毒入りナポリタン
単なるひらめきだけで日記のタイトルを決めると、何がなんだか判らないという実験。本当によく判らん単語の組み合わせになってしまったが、何か珍妙なのでどこかで再利用したい。
そんなことはどうでも良くて、とりあえず今日買ったフラテリスとかいうバンドのCDがまためっちゃ良い。なんて言うか、勉強になるなあ。簡単に言ってしまうとイギリス的猥雑ポップの歴史を総括したようなアルバム。『エルビスプレスリーからリバティーンズまで』とか言うキャッチコピーをどっかで見た気がするが、まあなるほどとしか言いようのない、素晴らしい超どポップ作品。スリーピースバンドだから音の数は多くないが、アイディアでそれを難なくカバーして余りある。よくもまあこれだけ様々な『イギリス的』なビートとメロディを用意できるものだ。メロディはともかく、ビートの種類の多さなら最近のこういうバンドとしては群を抜いて多い。そりゃあ何十年ものポップやロックンロールの歴史を詰め込みに詰め込めばこれだけ馬鹿みたいな数のビートを手にするだろうが、その使い方・裁き方が本当に鮮やか、見事としか言いようがない。多くの曲の中でビートがよく切り替わる、それは自然にと言うよりは、むしろ愛嬌があるくらい『唐突』に変化する。この一見『唐突』な感じが彼らの曲を強烈にドライブさせる。ちょうど同じように効果的にテンポチェンジを繰り返して曲を作るアークティックモンキーズのように。ただ、フラテリスは彼らに比べてずっとそれがこなれている。これはアクモンがこなれてないから駄目ってわけでなくて、彼らの場合その少しぎこちないギアチェンジが曲に強烈な緊張感を与えているが、フラテリスの場合は彼らとは逆に、テンポチェンジが来たら思わず笑ってしまいそうになる。基本的にピリピリした緊張感とは全く無縁の、本当に心の底からおちゃらけきったアルバムで、幾度となく行われる曲中のギアチェンジはそのポップな曲たちをコミカルに、軽やかに彩る。メロディもやはり魅力的である。このバンド自体が『達者者』的な感じが強いため、リバティーンズやザ・ビューが持っているようなキラキラとした疾走感やじりじりとした焦燥感は彼らの音楽には皆無と言っても過言ではないが、その代わりにまるで酔っ払った男が気持ちよくなった頭の中身をそのままメロディにしたような、ひたすら馬鹿みたいにコメディアスでポップなメロディがこれでもかと言わんばかりに詰まっている。それこそオールディーズ的なまったり王道メロディから、マークボラン的なふにゃふにゃ感、キンクスやジャム、そしてリバティーンズなんかが持ってる『ああ、何かよく判らんがこれイギリスっぽくね?』的な雰囲気。メロディの引き出しが多い。もう本当に、聴いててずっと楽しい。説明するより聞くが早し。この徹底的な楽しさはどうしたものか。
- アーティスト: ザ・フラテリス
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2007/03/07
- メディア: CD
最近はなんかいい新人方が本当に多いですね。ザ・ビューもクラクソンズもフラテリスも好きな自分はどう見てもただのミーハーです本当にありがとうございました。ストロークスやリバティーンズもそうだけど、この辺の人たちの曲は大体一曲が三分前後なのが嬉しい。いや長い曲には長い曲の良さがあるけど、ポップソングは三分くらいが凄く聞きやすいと思うんです。
さて、そろそろアークティックモンキーズの新作が出るらしいですが、youtubeで見た『Brianstorm』を見る限りでは、どうなんでしょうコレ?妙な曲だコレ。PVのせいかも。ポップさと熱量的な勢いを思いっきりそぎ落とした、本当に骨しかないって感じのグルーブが何とも奇妙奇天烈。変な曲を先行シングルに持ってきたもんだなあと。こんな感じに変な曲ばっかりなのか?なら結構欲しいかも。







