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サリンジャーさん、あなたに神のお恵みを

2010年01月29日 08:46

タイトルこれ、よく考えたらサリンジャーじゃねえな。まあいいや。
サリンジャーもヴォネガットも似たようなもんだーい(何と乱暴な!)。
両方とももうこの世にいないし。
実際にこの二人が「アメリカ文学」になっちゃっている人も多いのでは?筆者とか。

米作家・サリンジャー氏死去(asahi.com)

いつニュースサイトの記事が消えるか分からないから、コピペサイトのリンクも。
【訃報】「ライ麦畑でつかまえて」 J・D・サリンジャー死去 91歳

「遂に死んだ!これで隠居後「自分のために書く」とか言ってた小説も世に出て来るのか?」なんてことも思わず考えちゃうけれど、確かに1965年以降ずっと隠居音沙汰殆ど無しというのはまた凄いけど、91歳だけど、やはり死んでしまうのはちょっと悲しい。彼の場合、20世紀のサブカルチャー、ぶっちゃけ青年文学やら音楽やらだけど、そういったものの根底の思想を形成する部分が大きいから、彼の死は20世紀のそうしたユースカルチャーの灯がまたひとつ、確かにずっと隠居ではあったけれど、消えたのかな、という感じがします。澄ましたことを言うようだけど。

『ライ麦畑』が世界中に与えた、衝撃と言うよりも、もっと深刻で深層的な、精神侵略。内気な文学少年から犯罪者まで、その「弱者」「自然と阻害された精神」の性質を、軽快なグチの数々とささやかな妹萌え(笑。こう書くのもなんかヘンだなあ。でもこう書くのが21世紀の日本的ということで、ここはひとつ)によってさらっと表現。僕たち私たちの、心の中のホールデン・コールフィールド。コールフィールドってのがまた、「心の中に広がる景色」みたいな感じがして、凄く良いですよね。シーモア・グラースなんて名前自体を話の軸にしちゃうくらいだから、やっぱりこの名前もなんか結構意味があるんでしょうね。
ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
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キャッチャー・イン・ザ・ライキャッチャー・イン・ザ・ライ
(2003/04/11)
J.D.サリンジャー

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筆者は村上春樹訳のみ読了。いつかは野崎版も読みたいと、もう何年も思っています。ものぐさ太郎!

そして何気に、ライ麦畑の後に『フラニーとゾーイー』を残したことは、ダメ押しというか、よりサリンジャー的な精神が敬虔さ・真摯さを増すのに重要な役目を果たしたというか。最後のゾーイーおにいちゃんの言葉は、本当に効きます。なるほど、創作家から愛される訳だ、と。
フラニーとゾーイー (新潮文庫)フラニーとゾーイー (新潮文庫)
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そして名短編集『ナインストーリーズ』。実はまだ読み終わってないので、この期に読もう。
ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)
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サリンジャーが表現した「クソッタレな魂」が、21世紀の現代においてどのようにまた活躍するのか。やっぱりこういう根本的なところっていうのは、時代が代わっても変わらない、というか、時代の変化によって様々な表情を見せるので、サリンジャー自体が遂に死んでしまい完全に遊離したこの作品精神、これからどうなっていくのでしょうか。ひとまずは、致命的な発明を成したクソッタレ引きこもり野郎に、思慕の祈りと花束を。作品自体から数十年も経ってからの、遠く離れた異国の、大して教養の無いいちものぐさ人間がこのように言うのもなんか白々しくて嫌ですけど、本当にありがとうございました。


どうせなので動画も貼ってみたり。『SALINGER』Blankey Jet City。ライブ。
ベンジーも世界中の「ホールデン」のひとりなんでしょうね。
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