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『Mellon Collie and the Infinite Sadness』 Smashing Pumpkins 後半

2009年06月03日 01:30

疲れたよママン。

(6月27日 追記:やっと書き終わりました)
Mellon Collie and the Infinite SadnessMellon Collie and the Infinite Sadness
(1995/10/23)
The Smashing Pumpkins

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Disc 2: Twilight To Starlight
1. Where Boys Fear to Tread
優しく始まった一枚目とは違い、二枚目はハードに始まる。音合わせみたいなラフな始まりからリフだけ残り、ドラムが入ってから重厚に展開する。意外にも爆発はせず、ずっと不穏なリフを撒き散らし続ける。まるでビリーのボーカルだけで曲をコントロールしているような、そんなダルでルーズな曲展開。倦怠。
2. Bodies
前曲で溜めた分はここで鋭く爆発する。チャンネルが変わったようなノイズから、単調で重厚でそして冷淡なリフが鳴り始める。シンプルなリフとサディスティックなビリーのボーカル、そして常に低くそして正確にドコドコ鳴っているドラムのアンサンブルの一丸性が強力。そして曲展開によって喉をキリキリと締め上げて歌うビリー。突如宗教的に静かになり、繰り返される「Love is suiside」、そしてまた押しつぶすようにリフの再来。緩急の付け方が絶妙で、単調な繰り返しが見事に冷徹に機能している。スマパンのハード曲の中でもとりわけクールな曲。
3. Thirty-Three
打って変わって穏やかなイントロが鳴り響く。転がるようなメロディ。Disk2はDisk1以上にサウンドの童話性・郷愁性が強い。歌詞を無視すれば、この曲もそういう流れにある。そしていいミドルエイト。メロディだけで風景が加速しているような錯覚に陥る。
4. In the Arms of Sleep
続けて穏やかな曲。シンプルで陰りの深いシンセの音をベースに、アコースティックな香りが強い優し目の曲。ボリューム奏法による奥行きと土臭い(主にドラムによる)演奏による曲の構造の風通しの良さが魅力。インドっぽい感じに鳴るギターも魅力。
5. 1979
M3からの流れのトドメ。『Tonight』が「これでどうだ!」って感じの必殺、って感じだとしたら、これはさりげなくクールに皆殺し、って感じ。クールキッズに快適なスピードで、淡々と美しい。アメリカの学生どもはこれをデカイ道路や荒野なんかで聴きながら車運転してぶらぶらしてるんだろうないいなあ羨ましい妬ましいクソアメ公がッ!
6. Tales of a Scorched Earth
突然ノイズから、爆裂って感じのイントロが始まるが、なんか妙に音が悪い。ハイがぶち切られている。ビリーの声もラジオを通したかのようなボロボロ具合。何を意図してこんな音にしたんだろう。間奏のノイズ噴射もこのミキシングのせいで迫力薄し。曲もちょっとこれは勢い任せ過ぎやしないか。私がこのアルバムで一番必要ないと思う曲。本当に突き抜けて来ない音質が気色悪い。
7. Thru the Eyes of Ruby
優美なピアノに導かれて始まる、二曲目の長尺曲。と思ったらいきなりスマパンらしい力強い盛り上がり方をして、そこからサイケな音の揺らぎに突っ込む。どっしりハードとサイケを往復し、5分くらいから曲は一番の盛り上がりにさしかかり、ドラムが全開ギターもエフェクトが掛かる。特にいいのはその爆発が収束してから穏やかにかつスケールを広げながら終わっていく所。最後数十秒のアコギとぼんやり優しいフレーズの締めがなんかいい感じ。
8. Stumbleine
アルバム中唯一の完全弾き語り曲。コードチェンジの時の運指の擦れる音が奇麗。メロディや雰囲気はどことなく『Disarm』っぽい。ノイジーさを極限まで削ったビリーのボーカルは本当に優しい。メロディも特別盛り上がる訳でもないけれど、優しく降りてくるような感じで心地良い。
9. X.Y.U.
前曲で待ったりした所にいきなり重厚なリフが降りてくる。三曲目の長尺曲。これはもう、ほぼ全編に渡りハード。ゆったりしたリズムで、突抜を与えること無くじわじわと責めるビリーのS局面。この盤の一曲目に近いかも。長いだけあってもうちょっと展開するけれど。3分以降のドロドロしていく展開、そしてビリーの絶叫によって爆発し、加速し、急停止の後ぐっちゃりとスローに。この辺の重力変化を楽しむ曲かと。ライブで聴いたらきっと盛り上がる。和訳の歌詞に「ズドーン ダダダダダ」とかまで書いてあってなんか笑える。
10. We Only Come Out at Night
急に可愛らしいリズムに乗って始まり、幼稚園のちゃっちいオルガンみたいなのに乗せて歌う、優しく懐かしい感じのメロディなノスタルジィ曲。この曲からアルバム最後のノスタルジィメドレーに突入。合唱する感じのリフレインとキュートなブリッジの対比が可愛い。
11. Beautiful
打ち込みっぽいリズムと単音ピアノ、不思議なサウンドコラージュの中をゆったりとハモるビリーとイハの歌が流れていく、タイトルの通り奇麗な曲。サビのちょっとだけ舞い上がるようなメロディが好き。そしてちょっとSgt.Pepper的なピースフルでジェントルな盛り上がり方(しかもそれがあくまでノスタルジィであるかのような絶妙なアレンジ)がとても切なげで良い。最後に登場するメロディも凄くポップで、それがどんどんあいまいになって消えていくのは狙い過ぎなくらい奇麗。
12. Lily (My One and Only)
M10と被っている気がしなくもないちょっと間抜けなリズムから、牧歌的なノスタルジィさを全開に引き出してくる音色が流れ、そして本当に素朴な優しさと茶目っ気だけしか残っていないようなメロディがとてもとても可愛らしい名曲。歌詞もなんだか微笑ましいが、警察に引きずられていくオチまで付いているのはどういうことだ(笑)最後に登場するメロディのちょっとしたアクセント具合も完璧で、なんだか本当に胸が乾いて死んでしまいそうな絶妙なノスタルジィ具合。ビリーのこういうキュートでポップな側面が凄く良く出ていると思う。本当に絵本のサウンドトラックみたいな穏やかさ・可愛らしさ。
13. By Starlight
ピアノに乗って流れてくる、しっとりしたリズムの壮大な曲。ノスタルジィサイドの締めの高揚。穏やかに、そして奥行きを感じさせる世界で、ビリーが切実そうに音を伸ばして歌う。こういう世界観を作るのが本当に上手いな、このアルバムの時期のビリーは。3分くらいに絶頂を迎え、そしてたおやかに虚しさの世界を漂い、フェードアウトによってアルバムを完結させる。全編を通してギターのエフェクトが素晴らしく、世界観を最大限に広げている。
14. Farewell and Goodnight
アルバムが完結したあとの、それこそ本当に子守唄のようなもの。幕が下りるよと、メンバー全員で夢の波止場みたいなサウンドの中を穏やかに歌い継いでいく。最後までメロディは美しく、ピアノは噓みたいに切なくも虚しい。

太陽は輝くけど、僕はそうも行かない 銀色の雨が洗い去ってしまう
きみにも分かるでしょう どっちでも同じだってこと
おやすみ 僕の愛 いつもいつの日も いつまでも 純粋な心とともに

そしてピアノだけが残り、切ない旋律を残しながらアルバムは閉じる。まるでアルバムの冒頭にまた繋がっていくかのような(「終わりの無い悲しみ」!)。

Disk2の方が長いんだな。一時間以上ある。こちらはちょっと長いかな、Disk1の濃度と比べると。

このアルバム本人曰く、最初は片方のディスクは「凄く静かで美しい音楽」、もう一枚は「エネルギー炸裂のロック」にする構想だったらしいが、Disk2からは特に前者的なコンセプトの残り香が漂う。アルバム終盤のノスタルジィメドレーこそがこのDisk2の核であり、そしてこのアルバムの精神的テーマの中心であると。ハードな側面はそれをより際立たせるためにあるような気さえしてくる。この両面性が彼等(ビリーとジミー?)に可能な限りの多面的な形でサウンドになったのが、まさしくこのアルバムなのだ。妄想って素敵。世界最高の妄想(被害妄想も多分に含まれる所がビリー的)が世界を救うと、きっとビリーは本当に信じていたのではないかとか思っちゃう怖い。

ファンが作ったPV?でも女の子可愛くて、なんか切なくて、良し!


最近のライブでの『Bodies』。ベースの女の子可愛かったのに。
あと合唱いいなあ。私も「Love is suiside」って合唱したい!

おまけ

そんな『Bodies』も、カバーする人によってここまで爽やかで切ない曲になるなんて、という動画。
彼のイケメン具合もあるが(笑)まるでシンガーソングライターの名曲みたいじゃないか。


長かったメロンコリー地獄も、やっと終わった。本当に疲れたわママン。
ZEROティー大事にするよ。ありがとうビリー!
新ドラマー加入で上手く行くといいね!いや本当に。頑張ってください。
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