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『Missing』 ART-SCHOOL

2010年01月29日 08:12

MissingMissing
(2006/09/06)
ART-SCHOOL

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1. Missing
雑踏の音からジャーン!と始まる、ソリッドながら『フリージア』~『Flora』な抜けの良さを持ったポップな曲。ギターカッティングのドライブ具合とサビで一気に水中で混濁するようなサウンドの瑞々しさ具合の対比が大きな特徴か。間奏の水中に光が反射するようなサウンド具合が陶酔的で美しく、しかし何かの放送が聴こえて来るのがどこか現実的な感じがして不思議。そこから最後のサビへ一気に浮かび上がるのがまたこれ、カタルシス。終盤の粘るフレーズといい、戸高のギターがやはり光っている。四分ちょうどという演奏時間もあって、何故か凄くきっちりした印象のある曲。

2. それは愛じゃない
一音目から牧歌的で豊かなサウンドが広がる、ゆったりギターポップの名曲。いや、これは名曲でしょ。シンプルなフレーズを繰り返す水っぽいギターとアコギの響きが、サビで一気に高揚するところとか、牧歌的で優美で輪郭のはっきりした間奏のギターフレーズとか、まさかのハンドクラップとか、サビの裏声の使い方とか。サウンドの充実っぷりが半端ではなく、ヴァースのメロディが『FIONA APPLE GIRL』の使い回しであることも、もうどうでもいい。木下のシンプルかつポップなソングライティングと戸高の独特の牧歌的な志向が見事に合わさった、名演・名メロディだと思う。何よりも、これだけ充実しておきながら演奏時間が三分を切るところ、その楽曲編集力が素晴らしい。ああ、これは『Flora』に収録して欲しかったなあ。アートがその気になれば、ここまで豊かでピースフルなポップソングを作れるという。そのくせファルセットを交えながら「レスキューミー」なんてほぼカタカナで歌う木下のいい具合のショボさがまた可愛らしいし。

3. スカーレット
4. RAIN SONG
5. クロエ
6. TARANTULA
7. 1995
8. APART
9. 君は僕の物だった
ミニアルバム『スカーレット』のレビューを参照。こちらはリマスターされているそうですが、その差異については、ミニアルバムの方を持っていないので、知りません。

10. LOST IN THE AIR
11. FLOWERS
12. 羽根
13. 刺青
14. I CAN’T TOUCH YOU
15. PERFECT
ミニアルバム『LOST IN THE AIR』のレビューを参照。リマスターについても同上。

ART-SCHOOLの、タワレコ限定・初回限定生産だった活動再開後またメジャー契約に至るまでの間に出した、実際に「Missing」しかけていた二枚のミニアルバムを、二曲の新曲と共に収録したコンピレーションアルバム。この冒頭二曲の新曲をファンサービスと捉えるか、既に二枚のミニアルバムを持っている人に対する嫌がらせと取るかは分かれるところ。『Flora』以降にファンになった筆者みたいな人間からすれば、ありがたいばかり。東芝EMI時代の廃盤音源もいつかこういう具合にコンパイルされればいいのに。『SWAN SONG』こそ本当のミッシングだよ!と思うことしきり。
冒頭二曲と『スカーレット』以降の楽曲はやはり、違う感じはする。新曲が完全に『フリージア』から『Flora』に至るまでの開放感や陽性っぷりが如実に現れた楽曲であるのに対して、ミニアルバム二枚の楽曲はその随所からどうしようもない閉塞感・情け無い自嘲・自棄などが散見される。やはり木下自身が「あの頃が一番キツかった」などというだけあるなという惨めっぷり、サウンド的にも新しい方向性を模索して幾らか迷走気味になっていたかもしれない時期。個人的には別にそうは思いませんけど。こうやって纏めて聴くと意外と纏まっているというか、本人が「双子のミニアルバム」とか言うのも分かるというか。「なら初めから二枚にして出さずにアルバムで出せばいいやん!」と思うかもしれないけど、違うんだ、きっとファンを安心させたかったんだ。アートのこまめなリリース形態は嫌いじゃないです。
新曲は、特に『それは愛じゃない』がもう、最高。キュアーとかのポップな側面に対する解釈が、とても素晴らしいと思う。サニーサイドのアートスクール。ロマンチックなポップさ・甘さが堪らない。もっと評価されてもいいと思うんだよな『フリージア』~『Flora』の時期は。


『Missing』PV。木下理樹初監督作品。どこまでちゃんとやったのか怪しい(笑)牧歌的な雰囲気とそのオチが、要するにこの時期のスタンスなんだろうな。そして相変わらずコスプレ大好きなメンバー。宇野ちゃん、酷い(笑)小さな船の上で花葬、なんともキュアーな世界観すなあ。実際にここまでやることが出来ないからこそ、こういうのに憧れちゃう、そんな気持ちってある。
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