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外出先で購入したもの

2009年04月27日 23:50

とうきょうはすごいっ!

かかくはぜいぬきっ!やすいかたかいかはかくじでかんがえてねっ!

・新宿ディスクユニオン
Beautiful FreakBeautiful Freak
(1996/08/13)
Eels

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800円(これは失敗。後で中野で100円で見つけた。あーあ)

Shootenanny!Shootenanny!
(2003/06/03)
Eels

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800円(日本盤)

Let It Come DownLet It Come Down
(1998/02/09)
James Iha

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600円

Just for a DayJust for a Day
(1992/01/14)
Slowdive

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1000円

・渋谷ディスクユニオン
VayaVaya
(1999/07/13)
At The Drive-In

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600円

EdenEden
(1998/11/03)
Everything But the Girl

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800円

In the Aeroplane Over the SeaIn the Aeroplane Over the Sea
(1998/02/10)
Neutral Milk Hotel

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600円(!!!ああ彼に影響を受けましたとも!!!)

Bubble & ScrapeBubble & Scrape
(2008/06/17)
Sebadoh

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800円

Tonight TonightTonight Tonight
(1996/05/01)
Smashing Pumpkins

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1000円(しまった!!!これは失敗……)

Begin HereBegin Here
(1999/05/11)
The Zombies

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1000円

・御茶ノ水ディスクユニオン
Kiss Me, Kiss Me, Kiss MeKiss Me, Kiss Me, Kiss Me
(2006/10/10)
The Cure

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800円

HeadquartersHeadquarters
(2007/07/24)
The Monkees

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800円

Head (1968 Film)Head (1968 Film)
(1994/11/15)
The Monkees

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800円(『リバーズ・エッジ』にも出てくる!)

The Joshua TreeThe Joshua Tree
(1990/06/15)
U2

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500円(レンタルでしか済ませてなかったので。しかも日本盤)

Apple Venus, Pt. 1Apple Venus, Pt. 1
(1999/02/23)
XTC

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400円(日本盤)

・中野ディスクユニオン
Keep It Like a SecretKeep It Like a Secret
(1999/02/18)
Built to Spill

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800円

Forbidden LoveForbidden Love
(2000/10/24)
Death Cab for Cutie

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700円(よく考えたらこれはそんなに安くないな)

Lust for LifeLust for Life
(1993/08/16)
Iggy Pop

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800円

Complete B-SidesComplete B-Sides
(2007/04/09)
Pixies

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800円

Yankee Hotel FoxtrotYankee Hotel Foxtrot
(2002/04/22)
Wilco

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800円

ちなみにここまで全部複数買いのおかげで一割引!

・中野のなんか商店街臭の強い店というかセール
My Aim Is TrueMy Aim Is True
(2007/09/11)
Elvis Costello

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100円(!!!!!!!!!!!!!!!しかも日本語ライナー入り!)

In the CityIn the City
(2004/08/09)
The Jam

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100円(しかも日本盤!)

MetallicaMetallica
(1991/08/12)
Metallica

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100円(しかも日本盤!)

amiyumiamiyumi
(1996/07/22)
PUFFY

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100円

JET CDJET CD
(1998/04/01)
PUFFY

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100円

はやくいえにかえってききたいねっ!
っていうかなんのためにいったんだよとおきょおっ!?

2009年01月30日 18:04

アマゾンのリストをまた作った。というか作っていました。

今だからこそ愛すべき60's Rock Music
ビートルズをある程度網羅しよう・アンソロジーってしまおう
ART-SCHOOLほぼ全音源(2008年1月28日において)

何かの参考に、または暇つぶしになれば幸いです。
一個作るのに意外と苦労するなあこれ。「パクリ」って単語が禁止ワードと分からず二時間程格闘したり。

寒いけれど空が明るい時期に聴きたいアルバム

2009年01月04日 10:39

タイトルの通り。
というか、ここ数日で聴いたものなんすけど。
After the Gold RushAfter the Gold Rush
(1994/06/16)
Neil Young

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寂しい。酷く寂しい。空が晴れていることでかえって感情の行き場が無い程寂しい。
そんな感じ。聴いてると肌がヒリヒリしてくる。


Bryter LayterBryter Layter
(2003/04/15)
Nick Drake

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冷たい風は吹く癖に、空はやたらと青い。心はぼんやりしていたいのに、肌は冷たい。
この前行った北の海は雲が多いくせにやたら青かった。


On FireOn Fire
(1997/04/29)
Galaxie 500

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だるだると、寒さのせいか暖房のせいか、思考回路がだるだるとしてしまう。
何も無い空間が何かで満たされているのに、やっぱり何も無い、そんな実感。


OK ComputerOK Computer
(1997/06/16)
Radiohead

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このアルバム結構晴れの日に合ってる気がする。というかゆるゆるポップですよ何曲かは。
『Let Down』しそうな空の下、ぼんやりと『No Surprises』でいたい時に。


ファンファーレファンファーレ
(1999/05/12)
advantage Lucy

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冬はやはりギターポップ。いや、春夏秋もギタポはあると思いますが、冬が特に良く効く。
特にこれは寒いけどちょっと天気の良い日の健気さみたいなのがあっていいですね。


Ascend to the StarsAscend to the Stars
(2003/06/03)
Last Days of April

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北欧のギタポでも、Sigur RosやMewは寒すぎ、The Hivesはアホ過ぎて、ちょっと違う。
丁度いい暖かさと寂しさがあるのはこれだと思う。


TransatlanticismTransatlanticism
(2003/10/07)
Death Cab for Cutie

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なんと言うか、寂寥系のエモバンドはどれも冬っぽいといえば冬っぽいかも。
新年を『The New Year』で迎える奴っているの?いるよ!直リン失礼。


LustLust
(2005/05/25)
Rei Harakami

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北欧系のエレクトロニカもまた、冷た過ぎるし厳し過ぎる。
日本独特のユルさが、この人の音にはある気がする。


フリージアフリージア
(2006/04/19)
ART-SCHOOL

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結局最後はこれっていう。しかもシングルっていう。うるさいうるさい。
絶妙な「ちょっとだけ前向き」加減なんですよ。本当に。



寒いくせにやたら明るくて、雲の白さと空の青さで死にたくなるような日々の美しさ!
息が詰まりそうなのは、ちょっとばかり風邪気味で鼻が詰まってるせいもあるのです。

今日今の気分で選ぶマイフェイバリットギターソングス

2008年11月29日 02:33

要するに今の気分で、ギターがかっこいいと思う曲を五曲選ぶ企画です。
誰かバトン形式でこういうのしませんか。しませんよね。
一応知り合いの天才っぽいギタリストに捧ぐ。ドラムで使ったりしてごめんね。



まず一つ。Bloc Party『I Still Remember』
「ポストロックを通過したシューゲ」を通過したような、絶妙のキラキラ感。鋭くも優しい轟音が大変気持ちいい。この曲に関してはそういった要素がギターポップとかなり絶妙に合わさっていると思う。21世紀のギターポップって感じ。後期スーパーカーなんかにも繋がりそうな雰囲気。そして最近のアートスクールの一番の元ネタも彼ら。

私は2nd>1st派。3rdはアレンジが先行し過ぎて曲が今ひとつな感じがするのが残念。
結局2000年代イギリスデビュー組ではリバティーンズを除けば一番好きなバンドになるかな。



二つ目。Sonic Youth『Rain on Tin』
熟練中の熟練って感じ。ジムオルークも入っちゃってるし。
この曲自体は彼らにとっての幾つか目の『Marquee Moon』って感じの曲。いやあ素晴らしい。
いくつかの反復フレーズを弾くギターの移行を中心に曲全体がうねり、次々に変化していく。こういう動画を見ていると、スティーヴ・シェリーってかなりいいドラマーだよなあと思う。
ギターの絡み方が美しすぎ。かなりうねうねとして神経質で気味悪いフレーズのはずなのに、優しさすら感じる。

こっちも格好良すぎたので思わず数を超過して張ってしまう。Sonic Youth『New Hampshire』
私は『Sonic Nurse』の中ではこの曲が一番好き。そしてこの動画はSonic Youthの魅力に溢れ過ぎている。冒頭から全く自重しない中年達が大暴れ。リー(笑)。いいなあ、凄く理想的なバンドだと思う。

新作がマタドールレーベルからってのはこれ、期待していいんですかね。いい年こいたおっさん達の新譜に凄く期待しています。



三つ目。Yo La Tengo『Today is the Day』
アメリカではテレビでこんなギター弾いてもいいのかよ!?
非常にシンプルな曲ながら盛り上がれるツボはしっかりと抑えてある。そして曲調が変わってからは至福の瞬間の連続。アイラさんマジキメエ。私にとって理想的なギターの弾き方。まるでノイズに取り憑かれたかのような弾き様。しかしそれでいて曲の構造を破壊しない、というか曲自体がシンプルながらしっかりしているから、その分ノイズが好き勝手に暴れることが出来る。素晴らしすぎる3ピース。



四つ目。レディへ挙げようと思ったけどやっぱやめて代わりにこっち。Death Cab For Cutie『Transatlanticism』
前半は静かに、後半は雄大にピアノと絡むギターがひたすら美しい。シンプルなのに美しい。まあ曲自体の良さも相当なもんだけど。デスキャブは個人的には今のアメリカで唯一レディへに敵うだけのスケール感を持つことが出来ているバンドだと思います。いやまあかなり見落としはあるんで他にも色々あるんでしょうが。ギターやらピアノやらのアレンジセンスがレディへに、まあ似てはいないけど、同じくらいの世界観の広がりは感じる。サマソニは行くべきだったか。



結局最後はこれ。前にも二回くらい張ったよなあ。ゆらゆら帝国『無い!!!』
総合的に考えれば、坂本さんが日本でも有数のギタリストであることは疑いようが無い。こんなに曲が書けて、アレンジセンスがずば抜けていて、そしてその時に荒唐無稽なアイディアを悉く実現させる演奏力にはもう脱帽を通り越した何かを感じずにいられません。なんでこんなフレーズ弾きながら歌えるんだろう。そしてなんて気持ちのいい轟音なんだろう。イメージに富んだフレーズを幾つも幾つも重ねて、どんどん高見に上がっていくこの曲が私は本当に大好きです。



こうやって見ていくと、どうやら今の私は「世界が広がっていく」系のギターが好きみたいです。
確かに最近はクラブレベルのロックンロールがちょっと苦手だなあ。最近リバティーンズですらあまり聴いてないし。でもリバティーンズはあれはあれで世界観の広がりを感じるんだよなあ。

苦手なギターは、「半径数メートルくらいの落ち着きに満ちていて、ヘッドフォンを通じて世界が広がるようなイメージを与えてくれない、半端なぬくもりや半端なエンターテイメントしか与えてくれないギター」です。なんだかよく分からないな。下手なギターでもイメージに溢れていればオーケーです。バーナード・サムナーとか。

長尺曲をとにかく挙げ連ねるコーナー

2008年09月10日 04:43

古今東西演奏時間の長い曲は腐るほどありますが、その中でも私が好きなのは、単調な曲調の中に抑揚をつけるタイプで、適度に緊張感があって、適度に高揚感があるやつ。プログレみたいに何回も展開されても困る。なので、今回はそういうのを挙げ連ねてみます。
ただし、YouTubeに動画が存在するものに限る。


まず、こういう傾向の曲の原点とも言える一曲。
Televisionの『Marquee Moon』

間奏から最後ギターが収束に向かうまでの展開が圧倒的すぎ。こういうタイプの曲の記念碑的作品。

次、Led Zeppelin『Achilles Last Stand』

緊張感の固まり。ペイジとボンゾのケンカみたいな曲。歌がヘタレテルのとか気にならん。プログレ寸前で突破力を頼りに突っ走るこのセンス。

次、Bloodthirsty Butchers『七月』

最初の歌に入る直前の収束加減が好き。メロウさと爆発を繰り返すギター。歌がヘタいのとか気にならん。

次、Death Cab For Cutieの『I Will Possess Your Heart』
本当は『Transatlanticism』の方を入れたかったけど見つからず。

澄み切った緊張感の反復、そしてそれを唯一打ち崩すミドルエイトの存在。イントロ長過ぎ大好き。

次、サニーデイ・サービス『魔法』あまり長尺じゃないが。

夜っぽい雰囲気なのにやたらと高揚感がある。サニーデイである必要性が全くないとこらへんの加減が好き。

次、Yo La Tengo『Blue Line Swinger』

今回の本命。反復するキーボードの音が導く、もの凄い高揚感。ギターの壊れっぷりから最後のコーラスの連呼まで、全てが完璧な一曲。

次、ゆらゆら帝国『無い!!!』

これも本命。CDの緊張感溢れるバージョンも最高だが、この宇宙的な広がりを見せるバージョンも大好き。ベースの反復が凄い。

さいごっ!Oasis『Whatever』ちょっと傾向が違うかも。

90年代UKRockにおいて、最も祝福感に満ちた瞬間。雄大で美しいメロディってのは意外とシンプルだよなあと、この曲を聴く度に思う。

なお、『Sister Ray』は動画が分割されていたので挙げるのをやめました。

いわゆる「オルタナ」サウンドとは第二回

2008年07月05日 06:36

今回は、前回曖昧に例を示したオルタナサウンドの歴史を、浅く拾ってみます。

まず、全てのオルタナティブな表現の一大ルーツとされるのが、ニューヨークロックのゴッドファーザー・The Velvet Underground。その制作姿勢は「アンチテーゼ的実験精神」に基づかれ、彼らの残した音楽から後に様々な「カウンター的」なジャンルが花開いていきます。

ただし、彼らの音楽はあまりに多くのジャンルに波及したため(サイケ・パンク・ゴス・ノイズ・ポストパンク等々)、オルタナサウンドの起源というよりも、「オルタナに繋がる要素も内包した」音楽だったということに、ここではとどめておきたいと思います。

批評精神という意味では、Bob Dylanも忘れてはなりません。いくつかのオルタナバンドが持つ鋭い批評眼は、彼の志を受け継いだ部分が多少なりとも存在します。まあサウンド的には全然オルタナじゃないけど。だから動画なし。

あと、忘れてはならないことですが、いわゆるオルタナもの的な音楽というのは、「音はオルタナしていても曲は意外とポップ」という場合が多いですが、そのポップさは伝統的なギターポップ/ロックの系譜の中にあります。要するにThe Beatles。アルバムで言うなら『Revoler』時期の荒くれながらもヘロヘロなポップさはオルタナ的でもあります。

この辺、The Doorsとかはオルタナというよりもポストパンク的で、その辺の境界はちょっとややこしいです。
60年代のオルタナ的ギターロックでもう一曲。パワーコードの大味なリフが主体な感じがNirvanaと通じるものがあります。ハードロックやパンクっていうよりはオルタナだろう多分……。The Kinks


こういった60年代における、最早いわゆるロックンロールの枠からはみ出て誕生したギターロック、しかし70年代に入るとロックバンドは次第に巨大化して、マッシヴなハードロックや、荘厳で深遠で冗長なプログレの時代に入ります。ヘナヘナ感やユーモア感覚といったひねくれた要素や、ぶっ壊れた冗談のような実験作というのは減少し、そういったものの復活はパンクの熱が冷めるのを待たねばなりません。
そういった60年代的ヘナヘナ感・ユーモア感をこの時代多いに受け継いだのは、ロックバンドではなくシンガーソングライターたちでした(T-Rexもマーク・ボランというシンガーソングライターのバンドといえないこともないし)。
熱に浮かれるハードロッカーや哲学的思考の海に沈んでいくプログレの人たちの裏で、どうしようもない切なさ・空虚さ、よく分らないが大事な何かが失われていく感覚を表現し始めたのが、後にオルタナのゴッドファーザーと呼ばれるようになる、我らがNeil Young大先生です。「だらしなくも失われ続けていく」、オルタナにとって批評性と同様重要な精神性を彼は批評性(またはアンチテーゼ)と一緒に磨き上げていきます。

ヒット曲を生んでスターになる道が開けてもそれに納得せず、ひたすら傷ついたロック屋であり続けている彼の精神性、それがあろうことか、自分とは一世代下の音楽、自分と同期のアーティストの多くが忌み嫌う音楽、反抗そのものを音にした音楽――パンクを発見した瞬間、彼のその精神性が音となって現れます。ジョニー・ロットンに奉げられ、後にカート・コバーンにその詞を引用される、彼の代表作にして彼そのものの楽曲。Hey Hey, My my。

オルタナの起源は多々ありますが、この曲こそが音楽的・精神的オルタナ性が一致し発露した最初の瞬間だと考える人は多いです。僕もその方向。

ただ、この曲が生まれてその後すぐにこういった音楽が増えていったわけではありません。むしろこれはオルタナのそれ以降の歴史と切り離されている感すらあります。まあ時代はポストパンク・ニューウェーブの時代なんで。このオルタナ性が発見され広まっていくのは、アメリカのアンダーグラウンド・ハードコアシーンの発達以降です。

『No New York』等からだんだんと発展していくアメリカのアンダーグラウンドシーン。しかし、No Waveの精神が示すとおり、その音楽性は一般的なポップオルタナの尺度を遙かに超えた気狂いっぷりが交差する世界でした。ノイズまき散らし、不協和音を出すことを目的とし、快楽性を否定する。まあこういう音楽を「オルタナ的」って表現する場合も大いにあるんですけどね。一番分かりやすいのは、初期モーサムなんかはこの辺からの影響もふんだんに含んでます。福岡のオルタナシーンはむしろこういうのばっかり。変態な街だ……。

No Waveの代表的なバンドDNA。この辺はまだポストパンクに含めてもよさそう。アートリンゼイ先生何やってはるんすか。

Black Flag。いかにもUSハードコア、いかにも雑誌『Dolls』って感じの世界。吹っ切れてます。

Minor Threat。USインディの大御所イアン・マッケイ。


Husker Du。USハードコアにポップさを導入し、後のオルタナシーンの隆盛を支えました。

この辺ポストパンクとオルタナサウンド確立の過渡期的な感じがしますね。

まさにその過渡期の真っただ中を過ごし、そしてオルタナサウンド確立に多大なる貢献をし、もはやオルタナそのものみたいな存在になったバンドがSonic Youthな訳で。動画は過渡期的暗黒オルタナまっしぐらな『Death Valley 69』。グロ注意。

で、遂にはPixiesがそういった要素を踏まえてか踏まえてないのか、または60年代ロックからの影響も感じさせながら、まさにオルタナクラシックとなる名曲・珍曲群を残していくのでした。そこには荒々しさを一面に秘めながら、はっきりとしたポップ性・キャッチーさがあったことが重要でした。

オルタナの代名詞的名曲Debaser。シャウトはUSアンダーグラウンド的でありながら、圧倒的に突き抜けたポップさ。

同じ頃にDinosaur Jrも大変ポップでヘナヘナでしかしギターがいい具合に歪んだ作風を展開していました。こっちはアングラっぽさは薄めで、そして60年代ギターロックやNeil Young的なもたったポップさが表れています。


で、そうやって形成された「オルタナ」な音楽を結果的に世界中に広めることになったのが、カートコバーンさんたちNirvanaなのでした。ついでに自殺もするし、めでたしめでたし。

チアリーディングな女の子たちの存在が嫌がらせすぎる。

とりあえず今回はここまで。

いわゆる「オルタナ」的サウンドとは?(第一回)

2008年07月04日 03:18

ある曲の紹介をするときなんかに「オルタナ風のギターがうんぬん……」って書かれたりすることがある。これで「はて?オルタナとは」と思ってウィキペディアでオルタナティブミュージックを引くと、このように色々と書いてあるが、大元の意味は大体こんなものである。

・既存の音楽に「取って代わる」新しい方法論を用いた音楽

なんて大ざっぱすぎる意味……。つまりこの意味ならば、多少のニュアンスの違いこそあれ、その意味自体は「ニューウェーブ」と何ら変わりの無いものになる。そう、だから、こういう意味のオルタナの場合、その起源はThis HeatやP.I.LやThe Pop Groupなんかに求められる。

しかしだ、雑誌やネットなんかで見る「オルタナ風サウンド」ってやつと、上に挙げたバンドの音楽性は正直言って全然異なる。上で挙げたバンドの音楽性はむしろ「ポストパンク」とか「ニューウェーブ」とかにカテゴライズされる。この辺、言葉自体は同じ意味でもそれが差す音楽的傾向性が異なっているからややこしい(そして分類が楽しい)。

最近STUDIO VOICEで特集されていた「オルタナティブミュージック」は、ポストパンク・ニューウェーブ・ポストロックなど、「当時の最左翼的サウンド」の名盤を取り扱っていたが、その中に「オルタナ風サウンド」みたいなレコードはそれほど多くなかったはずだ。確かピクシーズもダイナソーもニルヴァーナもスマパンも入っていなかったはず。ソニックユースだけ入っているのがいかにもそれっぽい(ペイヴメントもあったか)。

つまり、ここに二つの「オルタナ」概念が存在する。「オルタナティブ」の言葉通り、先進的な音楽全般を指す方を「広義の」オルタナティブとして、「オルタナ風ギター」とかの方を「狭義の」オルタナティブとする。これから述べるのは後者の方である。

余談だが、筆者は「パンクはアティチュードだ!」とかいう姿勢があまり好きではない。いや、それ自体は否定しないが、だからと言って、音楽様式としての「パンク」というものをあまりにないがしろにしてしまうのもどうかと思う。もちろん様式に拘り過ぎてもいけないので、アティチュードと様式の両方についてしっかりと認識する必要がある。つまり今回の場合、「広義」「狭義」両方のオルタナをしっかり意識しながら音楽に接することが出来ることを理想とする。


「広義の」オルタナティブミュージックの代表的なバンドPublic Image Ltdの曲。先鋭的(未だに先鋭的な感じさえする)な意味で「オルタナティブ(代替的)」だが、いわゆるオルタナ風サウンドとはかけ離れている。

しかし、『Top Of Pops』もよくこんな変態バンド出したな。凄い時代だったんだなあ。歌ってるのが元パンクロッカーの第一人者って知ったら、全国の短パンパンク少年たちはなんて思うんだろう。


「狭義の」オルタナサウンドの典型Dinosaur jr。これを聴いて「先鋭的だ!」って思う人はあまりいないと思うけど、ギターの感じやら歌やらは見事にサウンド的に「オルタナ」している。

しかしこの曲の終わり方は唐突すぎるだろ常識的に考えて……。


詳しくは次回。

3ピースバンド・その音・傾向について

2008年04月12日 01:44

前からずっと書きたかった。どのくらい前かというと、去年の学祭時期位から。


日本において、いや、世界のどこでも「歌」というものは大事にされて、名ボーカリストというのは周囲の尊敬を集めるものだ。マイクの前に向かい、身振りなどで感情を表現しながら、自分の歌に心を込める。全神経を歌に集中させ、素晴しい歌のために全力を尽くす。その立ち振る舞いは凛とした者から暴れまわる者まで様々で、まあそれはそれで大事です。


しかし、世の中には歌を歌う癖に、歌だけに全精神を注ぐことが出来ない連中がいる。彼らは何故か歌いながら他の楽器を演奏してしまうのだ。「そんなの、歌に集中できないじゃないか!歌に対する冒涜だ!」とかそういう意見はまあ無視して。まあブルースとかの時代から当たり前のようにあったことだから、別に変でも何でもないんですけど。ビートルズだって楽器持って歌うだろう?


あまり大声で言ったら怒られそうだけど、よくある「ロックバンドの華と言えばボーカルとギター!熱いフィーリングをどうのこうのするぜ!」みたいなのは、まあそりゃあ認めざるを得ないくらい素晴らしいものもありますよそりゃあ、でも、少なくとも学生レベルとなると結構「なんだかなあ」って思ってしまうようなものも正直ある訳で云々。ああ、この話は本筋ではないからこの辺にしておこう。どうせ歌下手いならせめて楽器持ってごまかせばいいやん。


それで、そういった、演奏しながら歌う人というのは、割とその演奏している楽器がギターであることが多い。「いやいやベースボーカルこそ至高だろう!」という意見もまあ分ります。後述で詳しく語ります。それで、四人編成のバンドだったりしたら、そのうち二人はギターであるということがままあります。それか一人ギター、一人ボーカルみたいな。前者の場合、ギターボーカルの人はギターを弾くと言っても、それはリードギターだけだと音が薄くなっちゃうところを補強する役割が大きい訳で、コードやパワーコードによるバッキングがその主たる目的となります。所謂「リズムギター」ってやつで、まあこれはこれで大変なんですけど、サウンド的にはリードギターが自由が利くので、ある程度は負担が少ないと言うか、まあ正直音に厚みが無くていいところ(アルペジオを静かに聴かせるところとか)なんかは歌い手はギターを弾かずともいいわけです。


しかし、そうもいかないのが3ピースバンドの辛いところ。大抵のロックにおける3ピースバンドは、ドラム・ベース・そしてギターの三者から成り、歌ものの曲をするのであればそのうち一人が歌う訳です。KEANEのボーカル・ピアノ・ドラムとか言う3ピース編成は反則だろ……。だとしたら、どこかのパートが何かしら演奏をしながら歌う必要が生じるわけです。これには技術の他にも様々な要素が関連し、いろんな制約とか何とかがあって、考えるといろいろと面白いです。


なお、私は単なるギターロックをちょっとかじっただけの人間なので、ブルースがどうとか、ジャズがどうとかそういうことは言えません。


・ベースボーカルの場合

ベースはなんだかんだ言って結構曲中ずっと演奏しないといけないので、それプラス歌うと言うのはしんどそうです。増してや、複雑なリフを弾きながら歌うのは凄いと思います。

ただ、大きな利点としては、ギターが自由になるためサウンドの自由度がギターボーカルに比べて飛躍的に増すと言うことです。誤解を覚悟の上で言えば、ベースはあくまで曲の裏方的な仕事で、例えばずっとルート弾きでも、それほど曲のサウンド上のキャラクターを左右しない(うわもの的な意味で)のではないでしょうか。確かにベースを大事にして聴く人は多いですが、やはり曲のキャラクターに占めるうわものの役割というのは大きいもので、そういう意味でギターが自由に振舞えると言うのは大きいです。この場合、コーラスなどをドラムが担当すればさらにギターは自由に弾けるので、曲の世界観はもう彼の思うがままです(もちろんバランスは大事ですが)。

ベースボーカルの代表的な3ピースバンドとして、The Policeが挙げられます。この場合ベースも結構歌いながらよくうごくので凄いもんだなあとは思いますが、エフェクトを駆使した、本来のギターテクとは少し異なった意味でテクニカルなギターで空間を塗りつぶすギターサウンドはベースボーカルによるギターの自由さが効果的に発揮された例だと思う。多分。最近まともに聴き始めたからよく分らん。あとスティングのボーカルはそんなに好きじゃない。

D

The Policeの、PVとかジャケットとかの妙な「ダサさ」はどうしても気になってしまう……。

ファンの人ごめんなさいダサいなんて言って。


・ドラムボーカルの場合

あんまり知らないんですけど……。多分ベースも自由になって、音階のある楽器は自由になります。しかしリズム的に制約が大きくなるから、激しい変拍子なんかは無理になるのか。あと何といっても、ドラムボーカルが敬遠される大きな理由は、歌ってる人がドラム叩いてるから、ステージの後ろ側に行ってしまって見えにくいことなんじゃなかろうか。

ドラムボーカルの3ピースバンド……聞いたことないなあ。


・ギターボーカルの場合

本題。このジャンルこそが私にとって一番興味深い問題なわけで、それはまあ私がそうだからだったんですけど。正直言って、世間のすべての3ピースバンドのおよそ6,7割はたぶんギターボーカルなんじゃないでしょうか。それくらいやけにメジャーなジャンルです。何であんなにメジャーなんだろ。やっぱりカートのせいか?NIRVANAのコピーで、ボーカルが手ぶらで歌ったりしているのを見るとやたらガッカリします。

3ピースのギターボーカルの何が大変って、それはやはりうわものを全部同時にしないといけないことでしょう。演奏の例えとして、リズムを「骨組み」、メロディ関係、所謂うわものを「肉付け」とする場合がありますが、ギター以外がボーカルなら、この肉付けは「自由の利くギター+ギター以外の歌う人」となるので、役割が分散するわけです。しかし、ギターボーカルだと、肉付けはすべてギターボーカルの肩にのしかかってきます(ベースラインもうわもの的なことするやんって意見は置いておくとして)。つまり、曲のメロディ的なキャラクターはすべてギターボーカルの表現力に掛っている訳です。

しかし、問題があります。歌を歌っているときはいいんですけど、歌っているときのギターってどうするんですか?という問題。とりわけ歌ものバンドならそこが大事な訳です。だって歌いながら複雑なギターソロなんて弾けないでしょう?えっ、弾ける?……まあ確かに、時々歌いながら異常にギターを弾き倒せる人はいます。それは確かに凄い、凄いことなんだけれど、それは私の考える3ピースバンドの面白さとはちょっと違う。

つまり、歌いながら何を弾くかというのが問題な訳です。しかし、歌っているからギターにあまり自由が利かない。これが3ピースバンドのギターボーカルが抱える、致命的な「制約」なんです。これをどういう方法で克服、もとい誤魔化すか、というのが、私がずっと考えていたテーマでした。


1・え、別にギター二本でも一本でも変わらないやろパターン

つまり、ずっとリズムギター的にコード・パワーコードカッティングを続ける、「単にリードギターが無いだけ」パターンです。これはあくまでもリフ的なカッティングと言うよりは、バッキング的性格の強いものをいいます。誤解を恐れずに言えば、こういうのはいわゆるメロコア勢のバンドなんかで目立つ気がします。パワーコードでバッキングするんです。あとブリッジミュートでサビとそれ以外の部分との緩急をつけたり。それはまあ、初期グリーンデイ的なイメージなんですけど。

D

この曲がまあ、3ピースギターボーカルの一つの大きな答えであることは認めざるを得ません。まあぶっちゃけNIRVANAもここに入りそうな気がするけど、何か一緒にしたくないので分けます。

あと、個人的にはこれはちょっと面白みを感じないというのが正直なところです。このパターンの場合、歌のメロディの重要性があまりに大きすぎるからなんですが。だって私歌下手クソだし。演奏で誤魔化したい……。


2・アルペジオを駆使して世界観を作るパターン

これはよくあるパターン。アルペジオでも、コードを単にアルペジオで弾くのではなく、ある一定のアルペジオを反復するというやり方です。これの良いところは弾くラインによっては幻想的で奥深い世界観が「歌いながら」表現できる点です。ディレイやコーラスを駆使する訳ですね。どうでもいいですが、ART-SCHOOLはしょっちゅう単純なアルペジオを反復させますが、時々それ+サビでパワーコードっていう「ギター一本でも問題無いよねえ?」って曲があって、4人バンドなのに3ピースの音を考える際に参考になります。

例としてMO'SOME TONEBEBDER『GREEN AND GOLD』を挙げようとしたら、動画が見つからない……。ゆら帝の『美しい』も見つからない……。まあその辺。


3・リフを弾きながら歌う

やはりこれは熱いですね。複雑なリフじゃなく、単調なリフの繰り返し。乗せる歌で単調さを緩和します。このパターンの代表曲と言えばやはりNIRVANAのあれ。まあ上手い人はリフ弾きながらでも何無く歌うし。ただここでリフが自由すぎても面白くない。やはり、何かストイックな感じのリフの方が3ピースっぽくて良い。ゆら帝とかその辺を良く分ってるなあと思います。

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まあ、おおざっぱに分けてこの3つが主なギターボーカルが歌いながら弾くことの内訳だと思います。ギターソロ弾きながら歌うとかドン引きですわ。この三つの点を踏まえて曲を作る訳です。学祭で3ピースバンド組んだ時は、私は趣味的にとりわけ2ばかりを重視しました。でもサビは1。単純野郎です。


ギターによる空間の埋め方というものは面白く、Sonic Youthなんかを聴いてるとギター二本のバランスの良さに感動したりしますが、3ピースではそれは望めないので、しかしそういう雰囲気を出したいがために努力するのです。一本のギターと歌だけで、どれほど空間を立体的に埋めることが出来るのか。それが3ピースのギターボーカルの面白みだと思います。ディレイは偉大です。


まあ、結局は曲の構成の段階で3ピースの中途半端なスカスカ感が出ないように工夫することが大事なんですけど。そのためには、ベースとドラムの絡ませ方・ブレイクの取り方・轟音の使い方などが大切になってきます。


そういう点で考えていくと、ギター一本で曲をする際に勉強になるなあと感じるいくつかのバンドが浮かんできます。大体この辺のバンドを参考にすると3ピースでギターボーカルがどんなことをすればいいか分かる、的なリストが以下のものです。


・ACIDMAN

なんかちょっとカッコつけ過ぎな感じが鼻につきますが、3ピース的バランス感は認めざるを得ません。

・Blankey Jet City

もうここまで弾けて歌えたら他に何も要らん。『SKUNK』とかよくあんなの弾きながら歌えるもんです。リフにしてもアルペジオにしても、その空間の埋め方には一定の美学を感じるし素晴らしいです。

・bloodthirsty butchers

『未完成』を聴きましょう。オルタナロックを3ピースでやる人にとっての答えの一つが堂々と記されています。吉村秀樹はNeil Young的でありながらも器用に、そして時に豪快に空間を轟音で埋め尽くすことに秀でています。またブッチャーズについては詳しく書きたいです。

・Dinosaur Jr.

実はJマスキスは資質的に吉村秀樹と似ているところがあるように思うのです。こっちの方が元でしょうけど。要するにビッグマフ繋がりですね。マスキスの方が器用か。

・Galaxie 500

これ実は超大事なバンドですね。ぼんやりしたアレンジに関しては天才的です。とりわけドラムの押さえ方、シンバルを重視してあまりスネアとかを叩かないドラムは勉強になります。

・Joy Division

彼らは4人バンドですが、バーナードサムナーの単調で鋭角的(そして下手クソ)なギターによる空間の埋め方は大いに参考になります。

・MO'SOME TONEBENDER

オルタナからサイケまでを強烈に表現する百々和宏のギターはかっこいいし参考になります。ムスタングですしね。

・NIRVANA

これはなんというか、むしろ「被らないように気をつける」的な部分で参考になるかも。それっぽくグランジしようと安易に考えて曲を作るとどうしても彼らっぽくなってしまいます。よく勉強して特性を学ぶべきかも。あとあれだけシンプルなギターでクソかっこいいのはカートの歌が素晴らしいからであることを忘れてはなりません。

・SPORTS

わりと最近聴き始めたんですけど良いです。ポップで時々シューゲな3ピースギターロック。今一つ売れなかったのはその検索しにくすぎるバンドの名前のせいじゃないでしょうか。

・Syrup16g

五十嵐がThe PoliceやU2が好きなこともあって、コーラス・ディレイを使った空間的なギターが結構多いことがポイントです。空間系を使いこなすNIRVANA的な見方が出来ます。歌のウエイトがやや大きいか?

・The Who

ロックンロールと言えばThe Whoです。彼らも四人バンドですが、ピートのギターはシンプルかつ感情的なので3ピースに適しています。まあババオライリィはシンセなしギター一本じゃあ厳しいけれど。でもループさせればいけるよねえ。

・Yo La Tengo

Galaxie 500の進化系(笑)。ギター一本でマイブラしてしまうそのギターワークは凄く頼もしいです。そしてヘロヘロの歌はなぜあんなに美しいのだろう。


今回は半分以上が自分用の「頭の中整理メモ」的なものです。訳がわからなくてごめんなさい。

2008年03月02日 08:56

そういえば昨日解散したんでしたねSyrup16g。チケット買ってたら今ごろ東京にいたのに。旅行して帰るのに。お茶の水に行って福岡の楽器屋群とのレベルの違いに(もちろん福岡がしょぼい。Keyは好き)ガッカリしようと思ってたのに。最新アルバムはまだ買ってない。ちなみにこんなサイトがある。

http://d.hatena.ne.jp/kumasyrup/

あれ、前見た時より短くなってる?前はページ下部が怨念じみた「Syrup16g 武道館」の文字で埋め尽くされていたのに。

まあ確かにLost In Timeの件は胡散臭かったけど、真相は知りません。もし本当なら運が無かったねえ。

木下の名前が出ると妙に胡散臭くなるのは仕様。彼、結局一般人と同じようにチケット買って入場してシロップの最期を観たらしい。シロップスレからの情報。凄くらしい。


実際、ファンは感動ものかもしれないが、普通に考えたら酷いよなあずーっとリリースなしで出したと思ったら解散って。シロップの場合、五十嵐の創作意欲の減退がそのままバンドの状態に反映されるから、彼がどよーんとしてればバンドもどよーんとするわけだ。煮詰まって煮詰まって、頭の中はどんなふうになっていたやら。


こうして考えると、ラストアルバムまで手を抜くどころかさらなる挑戦とエンタテイメントを繰り返したサニーデイ・サービスの解散劇は見事だったんだなあとか思う。あれは曽我部恵一が創作的に煮詰まっていなかったどころか絶好調だったのが良かったんだろうな。


ラストアルバムが素晴らしいと思うアーティストを列挙してみよう。

・The Beatles『Abbey Road』

確かに丸くなった。リボルバー前後やホワイトアルバムの実験性は殆どなく、ポップス志向的でさえある。しかし美しい。それぞれの個性が炸裂するA面と様式美的なB面の対比だけでご飯三杯は行ける。

・Joy Division『Closer』

死を以て完成するとか卑怯だろ……。音の隙間が必要以上に虚しい。そしてバンドは演奏の一部として自己主張を控えた。響くのは暗いボーカルが同じフレーズをひたすら反復する声。そういう引き算の美学がやたら奇麗。

・Nirvana『In Utero』

確かに『You Know You're Right』はいい曲だけど、このアルバムを前にしたら蛇足でしかない。このアルバムのいいところはなんかぐちゃぐちゃしている部分とやたら寂しげな部分が隣り合っていること。感情論で語るなよ。

・スマパンと書こうとしたら、復活してたんだった。ヴァーヴとかもここで挙げるには扱いづらくなってしまった。復活しすぎですね。マイブラとか。早く『You Made~』とか『Feed Me~』とかのシングル盛り合わせを出せ。

・The Libertines『The Libertines』

音も詞も終わっているという素晴らしい破綻具合。どうせ破綻するならこれくらいやれよという破滅のニュースタンダード。でもこのペラペラのギターの音が物凄く曲に合うのはどういうわけだ?確かにある意味完璧すぎる。台本説を疑っても仕方がない。

・Flipper's Guitar『ヘッド博士の世界塔』

実はサンプリングどうのこうのっていうのは照れ隠しじゃないのってくらい曲がいい。少なくとも小山田的には一番曲が書けたのはこの辺りだと思うんですけど(コーネリアスは曲そのものよりも構造命な感じがする)。ちなみにオザケンの第一ピークも間違いなくここ。何でこんなに余裕がなくて虚ろなんだろう。

・なんとなく私の中でジュディマリとイエモンはどこか同列な印象があります。解散時期とか、最後のアルバムの何でもあり感とか。どっちの最後のアルバムも極端な作りでいいと思う。壊れるの覚悟の限界突破って感じ。

・サニーデイ・サービス『Love Album』

なんとなく聴いてて思うのは、メンバーの中じゃあ曽我部だけがノリノリだったんだろうなあってこと。『Love City』で復活するまで、彼の完璧主義的作品はこれでお終いだった。このアルバムの振り幅があるから信頼できる。

・フィッシュマンズのアレを挙げようと思ったけど、聴きこみが足りない。


今現在好きな現存するアーティストが、この中に入ってくれると嬉しいような、でも解散してほしくないような、そんな気持ちってあると思う。




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