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小さな恋のメロディ

2008年02月02日 10:16

蔦屋でずーっと貸し出し中だったから、「これは借りパクされたな」と半ば諦めていたけど、昨日ベイサイドプレイスで狂ってた後に行ったらあった。


イギリスはなんか景色がいちいち絵になるなあと思う映画。建物や授業風景がやたら趣深いものに見える。映画スタッフの腕かもしれないけど。話自体は多少無理がある(その無理自体がコンセプトでもあるけど)のに、映像美で魅せるから、どのシーンもいちいち眩しい。しかしなんでメロディがダニーに恋をしたのかがよく分らん。逆はまだ分かるけど。ダニー幼すぎやしないか。そこが良かったのか。

ダニーよりもその友達のトムの方がよっぽどかっこいい。ああいう情に厚い、そして乱雑な感じの不良って憧れる。あれをそのまま大人にして文学青年にしたらピーター・ドハーティーになりそう。ダニーがトムの前でメロディと一緒に逃げていくシーンのトムの叫びが虚しすぎる。トム何も悪いことしてないのに。恋とは理不尽なものだなあとか思った。メロディなんかよりもトムの方がよっぽど可愛い。

そしてそんなトムをよそに二人は墓場でデートですよ。『Cemetry Gates』(by The Smith。名曲!)じゃあるまいし。しかし日本人の私からしたら西洋の墓地はやたら奇麗に見える。外人から見たら日本のお墓はエキゾチックに見えるのかなあ。

最後のシーン、二人はトムと一緒に校長(教頭だったっけ?)から逃げるシーン。まさかのトムの「ここはオレが食い止めるからお前らは(何故かそこにある)トロッコで逃げろ!」展開。やっぱりトムは本当にいい奴。普通こっちに惚れるだろう常考…。そして二人で交互にレバーを動かし、トロッコは農村地帯を行く。

筋肉少女帯の曲にも『小さな恋のメロディ』ってあるけど、あれの歌詞の主人公の彼女は「あの二人がどこへ行ったか/ あなた分かる?きっと地獄なんだわ」って言うけど、なかなか悲観的な女性なんだなあと思った(メンヘラ設定?まあそういうの多いしオーケンには)。ここには自由の果ては悲惨な未来という、イージーライダーよろしくの60年代的ヒッピーの終末感が漂う。ブランキーの曲にも(そういえばブランキーにも『小さな恋のメロディ』って曲はあるけど、こっちはあまり映画の内容には突っ込んでいない)「以前君はヒッピーに憧れ旅立ったくせに/ 多分彼らの最終形は自殺だなんて言うし」っていう歌詞(『Don't Kiss My Tail』。これも大好き)があるし、やっぱり自由と空虚と破滅は隣り合っているという悲観論は普遍的なものだなあと思った。

確かにあのトロッコに乗って逃げていくラストシーンは奇麗だけど、その後を考えると辛くなるかも。物語っていうのは、きちっと終わりがあるから美しいものなんだなあ。


あとたぶん主人公たちの年があと五つ高かったら、相当ウザい映画なんじゃないかなあこれ。英国人とかアメリカ人とかに受けなかったのはその辺の非現実的な純粋さにあるのかも。ここ日本では「純愛神話」が人気を博し、ひょっとしたら日本人は純粋さを信仰しているんじゃないかとさえ思う(私もそのケがある)。あとタイトルが良かったからかな、日本でこの映画がウけたのは。


あとビージーズってディスコのイメージがあったから、こんな普通に奇麗な曲も書くんだなあと思った。サントラを聴いてみたくなった。

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