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『1979』 Smashing Pumpkins

2009年05月30日 11:21

ボックスセットも来たので勢いに乗るっ!

19791979
(2000/06/02)
Smashing Pumpkins

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1. 1979
もう素晴らしい。けどなんか説明が難しい曲。ギターポップとニューウェーブの間の子?って言ってもなんかしっくり来ない。不思議な透明感。とても澄んだ、奇麗で均一で感情の薄いクリーンギターの刻み。この曲以前には世界のどこにも存在しなかったんじゃないかと思うようなタイプの抒情。以後、この曲のフォローワーが多く現れる。中村一義の『セブンスター』とか。何でビリーはこんな曲を書けたんだろう。
この曲が明らかに後の『Perfect』や『Try, Try, Try』に繋がっていくのだけれど、それらと大きく違うところは、この曲のリズムが「打ち込み」でも「打ち込みっぽい生ドラム」でもなく、「抑制された均一な生ドラム」だということ。こういうタイプのドラムの持つ魅力、シンバルの艶などが凄く生きている。そして無駄な装飾を一切省いた素晴らしいメロディ。青春を過不足無く感じさせる絶妙なリリックと、所々おバカでそして切ないPV。そしてそして最高にクールなミドルエイト。世界中でもとりわけ完全なポップソングの一つに違いない。
2. Ugly
ギターの陰鬱なブリッジミュートを淡々と続けていき、後ろでやはり闇を感じさせるシンセを鳴らす、ひっそりとしたダークな曲。歌も若干ヒステリックさを小出しにしながらも、決して一線は越えない。そして最後はぷつりと終わる。リズムも最小限。このこじんまりとした憂鬱が何とももどかしくもあり、また魅力でもある。露骨に『Adore』に繋がっていくタイプの曲かと。
3. The Boy
陰鬱だった前曲から打って変わって、タンバリン、可愛いドラム、そして爽やかで舞い上がるようなギターのカッティングが鳴り始める。切ない疾走感。ヘタと隣り合わせの素朴さがあるイハの歌うメロディがとても爽やかで素晴らしい。これはギターポップだ。しっかりじわじわと盛り上げるドラム、途中の畳み掛けるような歌、最後にちょっとだけ入ってくる、非常に青臭い歪み方をしたギター、「I can't stop, I can't breathe, I can't think I'm in love again」なんていう非常に青臭い歌詞。なんかもう、この曲全体がジェイムス・イハであるかのような、そんな、混じりっけ無しの青臭い爽やかさ。これを外してしまう四曲入りバージョンは最悪だ!ソロに繋がるアコースティック路線とはまた違った系統の、イハによる最高の名曲。……イハの曲だよね?それにしても『1979』にしろ『Pennies』にしろこの曲にしろ、こういうスマパンの爽やかギターロック曲のギターの音は本当に素晴らしい。
4. Cherry
また陰鬱で単調ななアルペジオ的リフ(ニルバーナっぽい)が曲中ずっと続くダークな曲。シンセが不気味なリズムで鳴るかと思ったら急に別のチャンネルで電子音をささやかに鳴らす。そしてこの曲は一応陰鬱の出口が設けられている。だがそこまで昂らず、またどっしりとした陰鬱に落ち着いていく。そしてコーラスが重なり、フェードアウト。ビリーの、次第にダークな美しさを追求していく志向が強く出た曲。
5. Believe
またイハによる名曲!こればベスト盤の2枚目にも収録されている。アコースティックギター中心なのはイハ曲の常だが、これはそれでもマイナーコードを利用したしっとりした曲。室内楽的な寂しいストリングスも入ってなんだか神妙な雰囲気。『Disarm』をもっと小規模にそして切なくしたような趣がある。ドラムもささやかな感じで凄く良い。そして二回目のサビ以降の畳み掛け、ちょっとだけ出てくるエレキターに導かれて高揚する歌。青臭いってよりもひたすら美しい、いい曲。詞もイハらしいストレートで真摯な感じなもの。イハが歌うと丁寧にメロディを追いかけている感じがして(余裕がなさそうな感じともいえるけど(笑))ビリーとはまた違った趣がある。いい具合のヘボさ・可愛らしさ・実直さ。
6. Set The Ray to Jerry
エフェクトに凝った輪郭な曖昧なギターをバックに知的にうねるベースとドラムが交錯し、上にビリーのささやかなメロディが乗る、不思議にサイケな奥行きのある曲。これもベスト盤の二枚目に収録。ドラムはどこか機械的(ハットのタイミングとか)な感じだが、やっぱり生ドラムでこういうのするのはいいなあ、素敵。曲自体は大した盛り上がりもなく延々と続いていく。オープンハイハットと一回だけのビリーのシャウトでアクセントを付ける。そして曲の最後でちょっとだけギターの音が大きくなる。不思議と陰鬱さはあまり感じない。形容しがたい夢を見ているような、そんな感覚。それにしてもビリーのメロディは不思議だ。短いメロディなのに凄く絶妙に思える。


スマパンのメランコリー期の2ndシングル。これ、スマパン史上最高のシングルなんじゃないだろうか。まあただ私の趣向が合致しただけだろうが。

このシングルのコンセプトとしては「抑制の利いたエレキギター曲」が収録されている(『Believe』はちょっと例外かも)。よってこのシングルではジミーのあの跳ねまくる鬼のようなドラムは聴けない。その代わり、淡々と曲を進行させ盛り上げたり、やたらリムを叩いたりするジミーを満喫できる。ビリーのギターポップや、特にニューウェーブの趣向が強く出ていると言ってもいい。

しかしこのシングル、本当にメロディが奇麗な曲が多い。ビリーは勿論だが、イハがここで自身のキャリアでも最高の、そしてソロアルバムとはまた違った趣向の曲を二曲も発表しているところは注目に値する。スマパンにギターポップを求める人にとっては、このシングルは間違いなく名盤になるだろう。適度に淡々としていて、歯切れのいい、独特のスマパンポップソングが並ぶ。

四曲入りはやめろ。四曲入りとか初めから出すなよ。最高の六曲なんだから。
あと、スマパンで唯一全米一位を獲得したシングルらしい。英語ウィキより。

何故かようつべの『1979』の動画は全部埋め込み無効だったので、ニコニコから。

「僕達は落ち着くことを知らなくて、それを気にも掛けない
 千の罪の国に引き寄せられるのを感じて、セメントを注ぎ、嘆き、確信して
 下方に見える光や街へ、音速より速く、向かう意志より速く、希望の音の元へ」


すごく青春な歌じゃないですか。
しかしなんかペイヴメントみたいな連中だな。この映像。あとイハwwwwwww

どうでもいいけど、『Range Life』でスマパンをこき下ろしたマルクマスは、スマパンの取り澄ました感じが嫌いなだけで、曲自体は結構好きなものもあるとどこかでコメントしていた。特にこの『1979』は割とお気に入りらしく、いいソングライティングだとか言ってた気がする。
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