磨り減るのは誰の心なの
今日は雨が降った。傘をどこかになくしてしまった私は、それゆえに出かけるのが億劫になって、夕方に買い物に行ったこと以外は靴を履くことはなかった。
家の中ですることは限られる。寝るか、食事をとるか、放心するか、本を読むか、パソコンを弄るか、ゲームをするか。実際にこのくらいのものだ。テレビは見ない。面倒くさいし、報道は信用ならないことも多い。
それで、いつもならばここで今日のような日において多くの時間を占めるものは、インターネットなどで時間を潰す事であった。今日も、たまたま見たニコニコ動画が私のちょっと数字の大きなIDでも見れるようになっていたので、ゲームのタイムアタック動画などを見ていたら、すぐに朝から昼になってしまった。
これではいけない。私は昼飯の焼きそばを食べながら、スーパードンキーコング2の超動画を見ながらそう考えた。そして思い立った行動が、読みかけで、まだちっとも読めていなかった本を読み進めることであった。
嵐が丘。大学の授業でテーマに上がっていて、それで興味を持ったのだが、実際に手にとって見ると、その中々のボリュームに少しまごついてしまう。授業のおかげであらすじをある程度知っていたので、読み進めていく上で、理解はたやすかったがその分感動はやや薄れてしまうのも彼の本と私を遠ざけるのに一役買っていた。
それでも、私は半ば義務感にも追われて、昼間からの時間の多くをこの本に割いた。しかし、結局今に至るまでに、なんとか200数ページ読み終えたにとどまった。人間関係の複雑さと陰惨さがまず読み進めていく速度を削り、またもとより理解の遅い私の頭はページをめくるのが遅いため、中々話が進まない。しかも私の飽きっぽい性質は私が読んでいる本を放り投げる事を盛んに勧めてきた。私はそのために時々中断して、何故かボンバーマンをし始めてしまったりした。
それでも、一応200数ページまではいったが、しかしこの内容がまた、なんとも嫌な話というか、読んでいてしんどいというか、少なくとも私の心をちょうど今日の空の色のように染め上げてしまう程度に陰惨であった。人間関係はなんとも崩壊しきっており、各人の言い分が何度もすれ違う。心を削りあう登場人物たち。
なるべく早くに読み終わってすっきりしたいものだが、どうやらそれはこの本の許すところではないらしい。ああしんどい。明日もどうにか頑張ってこれを読み進めていけたらなと思う。







