時間と死、永遠と夜勤、そしてCDと漫画
フィッシュマンズなんかを夜勤明けに聴きながら、世界の終わりをちょっとした出来心で待ってみたりするような20代になっちゃいけないよ皆。
しかし、優れたCDっていうのは、もうそれ自体が一つの空間として機能して、入り込んで聴けばその音の中で世界が完結してしまいそうな錯覚に陥ります。勿論優れたCDが全部そういうものってことはまず無いんですけど、特に独特の寂しくて美しい世界観を湛えたCDなんかではこういうことが起こりがち。なかなか帰って来れなくて、生活に支障をきたすこともしばしば。『聴くドラッグ』と書いてしまえばどこか陳腐だけれど、まあそういうものじゃないかなあと思う。
それにしてもフィッシュマンズの音楽は寂しい。声も音もリズムも歌詞もみんなぼんやりとした夢の中の出来事みたいで、目を覚ましたら全て消えてしまいそうだ。でもこの世界に深く入り込んでしまえばまあ、社会的に不適合にもなりかねないくらいの深みというか、『空っぽ』さがある。聴く時は足を滑らせて奈落の底に落ちて帰ってこれなくならないように気をつけましょう。
あと、岡崎京子『ヘテロセクシャル』を手に入れた。作者が巻末で言うとおり、後期岡崎の短編集の中でも割とゆるいできの作品ばかり入っているらしく、全体的に緊張感は少ない。でも話の独自性は流石で、どうしたらこんな話思いつくんだろうという部分は多くあった。まあ、やはり『私は貴兄のオモチャなの』『チワワちゃん』とかほどの鋭さは無いけれど、それでもそれなりに面白かった。決定的な破綻が少ない分、こっちの方がより現実的なのかもしれない。
そして、ついにこれ解禁。
- アーティスト: Nine Black Alps
- 出版社/メーカー: Universal
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: CD










