものっていうのは、ただ綺麗なものだけがあるよりも、汚いものというか、現実的なものと隣り合っている時の方が美しさを増すと思うんです。多くの人々が少年性の喪失に自らの情熱を注いだりするのも、その辺の美しさがあるからだと思うんですが。そして、そういう切ないような感じの美しさの中にいると、今度はその「汚い」側のものも、妙に趣深く見えてくるというか、色々と想像を膨らませることが出来るのです。例えば都市高速の道路を支える、海に面したあの無骨な柱。例えば海の向こうに見える私のよく知らない建物の群れ。例えば海の上に浮かぶ何かのゴミ。こういうものに妙に感情を傾けてしまったりします。

私は多分ナルシストなんで。だからこんなことを幾ら説明したって自分のためにしかならないのに。

話をサニーデイに戻すと、彼らの音楽、というか曽我部恵一の音楽はそういうちょっとした街の風景とかを気にさせるような、そんな効果があるように思えるのです。何でだろう。時々そういう、やたらと周りの風景を気にしてしまう音楽があるんです。あの人工的な海沿いの道はそういう創造をするのに凄く適していて、私は好きです。

この『MUGEN』、実際世界観はかなり空虚です。本人たち的にも、前作『24時』で出すだけのものを出しでもがくだけもがいて、その結果バンドとしてのバランスが崩壊した後なので、そこにはもうバンドとしてのダイナミズムみたいなものは消えうせていて、しかしそれがこの完全な「淡くて切なくて空虚な」世界観にものすごく合うのです。

見つかった?見つからない

何がある? 何も無い 夏の終わりに

                  『八月の息子』

電車のホームに佇むふたりを見た

言葉は少なく さよならも言えず 

                  『江ノ島』

高鳴る心は寄せては消える夢のよう

手にした次の瞬間にはなくなるものだから

                  『サイン・オン』

徹底的に切なくて空虚な歌詞と、永遠の気だるい夏休みを思わせるこのCDは、高校の時相当聴き返しまくってました。別にそんな風景に出会ったことがあるわけでもなんでもないのに、なのに心が苦しくなる。そしてほんのちょっと優しくなれそうなアルバムだと思います。

全ての高校生よ、サニーデイ・サービスを聴いてセンチメンタルな気持ちになっちまえ!

何だこのシメは?

MUGEN

MUGEN

そして今日もまた、夜中に蔦屋にCDを借りに行くのです。

時間と死、永遠と夜勤、そしてCDと漫画

 2007-10-21

フィッシュマンズなんかを夜勤明けに聴きながら、世界の終わりをちょっとした出来心で待ってみたりするような20代になっちゃいけないよ皆。


しかし、優れたCDっていうのは、もうそれ自体が一つの空間として機能して、入り込んで聴けばその音の中で世界が完結してしまいそうな錯覚に陥ります。勿論優れたCDが全部そういうものってことはまず無いんですけど、特に独特の寂しくて美しい世界観を湛えたCDなんかではこういうことが起こりがち。なかなか帰って来れなくて、生活に支障をきたすこともしばしば。『聴くドラッグ』と書いてしまえばどこか陳腐だけれど、まあそういうものじゃないかなあと思う。


それにしてもフィッシュマンズの音楽は寂しい。声も音もリズムも歌詞もみんなぼんやりとした夢の中の出来事みたいで、目を覚ましたら全て消えてしまいそうだ。でもこの世界に深く入り込んでしまえばまあ、社会的に不適合にもなりかねないくらいの深みというか、『空っぽ』さがある。聴く時は足を滑らせて奈落の底に落ちて帰ってこれなくならないように気をつけましょう。



あと、岡崎京子『ヘテロセクシャル』を手に入れた。作者が巻末で言うとおり、後期岡崎の短編集の中でも割とゆるいできの作品ばかり入っているらしく、全体的に緊張感は少ない。でも話の独自性は流石で、どうしたらこんな話思いつくんだろうという部分は多くあった。まあ、やはり『私は貴兄のオモチャなの』『チワワちゃん』とかほどの鋭さは無いけれど、それでもそれなりに面白かった。決定的な破綻が少ない分、こっちの方がより現実的なのかもしれない。

空中キャンプ

空中キャンプ

Neo Yankees’Holiday

Neo Yankees’Holiday

ヘテロセクシャル (単行本コミックス)

ヘテロセクシャル (単行本コミックス)

そして、ついにこれ解禁。

Love/Hate

Love/Hate

ねえジェニファー、僕は汚物まみれ

 2007-10-04

不意にMewの一枚目をこの真夜中ヘッドフォンで聴いたら、なんだかセンチメンタルな気分になりました。『She Came Home For Christmas』って曲。普通に素敵な楽曲に程よいエコー感のある上モノと声が綺麗。私もディレイを買ったんだからこういう綺麗な使い道を模索しなければ。でも最近ちょっと忙しい。学校は大変です。でも単位は大事。


Mewみたいな、こう、透き通ったクリーントーンなギターにいい具合にディレイ掛けて、そして盛り上がるところでしっかり歪ませるスタイル、これはまあ確かにギターロックの定番かもしれないけど、やっぱり抗えない魅力があるもんです。日本でそんなことをやってるバンドの中で一番分かりやすいのがアートスクールだから、恥ずかしくても聴いているんだよしょうがないよと、何故か昨日の自分に返事してみたり。つまり、ポストロック的なものを少しだけ吸収したグランジかシューゲイザーが今の私のど真ん中ということか。

でもペイヴメントや髭みたいなのもいいなあ。


美しさとは。


永遠とは。


そんな、なんだか真面目に観念的に考えると何回輪廻転生しても届かなさそうなその命題に、言い方は悪いけど手軽に近づける気がしてくるもの、それが音楽とか小説とか絵とかだと思うんです。作品を作るということは、そこに作者の美意識を封じ込めるということ。そしてその美意識を誰かと共有したい、そんなどうしようもなく他人に拠った満足、そういうものを得たいがために身を削る芸術家もいるんだろうなあとか、まとまりのないことを考えたり。




何故かアマゾンで『SWAN SONG disk2』が定価で売ってたので購入してみることに。届くかなあ。あと『Miss World』も一緒に注文したから、これで大体初期アートスクールの全音源が、シングルのカップリングと『SWAN SONG disk1』の四曲以外は全部揃うことになる。初期ベストとかのプレイリストを勝手に作れる。一年前はどっちかというと「中二wwww」って感じで馬鹿にしてたのに……。


また夜八時から1時くらいまで寝てたから夜中は自由。夜中にヘッドフォンで聴く音楽の崇高性を最近思い出してきた。


あとついでにアマゾンでサニーデイリアルエステイトの一枚目も買っておいた。福岡のタワレコには二枚目と四枚目しかない。エモ的に大事なバンドじゃないのか?


Jimmy Eat Worldの『Breed American』にはなんだか相当がっかりした。『Clarity』におけるともすればデスキャブ的なセンチメンタルさがかなり欠落してしまったのは残念。こんなことを発売後6年ほど経った今書く私もどうかとは思うんですが、最近やっと聴いたので……。別に単に彼らが私の好みから離れて行っただけなんですが、何だろうこの寂しさは。『Clarity』はもっとアルバムトータルが短かったら超絶名盤な気がしますが、それでも流石に一曲一曲のクオリティ、透明感とかそういうのが素敵だなあと思います。やっぱり夜中にクリーントーンのギターの音は沁みる。

いしわたり淳治の最近のコメンテーターっぷりは異常

 2007-09-26

スーパーカー解散後いちばんいいポジションに就いたのは奴かもしれんね。ロックご意見番の若手代表を雑誌『MUSICA』において木下理樹と二分しているのには笑った。うん、確かに彼はしゃべりだけでも生きていける人なのかもしれない。個人的にはスーパーカー解散時期のやたらぶっちゃける彼のインタビューが相当面白かった。よほど不意打ちだったんだろーなって考えたらナカコーがなかなか酷い奴に思えてくるwwwiLLはもっと前に出てきてもいいのになあ。


アヒトイナザワごっこをして、手のひらは豆だらけ。左手親指の豆が一番深刻で、何するにも痛い。しばらくはこの痛みと枕を共にしなければなるまい。「やあペイン!お風呂できみの激しさを見たよ。この青春野郎!」



電池を交換したらエフェクターの音が急速に復活した。「もう駄目だクソな音しか出ない!」とか思ってたけど、問題は身近なところにあった。色々手早く済ませる必要があるなあ。ソングライティングとそのアレンジの徹底、学祭バンドの早急な練習、ドラムの練習、そして文芸部の作品・・・・・・。夏休みはもう黄昏の季節なのに。


天神蔦屋がマジ必死。やたら半額セールを始めた。もしかしたらそのうちやめてしまうかもしれないから、なるべく早いうちに一杯借りておきたいものです。以下、今日借りた中で良かった気がするもの。まだ全然聴けてないけど。


・Sounds Of Summer /The Beach Boys

何だこの曲数、この音質・・・・・・。実際、音質が良すぎて、他のアルバムから曲を引っ張ってきてプレイリストを作ろうとすると音質的に浮く。単純にボリュームが大きいのもあるが、心なしか音が以前のCDより綺麗な気がする。

内容は要するにビーチボーイズの数あるベスト盤の中でも最強クラスのもの。大抵の代表曲は当然のこと、時々渋い選曲(『Wild Honey』から二曲も選曲してたりする!)が見られて嬉しい。まあそれでも、同じベスト盤でもブライアンウィルソン自身が選曲した『California Feelin'』はペットサウンズ以降の曲が多くややマニアックなのに対し、こっちはモロビーチボーイズって選曲ではある。中に入っている40ページのブックレットの殆どが歌詞で、解説やアーティストのコメント(中村一義とか曽我部恵一とかいしわたり淳治とか槇原則之とか)がことの他少ないのはちょっと期待はずれ。まあでも、相変わらず曲は最高。曲の中に永遠に刻まれた青春の風景(日本人には全然関係ないものが殆どだけどな)、キラキラと光る海、そして時代の重みとか色々な要素が付加されて生まれた叙情性や寂寥感・・・・・・。そして彼らの曲のアレンジにおける、絶妙な音の薄さは何なんだろう。ファン!ファン!ファン!



・XO /Elliott Smith

アメリカのインディなアーティストのいくつかはビートルズの叙情性を増幅することに物凄く長けている。ペイヴメント、デスキャブ、ストロークス、ロックスリー、そしてこのエリオットスミス。インディじゃない気もするが。この素敵な小品博覧会な様相は素晴らしい。いちいち地味なアレンジが夜中にはやたら沁みる。メロディもこう、派手派手な泣きメロでもないし、かといって元気のようなものは感じさせない、でもビートルズのメロディのツボを的確に抑えて増幅させた、「何気なく素敵な」ものが多い。個人的に思うのは、イギリスのバンドはビートルズ的要素を荒々しく、またははっちゃけて使用する傾向(オアシスとかリバティーンズとかブリットポップ期のブラーとか)があるのに対し、アメリカのバンドは要素を叙情的に解釈する傾向がありそうな気がする(ニューヨークの連中は別だが)。自殺とか何とかはよく知らないけど、こういう音楽はそういったことで評価が左右されるものではなく、もっと普遍なものだと思う(自殺が評価に大きく影響したニルヴァーナみたいなのを批判する気な訳でもないけど)。




最近、寂しい音楽が好きなのかも。ポストロックとかはちょっと虚無過ぎたりするから、ちょっとそっちにも接近しているが基本ポップでメロウなのが好き。それか妙に古めかしい、60’サウンドのあのくすんだ感じ、レコードから流れてきそうな妙に薄っぺらくて透明感のある音とか。

でも自分のバンドはビッグマフ乱用しすぎ。少しも反省する気は無い。

逆ゴールドラッシュ・つまり放出

 2007-09-22

Line6 DL4落とした。オクの話。26500+送料。まずまずではないか。アダプターも付いてるらしいし。


CD買った。新品で。最近ややリリースラッシュ気味か。


・左利きのキキ /Art-School

中々曲のバランスが取れててミニアルバムとしては正解な曲の並び。冒頭からの三曲が良い。予定調和とか言うな。いやでもなんか初期のシンプルな繊細さみたいなのは戻ってきてる。これと最近のメロディに凝ったりポストロック風味を加味したりした曲想とかを混ぜたらいいアルバムが出来そうで期待は持てる。最後の曲は要らない。今更四曲目みたいなある意味しょうもないことをしちゃうのが憎めないところ。まんまやん。でも好き。最後の曲は要らない。

タワレコの試聴機で聴くと声が変に聞こえた。別人みたいな感じ。


・黒にそめろ /髭(HiGE)

冒頭曲は言うまでも無い。アイディアと雰囲気一発って感じがなんとも痛快。他の三曲も思いのほか適当な作りだが、そのワンアイディアが非常に効果的な使われ方をしている。流石に二曲目は酷いと思ったが、でも嫌いでもないな。四曲目は別の意味で酷いwwwもうね、こういう曲を批判する人間には一生なれないかなあって思う。

アルバムは十一月予定。


どっちもライブ行って見たいが、金が・・・・・・。エフェクターとアンプがめっちゃ欲しい。エフェクターは遂にディレイが入るので、後もう一個歪みが欲しい。RATか?あとアンプはフェンダー。ツインリバーブかザ・ツインって感じ。金欲しい欲しい。


あと、吉井和也も欲しい。ナインブラックアルプスももうすぐってどこかで聞いた。




特定の人々へ。ゲリラライブお疲れ様です。Voxのパスファインダー10あたりなら結構安価で買えるですよ。

電気羊の夢を見たい

 2007-09-14

天神蔦屋が遂に半額サービスを始めたもんだから、CD借りまくりな私です。一日七枚と限度を決めて四日間当日返却で頑張ったんです。今日でそれも終わり。ありがとう蔦屋、誰がわざわざオンラインクーポン券を本当に紙にコピーして持ってくると思ってるんだろう。



そうでなくとも最近CD借りすぎてもう何がなんだか良く分からないのですが、その中で一聴して良かった、引っかかったものをなんとなくセレクト。


・Zombie Worm /Dinosaur Jr

『Just Like Heaven』一曲のためだけにレンタル。このCDはダイナソーのグリーンマインドより前のベスト盤なんで、『wagon』とか入ってないんですが、そのグリーンマインド前のアルバム三枚中二枚持ってるので。で、再発盤なら2nd『You're Living All Over Me』のボートラで『Just Like〜』が入ってるはずなんですが、私が買ったのはどうやら古い盤らしく、再発版の『Bug』と合わせて『Show Me The Way』がダブってしまってました。ムカつく。

でも、彼らの1stは持ってなかったので、その曲も聴けたからいいかなあと思います。そして見事な金太郎飴っぷり。でも物凄く格好よいから問題なし。


・Everybody Knows This Is Nowhere /Neil Young

ニールヤングの曲に漂う寂寥感は一体何なんでしょうか?このアルバムはCrazy Horseと初めて共演したアルバムで、そろ初のアルバムから四ヶ月(!!!)で作ったらしい名盤。この次が『After The Goldrush』なんで、きっとこの頃は本当に全盛期だったんでしょう(もっとも、彼も何度かピークがあるんですけど)。そのバンドの緊張感たるや凄い。ギターとか、バカテクで弾きまくってるとかそんなんじゃなくて、激しいのに非常に寂しい響きのするリフやフレーズが飛び交います。やたら長い『Down By The River』『Cowgirl In The Sand』(この頃の彼の曲はタイトルも格好良い!)で聴けるギタープレイは、流石に勿論まだグランジ化はしてませんが、それでもあの「何やっても冴えないで十代終わっちまったぜ」的な感じが強く出ているので、やっぱりゴッドファーザーなんだなあと思います。時代なのか、60's的なトレモロのかかったくすんだギターの音は適度に乾燥していて心をゆすります。そしてあの声。やっぱりあの声はずるい。要するに、トムヨークとかベンジーとか木下理樹とかああいう細くて泣きじゃくる声の元祖であり、サーストンムーアやJマスキスやスティーブンマルクマスとかああいうやる気の漲らないように聞こえる声の元祖でもあるわけです。本当かなあ。まあともかくいい声なんです。ずるい!


・Flowers /The Rolling Stones

本当はUK盤の『Aftermath』が欲しかったんですけど、蔦屋にはUS盤しかないので、こっちを借りました。要するに60年代中期のストーンズのベスト番的内容。この頃のストーンズはなんというか、非常にブリティッシュで、誤解を恐れずに言えばオシャレです。サウンドもビートルズやキンクス南下とそんなに変わらない感じがしなくも無いというか、そういうのが好きな人なら杉だろうってサウンド。私はベガーズ以降の「ストーンズ的ブルースロック」っていう感じの、あれがどうも完全には好きになれないんです。なんか野暮ったい。似たサウンドでもニールヤングにはしっかりと寂しさがあるのに、ストーンズはなんだか逞しさというか、ワイルドさというか、マッチョさというか、そういうのが出てきてしまって、なんか苦手な時があったり。で、この60's中期の頃はもうめっちゃポップで、コロコロ転がりまわるピアノやら、マリンバとかシタールとかやら色んな楽器が入ってるらしいんですが、それが曲に良くなじんでいるのがいいです。そしてミックジャガーの声はメロウな歌にちょっとしたスパイスとしての存在感が抜群です。だってあの声でワイルドなロックしたら意外性もクソも無い。この頃のミックのボーカルはキャリア中でもっともクールだと思います。ストロークスの1stとか、この頃のストーンズ的なクールなポップさを引用してるんじゃないかなあとか思ったり。どっちもクールさと力の抜けたシャウトの使い分けが素敵。


・The Rising Tide /Sunny Day Real Estate

これを見つけたのが今回の蔦屋周りで一番嬉しかった瞬間でした。初めて聴いたんですけどね彼らのCD。いい声〜かっけえええ!そしてオルタナ寄りなエモさ。デスキャブみたいな感情を抑えて美しさで訴えるエモも最高ですが、こういうのも大好きです。まだ全然聴いてないので、これからCD集めるのが凄く愉しみ。うん、これは集めよう!タワレコでお金を落とす必要がまた一つ。非常に曲線的なエモで良い。なんかぐるんぐるんして歪んでるギターがもう、これって感じ。エモって、綺麗な部分と激しい部分がはっきりとしてる曲がやっぱり多くて、その王道的なパターンって大体もう出尽くしてると思うんです。彼らはその中でとても素晴らしい美しさと激しさのバランスを持ってらっしゃる。いや、まだこれ一枚しか聴いてないんですが。歌メロが怪しくひねくれてるのがいいんでしょうね。それとギターのぐるんぐるんが合わさって、しかもメロウでキャッチー。既に解散してるのがあれですが、また新しい「CD集めたいアーティスト」を見つけて私は嬉しいです。


もうなんかあれですけど、デスキャブとこれがあったらもしかしてエモはもういいかも。






これから二日連続で夜勤の後、その夜勤の明け方と同じ日から夕勤二連続。しんどい〜。






あと、髭(HiGE)の新曲良すぎ。新アルバム名もなんかかっこいい感じで超期待。

曇り空がぼくの青空

 2007-09-03

今日も今日とて蔦屋でCDを漁る。いつもと違うのは、まさかの「キ」限定のラインナップということ。


・This Is Our Music /Galaxie 500

ベルベッツの後継者として名前が挙がるアーティストといえば、ジョイディヴィジョンとかテレヴィジョンとかソニックユースとかヨラテンゴとかですが、このGalaxie 500もよく挙げられるわけです。まさかレンタルでCDが見つかると思ってなくて、借りる機会を狙っていましたが、この度遂に借りました。聴いたところ、なるほどこれはと思いました。あくまでもルーリードのソロ的なロックンロールな路線ではなく、ヴェルヴェッツ時代のどろーんとしたけだるいポップさ、『Sunday Morning』とか『Candy Says』とかに近い、退廃的な美しさを湛えた曲がずらりと並びます。3ピースのバンドですが、まさにもうそれ以上必要ないという、ある意味理想的な枯れた詩情を生み出しているようです。だから多分テレヴィジョンやソニックユースよりも、ヨラテンゴや、もしかしたらジザメリとかにも近いものがあるかもしれません。



・Face To Face/The Kinks

60年代中期の、キンクス流ブリティッシュポップ三部作(勝手に命名。『Something Eles』と『Village Green』とこれ)の最初の作品。まず、先行シングルだったNo1ヒット曲『Sunny Afternoon』が、何故No1ヒットとなったのかが不思議なほど気だるい曲でいい。さっきのヴェルヴェッツ的な、さもすると死が迫ってそうな気だるさとはまた違った、大英帝国として終了した後のイギリスの社会の駄目な部分ばかりをクローズアップしていくのが、ここから数作のキンクス、というかレイデイヴィスの作風なわけですが、それがいきなり強烈かつ辛辣に炸裂してます。アコースティックなのに爽やかさのかけらもないサウンドに乗る歌が悉くあるロンドン市民のグダグダな日常とかを歌っていて、なんともいえない気持ちになるそうです。しかし、それよりも重要なのはここでガンガン作られるあまりにイギリス臭いサウンド。これが後にジャムとかリバティーンズとかに受け継がれていく独特のゴミ都会的メロディなんだなあと思うと感慨深いです。



・Killing Joke/Killing Joke

バンド名の時点でずるいですよね。キリングジョークって。格好よすぎる。所謂ニューウェーブ的サウンドですが、どうも日本ではニューウェーブって言ったらポリシックス的な、何かグシャグシャしてるけどポップみたいなイメージがあると思うんです。これは数年前のイギリスでもニューウェーブリバイバルで出たバンドの売れた連中が大体ポップだったこともあるのかもしれませんが、実際のところ80'ニューウェーブって基本的に暗いものだと思います。ポリシックス的ポップだったニューウェーブバンドって言ったら初期XTCくらいしか浮かばない私が言うのもアレですが。で、このキリングジョークもそういうわけで暗い。でもニューウェーブも色々あって、ジョイディヴィジョンやキュアーみたいな怨念的な暗さもあれば、このキリングジョークみたいに機械的、無機質的な暗さもあるわけで、何もかもを一緒にして語ってはいけないなあと思います。

で、これ。所謂カミソリ的、金属的、ダークなニューウェーブ的なギターが延々と鳴って、機械的に反復するビートが乗っかり、決して明るくない歌を歌います。こういったバキバキ無機質系アンダーグラウンドバンドの始祖の方々の一つだと思うと感慨(ry


・Greatest Hits/The Cure

で、上の流れからのキュアーです。ベスト盤なんで、シングルのポップな曲が並びます。キュアーもニューウェーブなゴスでダークなバンドだと思っていたのですが、いやあ軽い明るい。一曲目『Boys Don't Cry』から、いい意味で先入観を壊されていい気味です。前に聴いたアルバムが『Pornography』だったせいでしょうか。『Just Like Heaven』とかめっちゃいい曲です(ダイナソーのカバーの方が好きだけどな)。ロバートスミスのボーカルが激しくニューウェーブでキモイですが、しかしこのキモイ曲がなんともポップでやたら透明感のある楽曲と合うこと合うこと。詩を読んだらやっぱりキモかったりするんですが、それでもこの良くも悪くも80年代的なインディポップソングの応酬は嬉しい誤算でした。

なお、今日ジュンク堂でBUZZを読んでいたら、何かフジロックでキュアー23年ぶり来日とか書いてあって、そこで見たロバートスミスは見事なまでにおっさんな体系でしたが、それでもしっかりと化粧を施し、なんともいえない存在感を発していました。そんな記事を読んだものだからCDを借りたくなっても仕方がありません。



・Trout Mask Replica/Captain Beefheart & The Magic Band

わははははははははははははははははははは

パニックスマイルが好きな人は絶対に聴きましょう。いや別にパクリだーとか言いたいんじゃなくて、元ネタを理解した上で聴いたほうがもっと面白くなると思います。吉田氏も影響を思いっきり公言しまくってるし、何の問題もないはず。

ああ、ここまでだったとは。きっと本当に好きなんだろうなあ。なんだかそう思うと感(ry

ちなみに、そこはさすがというか、同じようなことをやってても、私的にはパニックスマイルのほうがずっと聴きやすいです。まあ昔の外国の名盤と今を駆ける日本のバンドを比較するのはフェアじゃないし、そもそもどっちが優れているとかそういうものでもありませんが。ただ、70分越えは流石にきついっす・・・・・・。69年にLP二枚組みで78分というボリュームは物凄いなあ・・・・・・。

This Is Our Music

This Is Our Music

  • アーティスト: Galaxie 500
  • 出版社/メーカー: Rykodisc
  • 発売日: 1997/04/29
  • メディア: CD

Face to Face

Face to Face

  • アーティスト: The Kinks
  • 出版社/メーカー: Sanctuary
  • 発売日: 2004/06/22
  • メディア: CD

Killing Joke

Killing Joke

  • アーティスト: Killing Joke
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2005/07/26
  • メディア: CD

Greatest Hits

Greatest Hits

Trout Mask Replica

Trout Mask Replica

ところで、都市高速千代ICのほぼ真下に住む私は、天神方面に向かう際には御笠川という川を渡る必要があるのですが、これが私が渡る部分は遠くに海との境界線が見えそうな場所で、空の2割を占めるかのような都市高速の高架と、大博通り裏の意外と昔ながらな家の並ぶ風景に挟まれた川の流れは妙に情緒があって、そこを通るたびになんかそんな景色にうっとりするような気持ちになります。川はその日その時の太陽と空の調子を見事に映しだします。朝焼け昇り赤みを増す川も、夕日沈み赤みを失っていく川も、昼間の太陽で光を放つ川も綺麗ですが、曇った日のどんよりとした、何か淀んでるんじゃないかといった感じに鈍い色をした川の様子が私は一番好きです。なんだかそれはひどく寂しい。

epってなんか格好よい響き

 2007-08-25

天神の蔦屋を舐めてた。「なんだよスーパーカー置いてないってありえんだろ〜」とか「ソニックユースは〜?」とか思ってたら、そういうのが集まっているコーナーがあんな分かりにくいところにあるなんて・・・・・・。そのコーナー、ポストロックとか銘打っているが、元々ポストロックって定義自体が適当だからか、これポストロックかってものも結構あったが、しかし驚いたのはその圧倒的な品揃えで、これからは金額をあまり気にせずに利用しまくることになるでしょう。だって買うより圧倒的に安いし。


でもね、スーパーカーは別にJ-ROCKのコーナーでいいと思うんですよ。レディオヘッドもあんなところにあったんだ判りにくって感じでびっくり。もっと分かりやすいところにコーナーつくって欲しいような、でもポストロックという意味的に微妙に日陰なジャンルのCDの場所としてはある意味相応しいような気もしてなんのこっちゃ。


くそっSister普通に置いてやがる!買ったのに。まあ買う価値は十二分にあった名盤でしたけど。

Sister

Sister

  • アーティスト: Sonic Youth
  • 出版社/メーカー: SST
  • 発売日: 1994/10/11
  • メディア: CD



話は変わって、昨日ぶらりと天神をぶらりあいてたんですが、そのとき入った大名のボーダーラインでいいものを見つけました。しかも二枚。

Tremolo

Tremolo

Glider

Glider

マイブラのラブレス期のep2枚。前々からアマゾンとかで試聴して「うわ、何これカッケーヤベーフベベー」とか言ってた私なんですけど、タワレコでは何とこんな一枚18分ちょい(シングルとしては中々のボリュームですけどね。二枚あれば傑作アルバム一枚分くらいにはなる)に1400円とか1700円とかしてたわけです。ああ、流石に高いなあと思って後回しにしようと思ったんですが、この度無事手に入れました。トレモロの方が980円、グライダーの方が780円。なるほどボーダーラインそれなりに足元見てくるじゃないかと思いつつも、タワレコで買うときの半額くらいの値段で買えたわけだから不問に。


何故かどちらのシングルも3曲目が特に名曲。

『Tremolo』の方は『Honey Power』。『When You Sleep』なんかに繋がりそうな、マイブラのラブレス期の疾走ソング。疾走と言っても全然リズムは速くないけど、どっしりと進んでいく感じの曲想にギュワンゴワンとうねるラブレスなギターが乗って大変格好よい。他にも二曲目『Swallow』はバグパイプっぽい音がギターの壁の上をするすると抜けていく、ちょっと民族っぽさの出てる曲で、四曲目『Moon Song』はケビンの童謡ボーカルが聴けるまったりギターノイズな曲。あとラブレスにも入ってる『To Here Knows When』の別バージョン。四曲がラブレスみたいな感じで繋がっていて(曲が大体終わってから大体一分くらい曲の繋ぎみたいなパートがあるのはやりすぎかとは思うけど)、まさにラブレス前夜な感じをリアルタイムの人は味わったんだろうなあと思うと、ちょっと羨ましい。曲のクオリティも高く、ポップさはむしろラブレスを凌ぐんじゃなかろうか。


『Glider』の方は、『Tremolo』より先に出たepだからか、ラブレスっぽさはやや薄め。曲間も繋がってないし。特に三曲目『Don't Ask Why』は、曲の大半がアコースティックギターとぼんやり歪むようなクリーンな音とボーカルだけの綺麗な曲で、そして終盤にその空間を切り裂くように入ってくる歪んだラブレス風味ギターが格好よい名曲。まさにラブレスとは異なった作風で、シングルだから出来た曲想かもしれない。二曲目『Glider』のちょっと過渡期っぽさもあるノイズインスト、四曲目『Off Your Face』でかなりラブレスっぽさが出てくる。一曲目『Soon』はラブレスの最後の曲だけど、やっぱりそんなにラブレスっぽくない曲な気がした。まあアルバムにおいてはエンドロール的なものらしいからいいんですけど別に。ヘッドフォンで聴くとベースラインが聴こえやすくなるんだけど、この曲ベースラインが結構かっこいいんだなあ。リズムもちょっとダンス風味だし、やはりラブレスの中でも、彼らのキャリアの中でも独特な曲だなあと思ったり。



流石に『You Made Me Realise』のシングルは無いか・・・・・・。あってもどうせ超高価で買えやしまいが。

終わりのある『日課』

 2007-08-16

ここ数日蔦屋でCDを借りる。と言っても一度に一枚しか借りない。その代わり今のところ三日連続で借りてる。これはカードを作ったときに貰った一枚100円のクーポン券が一度に一枚しか使えないので、そして蔦屋はCDレンタル半額セールとかをちっともしてくれないので、安く借りたい私は最も安い方法を模索、それで、当日レンタルで一枚借りてクーポン使用、次の日の午前十時が日付変更なのでその直前に返して、またCDを一枚借りる、これをクーポンが尽きるまで行う、こういうスタイルになった。よく考えたらいちいち蔦屋に行かないといけない上にストレスのたまるやり方で、実際効率は悪いんじゃないかと思うが、まあいい運動になるし引きこもり解消にもなると思って実践中。でも朝十時はこの時期は本当に暑い。


おととい借りたCD→『ファンファーレ』advantage Lucy

ギターポップらしさ全開だった。キュートな感じとスノッブな感じのバランス。ちょっとオシャレで透き通った空気がありすぎて、遊びな感じが少ない気がしたが、まあ普通そんなことはしないわけで、そういうのをこういうバンドに求める方が馬鹿か。でもこういうアルバムに一曲でもおバカなポップソングか、えらくぶっ壊れた曲があったら凄く全体として映えると思うんだけどなあ。『smile again』が何の朝のニュースのタイアップだったか分からなくてもどかしいけど、ググる程のことでもない。コーラスも綺麗だし洒落た音の隙間を感じさせるし、また最後の転調も決まってるし、かなり完璧ないい曲だなと素人的に思う。メンバーの写真に関してはもうちょっと垢抜けた方がいいだろwwwと思った。最近何してるんでしょうか?消えてしまうには非常に惜しい存在のはず。


昨日借りたCD→『GREEN』R.E.M

最近、そういえば私はこれまでR.E.Mをあまり聴いてなかった、聴かなければと、妙な使命感に襲われている。こんな聴き方絶対に良くないはずなのに。他のオルタナバンドに比べて地味なのが多分今までそんなに食指が動かなかった原因。でこのアルバムは、ていうかR.E.M自体がそんなに「オルタナ」って感じじゃないけど、「良質インディーバンド」的な雰囲気が出まくってる。特にこのアルバムは『Out Of Time』(まだこれとGREENとベストしか聴いてない)よりもバンドっぽさがあって、でもなんと言うか、「良質インディ」的な地味さはやっぱり感じるが、多分聴きこむと好きになりそうな気がする。正直な話、先にPavementを聴いてしまったのがまずかった。あいつら確かR.E.Mのことバカにしてたしなあ。影響されてるかもしれん私。

ところで最近出てきたらしい日本のえーと何あれバンド?そんな『GREEN』とやらの曲を一度も聴いたことが無い気がする。本当に流行ってんの?どうせなんかのタイアップなんだろうけど、テレビ見てないから全く知らん。

今日借りたCD、つまり明日返さなきゃならないCD→『シャーロットep』ART-SCHOOL

これでシングルとライブ盤以外は大体コンプか。優れた先頭曲二曲が『Requiem For〜』に入っているため、買うにはかなり抵抗があったCD。しかしこのアルバムにおける木下の英語の発音は特に凄いかも。サビには必ず英語の部分が入ってるから目立つ目立つ。終いには英語曲のカバー(このバンドについては何も知らないです)までし出す始末。曲自体もクオリティは次第に『Requiem〜』に近づきつつあるが、前作『MEAN STREET』に比べると緩急がついてないというか、三曲目からの曲の展開がなんか似通ってる感じがした(まあ常だけど)。でもやっぱり一曲目『foolish』は名曲だと思います。あのヘナヘナのリフがいい。ポップさも何ていうか、綺麗過ぎない適度なジャンクさがあって良いと思う。最新アルバムで綺麗綺麗な世界はある程度やり通しただろうから、今度はダーティーに攻めて欲しいって思ってたら、今度のミニアルバム(『左利きのキキ』)が本当にそんなのだそうで期待させられる。

ファンファーレ

ファンファーレ

Green

Green

  • アーティスト: R.E.M.
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1994/10/26
  • メディア: CD

シャーロット.e.p.

シャーロット.e.p.



追記:正直な話何も知らなかったものだから、advantage Lucyのバイオグラフィを見て結構びっくりした。大変なんだなあ相当・・・・・・。やはりああいう爽やかさや綺麗さの影にはこういった大変な話が多く転がってたりするものなんだなあ、と思ったりした。それでも活動は続いているらしいので、よくは知らないけど応援したい気持ちになった。あとルミナスオレンジとも関連があったのにも興味が沸いた。ルミナスオレンジのCDは本当に聴いたことが無いので、もし明日蔦屋にあったら借りよう。

夜行性の生き物になりきれなくて眠い

 2007-08-13

実験中




上の三文字は気にせずに。全然この日記の機能を使いこなせていないなあといつも思いますが、勉強するつもりも無い!



バイトの話。夕勤は暇です。バイトの話終わり。


バイトの話2。今日はバイト無い日と思い込んで痛い目に遭いました。ああ危ない危ない。終わり。


CDの話。私個人は今のところ『ゆらゆら帝国3(なんかはてなではローマ数字が出ないみたいなんでこの表記)』の方が『ミーのカー』より好きなのですが、ファンから言わせると『3』は残念な作品で、『ミーのカー』は最高傑作に限りなく近い作品という感じの評価が多いみたいで、あれ?って。まあ別に人の評価見て自分の音楽観決めるのは決していいことじゃないんだろうけど。

でも凄くミーハー気味な私はそういうのに弱いんですよ。だから『PET SOUNDS』は永遠の名盤ですよ。レコードコレクターも時々立ち読みするもんねーっ。面倒くさいから時々ですけど。

だから『ミーのカー』を聴き直して評価を上げようかと一瞬思ったんですが、やっぱり二十分もあるタイトル曲はだるいし、70分のCDは私の守備範囲ではないです。私の好きなサイケはお花畑かファズの洪水なんで、ジミヘン系のゆら帝のいくつかの曲はやや苦手です。正調ブルースなギターよりも、暴発しっぱなしなごちゃごちゃフィードバックしまくりな方が好きです。超大作よりも、さらっと聴き返せるサイズが好きです。精神的に深く中二ですから。

やっぱりいいと思うんですけどねえ『3』。ポップって全然悪い事じゃないのに。全体的に割と60'sUKなサウンドが時にキラキラしてて時にキリッとしてて時に暴走してて好きですけどねえ。やっぱり『どろどろ』が彼らの魅力なんですかねえ?でもゆら帝のキラキラは何というか、表面はお花畑でもその中は腐ってでろでろって感じでいいですけどねえ。

ゆらゆら帝国 III

ゆらゆら帝国 III

無駄に豪華で世界観爆発過ぎなドン引きモノの極厚ブックレットも好きです。何コレ!?





倦怠をサウンドにするのは難しいと思いますが、そんな倦怠サウンドを評価するのも難しいなと思います。例えば『ペイヴメント好きだお』って言うだけでも、「ペイヴメントか好きな自分が好きな自分」と「ローファイサウンドが好きな自分が好きな自分」というバイアスが多少なりとも掛かってる可能性があるからです。倦怠は即ち堕落・退廃に繋がるわけで、そういうのが好きな趣向ってのはある人々からは「若い」とか「中二」とか言われてさようならです。それと、退廃に関するナルシズムの厄介なところは、マッチョ的なナルシズムはマッチョに至る努力が必要なのに対し、退廃ナルシズムはそんなマッチョを笑って適当にダラダラしてたらそれっぽいと思えてしまうところです。勿論本当の堕落退廃はそんな簡単なものではないはずですが、ナマケモノはその自分のポジションは退廃寄りだと思い込んでナル武装するわけです。

自分で書いててこの辺の文章は多少ズキズキします。でも自虐大好きなんで平気です。へ〜いきぃ。

マッチョは確かに間違いなくしっかりと努力をして、その自らのボディをつくる。それはストイックで素晴らしい過程のはずなのに、そうやって頑張ってるはずの人々を嘲笑したくなる、この薄暗い欲望は果たして何処からやって来ているのでしょうか?でも私はそういう自分が嫌いで好きだからどうしようもない。

だからこんなこと普段は考えないんです。日記は良くも悪くも普段考えない事を考えてしまいますね。



最後に、倦怠・堕落・退廃の限りのアルバムを紹介。ここまですれば何の文句もない。本物だし。

The Madcap Laughs

The Madcap Laughs

こんなアルバム我々は作れません。何故ならおクスリはイケないことだから。どんなに酔っ払ったってこんな酷いメロディは中々出来るもんじゃないです。しかもそれが妙に天才的なポップさで響くのと、そんなヤク中を一生懸命バックアップした旧友たちの涙ぐましいアレンジがこのアルバムを名盤に押し上げているのです。ピンクフロイドは一枚目だけ特に好きです。これも腐ったお花畑的なポップさとダークさがあって大好きです。『星空のドライブ』なんて邦題はなかなか素敵じゃないですかあな『Interstellar Overdrive』は、ヴェルヴェッツの『Sister Ray』と真逆(前者は目も潰れそうなサイケ、後者は現実に対するニヒリズムに基づいているのです・・・・・・多分)のアプローチによって同等の、最高なアヴァンギャルドを展開しております。これはどっちも完全に前衛ではなく、微妙にポップなところが時に素晴らしいです。どっちもそんなに技巧的でないですし。技巧的なものはやや苦手です自分が全然ギター弾けないから。シドバレットはある意味憧れだけど一生近づけない(近づけたらその時は人間さようなら)、そんなソングライターでありギター弾きです。

The Piper at the Gates of Dawn

The Piper at the Gates of Dawn

  • アーティスト: Pink Floyd
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

ギルティー目に砂砕けた千年

 2007-08-01

今日はCD借りた以外には特に何もしてません。だから思いつくネタはCD(とネットネタ)しかありません。天神ギガは1のつく日は半額なので行ってきましたということです。


リスト

Fantastic/APOGEE

echo/MO'SOME TONEBENDER

HELLO/MO'SOME TONEBENDER

Washing Machine/Sonic Youth

The Stooges/The Stooges

A Northern Soul/The Verve

融/空気公団


バイト入ってたし、別に一日中CDばっかり聴いている日ばかりでもないので、まだ全部は消化してないのですが、一応聴いた分だけは、一回しか聴いてないのにレビューしてみたり。それしかネタが無い最近。くやしいのうwwwくやしいのうwww←最近流行ってるみたいだから、使い古しの表現ばかりの人は使ったらどう?

でもそういう人が使うと途端に言葉は古びるのかもしれませんね。というか、こういう特殊な言葉って、公共に広く出回るとやはり持ち味が死んでしまう気がします。顔文字なんかもそうで、やはり諧謔表現として顔文字を用いるのが好きな2ちゃんねらーにとって、コミュニケーションにおいて自分を着飾るために使われるようにして広まった顔文字は我慢ならない気持ちがあるのでしょう。本当はそんなこと考えるのは心が狭い、そう分かってはいるんですがそういう自分も時々(´・ω・`)が死ぬほどムカつく時もあります。心が狭いと分かって言いますが、自分の感情表現(変態的な感情なら許すけど)に顔文字をむやみやたらと使って欲しくない気持ちはあります。だって○○みたいじゃないか。くやしいのうwwwくやしいのうwww

詳しくはここで。http://guideline.livedoor.biz/archives/50940770.html

やはり顔文字の本質は人をおちょくったりすることだと思う。しかしやる夫は可愛いなあ……。




あれー随分元の話から脱線したものです。元に戻します。CDの話。


まずAPOGEE。うわーーーーっ、何でこれ2006年当時知らなかったんだろう。いいです、とてもよいです。最近の新人ではかなり頭一つ抜けてるんじゃないでしょうか。ニューウェーブとポストロックを幻想的なポップに上手に消化しきってます。まず、ニューウェーブ的なのはリズムです。特にドラムのリズムが、よく聴いてみると変なことを結構やっています。ベースもここぞという時に前に出てリズムの冷却に勤めています。しかし、そんな変なリズムがそれほど前に出ていないのが彼らの強い個性の一つで、というのは、普通はリズムがメロディを支えるものですが、彼らの場合、私の主観ですけど、その立場が逆に、メロディがリズムを包み込んでいる感じがするのです。つまり、そのニューウェーブなつんのめり気味なリズムが見事にメロディに溶け切っているのです。この雰囲気作りはやはり新人の中でも際立つ事請け合いで、上モノの歌とキーボードとギターが、時には幻想的に、時には弾け、時にはポストロック風味になりながらも見事なポップさを醸し出しています。このボーカルがまた、草野正宗から少年性を抜いてクールさとサイケさを詰め込んだような声をしていて、いかがわしくもポップな楽曲を上手にコーティングしています。この声と多様な活躍をするキーボードが彼らの強い武器ではないでしょうか。調べますと、2007年の活動はまだそんなに多くはしていないようですが、そのうちアルバムを出すでしょうから、その出来が非常に楽しみです。

あと、このバンドはPVが良い出来です。曲の雰囲気に良くあった奇妙なものをしっかりと作っています。

Fantastic

Fantastic

Just a Seeker’s Song

Just a Seeker’s Song

D D

ちなみに、Just a〜はアルバム後に出た現在のところ最新のシングルです。


次、モーサム。先にHELLOを聴いたのでこっちから。ああ、初期モーサムだぜー!!!って感じ。しかし、この作品以前の鬱々としまくった重さとも、この後のLSD(!!!イニシャルで書いてみてビックリ!そういう意味だったのね)の冒頭数曲のひたすら重たい感じとも微妙に違いますね。やはりモーサムは作品ごとにきちんとキャラを使い分ける事ができるバンドなんだなあと思います。まあでも、曲の傾向とかはこの頃は似たり寄ったりですけどね!でも嫌いじゃないですよ。殺伐としている!メジャーの一枚目で中々の殺伐ぶり。『天井の低い部屋』の盛り上げ方や微妙なポップ加減にモーサムの器用さが見え隠れします。確かに、ドロドロ感ではDOWN ROCKの方が、ブチブチ感ではLSDの方が上な気がする、過渡期な作品かもしれませんが、曲はやはり良く書けていて安心して聴けます。

HELLO

HELLO


そして、上の文章を書きながら聴いているecho。か、かっけえええ!!!正直な話、私よりもよっぽどモーサムが好きな人が割と身近にいるので、そしてその人がこのCDのレビューっぽいのを書いているので、そっちを見るのが賢明かと思います。無断リンクhttp://blog.livedoor.jp/kemonostyle5555/archives/51045206.html

歌詞カードが入っていないのは仕様?しかしこのCDは、ぶっ飛び具合も初期の中でも中々のものですが、何よりもミニアルバム(といっても30分以上あるけど。十分にアルバム級だろう)であり、曲数も少ないことから、聴いている側の集中力が切れる前にアルバムが終わってしまうので、濃密に刺激を受ける事が出来て興奮しっぱなしであることです。短いアルバムはここがミソなんです。アートスクールのメジャー一枚目とか。逆に時間の長いアルバムや曲数の多すぎるアルバムは私の場合、どうしても集中力が途切れがちになってしまいますね。30〜40分台のアルバムが好きです。

しかし凄えなあこれは。いい意味で演奏が拡散して、ぎりぎりのバランスで曲になってる。3ピースバンドの面目躍如というか、もはやこれは立派な『模範』の一つでしょう。一曲ライブ+スタジオの曲があるのは良く意味が分かりませんが、その辺の『やってみました』感もモーサムの味ですかね。モーサムは、むちゃくちゃな事をしっかりきっちりとやってしまうバンドだと思います。野性味と器用さのバランスが大変素晴らしいです。

echo

echo

一曲目『DOWN ROCK』(何でアルバム『DOWN ROCK』に入れなかったのか謎。後で作ったのか?)の、怪しさが疾走していきタイトルコールで減速する構成は見事だなあ。定番といえば定番なんだけど、見事にモーサムしているのが凄くかっこいい。




洋楽の三枚はまだ聴いてない、ってのはどれも量が多すぎるからなんだぜ。ストゥージズとかサービスで二枚組だから、一応両方聴いてから評価したい気もするし。という訳で、リアルタイム更新で聴きながら、聴き終わるたびにそのCDのレビューっぽいものをここに書きます。全部のレビューっぽいものを書くまで今日私は寝ません!多分これまでで最も長い日記(?)になることでしょう。



空気公団は結構短かったし(30分台)、聴きやすかったのでもう聴きました。レビューします。しかし『空気公団』という名前が既に素晴らしいなと、いつも思います。これ、妙な単語の並びなんですけど、ぱっと見は全然いかがわしくなくむしろなんだか爽やかです。しかもパソコンで余裕で一発変換できる!だからなんだと言われそうですが、空気公団のいいところはそういったあっさりした部分だと思います。思いますって、アルバム単位で聴くのはこれが初めてなんですけどね。しかし優しい。物凄く乱暴な言い方を何も知らない私が書くとしたら、彼女らはまるで『曽我部恵一の毒と言うか執念と言うかそういうものを抜いて自然な空気と女性声を入れたサニーデイサービス』って感じがしました。ああ、これはひどい。果たしてこんな文章で伝わるのでしょうか。なんと言いますか私はこういう音楽に造詣があまり無いのでいまいち説明し辛いです。ただ、こういう都会的で自然な感じの歌を歌う女性アーティスト(ちょっとサブカルっぽいところが共通点です。悪口じゃないです。多分。)の中でも、ある種乾いた感じを受けました。クラムボンなんかだと可愛らしさが出るし、Cymbalsはオシャレな感じがあるのに比べて、空気公団は圧倒的に硬派と言うか、ただひたすら素朴な感じがしました。勿論これらはどれがいいどれが悪いとかではなく個性の問題です。先のモーサムのアルバム二つは大変攻撃的なアルバムでしたが、この空気公団のアルバムはいい意味でそれとは真逆なアルバムだと思いました。うーんやっぱりこういうCDのレビューは苦手です。『雰囲気』とか『感じ』ホントに怪しい日本語ですよね。アトモスフィア若しくはムード。私は前者のほうが響きが圧倒的にかっこいいので好きです。ジョイディヴィジョンにもそんなタイトルの素敵な曲があるし。

融




そもそも日本語とは本当に微妙で絶妙な言語な訳で、そんなことがここで語られています。http://guideline.livedoor.biz/archives/50940793.html

例えば女性の姉妹について、英語の『sister』みたいに姉と妹の区別が日本語において無かったりしたら、妹ブームやら姉ブームなどは訪れにくいだろうという問題。例えば『しんしん』とか『しとしと』という言葉が喚起させるイメージの鮮やかさとか。私がたまたま日本人だからそう思うのかもしれませんが、文芸活動を行う上では、日本語ほど表現の幅というか世界というか、そういうものが広範なものは無いのではないかと時々本当にそう思うのです。『あれ』という言葉ひとつとっても、英語の『it』や『that』や『one』の意味を持ち、更にはお互いの合意の物事から情事におけるあれこれまでを指してしまうという、なんとも恐ろしい言葉です。果たして外人がどれだけ私たちが会話の中で発する『あれ』をはっきりと認識できるのでしょうか。こういうことを鑑みるに、日本語はその言語自体がなんとも鎖国体質ではないか、と思ったり。敷居高すぎですよ日本語。日本人でも理解できない部分が多すぎるのに。私も文芸部を名乗るクセしてこの体たらくぶり。どうにかしないといけないのか、それとも時代がどうにかしてくれるのを待つか。言語というのは、特に母語というのは私たちから切っても離せないものであり、しかも具体的であり抽象的な事柄であるため、それについて考えることは、宇宙とかについて考えるよりもはっきりとしていて、なおかつぼんやりとしていると言えます。考え出したらキリが無いはず。思想の宇宙は現実の宇宙並みに無限ですから。なのでそこを旅するには『テーマ』が大切なわけですね。



以上の文が時間稼ぎ。これでどうにかストゥージズのアルバムの一枚目を聴き終えましたのでレビュー。2時10分。

意外とイギーの歌は単調で、一般的にパンクと言われて出てくるイメージとは異なるかも。ヴェルヴェットアンダーグラウンド的なパンクさを感じます。曲もある意味単純で、何度も同じ繰り返しを用います。こういう展開は、上手くいけば最高にサイケですけど失敗するとダルダルです。で、彼らは成功してると思いますよ。ポイントはギターの音だと思います。ファズギターってやっぱりカッコいいんですよ!といっても、彼らのギターのそれはジミヘンとかのとはまた違った感じで、より単純でその分猥雑で分かり易いです。これはかっこいいかも。後にニールヤングが『Rust Never Sleeps』でブチブチしたギターを弾いてましたし、ダイナソーJrもファズギターを振り回し、先程のモーサムもファズギター(ISO FUZZというものを使用しているようです)かましまくりですが、その源流がここだというのはなんだか感慨深いような、なんというか、ルーツを辿ったぜ的な知ったかぶり感に包まれます。いやでも実際このファズギターぷりはやっぱり以後のアンダーグラウンドシーンにおける影響は計り知れないと思いますよ。ヴェルヴェットアンダーグラウンドのそれよりもそれっぽいと思います。そして『I Wanna Be Your Dog』は私の『聴く前から名曲フィルター』が強くかかった曲でしたが、実際もかなりの名曲だと思います。個人的には、クラッシュ的なものよりもこっちの方に私はパンクを感じます(セックスピストルズはどっちかと言えばストゥージズ側ですね)。この投げやり感たっぷりの吐き捨てるようなイギーの歌、そしてバリバリいい続けるファズギター。これは現代でも全然通用するのでは?

The Stooges

The Stooges

  • アーティスト: The Stooges
  • 出版社/メーカー: WEA Japan
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD





ここを書いている夜3時、やっぱり日記は量より質だなと、ミクシィとか他人のブログとか見ながら思う。でも一度言ったことだから最後までやるお。今ヴァーヴを聴いてる。真ん中ぐらいで、この後ソニックユースもある。段々頭がグワングワンして来る。思わず文体もですます調から変化する。この日記ではよくあること。



3時半過ぎ、やっとヴァーヴ聴き終わった。私はこの作品以外では『Urban Hymns』しか聴いたことがありませんが、『Urban Hymns』の時も慣れるのに時間がかかりました。と言うのも彼らの音楽はそのサウンドに反して意外と地味だと思うんですよ。所謂『ストーンズ的』な地味さと言うか、微妙なボーカルのうねりを聴くのや、繰り返しで強調されるフレーズに聴き入るといった、そんなタイプのアーティストだと思います。サイゲデリックなギターの音も、シューゲイザーの混乱しながら突進していくようなタイプや美しいノイズを作り出すタイプとも違って、ワウやらコーラスやらディレイやらでうねうねうねうねしている粘りっこいフレーズが畳み掛けるタイプで、それこそ先程のストゥージズを現代版サイケにしたような感じです。私はこのあまりクリアとは言えない、むしろ濁りまくった音像が好きな日と苦手な日があります。今日は微妙に前者寄りでした。まあモーサムとか聴いてたからなんですけど。しかし、そのグチャグチャの中から浮かび上がるメロディはやはり地味ながら良いものです。同時期のオアシスなんかはメロディ自体がはっきりとポップですが、ヴァーヴのメロディはうだつの上がらないむにゃむにゃした曲中に時々はっとするようなメロディが入る感じか、それかずっと上がるでも下がるでもない雰囲気の中を主張の少ない優しいメロディが泳いでる感じがします。『Urban Hymns』と比べると、ストリングスがあまり使われていない分こっちの方がバンドとしての独自のグルーブは前面に出てる気がします。ギターのアルバムにおける貢献度は明らかにこっちのアルバムのほうが上です。もう本当にトリップ。

しかしそれよりも気になるのは、アルバムの真ん中にある曲の名前。『Brainstorm Interlude』って、ブライアンストームって、アークティックモンキーズの先取り?なんか意味があるんですかねブライアンストーム。ちなみに曲調は似ても似つかないです。

A Northern Soul

A Northern Soul

  • アーティスト: The Verve
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1995/06/20
  • メディア: CD

そしてソニックユースを聴き始める。何だよ『The Diamond Sea・19:36』って……。多分レビューは五時ごろに書き上げられそうな勢い。流石に寝たくなってきた。





ソニックユース、ダイヤモンドシーを除いて聴き終わり。なんだ以外と表題曲とダイヤモンド〜を除けば結構タイトで尺の普通な曲が多い。少なくともサウザンドリーヴスの『どの曲も長くね?』状態では無かったです(あれはあれでいいんですが)。結構キム率が高くてあーと思ったんですが、『Little Trouble Girl』ではまさかのキム=ディール(ピクシーズのコーラス兼ベースの女)とのデュエットをしたり、その次の『No Queen Blues』ではサーストン的なしっかりと抑揚のある歌い方とソニックユース節のだるいサウンドがマッチしてかっこいい、と思ったらその次の『Panty Lies』ではキムの嫌いな部分(神経質な歌い方・曲の単調すぎる感じ)がハデに炸裂して、「お、今回キムいいじゃん」と思ってた気持ちが崩壊しそうになる。しかし何だこのキム猛プッシュは。その後静かなインストでこういうのもいいな、と思ってたら最後にギターのカッティング入るし、その次のリーの曲がやたら疾走感あって曲展開もコロコロ変わってかなり良くてビックリみたいな感じで、最終曲です。ダイヤモンドシー。『The Diamond Sea』。

すげえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

結論ありきで言います。彼らの完璧な曲の一つですね。ここまでやるとは思わなんだ。まさに神曲。まずはいつもどおりだけどちょっとゆらぎ多めなギターからサーストンの歌が入る。このアルバムでは出番が多くないサーストンの歌が普通によろしい。彼の歌は妙に優しくてポップだ。しばらくその穏やかな歌とギターが鳴ってるわけですが、大体9分くらいから様子が変わる。一本のギターによって繰り返される『海』を連想させる綺麗なノイズの中で他のギターが浮き沈みを繰り返す。もう一本キラキラいってるギターもあって、その音世界はまさにタイトルどおり。本当に綺麗な海の中にいるような、そんな音。透き通った世界はこんなところにあった。様子が変化するのは13分くらいからか、次第にギターのフレーズが荒々しくなっていき、遂には14分頃から激しく歪んでくる。その後はもうずっとノイズの洪水である。17分くらいからは文字通り『ノイズ』の洪水。ワウやらフィードバックやら何やら私たちの想像の及ばない方法やらでギターがずーーーっと吠えまくってます。グチャグチャのノイズが舞い、そして19分頃にそれが収束に向かい、ノイズが消えたところでフェードアウトして終わる。合計19分36秒、ここまで濃い長尺曲は中々無いのではないか。勿論多少はやりすぎな感じもあるが、いやしかし彼らはしっかり時間に見合った世界を作っている。恐ろしい事に私はヘッドフォンをしてパソコンをずっと見てるのに、脳裏には別の世界が鮮明に映る。調和と破壊。まあ良くあるテーマだけど、ソニックユースのそれはあまりにも想像を超えるものだったようだった。私は人生の少し、1,2年ばかりを無駄にしてたのかもしれない。ソニックユースに少しでも興味ある人は間違いなく聴いた方がいい、いや、サイケデリックなロック音楽に多少なりとも興味がある人はみんな聴くべきだ。確かに二十分は重い、重すぎる。しかしこの曲はそれを補って余りあることを、ここで私は誰かに伝えたい。どこの海に行ったって、こんな景色はそうは見られまい。あああ、これを子守唄になんてとんでもない!素晴らしい世界だ。

Washing Machine

Washing Machine

  • アーティスト: Sonic Youth
  • 出版社/メーカー: DGC
  • 発売日: 1995/09/26
  • メディア: CD









やっと全部レビューが終わって、『明日』の朝になってしまいました。これから寝ます。ああ、昼夜逆転現象……。

放蕩息子は引き篭もって考え中

 2007-07-22

四時半くらいまで引きこもっていた。たまにこんな本を読んでいた。難しい……。

危機の二十年―1919-1939 (岩波文庫)

危機の二十年―1919-1939 (岩波文庫)

絶版本らしい。芸工の図書館にあったのを取り寄せてもらったわけだ。研究室の勉強用である。なんか国際関係史とか国際政治学とかの基本を抑えた本らしい。今読んでいるところまでの話はユートピア(理想主義)とリアリズム(現実主義)という二つのイデオロギーの衝突がどうのこうの難しい……。前者は理論的だが実践に弱く、後者は経験があるが理論に欠ける傾向があるらしい。これはどっちが正しいのではなく、その二つのバランスを取っていくことが大事なようだ。まあ政治とかに関わらずなんでもそうですよね。


基本的に眠い日だった。午前中に三階くらい寝直した気がする。どれもまあ一時間弱程度だが。




四時過ぎてから、iPodをどうにかすべく、幸い福岡にはアップルストアがあるのでそこに向かった。ヘッドフォンの片方から音が出なかったわけなんだが、やはりヘッドフォンの端子をさすところがイカれていた(へこんでいるらしい)ようで、修理(というのはアップルでは実際は『交換』を意味する)しないといけないかなあ他のメーカーに乗り換えようかなあとか思っていたら、店員がいいことを教えてくれた。なんかドックコネクタのところにラジオを聴くやつやリモコンをつけると、そこにはヘッドフォンの端子をさすところが付いているので、そこにさせば問題ないとのこと。店員はアップル純正のラジオチューナーをつければいいですと言ったが、もちろんそんな高いもの買うわけなく、アップルストアを出てしばらく歩いてビックカメラで安い(と言っても1400円くらい)リモコン的なものを買ってiPodに付けたらちゃんと音が出ましたチャンチャン。結構真剣に安心した。嬉しくなって自分で作ったピロウズのプレイリストを流しながら帰った。


そのプレイリストがこれだ!多分今年の三月くらいには既にあった気がするこのリスト。興味ない人は読み飛ばしましょう。

1・Ride on shooting star

2分半って潔すぎる!ギターリフがシンプルでかっけえ。超濃い。一曲目は勢いだろうと思ってここに。

2・Skeleton Liar

私のiTunes内のピロウズの曲で一番再生回数が多い。言うなればハイブリッドレインボウの「順当な」焼き直し。私はハイブリッド〜よりもこっちの方が好きだ。山中さわおはアルバム『HAPPY BIVOUAC』の辺りからそれまでの優しい歌い方からオルタナ歌唱に切り替わっていくが、私は後者が好きなのだ。何でこれがカップリングなのか全く理解できないほど名曲。

3・この世の果てまで

前曲での盛り上がりを引き継ぐ名曲。ピロウズの三連譜の曲では間違い無く最強。アウトロのアルペジオが凄い好き。

4・ノンフィクション

ここで盛り上がりをちゃかす、ようでこの曲も意外と熱い。なんか雰囲気が凄くオルタナ的ダラダラっていうか、ちょっとペイヴメントっぽい気がする。謎のブレイクで毎回ニヤニヤする。

5・バビロン 天使の詩

この曲、Aメロでは割とふざけた感じなのにBメロで急にかっこよくなってサビは凄く飛翔する感じでよろしい。大サビ前の盛り上げ方も理想的だと思う。

6・GOOD DREAMS

アルバム『GOOD DREAMS』は次作の『MY FOOT』よりも良くないアルバムって認識な私だが、でも『MY FOOT』に曲の『GOOD DREAMS』に敵う曲は一曲も入ってないと思う。荒野を威風堂々と歩いていくような素晴らしいミドルチューンだと思う。

7・Waiting At The Busstop

ここから脳内B面なので、仕切りなおしと言うか、加速装置的な曲を入れる。まあ見事な2コード曲。短いし各パートに見せ場もあっていい曲だと思う。サビの突き抜ける感じが良い。

8・CARNIVAL

ピロウズで一番好きな曲は、私はとりあえずこれということにしている。荒々しくも陰鬱な歌が段々盛り上がってサビで一気に炸裂するのが素晴らしい。特にそのサビが短く切れ味鋭いのが素晴らしい。そしてアウトロの終わり方。完璧すぎると思う。さわおはこの曲でオルタナを極めた感じがある。私は日本で最もUSオルタナっぽいバンドはナンバガでもくるりでもモーサムでもアートでもなくピロウズだと信じている。『HAPPY BIVOUAC』は本当に日本のオルタナ金字塔。

9・Back seat dog

そのオルタナ金字塔からもう一曲。もろピクシーズの『Here comes your man』な雰囲気(あくまで雰囲気)のユルさが素敵。ユルさとポップさと激しさのバランスこそがオルタナだと私は思うんです。

10・ムーンマーガレット

ピロウズの中でも結構メロディがベタな曲かも知れない。でもベタっていうのは使い方によっては素晴らしい事なんだよねっていう見本みたいな曲。夜の月の下を疾走するみたいな爽やかさが素敵。

11・Thank You, My Twilight

ピロウズがジョンレノンのソロ的な曲を書くとこうなりますっていう感じ。緊張感が凄い。息も詰まりそうな雰囲気が上り詰めて、サビと言うには短すぎるフレーズによってその緊張がじわじわと広がっていくような感触は本当にオルタナ版ウーマンみたいなところがある。

12・その未来は今

最後はぶっ飛ばして終わるのがピロウズのアルバムの基本なのでそれに従う。別にラストダイナソーでも構わんけど、こっちの方がサビが強力な気はする。よく考えたらこっちの方が再生回数は多いや。練習したもんね当然だ。

トータル43分00秒!個人的にはプレイリストのトータル時間も普通のアルバム一枚分くらいの方がズバッと集中して聴けていい気がする。選曲も時間の制限によって楽しさが生まれるし。


なんとピロウズのベスト的プレイリストのクセにハイブリッドレインボウもストレンジカメレオンも入ってないんです。やっぱりその辺は歌い方が違うから違和感がある気がする。そもそも後者はオルタナじゃねえし。「『Little Busters』までのブリットポップな感じが好きなんです」という人ではないのです私は。いやそういうのもそれはそれでいいんですけどね勿論。


「ピロウズなんかどうでもいいぜバーカ」って人はここまで読み飛ばし。いやまあこの日記自体が全部読み飛ばし箇所と言えなくも無いけれど。


 


あとボーダーライン行ったらゆら帝のアルバムがあったので入手。1800円くらいしやがるので財布がいてえ。

ミーのカー

ミーのカー

まだ聴いてない。ドキドキする。


そんなこんなで出費が痛かったから晩飯はどこかの廃棄。蕎麦うめえ。





ここまで普通の日記。残念ながらここからも普通の日記。普通の日常はどこまでも続くのです。




痛いニュースのコーナーhttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1006786.html

マジ死ねよ。氏ねじゃなくて死ねこの成金野郎!一番怖いのはこのバカ野郎を見た外国人が「ああ、日本人ってサイテー」って思うことだ。しかもこいつ比例代表かよ!「気がついたら受かってました〜^^」ってのが本当にムカつくパターン。商品は買主を選べないという、思わず無生物に同情したくなるような最低な記事。この○○○○○が!!!



『さよなら絶望先生』の9巻。なんか、もう9巻!?って感じ。ちょっと前に始まったと思ったのにもう二年も経つのか……。時はマジで残酷。因みに登場人物の多くはこの巻から二留目。ああ、永遠の女子高生どもよ!確実に作者は改蔵の時よりもずっと「あざとく」なっている。しばらく前の加害妄想の女の子の話のそっち方向の破壊力は異様。しかもアニメ化までしやがった。作者の舞い上がってる様子は紙ブログでしっかりと分かる。まるでUSインディシーンの覇者がメジャーデビューするときのような期待と不安が(この場合期待が不安を上回る事が多い)昔からの読者の間に渦巻いていること請け合い。しかし普通少女の着物服はなんというかあっさりしてるなあ。色っぽさを殆ど感じないんだから、彼女のダメな普通っぷりキャラが伺える。

さよなら絶望先生 第9集 (9) (少年マガジンコミックス)

さよなら絶望先生 第9集 (9) (少年マガジンコミックス)



今日の日記は凡打だった気がしてならない。どっかで褒められたのでしっかりと書こうと頑張るけど、中々面白いことは書けないものです。やっぱり、人と会う話が無さ過ぎるんだよなあ。というか最近人と会ってなさ過ぎるのがなあ。人としてまずいんじゃなかろうかと心配してますが、どうせ明日になればそんな気持ちもどうでも良くなって、眠い眠いとしか考えられなくなるのです。いや本当に最近の眠気は異常かもしれない。なんか体の疲れもなかなか取れないし、このまま老衰して死ぬのは流石に嫌だなあと思う。運動しなきゃなあ。これ書いてる今は夜で涼しいから、サイクリングにでも行こうかしら。

ようつべってマジ便利

 2007-07-17

まずはこの動画を見よう。トークは飛ばしてもいいよ。

D

天然キャラに対するダウンタウンのいじり方はいいときとちょっと良くないときがあるね。これ残念ながら後者。確かに突っ込みどころ満載なんだけど、多分彼らの中じゃあすっごく普通の風景なんだろうなあ。こういうので変なキャラが付いてしまうことを恐れた彼らはいつからかテレビの露出を減らす、または絶つようになった。芸能人的に振舞うのには明らかに向かないキャラではあると思う。


それにしても、素晴らしいと思いませんかこの光景。かつて歌番組で、世間大衆がガッツリと見るようなゴールデンタイムの歌番組で、こんな事やってた。もちろん、曲自体が死ぬほどカッコイイ。今のパソコンにデータ入ってなかったから今日CD借りて入れたわけ。聴くわけ。この曲一曲目なわけ。ハイ死亡。ワンラウンドKO僅か数秒。


日本のハードコアシーンはよく知らない。ハードコアにも色々あると思う。ひたすら気を違えた音を放出し続けたり、ひたすら訳の判らない変拍子を繰り返したりとかから、ハイハイいかにもレイジレイジってのまで様々だと思う。彼らはアンダーグラウンドの住人だ。そこに長所もあり短所もある。


翻って、このエレカシはどうだ?因みにこの動画の数年前に彼らが一発当てたのが『今宵の月のように』であるわけ。この振り幅、さすが長いバンドと簡単に片付けて良いのか迷うが、まあ色々あるのだ彼らも。ともかく、そんなわけでどうにかTVにも出れる立場にいた彼らが突如放ったのがこの動画の曲『ガストロンジャー』なのである。以上説明終わり。


この動画のどこがカッコイイとか言い出したらキリが無い。何度見ても震える。





因みに、この曲が入っているエレファントカシマシのアルバム『Good Morning』は、もちろん名義は当然『エレファントカシマシ』なのだが、実際は全部動画で歌ってたあの男=宮本がほぼ全ての楽器を演奏して作ったらしい、正にエゴによるエゴのためのアルバムなのだ。これで解散しない彼らも凄いが。邦楽ロック界にも岸田繁とか向井秀徳とかベンジーとかチバユウスケとか様々なエゴイストがいるけれど、このエゴさには流石に敵うまい。どこかで誰かが言ってたが『宮本の最も恐ろしいところは、あれだけのエゴを発揮させつつも、一度もバンドが崩壊していない事だ』とのこと。宮本氏は昔はテレビ収録中にメンバーをぶったりするほどのエゴイスト。憧れるいやー恐ろしい。

good morning

good morning

気付かされた日々

 2007-07-16

普通のマイブラ(『Loveless』)には興味ありません!この中に『You Made Me Realise』や『Feed Me With Your Kiss』のシングル盤を持っている人は私のところに来なさい!以上!


え、どの曲か分からない?仕方ないなあ、これよこれ(曲そのものを聴いたのはつい昨日なのにやたら偉そうな筆者)。

D

『Feed〜』は『Isn't anything』に収録されているので省略。『You Made〜』のシングルはヤフオクで一万とか行くんだぜ。しかも超名曲。2004年位にこの辺の手に入りにくいシングルとラブレス期のシングルを合わせて、しかも未発表曲まで入れたものを出そうとしたらしいけど頓挫したらしい。うわーんケビンのバカーッ!


最近思うに、確かにどっちがより素晴らしいかと聞かれたらまあラブレスを選びますが、でも学生バンドとかが参考にしやすい(=パクリやすい!!!)のは『Isn't〜』やその周辺のシングルの方ですね。私もさっき『You Made〜』をパクって一曲作りました。わーいエフェクターが圧倒的にたりなーい!


あ、ごめんなさい普通のマイブラ(『Loveless』)にも興味ありまくりでした。ていうかラブレス自体が既に全然普通じゃねえ……。



どうでもいい個人的ニュース。遂にフェンダージャパンヌのジャズマスターを手に入れられそうです。オークションで落とした。43000円。不安超一杯。大丈夫かなあ。そして私はジャパンネットバンクの使い方を知らない……。

それで今日は、オークションでお金を大量に失うのを判っているのに、天神をブラブラして、色々と買い物しました。タワレコに行ったらなんかダブルポイント最終日だったんですよ。これ買いました。

Bug

Bug

うわわわわ、ダイナソーなめとった!!正直言います、今の気持ちではグリーンマインドよりもずっと格好良いかと思います。ギターもさることながら、曲のクオリティが高いです。ソングライティングも演奏も格好良過ぎ。ダイナソーのアルバムは基本的に金太郎飴ですが、これはかなり良い金太郎飴!っていうか以外とバラエティ豊かな気がしないでもない。ギターが本当に『轟音』になる瞬間が何度もあるのがいいですね。特に九曲目の『Don't』はかなりぶっ飛んでて、なんかハードコアしちゃってます。らしくないような、でも死ぬほど格好良い!!!しかし、この前作ではだるそうなドラムを叩いていたのに、このアルバムではなんかシャキッとしているのは何故だ、何かあったのか?バンド内の緊張感(険悪なムードとも言う)が増したからですかね?オルタナティブミュージックの一つの完成形ではないでしょうか。

あとカポを買って、耳掛けヘッドフォンを買った。カポの値段がさっきのCDと同じっていうのが納得いかない。




と、こんなことで一喜一憂している間にも、新潟地震で被害者たちは苦しんでいるのだなと思うと、果たして自分は喜んでいいのかと思います。でも、『だから喜んじゃいけない』っていう考え方もそんなに好きにはなれません。幸福をあまり関係ない(こんな書き方したら人格否定されそうだ)他人の不幸のために我慢するのは、まあそりゃあ時と場合によりますが、迷惑をかけない範囲でなら我慢しなくてもいいかなあとは思います。幸せを我慢するのは憂鬱を抱えっぱなしなのと同じくらいに苦しい。でもこんなこと言ったら今度は、「その発言自体が被災者への配慮がなってなくて迷惑なんだよ」って言われたりして。まあでも、そういうのを突き詰めたら人々はどこかで災害があったときは一切の楽しみを否定して暮らさないといけなくなって、そうしたらこの資本主義社会はぶっ壊れる事でしょう。何事もバランスだと思うのです。

しかし新潟は本当に大変ですね。季節が一応夏だったことは幸いでしょうか。一刻も早い救助や復興を願います。自民党も民主党も選挙のためか対策をすぐに打ちましたが、確かにそれは偽善かもしれないが、被害者にとってはそれでも救済策は大切なものです。自民党や民主党が選挙の為だけの救済で実際には杜撰とかいうことがないことを祈ります。というか自民はともかく民主は実行部隊どれだけいるんだ?何しに行くんだ?対策本部の人員もえらく細かく決めて、そしてちらほら見られる『ネクスト』の文字。これ、本当にやめた方が良いと思いますけどね。なんというかこういう対策っていうのはバラバラにやるよりも一丸となってやった方が絶対に効果を上げると思うんですが……。

メグホワイトのおっぱいがいっぱい

 2007-06-20

よく考えたらタワレコ天神店は邦楽と洋楽のレジが分かれてるから邦洋合わせて六千円でお買い物できない!ハメられた!!!くやしいっ……ちゃんとしたバイトをしてればこんな奴らに……でも買っちゃう、多分。


この日はライブにいったんだけれど、なんかポストロックの祭典だったみたいで、ほとんどがインストバンドで、唯一普通の歌ものスリーピースだったバンドが激しく浮いてた。後から考えるとアレはむごいなあ。

友人はどうせなら全部インストにしたほうがよくねえって言ってたけど、私はどっちかといえばもっと色々あっても良かったかなあと思う。せめてポストロックでも歌ものがあればなあ。ああ、やっぱりなんだかんだ言って私は歌ものが好きです。あの日に一番好意的に聞けたのはライブ前にタワレコで聴いたホワイトストライブスのアルバムだったんだもの。ライブで観たギターにエフェクトかかりまくりの人たちと丁度好対照を成していて、後々考えると面白い。しかしこれはまたいいアルバムだ。

それにしても凄いメンツだった。なんかアメリカやらスウェーデンやらから来たバンドが演ってたし。アメリカ人はギターが凄くマッチョで、ステージの前の方で激しく揺れてた。音は凄く激しいのにどこかコミカルで和む。スウェーデンはジャズマスの人がひげが濃くて、ドラムがベック的な超絶イケメンだった、と思ったら何故か突然この二人のポジションが入れ替わった!本当に何でなんだぜ?マクマナマンは初めて見た。ドラムが異様に動きまくってなんか凄かった。五音不全は一番最後だったのでちゃんと聴いてられなかった疲れてて。ポッコリはなんかあのある意味重くてワンパターンなメンツの流れに対してアクセントとしてしっかり働いていて楽しかった。二番目のバンドは、本当、ブッキングを間違えたとしか思えない浮きっぷりだった。悪くなかったのに。

ただ、それぞれのバンドの質は高かったわけですが、何と言うかああいうエモ〜ポストロック系のバンドっていうのは結構曲構成が偏りがちになるもので、酷く大雑把に言ってしまえば、綺麗で浮遊感のあるアルペジオの合間に激しいギターが入って、そしてドラムがやかましくもエモーショナルに叩き倒す、こんなパターンが多々見られる訳です。個人的に言えば、これで一バンドがずっとこのパターンでって言うのならいいんですが、流石に四バンドくらいこのパターンだと、こういう音楽がどちらかと言えば興味はあるよ程度の私が聴いてると、なんと言いますかだれてくるんですよねえ。これは完全に私の嗜好性の問題なんですが。


やっぱりソニックユースのバランス感覚が私には理想的に思えます。まあサーストンの声が物凄く好きなだけなのかもしれないけれど。やっぱり歌はギターで表現できない部分を表現できると思うんですよ。もちろん逆もまた然りですが。特に、全体の曲構成の把握の際には歌があると分かりやすい気がします。まあ単純に『一番』『二番』『サビ』『間奏』みたいな括りで曲を把握するだけですけど。まあそういった概念から逸脱しようとするのがポストロックでもあるとは思うんですけど。私はやっぱりある程度の分かりやすさが欲しいものかなあと、贅沢な事を考えてしまうのでした。

それにしてもこの曲は本当に素晴らしいと思います。ソニックユースの歴史の中でもかなり分かりやすく、しかもしっかりソニックユースしている曲ではないでしょうか。本当に好きだ。参考にしたいくらい。何の?

D

ここじゃないどこかに行ったって、ねえ?

 2007-06-07

木曜日が終わるとほっとします。苦しきは目前を覆い尽くす独逸語の連なりよ。


東京の空

東京の空

エレファントカシマシを聴いてると、こういう日記とかにおける文体とか、生活していく上での文体とか、更には日本語という文体にまで思いを巡らせてしまいます。何?『文学調の歌詞をしたためた、爽やかだが切ないギターロック』?エレカシをある程度聴いてから、その重みを認識してから言えって。あと、ブランキーとかもいい詞書きますよね。グレイプバインとか。時々くるりとか。初期スピッツとか。ここ数年の新人のバンドの多くに『文学的な歌詞』とか言うずうずうしいキャッチコピーが付きますが、大抵が自分の周りの小さな戸惑いを、よく使い古された表現で『誰かの同意を得られるよう』『誰かの哀れみをいただけるよう』に書いているのがとても気に食わない。

確かに、一般層に届くものを届ける能力というのは、必要な場合もあるのだろう。一般的には逸脱する自分勝手よりも順応する器用者が好かれるのはまあ十分に分かる。むしろ一般の中に身を投じ、自分もその一部となりて生活をしていくことは、この国では割と美徳とされるところである。そりゃあまあ社会と言うのはいくつものルールの上に浮かぶ危うくも尊きものであるところは、何となく私にだって分かる、分かっているつもりだ。

しかし、こと芸術と言う観点としては、その一般に埋もれる事が果たして美徳となり得るであろうかというのが問題なのだ。かのアンディ・ウォーホルは自らその大衆の渦に飛び込み、自分を大衆に貢献するためのイラストを無感情に生産する『工場(Factory)』として、沢山の芸術的貢献を果たした。一般に埋もれるにも、ここまでやれば素晴らしくも尊いものである。それはもはや一般に埋もれすぎて、切なさとか同情とかいった甘いことばを全く寄せ付けないからだ。最もいけないのは感情のありふれた微妙な変化を、もっともらしい表現方法で飾り立て、それを美化し、『何となくいい感じ』に持っていこうとするアレである。いわゆる『優等生的な切なさの文学』が溢れかえっている。『世界の中心で愛を叫ぶ』に始まる、幸せな過去の恋愛を振り返って泣くような話の量産、音楽なら、ゴーイングアンダーグラウンドの青春歌詞(彼らくらいまでやればああいうのでも結構いいと思えるのだが)を焼直したような、青春の甘いひと時を振り返るという分かりやすすぎるテーマに、これまた爽やかなギターのカッティングやアルペジオを乗っけた曲を量産するような行為を繰り返すバンドは、果たしてそれは真に『artistic』と言えるのか。特に問題なのは、多くの者がこの同じ方向を向いて同じような作品を量産する状況である。そこに果たして芸術たる個性はあるのか?個性無きアーティストは果たしてアーティストなのか?

個性。これが難しい。あまりに逸脱しすぎると唯の独りよがりとなって街の隅で呟くだけのナマケモノになってしまう可能性があるし、要するに初期のエレカシみたいにボロボロに成り果てることがある。しかし、しかしだ。それでも私は、個性無くありふれたものとして受け入れられるよりかは、先にいったようにボロボロになるほうに憧れるのである。これは唯の中二病とも言うし、現実が見えていないものの呟きでしかないわけだ。誰もが望むような幸せな光景なんていらない、唯私なりに生活を送れたらそれでいい、そう思うのだ本当に。






以上を要約します。『ランクヘッ○とか音○ラインとかシュ○ーケルとかさっさと消えろやこの優等生野郎!!!』あーすっきりした。無論、支持するやつらもそれなりにギルティーです。


多分、こういうのhttp://d.hatena.ne.jp/yoshidahajime/20070505やこういうのhttp://www.loft-prj.co.jp/を見て感化された感がある今日の日記。絶対読み返したら恥ずかしいんだこういうのは。でもいいです。別にこれで癌になったりするわけでもないし。


そういえば最近、近くにあるゆめタウンのなかに紀伊国屋が入ってるのに気付きました。なんか夜十時まで開いてるようです。すっげえ、便利じゃん!……でもそんな時間に中々本屋に行かないもんだから、その利便性を感じられずにいます。


あと、最近これを全部読みました。ふいんき(何故か変換できない)って、時にはそれだけでもしっかりと押し切ってしまう力を持つんだなあと思いました。いやあ、話自体も面白かったですよ。ただ余りに素晴らしすぎる雰囲気だから……。どこにこんな資料があるんでしょうね。そして本当に作者は女性なのか。いやあ素晴らしかった。

エマ (1) (Beam comix)

エマ (1) (Beam comix)

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