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『左ききのキキ』

2008年04月05日 11:15

myspaceの方頑張ってしまって、結局日付が変わるまでやれなかった。反省。

まあ最後まで需要は無いんだろうけど。

左ききのキキ

左ききのキキ

1.SHEILA

いきなりのハードコア(気味)ナンバー。不穏なアルペジオからナンバガの『I don't know』のパクリを彷彿とさせるつんのめった攻撃的リズムに展開する。重心の低いラウドな音と鋭いギターの音、そしてシンバルが飛び交うややカオスな曲想。そこをポップに歌いきる木下の歌もどこか吹っ切れ気味で良し。ブレイクの使い方がかなり上手くなったなあというか、緩急のつけ方・間奏の展開のさせ方が個人的にツボ。やけくそなワーミープレイも聴ける。

2.左ききのキキ

前曲の勢いを引き継いでのタイトルトラック。もう既聴感とかそういうレベルじゃねえ(笑)。『Miss World』の焼き直しじゃね?良くも悪くも清々しい開き直りというか。しかしタイトルトラックとしては意外と地味目だ。それを気にしなければ、淡々と空間を埋めるブリッヂミュートのギターが中心のAメロから疾走にスイッチが入る、ちょっと懐かしいあの展開を楽しめる。あと、絶対語感が良かったから付けただけだよなこのタイトル。歌詞、左利き関係ねえwww

3.Ghost of a beautiful view

いきなり歌から始まるミドルテンポの曲。初期ARTのミディアムテンポ的な淡々とした展開だが、第二期を経て音の乗せ方がかなり上手くなった。アコギの音も交えた繊細な轟音は聴いていて心地よい。その上に乗る木下の声もいい具合に音に埋もれていて良い。いつもとは違った意味でサビの英語はアルェーってなる。情景描写をふんだんに使った歌詞の手法は大いに初期っぽい。コーラスも乗っかってかなり爽やかに過ぎていく。相変わらずいいメロディ書くなあ。

4.Candles

今回の戸高曲に与えられた役割はグランジ。ということでやっちゃいました。負けだぞ!「『Smells~』のパクリだよね」って突っ込んだら負けだぞ!ちゃんとサビ後のYEARまで再現するあたり完全に確信犯ですどうもありがとうございました。退廃感の滲む歌詞に、如何にもを通り越して掛け過ぎなコーラスが必要以上にそれっぽい。笑うしかない。

5.real love / slow dawn

タイトルでスマパンか!?と思ったらBloc Partyでした~!って曲。いやしかし、これこのアルバムで一番好き!ファンキーでかつ攻撃的な鋭角ギターはまあやっぱりあれなんだけど、でもかっこいい。シンプルなフレーズの積み重ねが利いてる。サビはちょっぴりスマパンか?いやでもこのヘビィな感じもアリ。しかしやはりこの曲の軸はドラム。裏打ちダンスリズムをここまで攻撃的にこなされたら、Base Ball Bearのあれは何なの?って気持ちになる。歌詞も退廃的にぶっ飛んで「ゴムくらいちゃんとしろよ」木下自画自賛のギャグが飛び出す。まあともかく、バンドが緊張感を楽しんでる感じがして嬉しい。多分次のアルバムにこのミニアルバムから入る曲はこの曲なんじゃないかなあと思ってる。

6.雨の日の為に

二分ほどの小曲。締めのための曲であってそれ以上の役割を持たない。クリーンのコーラス掛ったエレキとアコギが一本ずつ、そして木下の歌だけの構成。歌詞は今更また中二すぎて、むしろもう狙ってやってるんじゃないかと疑ってしまうほど。声の劣化を少し感じる。しかし他の曲ではあまり感じなかった。間奏のアコギのフレーズが良いかな。


ポストロック的ギターポップ路線を、日本のポストロックマエストロ益子氏をつかまえて作った『Flora』である程度極めたことに満足したのか、ここで急に方向転換、原点回帰してまたパワーコードゴリ押しのオルタナ路線に帰ってきた。ハハハ成長してるんだかよく分らん。ドラムとかは超進化してるんだけどね。

しかしこのアルバム、殺伐としていながらもどこか楽しげなのが良い。それは、このアルバムがあまりに突っ込みどころが多いことが挙げられる。そもそもタイトルからして「!?」だし(実は日本語タイトルのCDは何気にART初だったりするが)、そのタイトル曲『左ききのキキ』のPVがまた『木下監督、ネタに走る』だし(『家族ゲーム』のパロディを「ただ何となく、面白いかなあと思って」という理由で決行)、「お前それ分かってやってるだろう!?」って感じのパクリとか最後の曲のしょぼさとか色々。こういった突っ込みが決して悪口にならず、「しょうがねえなあ木下は…」と言いながらニヤニヤしつつ楽しんでしまうレベルで展開されてしまうのは、今のバンドの「最早なんでもあり」感のせいかもしれない。実際演奏や曲自体の質は十分に高いので、そういったユーモアも安心して聴ける。


その「何でもあり感」のせいなのか、このミニアルバムの後ARTは新曲のアレンジに苦しんでいるらしい。しかし、バンドとしての充実感は間違いなく右肩上がりな感じなので、この調子で更になんでもありになって、まさかの名盤を作ってほしいものです。そういえばドーパンの中の人が木下とのケンカ対談(笑)でアレンジについてもっと何でもありにするといいよって木下に言ってたけど、まさか真に受けて苦しんでいるのか?



という訳で、『SONIC DEAD KIDS』より前を除くART-SCHOOLの現状における全てのCD音源についての、全曲レビューをここに終了する。需要が全然無いのによくやったなあ自分と思ったが、まあ要するにこれって高度なオナニーみたいなものですよねー。そう思うとなんだか虚しくなってきた。


あ、『左ききのキキ』PVが見つからない。だから貼らない。

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