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『Illinoise』 Sufjan Stevens(レビューに非ず。殆ど「ノスタルジアミュージック考」となっとります)

2010年04月14日 10:42

ツイッターの書き込みから殆ど引用。
IllinoiseIllinoise
(2005/07/05)
Sufjan Stevens

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たまたまツタヤにあったので借りた、特に理由も無く(「めんどい」とかその辺の理由)聴いていなかったSufjan Stevensの『Illinoise』を聴いている。ああ、流石にこれは、凄かった。完全な構築。ここまでイメージを広げるのも、そのイメージを音にするのも凄く大変だろうに。(2:33 PM Apr 12th webから)


(19世紀のシカゴで行われた博覧会か何かの歌(!?)こういうものをテーマにする辺りにそのマニアックかつアメリカの根源的なノスタルジアの探求という、正直ポップミュージックとしては高尚過ぎて「な、なんかすげーなオイ」と思ってしまう。しかしてその音楽、我々は19世紀のその雰囲気を知らんが(ましてやアメリカだしね!)でも言われてみると確かにそれに近い雰囲気。どうやってこの雰囲気を掴み、そして音にしようと思ったんだろう、と、制作者の意図と苦労を思うと、こっちが頭痛気味。本当に見事です。しかし)

「今時のシンガーソングライターはここまで圧倒的に作り込めるんだ!」という時代の進歩の素晴らしさも思うけど、それよりも「今時シンガーソングライターならここまでやらなきゃいけないんだ。大変だなあ。」などと思う方が、こういう音楽(トクマルシューゴなんかも同系統だよなあ)を聴いてて思う。 (2:35 PM Apr 12th webから)



「おかざきよしともさん(筆者註:これオレ)がpeople in the boxについて「「ああ、いいなあ」っていうのとドン引きの感情とが併存しちゃう感じ」と仰っていたけど、俺のその感覚はトクマルシューゴに対してだなあ、と思う。好きな音出してるんだけど完璧すぎる。「これ一人でやってんの?」とか思うと絶望する。スキがない。好きなはずなんだけど、やっぱり俺スキだらけのバンドとか不完全さが漂う音楽が好きなのかもとか思う。」(02tabiken02氏のツイートから借用。無断引用申し訳ありません)

そういう意味ではコーネリアスの『ファンタスマ』辺りはその先駆的なものなのか。そしてもしビーチボーイズ『Smile』が60年代に完成していれば、これが全ての始まりになったんだろうな。いや、未完でも、これとか、あとヴァンダイク辺りがやはり先祖か。ファンタジーを作り上げるタイプの音楽。

『Star fruits surf rider』Cornelius

『Cabin Essence』Brian Wilson

『palm desert』van dyke parks

(米国の一部ポップミュージック職人達の、19世紀アメリカ辺りに対する激烈で華麗なノスタルジアは一体なんなんだろう。凄く魅力的に思えると同時になんか人懐っこい感じがするのは、やはり貴族文化があらかじめ排除された新天地としての、「荒野」としてのアメリカの側面からだろうか。)

もう、こういう「世界観構築系音楽」になってくると「曲が良い」ってのはもう、当たり前になってくるよなあ、曲自体はどうやって作ってんだろ、そしてそこからアレンジしまくるのか、と考えるとホント、頭痛がしそうになる。(2:41 PM Apr 12th webから)

偏執的制作過程の気狂いっぷりは、ブライアン・ウィルソンがスマイルに頓挫したことで証明されている。確かに現代の方があの大昔よりも遥かに音を重ねやすくなったとは思うけれど、根底のイマジネーションについては今も昔も変わらない。(2:43 PM Apr 12th webから)

2004年版『Smile』で一応の完成を見た『Heroes And Villains組曲』ちなみに、これらの楽曲中のあらゆるフラグメンツ自体は『Smile』が頓挫した67年に殆どちゃんと存在していた!!

このイマジネーションこそが、プログレもソフトロックもポストロックもエレクトロニカも何もかも飲み込んでしまう怪物。翻って、現代の凄腕シンガーソングライターはみんな、この怪物に取り憑かれてしまっている点で「壮絶だなあ」とか思ってしまう。七尾旅人の『911』なんかもこの系統か!(2:44 PM Apr 12th webから)

『" 911 fantasia " Introduction Movie』七尾旅人 旅人もやはりアメリカの近代的ノスタルジアからの引用を欠かさない辺りが興味深い。

単純なメッセージがどうも意味を上手く果たせなくなりつつある(情報と多様化の海に容易に飲み込まれがちだから)この時代において、何か包括的な主張を、こと音楽で行おうとすると、ここまでやらないといけないのか。圧倒的なイマジネーションの総情報化!思わず唾を飲み襟を正す思い。(2:48 PM Apr 12th webから)

しかし、このような圧倒的イマジネーションによって作られる音楽の壮絶さを思うと「もうジャンルがどうこうとか、本当にちっちぇえな」などと考えてしまう瞬間があるのも事実。そうなのか?もはやジャンルすら技法の中に死滅してしまうような時代なのか?なんかもう、「幸福な空虚」を感じてしまう。(2:53 PM Apr 12th webから)

反面、ライブハウスでは様々なジャンルのライブが分化されゆく過程を辿っているように思われる。ライブの主役はやはり生演奏だと思うので、音響系とは袂を分かっているような感覚。がちゃがちゃした音楽の主舞台はやはりライブ。まあガチャガチャ系と音響系が対バンしたらお互い食い合いそうだしなあ。(2:59 PM Apr 12th webから)

『EMOTION POTION』THE BAWDIES あっでもこれも50'R&Bに対するノスタルジアではあるか。

『ビューティフル』毛皮のマリーズ あっこれも過去の音楽に対する憧憬だらけだな。

(皮肉のつもりは毛頭ないけど、ロックのネタ切れによる「リバイバル的墓荒らし」を「ノスタルジア」というテーマによって現代の音楽に昇華しようとするのが00'のロックミュージックの主流なのかしら、とも思わんでも無い。「古き良きものは今でも良いんだから、今のものにしちゃおうよ」っていう、ある種の開き直り、もしくは「今現代のこの情報量でもってあの「古き良き時代」を科学しよう」というスタンス)

このひとり議論、出口見つからずだらだらだけど、分かりやすく「圧倒的イマジネーション系(表現)」と「現実的バカロックンロール系(パフォーマンス)」のふたつを両極として、そして優等生気取りたい人達がこの間で上手な作品やら中途半端な自己表現やらを行うんだろう、と無理矢理構図ってみる。(3:02 PM Apr 12th webから)


『Title and Registration』Death Cab For Cutie
 悪意は無いです。というかむしろ凄く好きだし。こう、「ずば抜けて優等生的」な感じを持ちながら嫌らしくないところが、凄く良いと思う。

『完璧な庭』People In The Box 3ピースバンドでこれだけやれるのは凄いです。まず彼等は曲が難し過ぎるよなと。展開も歌詞もめっちゃ多い。圧倒的な情報量とその的確かつ強靭な処理という点では彼等も大いに00'的だと思われ。

今思うと、「イマジネーションの怪物はもういいや」とか一時期言ってた(その割に『LOVE CITY』とかにその辺の香りをまだ感じるけど)のが曽我部恵一だなあ、など思ったり、またはライブではシンプルに、しかし出来うる限りのイマジネーションを展開させるのが七尾旅人だなあ、など思ったり。(3:14 PM Apr 12th webから)


『ギター』曽我部恵一
 圧倒的な「作品」を作ろうとするサニーデイの時代から「日常をさらっと歌う」ソロへの移行。でも『LOVE CITY』だけはサニーデイ期と並び立つ圧倒的名盤な気もする。方向性が違うんだよな。しかもどっちも出来るんだよな彼は。

『Walk On The Wild Side日本語カバー』七尾旅人 超シンプルな弾き語りなのに、圧倒的な主張の強さ!終盤、客は笑っているが、多分旅人的にはマジな部分も多いんだろうなと思う。

壮大なイマジネーション音楽を思って「色々ちっちぇえな」とは考えるけど、でも同時にシンプルな弾き語りもいいものはいいし、それにタイトなバンドも壮絶なバンドもポップなバンドも良いものは良い。もう、考えれば考えるほど情報に我が身を引き裂かれるような感じがする、などと、思考力弱い俺思う。(3:19 PM Apr 12th webから)

「我々こそが「考えれば考えるほど情報に我が身を引き裂かれる世代」である。その苦悩をこそ想え!」とか言っちゃうのは、流石に甘えかなあ。「情報疲れ」なんて、遥かに博識な人達が聞けば失笑ものだろうしなあ。(3:24 PM Apr 12th webから)


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