60'sMUSICに周縁から触れていこうpart3
2008-12-13
今回は「ビートルズっぽさ」を出せる人の曲を取り上げます。blur / Beetlebum
ブームをすっかり陰りが支配して、バンドもマンネリし掛けていたブラーの挽回策が、見事なまでのジョンレノン方式のオルタナ的アップデートだったというのが興味深い。これには彼らのライバルにして熱心なジョンレノン信者のオアシスも「してやられた!」と思ったに違いない。
何せ引用してきたメロディ感覚が、まさにジョンが一番緊張感とサイケ感を有していた60's中期のそれだったのだから堪らない。このすぐにでも崩れ去りそうな、緊張感みなぎる美メロ、起死回生としてはあまりにハマり過ぎていて怖いくらい。
元々イギリスポップのマエストロだったブラーが、遂に覚醒し始めた頃の曲。まあデーモンはもう一段階覚醒するんですけど。で、この時期のブラーサウンドの立役者がブラーに復帰だって?今のデーモンのセンスとどう折り合いをつけるんでしょうか?アルバム楽しみ。
Elliott Smith / Say Yes
打って変わって、こちらはポールマッカートニーの一番おいしい部分を表現できるこの人。ポールは大々的じゃないメロディでアレンジの薄めな曲に良曲が多いが、エリオットスミスはそれにもっと憂鬱と孤独さを加味し、絶妙な繊細さで表現できた数少ない人物。ポールやそのフォローワーのこういうタイプの曲はまさに「天から降ってきたかのような」そのままの美しさがある。
また、その素朴さを信条とした歌のスタイルや寂しさに溢れたか細い声なんかは、結構ジョージハリスン的でもある。さすがに宗教には走らないが。その代わりドラッグに走ったけど……。
惜しむらくはやはりその早死にか。晩年はThe Bandっぽいアプローチなんかもあって、また面白いアレンジが生まれそうだったのに。
中村一義 / 主題歌
今回の最後は日本が誇る超天才ポールマッカートニーフォローワー(少なくともこの頃は)、中村一義の代表曲。こうやって見てると、ポールの暑苦しい曲ってあんまりフォローワーいない(笑)
やはりサイケ期のポールの作曲センスは鮮やかで、そして中村一義はそれを強烈に自分の個性で消化した上で表現できる、希有な存在(だった)。この異常な多幸感・万能感。どこまでも昇っていきそうな気高いメロディ、そして高らかに鳴り響く幸福のホーン隊。
もう一回、こういう路線に戻ってこないかなあ。







