二日目 僕ちゃんもう眠いの
2008-11-26
学祭二日目。いきなり遅刻する。集合時間に起床したからね。遅刻が多かったらしく、あとで全体攻撃的に五十嵐もどきに嫌味を言われるも正論過ぎて悔しい。ちなみに私は片付けの日も同じくらい遅刻したので死刑宣告済みである。
で、なんかグダグダしていたら野外の時間が迫っていた。二日目午前にして私のこの学祭最後のバンドの出番であった。前日不発った『た4』であった。
この日は晴れていた。午前中だったので人は多くなかったが、サークルの人や、あと何人か他のサークルの人(私が観た限りではニコメグの人しか知らないが)が来て観てくれた。本当にありがとうございます。ステージも広いし、何故かやたらとモニターの返しが良いし、機能の反省を生かしてギターの音量を大きくしたし、何故かツインリバーブが使えたりしたりで、非常に良いステージになった。多分本当はいけないくらいの大音量でノイズっぽいフレーズやらノイズやらを撒き散らし、散々になるまで60年代イギリス等の名曲達を陵辱した。もっと長々としたいくらいだった。途中でギターのストラップが外れたのには閉口したが、しかしそれを終わったあと誰かに褒められた。解せない……。ベースを弾いてる五十嵐もどきも軽口の一つや二つ叩き出し、ライブ感やら政治意識っぽさやらでなんか煽動してくれた。ライブ慣れしている人は違うなと思った。この日Say!Yo氏の足は吊らなかった。ストレッチをしていたのだろう。サイドギターの無気力夫(大)もこの時ばかりは良かったと言ってくれて、なんだかとても幸せだった。
照明の仕事は当分無かったが、何となくYUKIのコピバンを観た。無気力男(小)メイド男のギターの音が筆舌に尽くしがたいほど素晴らしく、他のパートも生命力に満ちあふれていた。今回の学祭でも上位に入る名演だったことは間違い無い。『スタンダップ、シスター』とキラキラ感と『ふがいないや』の超高速バージョンが偶然にもいいコントラストを作っていた。
放浪。出店を歩き回り芸工の知り合いガールに会い、焼きそばを買い、ルルゥシンという今福岡アンダーグラウンドの中でもあついバンドの一つらしいバンドを見に行く。なんと言っても友人がドラム叩いてるからね。音響系を通過しながらもポップさと疾走感とねじれ具合を失わないそのロック加減が野外と合っていて、聴いててとても気持ちがよかった。このバンドのキーボードの使い方はギターロック的に非常に正しいと思う。
このあとは照明の仕事に没頭した。シロップとモーサムのコピバンがあったからだ。
シロップの前に東京事変のコピバン。ドラムがちょっとマッチョ過ぎるのと、ギターが少し感じが違ったのが残念。でも高レベル。
待望のシロップのコピバン。これは私の盟友であるさっきの無気力夫(大)が三年間続けてきたバンドだったが、今回は選曲が素晴らしい、いや、あえて「酷い」と言ってしまおうか。
1.正常
2.シーツ
3.神のカルマ
4.もったいない
5.夢
何という超絶鬱選曲!十分暗いはずの『神のカルマ』が少し浮いてるという事態。特に1と2の並びは酷いよなあ。それに4をコピーしようとするシロップファンってそんなに多くないだろ。
しかして、演奏もまた、その超絶無気力鬱に満ちた素晴らしい名演だった。そもそもメンバー自体が超絶にダウナーな人選だった。さっきの五十嵐もどきもドラムを叩き、時に走り時に重くなりで独特のテンションを維持した。サイドギターに四年生のロシア人が入り、この人のギターがまた非常に効果的で良かった。ベースもスモウライダーな四回生だったが、このベースを聴いてると、やっぱりシロップのベースってちょっと変わってるなと思った。この四人が繰り出す演奏には全く覇気が無く、時々叫ぶ無気力夫の声のかすれ具合、高音の出なさ具合が逆に雰囲気を更に重く虚しく美しい感じにしていた。他のバンドとは決定的に「良い」のベクトルが違っていた。文句なしに今回の学祭で私が観た中で最高のバンドだった。照明で雰囲気のバックアップにひたすら努めた。普通ならサビで明るくなるところを暗く重くしたり。照明的にも今回最高の仕事ができたと思っている。何度無気力夫(大)を褒めても足りないくらい。只の「Beer Time」夫じゃないんだよ下回生諸君。友人としても非常に、非常に嬉しくなった。
ただまあ、これだけの空虚重鬱を再現してしまうほど、現実的には疲れてしまっていたりするという部分はどうしようもないのだけれど。しかし、そういう気持ちで繋がれる関係というものもあるのだ。
こんな感じの気持ちだったから、次のCUNEのコピーバンドのことなど何も考えられなかった。なんというか、元のバンドの性質が全く逆なのだ。そして演奏陣の生活状況もまた異なっている。破滅の美学に心を貫かれた私たちのような輩にはCUNEはどちらかというと引っかからないバンドなのだ。申し訳ない、申し訳ない、私は少しばかり謝るしか能が無かった。
で、モーサム。演奏に関しては何の問題も無かった。物凄く緊張しつつ暴走したいい演奏だった。ボーカルに関しては何も言いたくない。申し訳ないけれど、評価以前の問題であった。期待が大きかっただけに、結構失望したことだけをここに正直に記しておく。
その後二つのオリジナルバンドで照明を当てた。一つはSay!Yo氏がギターを弾き、おささんがベースな、そして別次元のメルヘンを奏でる恐怖の天才が率いるギターポップバンド。もう一つはロリータなんかで一緒したベースのゴミ野郎や、あの五十嵐もどきのドラムにアホなギターが乗るスリーピースロックンロールアホバンド。どちらも素晴らしかっただけに、途中で機材の電気が落ちたのは残念だった。僕は照明を頑張り、ピンスポを巧みに動かしていたら天才に拒否られた。後者のバンドでは全開でピンスポ当てまくった。そしたら疲れたので、トリのバンドの半分くらいの時間を寝て過ごさなければならなかった。
この日のトリはメタルで、露悪的な2ちゃん趣味をさらすバンドで、私は割と苦手だったが、衝撃の休部宣言が出たりして、予想外の方向から衝撃が走った。そういうことを言ってから、「LAST DANCEなんだぜ!」的な感じで演奏するのは卑怯だ。盛り上がらないはずが無い。お疲れさまでしたとりあえず人数的な問題で帰ってきてほしい。
飲み会。しかし私は普通に飯を食べ、ちょろっとおしゃべりをした後(無駄に絡んでしまったSinくんごめんね)、普通にYUKIの『Joy』を聴きながら帰った。これが良かった。まさか後に繋がるなんて。
帰った後しばらくネットしてから、眠くなったのでベッドに入ったのだが、何故だ、眠れない。一時間経っても眠れなかったので、私の最後の出番であるひとり弾き語りの曲を作り、歌詞を書いた。この歌詞がまた、不眠症気味のその時の気持ちを歌詞にしたもので、すこしばかり自画自賛したい気持ち。吐き捨ての方に後で載せよう。総ての作業を終えると次第に本当に眠くなってきたが、そのとき時計は六時半頃を指していた。結局私はその後風呂に入り、眠らないまま三日目を過ごすこととなった。
これが、ある意味良かったし、ある意味いけなかったのだ。






