『BOYS DON’T CRY』
- アーティスト: ART-SCHOOL
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/03/17
- メディア: CD
1.水の中のナイフ
歓声も少なく、いきなり重いリフが始まる。スタジオ音源よりも勢いが増している。サビで割れ気味なシャウトがとてもそれっぽくてかっこいいと思う。総じて木下のギターが頑張っていると思う。
2.NEGATIVE
やはりスタジオ音源よりも速い。『SONIC DEAD KIDS』の曲はこのアルバムでかなり勢いと攻撃性を付加されている。スタジオ音源に無いシャウトも聴ける。ギターの音が鋭くてよい。
3.EVIL
これはスタジオ音源の方が音が重くて好きかな。間奏でハイハットの刻みが入るのは、まあやむを得ないとは思うけど(ライブでずれるわけにはいかないし)、残念。
4.モザイク
何故かCD通りの曲順。これはなかなか。スタジオ音源と甲乙つけがたい。曲の後にMCを収録。
5.ガラスの墓標
スタジオ音源よりもずっと速い。音も分厚くなっているが、私はスタジオ音源のゆったりさと隙間のある音の方が好き。ギターのコーラス・ディレイのかかり具合が前曲に引き続きよい感じ。
6.foolish
勢い全開!不安定なボーカルもまた勢いに満ちている。投げやりなシャウトとか、如何にもライブって感じで熱い!
7.DIVA
裏声の出番が多い曲はきついですね。どうしても轟音に裏声がかき消されてしまう。でも絞り出すようなシャウトは流石。
8.エイジオブイノセンス
スタジオ音源には無い、コーラスやディレイのかかったギターの音がいい具合に合ってると思う。
9.ダウナー
ちょっと力強過ぎるか。もともとのローファイさが失われている。まあこれはこれでいいけど。
10.Butterfly Kiss
こういう曲は一種の録音マジックなわけで、ライブで再現不可能だなあと思った。サビの浮遊感は結構再現出来ていると思うんだけど。ドラムの音がライブだとどうしても目立ってしまうから、轟音の中に程よく埋もれたあの感じは出し辛い。叫んじゃってるし。別物として見るべき。ライブっぽくてこれはこれで好き。シューゲっぽさ丸出し。
11.車輪の下
シンプルだぜ!こういう曲はライブでそのままもともとの勢いをさらに上乗せできるから、ライブの方がぐっとかっこよくなる。それにしても速い。勢い任せすぎて爽快。
12.MISS WORLD
これがこの曲の完成系です。スタジオ音源とは比べ物にならない速さ・勢い。声や演奏の力強さも増して、代表曲然としたものがある。疾走系グランジの一つの完成系。なんかPVまで作られているし。
13.ウィノナライダーアンドロイド
シャウトのやけくそ加減は流石ライブ。スピードもやや増していて、前のめり気味な演奏がかっこよい。
14.Love/ Hate
この勢いある流れから、一気にどろりとしたこの曲に移る。音のぐちゃぐちゃ具合はライブ的な勢いに満ちていて良い。ライドの音の大きさがなんかいい感じ。
15.ジェニファー'88
CD通りの曲順。勢いがいいのはいいが、CDの方が音がクリアで好きかも。サビの「おお〜」はなんか笑える。力一杯のギターソロがライブらしい感じ。
16.サッドマシーン
なんかギターフレーズが増えてるイントロ。こういうアレンジはライブならでは。そして極端にシンプルな曲なだけにライブで勢いが増すのが成功している。多少歌えていないのもなんのその。またMCが入る。メンバー脱退に関して。まあそういうこと言うよね。
17.シャーロット
ギターの音が音源よりはっきりしていて、結構スタジオ音源とは別な出来。こっちも好き。サビのズブズブ感はやや原曲の方が上か。でもシャウト混じりの裏声はよろしい。多少歌わなくていい部分まで歌っちゃってるけどご愛敬。
18.ロリータキルズミー
なんかアルペジオしてから始まる。スタジオ音源と比でない勢い、突進力。いきなりのシャウトもいい。どんどん前のめる演奏が良い。ギターのミスとか気にすんな。
19.Outsider
CD音源になっていない曲。かなり初期からある曲で、テープ音源なんかには入っているらしい。サビのメロディは後に『SWAN SONG』に使いまわされる。曲としてはひたすら不器用に突進する曲。かなり単調ではあるが、それゆえの勢いではある。ただあまり上手く歌えていない気がするけど。
20.Fade To Black
シンプル!疾走。サビの引力感がいい感じ。最後のサビ前のブレイクはミスなのかわざとか?出しきれないサビのシャウトが木下らしい。
21.Fiona Apple Girl
高音質www『SONIC〜』の中でも群を抜いて音の悪い曲がかなり聴きやすきなっている。
…でも、どうせなら『SONIC〜』からは『汚れた血』をやってほしかったなあと思う。
22.UNDER MY SKIN
前曲のアウトロも終わらぬうちに始まるベースのイントロ。そして勢い全開の演奏。ハイハットを連打するドラム。しかしこの曲はライブでのボーカルの劣化が激しいな。サビで息継ぎのために伸びが切れてしまうところとか、「繋いでよ」を省略したりとか。まあ最後は流石に省略しないんですけど。最後のシャウトが無いライブ動画とかあったなあ。あれはちょっと…。
観客のアンコール的な手拍子の後にメンバーが帰ってくる。なんかしゃべってる。まるで解散ライブだな。第一期最後の演奏が始まる。
23.斜陽
前のMCによるとART-SCHOOLそのものらしい。確かに第一期の代表曲だと思う。スタジオ音源からの進化が如実に表れている。ポップだけど激しい演奏。ブレイクからの展開が良いです。終わる感じ全開。最後のサビ前の溜めとか。最後に歌詞が飛ぶのも演出的にはむしろグーです。そして如何にも終わりみたいな感じの「ジャーン」。
第一期ART-SCHOOL最終音源。東芝時代の最終音源でもあります。これでベース:日向秀和とギター:大山純が脱退。ARTは活動休止に入る。ファンの中にはライブの勢いは『Love/ Hate』直後が一番良かったという人も結構いるため、このライブ盤には十分価値がある。各地のベストテイクを収めたものらしい。曲も第一期のキャリアからのベスト盤的内容である。
しかし少しだけ選曲に不満がある。なぜ『プールサイド』が入っていないのか(付属のDVDには収録)というのと、それと第一期メンバーでの『汚れた血』のライブ音源を残してほしかったということである。
あと、実際のライブでは長ければ長いほど色々な曲が見れて嬉しいけど、CDで聴く分には長いなあと思った。まあファンサービス的な面もあるだろうけど。記録としては長い方がよかろうし。
まあそんな感じで、いいCDだと思うけど、あまり聴きません。でもいいと思う。
(後記)動画消えてやんの。








