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『MISS WORLD』 ART-SCHOOL

2009年12月25日 05:16

MISS WORLDMISS WORLD
(2001/09/07)
ART-SCHOOL

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1. MISS WORLD
彼等のライブの定番曲のうちのひとつ、グランジらしさを前面に出した疾走ナンバー。なんだか、何故かこの音源バージョンはテンポがあまり速くなくて、ライブで先に聴いてるとそのギャップにずっこける。なぜかフェードインで曲が始まるし。曲自体は最も初期アート然とした、ポップといっても陽性ではなく、もっとヒリヒリした感じの攻撃的と言うか、陰鬱と言うか、そういう系統のメロディ。Aメロブリッヂミュート→サビ爆発とか、この先何度繰り返されるやら。ハーモニクス音が緊張感を高める。しかしまあ、ライブの方が絶対良いのは間違いない。ボーカルも吹っ切れ感が今ひとつ。このシングルは割と全体的におとなしい感じがする。その全体の雰囲気の割を食っているのか。

2. 1965
淡々としたミドルテンポで進む本当に淡々とした曲。テンポ的には前作の『ガラスの墓標』とも似ているが、この曲はサビの爆発も無く淡々と、まるで情景描写に全力を傾けるように淡々と進行する。ギターの動きも地味ながら、その明るくも暗くもないけれどどこか爽やかな感じが、同じ調子の木下のメロディを引き立てている。この淡々とした感じは今思えばどことなくスマパンの同系統の曲を思わせる。それこそ『1979』とか(流石に『1979』と比べるのはこの曲が可哀想だが)。

3. ウィノナライダーアンドロイド
イントロのギターリフをメインにつくられた重量感のあるミドルテンポの曲。サビのちょっと浮き上がるような感じを演出するブッ潰れた音のギターが良い感じ。あと間奏からの展開。でも正直この手の曲はちょっと苦手。

4. ステート オブ グレース
間違いなくこのアルバム一番の名曲で、また初期アート中でもとりわけ素敵なエモーションを持っているように思われる曲。初期アートは時々ミドルテンポに素晴らしい切ないエモっぽさを演出する。冒頭の音数の少なさ・薄さ、メロディの単調さによる寂しい荒野な感じから、段々盛り上がって、そして二回目のサビで一気に飛翔する具合が本当に素晴らしい。リードギターのフレーズもシンプルだが枯れた具合と寂しさのバランスが絶妙で素晴らしい。サビで叫び上げる木下もとても良い。あとこの曲は歌詞がいいっすね。情報量を減らして二人しかいない、なんか寂しくてでも綺麗な感じがよく出ている。「君の息はただ真っ白だ それはなんて悲しい色だ」。要するにアートスクールというバンドは、この一行の美しさと儚さを表現したいばかりのバンドだということ。映像的サウンドなミドルテンポこそアートの真骨頂!

隠しトラック.車輪の下
一分くらいの間隔を置いて始まる、これまたライブでやらないことがあるの?っていう定番中の定番な疾走曲。この曲はメロディがポップな方で、サビの繰り返しも単調なのにとてもポップ。小節足りずな曲構造が前のめりな感じを演出している。しかしまあ、これよりも後の1stフルに収録されるバージョンの方が、サウンドも疾走感も「アイソーレーション↑レーション↓」な具合も含めて数段上。そしてライブでは最高にハシりまくる。それが良い。


ART-SCHOOLのインディ時代唯一のシングル。前作で見られた鋭さは幾らか減退して、どこか落ち着いた、渇いたトーンで全体が構成されている。だから表題曲なんかは音的にいまひとつな感じもするが、2や4などにおいてはそれが良い効果をあげていると思う。このシングルではミドルテンポ曲におけるアートの良さをその2と4、とりわけ『ステート~』で確率した感がある。『ステート~』を聴くためのシングルと言っても良い。1と3は後のライブアルバムの方がずっと格好良いと思われ(もちろん勢いが無いことによる別の味わいもあるが)。ともかく『ステート~』が良過ぎる。


『ステート~』のアコースティックライブバージョン。途中で切れるのが口惜しい……。


『MISS WORLD』PV。木下若え。可愛い。
間奏後のサビ前のイエーはライブではいつの間にか消滅!アートにはよくあること。
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