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『EVIL』 ART-SCHOOL

2009年12月26日 16:01

ここからアルバム『Love / Hate』の時期。これまでとちょっと雰囲気変わってくる。
EVILEVIL
(2003/04/11)
ART-SCHOOL

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1. EVIL
「アートってそんなにグランジじゃなくね?」と言う筆者でも認める、アートで最もグランジな一曲。フロアタム多様の重いリズムに単調なリフが、重いベースが、そしてぶっきらぼうな歌が冷淡に乗り、サビでそれらがぐちゃぐちゃになる感じは、どうしようもなくグランジ。アルペジオ等のキラキラ要素も無しに、ここまで刺すようなグランジはアートのキャリア中でも珍しい。吹っ切れまくりのボーカルも、変な英語から強烈なリフレインまで暗黒の勢いでこなす。間奏のブレイクの連発は緊張感に満ち溢れている。バンドそのものが軋むような(実際軋んでたんだけど)重厚無情な名曲。そんなシングル表題曲なのに、何故かベスト未収録。

2. WISH
このシングルはこの曲以外全部アルバム『LOVE / HATE』に収録されているので、このシングルだけでしか聴くことの出来ない曲はこの曲のみ。こちらはギターが嵐のようになりドラムがひたすら連打で鳴らす二分ちょっとの疾走チューン。ワウかなにかの利いたギターの音のうねり具合と、ブリッヂ部の静寂と、そこにドラムの連打が入ってまた暴走にシフトする、この単純明快で至極豪快なメリハリのつけ方が格好いい。ブリッヂ部のメロディのポップさも良い。

3. モザイク
一発一発の響きを重視したドラムとディレイの掛かった効果音的なギターで寂しげな空間を思わせるヴァースと、一気にブッ潰れまくったディストーションギターと木下のシャウトによるグランジなサビで構成されるミドルテンポ。この両方の、片方の静寂ともう一方の混乱のこのギャップこそが、実はこの後に続くアルバムを予告していたのかもしれない。ディレイの響きはどこまでも弱く、ディストーションはとても過激に。終盤の木下の必死なシャウトも聴き所。このプロにあるまじき必死さこそが木下。

4. ジェニファー’88
木下ソロの『GLORIA』を下敷きにしたと思われる爽やかな疾走ナンバー。どっしりとした、なんかどこかで聞き覚えのあるイントロから爽やかな疾走を経てサビで『GLORIA』のメロディで一気にに舞い上がる。この突き抜け感は何だかんだで気持ちのいいものがある。途中のギターソロは木下のものらしく、ライブでも木下が弾く。こんなん弾けたん!?なんて。ポップに突き抜けるメロディを書くのは本当に上手いなあと。リズムの溜めてうねる感じも格好良い。


ART-SCHOOLの1stアルバム後のシングル。しかし1stのサウンドの面影はそんなに残ってないな。一曲目が強力に過去との連続性を断ち切った感じがある。ここからバンドは次のアルバム『LOVE / HATE』に向けた、ある共通した雰囲気にシフトチェンジした感がある。実際このシングルからアルバムに三曲も収録されている訳で。このシングルも廃盤だが、このシングルのみの曲が『WISH』のみで、この曲も二分ちょっとの、大名曲とは言い難い曲(好きだけど)なので、今からアートの音源を集める人にとってはなかなか手を出し難い感じはある。
サウンド的には、『Requiem For~』までは爽やかさと攻撃性、あと繊細さなどが渾然一体となって疾走していた感じがあったが、それらの要素が分離した感がある。表題曲『EVIL』はアートの攻撃性のみを取り出してブーストした曲だし、『モザイク』も繊細な静と鈍重な動のギャップが激しい。この傾向はアルバムまで続くので、アートスクールをグランジバンドと定義する場合、それに一番合致するのはこの時期なのかもしれない。ただ、静のパートはグランジよりもむしろキュアーとかのニューウェーブ色が濃いのが彼等の特徴だが。動のパートもどこかメロディアス。キュアー~スマパンの流れこそが、アートのサウンド的ルーツなのかなとも思ったり。

『EVIL』PV。後のシングル『UNDER MY SKIN』のPVと連動している。
バンドの美的感覚が出た映像よりも、木下のTシャツが気になる。青地に白文字で「OSAKA」。シュール。
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