『EVIL』
- アーティスト: ART-SCHOOL, 木下理樹
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2003/04/11
- メディア: CD
このシングル持ってないけど、収録曲全部聴いたことあるからレビューはしてみる。
1.EVIL
本格的にARTを好きになる前からずっと好きだった曲。
彼らのキャリアの中でもとりわけ異端な、ささくれ立ったリフと静寂と声で出来た攻撃的な曲。ブランキーっぽいというか、シャーベッツの『HIGH SCHOOL』が一番近いが、こっちの方が機械的な感じがする。アルペジオ等のキラキラ要素はすべて引っ剥がし、骨だけになった演奏が非常に鋭角的。間違いなく瞬間最大グランジな曲。木下の声も絶好調で、変な英語もなんのそのもうかっこいい。間奏のブレイクとリフの繰り返しで鳥肌が立つ。緊張感みなぎる名曲。
2.WISH
今となっては、このシングルを買う一番の動機。他の三曲は『Love/ Hate』に収録されているからだ。
続けて攻撃的な曲だが、1がグランジであるのに対してこっちはシューゲイザー調。ギターが唸りをあげまくる激しいAメロから静寂のサビへ突っ込み、そしてまた激しくなる。珍しく二回目のサビで終わる短い曲でもある。単調さを感じる前に曲が終わる。
3.モザイク
ポストロック風なディレイのかかったギターが枯れた詩情を醸しだすミドルテンポの曲。ストイックなドラムも寂しさを縁取りする。サビはディストーションだが。脆さと攻撃性を接合したような曲。サビ後のシャウトは流石。若干単調か?こっそりとアコギの音も入っている。凄くアルバム『Love/ Hate』の気配がする曲。
4.ジェニファー'88
激しいイントロからレモンヘッズ風に爽やかに疾走していくポップな曲。メロディが木下ソロのある曲と同じだったり、イントロがどこかで聴いた風だったりするが、よく出来ている曲だと思う。ベースがポップな曲の中で怪しく暗躍する。なぜかちょっとしたギターソロがある。とてもキラキラしたいい曲。
ARTの、1stアルバム後初の音源。四曲ともやたら攻撃性に溢れたナンバーで、しかもこの四曲プラス『EVIL』のPVが付いて1000円と、なかなかにいいシングルだが、問題はここから三曲もアルバムに収録されてしまったこと。このシングルは現在廃盤で、オークションでは結構高い値段が付けられるが、『WISH』一曲のために高い金を出すことに戸惑ってしまう。
収録曲のよさで言えば、彼らのシングルの中では一番かも知れない(キャリアの割にシングルの少ない彼らではあるが)。
PVはナカッタ。








