ある取るに足りない憂鬱
200×年、世界は憂鬱の炎に包まれた!!!
「実は最近、わたし欝なんです。テストとか、バイトとかが忙しすぎて、勉強はよく判らないし、バイトの店長は最低な人だし、何より忙しすぎて、自分の自由な時間が持てなくなっちゃってる。ああ、わたしらしさを失っちゃって、もう生活が嫌になっちゃった。それで・・・・・・」
「僕、最近鬱気味なんですよ。彼女と喧嘩しちゃって、まあそれだけ聞いたら普通に感じるかもしれないけど、その彼女が僕の言う事を全然聞いてくれなくなってしまったんです。ああ、百年の恋人だと思ったのに、もう昔みたいな幸せな日々は帰ってこないのかなあ。憂鬱だなあ。・・・・・・」
「朝起きてテレビを見る。すると目覚ましテレビの占いが最下位だった。何か、これは嫌な予感がするなあって言うか、朝っぱらからいきなり憂鬱みたいな?もうホントテンション下がるよね。それで、朝の電車に乗ったらなんか、俺の周りデブばっかなわけ。もう汗っぽくて最悪。あー憂鬱だぜ。で、今度は・・・・・・」
「彼氏が電話に出てくれない。メールを送っても返事を返してくれない。家に行っても誰もいなかった。もしかしてあたしの知らないところで他の人と付き合ってたりするのかなあ。ううん、そんなはず無い、そんなはず無いわ。だって、あの時約束したんだもの。でも・・・・・・ああ考えたくない。憂鬱・・・・・・」
「昨日は友達?から色々とためになるアドバイスをいただきました。もう本当に優しいアドバイスで、心からあの人の優しさを感じます。今日もいくつかメールを交換してくれて、わたしの間違っているところを片っ端から指摘してくれるんです。彼は言わばわたしの行く道を指してくれる一条の光です。わたしの最低で愚鈍で思慮の浅い、知識も無く常識も無い考えを正してくれるのです。彼がいなかったら私はもうこの世にいません。ああ、よかったなあ、よかったなあ、よかったなあ。しかしそれにつけてもわたしは彼に比べてなんて無知で、愚かで、下劣なんでしょうね。彼に申し訳ないなあ。ああ、憂鬱だなあ、憂鬱だなあ。」
『来ないから悲しいけど 待つ事も悲しいな
悲しさを歌うこと 酔わないさ やめたいだけ やめたいだけ』
くるり『ミレニアム』より







