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『MEAN STREET』 ART-SCHOOL

2009年12月25日 05:12

改訂版全曲レビュー。まずはアートから。
MEAN STREETMEAN STREET
(2001/04/06)
ART-SCHOOL

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1. ガラスの墓標
結構しょぼいのに鋭さが光るギターと、その下で淡々と鳴る重たいベース。同じく淡々としたリズムに、抑制を利かせながらも結構軽やかに流れる木下メロディが乗る、意外と五分近くあるミドルテンポの良曲。二本のギターのしょぼい鳴りがサビで片方一気にドライブするのが気持ちがいい。淡々としている部分と、その淡々とした感じを受けながらも炸裂する、グランジでもどこか平坦な展開がアートの魅力。この曲はそういう側面が非常に良く出ていると思う。アウトロのインディ丸だしなギターもとても良い。そして最後に突如ピアノが鳴って雰囲気づくり。あとこの曲は言葉の乗りがとても気持ちがいい。木下式の歌詞のメロディの乗せ方を終始満喫出来る。あと様々な引用も「みにくいっやーつらをみなごろしー」とか、なんか気持ちがいい。

2. ロリータ キルズ ミー
この曲をライブでしないことなんてあるの、っていうくらいの彼等の定番曲。WEEZERの『Surf Wax America』を下敷き(というかパクリ?)にしたと思われる抑制→チャージ→爆発がスムーズな疾走感に満ちた展開が良い。吹っ切れるように突き抜けたメロディはパワーポップの美味しいところを上手に救い上げる。でもライブの定番だけあって、この音源よりもライブの方がずっと良い感じは否めない。ライブは一部メロディがシャウトになるしなあ。まあピアノの音が入るのはこの音源くらいだけど。

3. ニーナの為に
ディレイの掛かった印象的なギターから、エコーがかった音がいい具合にデッドに纏まったどっしり感がいい具合の壮大さを形作っているゆっくり目の曲。パワーポップ王道のコード進行は、ベースが気持ちよくなっているとそれだけでなんか良い感じ。そしてサビの殆ど無理矢理な言葉の詰め込み方のぎこちなさが、何故か妙に迫るものがあるという、なんだか不思議な感じ。このサビの殆ど崩壊しているような酷さが気に入ったら、もう立派なアートのファンだな。

4. エイジ オブ イノセンス
再び抑揚から疾走へ繋がるハイテンポな曲。アルペジオとベースで押すAメロ→爆発するサビの展開はこれから先ずっとアートの曲の基本。あとサビの後の「笑った」のメロディも頻出。「助けて」(サッドマシーン)とか「二人で」(プールサイド)とかに置き換えられる。でも気持ちがいい突き抜けたメロディだから使い回しても仕方が無い(笑)色んな意味でこれから先のアートの基本となる曲。メロディは一部歌詞も含めて完全コピー。開き直りか!

5. ミーン ストリート
ヒップホップな要素(特にベース)が入った、アートとしては割と異色な部類に入るタイプの曲。効果音的に鳴るピアノやギターもヒップホップ的。歌のメロディはしっかりあるから、むしろベック的なのかもしれん。何故かこの曲、Aメロもサビも両方ともメロディを別の曲で使い回される。気に入ってるのか?淡々と始まって、特に盛り上がる訳でもなく淡々と終わるので、ミニアルバム中のアクセントになっている。

6. ダウナー
ヤケクソ気味のブッ潰れ方をしたギターの音が印象的な、ポップでダルなテンポの曲で締め。多分ペイヴメントのオマージュ。メロディや歌い方の崩れ方とか。しかし木下が歌えばアートに聴こえるんだから得な声だ(笑)サビの最後のメロディの落とし方が中々にふざけていて気持ちがいい。アウトロで繰り返すのもまた良い。ダウナーっつっても、なんか投げやり気味なポップさがとても痛快な、結構気持ちがいい曲。ドラムのもたってる感じとか。


アートスクールのインディ二枚目のミニアルバム。インディっぽい音質とはいえ、『SONIC~』のデッドで酷い音(笑まああれはあれで味があるけど)とは決別し、サウンドに鋭さ・緊張感が出てきている。それは所々でのピアノの使用などによる部分もあるだろう。サウンド的に一気に「第一期のART-SCHOOL」然とした感じになった。重めのベース・ドラムと、鋭さと繊細さを使いこなすギターといったバランス。そして木下のシンプルでポップな曲造りと所々にオマージュ(もしくはパクリ)が見え隠れするアレンジ(こういうのは気付いてニヤニヤして楽しんだ者勝ちでしょう)と、本当に大体の要素が出揃った感じはある。あと冬っぽい雰囲気とかもか。
曲のバランスも良い。ミドルテンポが淡々としたものと重めのもの、そして最後にうってつけのくだけたもの、疾走曲が二曲、そしてちょっと異色で意欲的な曲が一曲。それほど幅の無い木下のソングライティングの割にあまり単調さを感じさせないところがある。
あと、なんかこのミニアルバムはともかくメロディがポップだと思う。ポップなメロディに木下の趣味全開な文学の引用が木下的なテンポで乗っかると、なんとも学生チックな痛快さがあって、良い感じ。
最後に、サウンドと併せてなのか、ブックレットのイラストのクオリティもぐっとまともになっている(笑)クレジットには大山と木下両方が書いてあるけど、ウソでしょ(笑)絶対大山だけでしょ?


すっかり代表曲な『ロリータキルズミー』、ライブではこんな風になります。ハシるハシる!


『ガラスの墓標』。歌詞の世界観と引用の具合のマッチングはこの曲が一番だなあ。
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