--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『My Generation』 The Who

2009年03月02日 02:08

60年代初めにビートルズから始まったブリティッシュロックの繁栄はそのままサイケロックに連なっていくのだが、これから紹介する二枚はその直前に正に最高潮に達したロンドンのロックンロールシーンを代表するものである。その二枚ともが新人バンドの一枚目であることが、この頃のロックシーンの充実っぷりと若々しいパワーに溢れた状況を表している。


My Generation (Dlx) (Dig)My Generation (Dlx) (Dig)
(2002/08/27)
Who

商品詳細を見る

後にUK四大ロックバンドの一つとなるバンドの、その若さ溢れる初期衝動を滾らせたデビューアルバムだったのに、権利関係のゴタゴタのせいで数十年も発売停止に追い込まれた(代わりの作品はあったが)、不運の作品。これがちゃんとCDとしてリリースされたのが2000年代というのはあんまりだ。

この頃のこういったロックンロールバンドのデビューアルバムはカバーが曲数の多くを占めたりすることが多かったが、このアルバムは三曲以外は全てピート・タウンゼントの作品である。そしてそれらが従来のロックンロールとはまた異なった技法で作成されているのがミソで、ロックンロールに色々と新しいアイディアを注入していく。歌詞をちゃんと読んだことはないが、部分的に入ってくる言葉はまた癖が強く、若々しさとトラウマっぽさが入り混じった物になっているらしい。

しかし、ライブで強烈で奇天烈な演奏を披露してきたThe Whoだが、それを満足にスタジオアルバム上に展開するのは困難を極めた。この作品においても、様々な伝説を知った上で改めて聴くと、「あれっ、こんなもんか……」と思わないこともない。しかし、その音や演奏方法にはこの時代の「色」がよく現れている。ライブバンドとしてのThe Whoを期待するよりも、65年の優れたロックバンドのある素敵な一枚として眺めた方が個人的にしっくり来る。というかこのアルバム、荒々しさには欠けるがその分スタイリッシュな感じがする(今の時代から見ての「スタイリッシュ」という感じだが)。特にギターとベースの役割の特殊性は彼ら独特のスタイルであり、この二つの間を縫って時折はじけ飛ぶドラムと、最後にしっかりと「歌」として成立させるボーカルの四つのバランス関係が彼らを特殊にしている。しかし激しくロックンロール。この二つが並び立っているところが初期The Whoの醍醐味だと思う。



The Whoは音源だけ聴くよりも、映像で見たほうがずっと楽しいバンドだと思う。アルバムではやけにきっちりしていた彼らが、ライブではその構築性を半ばかなぐり捨てて爆発する。この「構築を超えて破綻に向かう」エネルギーというのが、強烈にロック性をプッシュする最大の要因だと思う。


こういう爽やかブリティッシュポップも書けるのがピートの強みであり、美しいコーラスも併せ持つバンドだったからこそ後からオペラ的な方向に移行することが出来た。
スポンサーサイト


コメント

  1. レオ | URL | -

    WHOと聞いて(ry僕は2000年代に出たマイジェネレイションのCDのボーナスCDの方が好きです。あと本編のほうではanyway anyhow anywhere のギターにあばばばってなりましたのは17歳の夏でした。

  2. よしとも | URL | -

    デラックスエディションのDisk2は確かに名曲ぞろいだと思う。没にするのもったいない曲多いし、いい具合にオールディーズさとか香るし。

    どうでもいいけどUK正規盤にはエニウェイ入って無いよ。US?別にいいけど。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://okazaki5.blog95.fc2.com/tb.php/415-c6c20ca4
この記事へのトラックバック



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。