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『Bringing It All Back Home』 Bob Dylan

2009年02月21日 09:06

60's MUsicというのにこんな65年という中途半端な年から始めてしまったのは、何と言うか60年代前半はこう、ロックンロールの全盛期でして、右を見ても左を見てもロックンロールなんです。もちろんそれぞれの良さもあるのですが、今の視点から見るとどうも大同小異に見えてしまうことが多いのです。

といいますか、65年以降のロック・ポップスというものは、なんかこの辺りから各アーティストの個性や方向性の多様さみたいなものが一気に花開いていき、そしてサウンドに激しい個性が表れるようになったと思うんです。

また65年はそういった変化が始まる年で、そのため60年代初めから続いたロックンロールの時代の最終期(別に終わる訳ではありませんが)であり、ロックンロール自体も成熟し、ロックンロールを統括するような名盤に溢れた年だと思います。

なので、65年からなのです。本当はビートルズの三枚目から始めても良かったのだけれど、一応一アーティストにつき一枚と定めたので、ビートルズの大事な一枚を他に回したかったので、こうなりました。

Bringing It All Back HomeBringing It All Back Home
(2004/06/01)
Bob Dylan

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というわけでディラン。と言っても、私がディランを真剣に、真剣に聴き始めたのはここ数ヶ月のことなんで、あまり的を得たレビューになってないかもしれませんが、どうかお許しを。


という訳で、ディランの65年作の五枚目。この作品を作る前に彼はビートルズなどと出会い、ビートルズがディランから影響を受けてフォーク的手法を取り入れたのと同じように、彼もまたエレキギターに可能性を見いだし、そこからこのアルバムで「フォークロック」を作り上げました。昔からのフォークファンからは非難囂々でしたが、これによって彼は更に深く時代とロックの形成に関わって行くことになります。

というのは歴史的価値であり、今ここで時代性を排除して作品を見る場合には関係のない話なのですが、この時期のディランというものは時代性を排除しても凄い。というのも、単純にソングライティングの力が研ぎすまされているのです。元来持っていたぶっきらぼうさとメロディメーカーな部分とが、ここでは非常に理想的な形で注入されています。ぶっきらぼうさは、とりわけロックサイドの前半では軽快なビートに乗って、ディラン流のロックンロールとでも言うべきラフでクールなサウンドを構築しています。フォークサイドの後半でもメロディを絶妙にずらすセンスは彼独自の魅力を作り上げています。

そしてこのアルバムは全編ディランの歌がいい具合にポップなのです。ロックな前半ではラフさの中にもしっかりキャッチーさがあり、軽快なリズムと合わせて強烈な60年代臭を放っています。またフォークサイドには彼のフォークソングでも最高の部類の曲が幾つか収録されています。ひねくれながらもそれゆえに非常に求心力のあるメロディが連発される様は気持ちのいいものです。

曲単位で紹介すると、ラフでルーズにまくしたてるM1、フォークロックの完成系とも言えそうな、後のニールヤングなんかの方向性ともシンクロするM4、そして代表曲と言ってもいいであろう二曲、バーズのカバーでもお馴染みのM8、そしてディランフォークの最高傑作だと個人的に思うM11なんかが好きです。

あと、全体を貫く「いかにも60's」な音も強烈な魅力です。アコギの音も声のリバーブ感も、65年の香りの魅力に溢れた良い音だと思います。


っていうかかっこいいなこの映像。
クリップをどんどん投げ捨てて演出する系の元ネタってこれなのか?

これを批判するなんて、時代の見えてない奴等。
でももし仮に当時私がディランのファンだったなら、そして下の動画のような部分を知っていれば、それでも私は批判しないだろうか。わからん。
でもロックになれたからこそ、ディランがさらに鋭く時代に切り込めた部分があった訳だし。

まあ総ては結局結果論ということで、おしめえだ、ベイビーブルー。


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