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そりゃそうだ

2009年03月29日 21:31


なんか、すごく懐かしい。
2009年版『犬と猫』?
でも凄く良い。凄く、凄く良い。

Perfumeの新曲も良かったし、lostageのアルバムもなかなか良かったし、ミドリのシングルがなんか気合入ってて良かったしってか萌えたし、ジュディマリのトリビュートも期待していたものはおおむね良かったし(スネオのアレンジ心地よいね!)、吉井和也は相変わらずちゃんといい曲書いてるし(どんどん歌い方が民生っぽくなるなあ)、なんか最近、いいみたい。
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『ヒゲとボイン』 ユニコーン

2009年03月19日 00:55

幾らか前に2ちゃんに貼ったもの。
ヒゲとボインヒゲとボイン
(1995/12/13)
UNICORN

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1. ターボ意味無し ★★★
仮タイトルが『長髪黒人』だったのも頷ける、サバス的どっしりねっとりロックな曲。奥田(あえてこう書く)曲。執拗なリフの繰り返しと、後のソロにそのまま直結する奥田のボーカル(実際セルフカバーしてるし)。こんな曲でも逆回転を利用した先出しエコーなんかを使う辺り、バンドの積極的な実験性が伺われる。車のことを歌ったとは思えない濃厚な緊張感、アルバム一曲目にこれで、いきなりライトリスナーを突き放す(笑)

ユニコーントリビュートではDOPING PANDAがカバー。リフはそのままなのに都会風ファンクに(笑)英詞まで用意して何やってんだ。

2. 黒い炎 ★★☆
イントロの無茶苦茶なホーン連打からゴージャスなノリになだれ込む堀内(EBI)作ボーカル曲。アホ曲。『服部』と似たような歌詞を持つが、こちらの方がゆとりの無さ、空虚さが前面に出ていてなんか哀愁。時折聞こえる素っ頓狂なシャウトが笑える分、歌詞のかげりもまた増す。

3. ニッポンへ行くの巻 ★★★☆
何かの映画の引用っぽいイントロから始まる、異国情緒に溢れた奥田曲。白人視点で日本の様子を歌ってるが曲調が中華風なのは、白人にとっちゃ日本人も中国人も同じという皮肉か。歌詞の皮肉は冗談のつもりなんだろうが、内容は案外辛辣。他人行儀でバブル期の日本を斜めからざっくり。ゆったりと滑らかなメロディを持つが、間奏の謎のおしゃべりタイムが不気味。

トリビュートではGRAPEVINEがカバー。アレンジで完全にバインの曲と化している(笑)これでこの曲の美メロに気づく人も多いはず。

4. 開店休業 ★★★★☆
阿部作奥田ボーカルの、オルガンを中心としたゆったりクラシカルで美しいメロディを持った名曲。レコーディング時の事故のせいでドラムが途中から入ってくるが、それが何とも格好いいのが素敵。とても美しいメロディなのに歌ってる内容がどうしようもないヒモについて……。妙に思いやりとか風情とかがあるから余計悲しい。「猫の手さえも貸したいくらい人は大変忙しいのに 僕のまわりは誘惑だらけ 嬉しいね」という一節が非常に心にクル。

トリビュートではフジファブリックがカバー。奥田を深く尊敬する彼等らしい素直なカバー。志村の歌い方に特に強くそれが現れている。
またこの曲はユニコーンの新しいベストにも収録された。ファン人気の高い曲のようだ。

5. 幸福 ★★★
手島作の中期ビートルズのジョージハリスン的なエスニック風味の濃い楽曲。歌詞は子供から見たドメスティックバイオレンス。このアルバム暗い……。サウンドの世界観が広大で、しかもサビのメロディが優しく美しいだけに、より一層歌の中身が重く辛く聞こえる。

6. 看護婦ロック ★★★
アルバム中二曲目のアホ曲。これは歌詞も重くないし(おバカでエロいけど)割と気楽に聴けるか。阿部作兼ボーカル。チープなイントロからコンサート風に始まり、アホアホでエンターテイメントに身を捧げる阿部。「いいかー俺達はお前……俺達は俺達だ!」『監獄ロック』のパロディだが、しかし実は演奏レベルが高い。間奏のギターとブルースハーブのバトルが熱い。アウトロの無駄な熱さも良い。しんどいアルバム中の数少ない心休まる曲。

7. 立秋 ★★★★
阿部作奥田ボーカルの、ゆったりからっぽアコースティックから急にアーバンジャズに移行するバラード。抑制の利いたドラムと今聴いてもダサくないモダンソウルな感じ、そしてその隙間に入り込む空虚さと狂気が見事にマッチしてめっちゃシリアス。繊細でシリアスで真摯な歌詞は後の阿部ソロの香りも。

8. ザ・マン・アイ・ラヴ ★☆
西川作奥田ボーカルの、シャッフル気味なノリのいいロックンロール。オカマが恋人と別れ話をする歌。カウントから入るギターソロが格好いい。M6とこれとどっちが好きかは完全に趣味の問題。
パンを効かせてぐるぐると回るドラムソロが印象的。

9. フリージャズ ★★★★
阿部作の、僅か二分弱のノスタルジックなバラード。このアルバムの阿部は切ない美メロ連発である。レコードのヒズノイズと、そのレコードが流れる古い映像を眺めているようなレトロな音処理があざとくも切ないセピア色の音色を作っている。絶妙なサウンドの再現度に、阿部のサウンドプロデューサーとしての意地が伺える。彼女が出て行って、同棲していた部屋を引き払う歌だが、多用される情景描写やアイテムの繊細さ、遠回しな感情描写が非常に切ない。

10. 風 ★★
奥田曲で僅か38秒の爽やかなアコースティック曲。ビートルズの『Blackbird』が元ネタと思われる。ご立派な明日の計画を立てる歌詞だが、いわゆる「明日こそ頑張る」的な思考を歌っている。しかしてそのオチは……。M13に続く。

11. 家 ★★★
奥田作の、「またゆったりアコースティックかよー」と思っていたら突如ストリングスが入って壮大になる曲。家の立ち退きの様子を子供目線で淡々と語っていく歌詞の、そのやるせなさがまた妙に重々しい。ストリングスが入った瞬間の圧力、その壮大さの語るところがシュールだしなんか虚しいし、なんだこれは?

12. オー,ホワット・ア・ビューティフル・モーニング ★★★
西川作奥田ボーカルの、やっぱり穏やかな曲。穏やかな曲が多いことがこのアルバムが地味と言われる所以だが……。人生の終わりを迎える老人がこれまでの中々に立派にやり遂げた人生を振り返る歌。「涙一粒」の重みよ。何気にこのアルバム中でもとりわけ細かいアイディアが沢山詰め込まれた曲。水戸黄門風だったり昭和歌謡風だったりラウンジ風だったり、様々なアレンジが一曲の中に、割と自然な形で注ぎ込まれている。ラウンジ調の部分のオシャレさと歌詞とのギャップは何だ?狙ってるのか?

13. 風II ★★
M10の翌日、オチはあえてここには書かない。が、嗚呼ダメ人間よ……。奥田作で曲自体はM10と全く同じ。

14. 車も電話もないけれど ★★★★☆
このアルバム中でも一番ポジティブで力強い内容、サウンドの曲か。奥田作でファン人気の高い曲。これも新しいベストに収録。サウンド的にはELOの『Mr. Blue Sky』のパロディ。しかし全体的に切れの良い陽性の演奏はアルバム終盤で最後の元気を与えてくれる。そして歌詞は、文明開化の時代に日本にやってきたアメリカ人女性に惚れた男について。何でそんな発想になる!?奥田の歌は沢山あるけれど、これほどひねくれて、しかもロマンチックな歌詞は無い。当時奥田は白人に強いコンプレックスを抱いていたとか。

15. ヒゲとボイン ★★★★
このアルバム発売後にアルバムから唯一シングルカットされた曲。奥田作で、ユニコーンの代表曲の一つか。サウンドはまたしてもELOのパロディだが、分厚いシンセサウンドが時代を感じさせながらもそこまでダサく聞こえないのが素敵。上司や仕事が平社員の自分のボインへの恋路を邪魔する歌だが、サウンドの妙な壮大さがもっと崇高なことを歌ってるように思わせる(笑)歌の内容といい、割と溌剌としてポップな曲調といい、このアルバムより前のユニコーンのイメージが色濃い曲。サビやアウトロのシンセによる激しい浮遊感が宇宙を思わせる。多分ジャケットなんかはそのイメージから作られている。

トリビュートではTRICERATOPSがカバー。うーん、この曲を3人でやるのはしんどいか……。スケール感がどうしても物足りない。

総評:★★★★☆
最近再結成したユニコーンの、これは91年作の5枚目のフルアルバム。このアルバムの後、ユニコーンの活動は停滞し、解散に向かう。そういう流れを考えて聴くと、非常にシリアスな意味合いを持った作品となる。そうでなくともやたら内容が重たい曲が多いのに。

このアルバムにまつわるイメージとして、当時からずっと「地味」「重い」「暗い」とあちこちで散々囁かれている。少年性やアメリカコンプ、爛れゆく生活、そして激しい躁鬱といったテーマが幾重にも折り重なり、更にこれまでのパロディ的な演奏から踏み込んで、アーティスティックな深みを目指した録音(河口湖畔で野外録音したらしい。あちこちでそんな音が入っている)など、様々な要素が深みに向かい、それが人によっては「自家薬籠的」という印象さえ抱いてしまう作り込みを引き起こした。

しかし随所に見るマニアックなアイディアの挿入や、以前以上にセンチメンタルで自嘲的で乾いた詩情など、見るべきところは非常に多い。ユニコーンのエンターテイメントとしてみるよりも、芸術性におけるユニコーンの頂点として評価した方が良いと思う。特に、このアルバムでは奥田と阿部のアーティストとしての才能が拮抗し、名曲を連発している。やっぱりこの二人あってのユニコーンって感じがする。奥田は自身の曲と他人の曲を合わせて、キャリアでも最も様々な曲調や歌い方を試している。

また、トリビュートでのこのアルバムからの多くの選曲や、新旧ベストでのこのアルバムからの収録曲の増加など、元々ファン人気は高かったらしいこのアルバムが、最近では純粋に名盤として再評価されているような気がして、なんか嬉しい。再結成によってユニコーンがまた騒がれ出した今、まさに更なる再評価をなされるべき大傑作である。
本当に、あんな時代によくこんな怪作作り上げたなあと。


最近何でもかんでもPV消され過ぎ。
『ヒゲとボイン』のPV面白かったのに。

Smashing Pumpkins Bros. だそうです

2009年03月18日 15:33


最初流れる曲が何か分かんなかった。
今でも「え、そんな曲だったっけ?」って気がしてるけど。
美しげなメロディをファミコン音源で鳴らすと何でもマザーっぽく聞こえる病。


しかし実質完全なビリーワンマンバンドだったにもかかわらず、
「あの四人」を求めるファンが多いところは、何とも不思議なバンドだ。

『D.I.Y.H.i.G.E.』 髭(HiGE)

2009年03月06日 02:55

2ちゃんにうpしたものをついでに転載。
D.I.Y.H.i.G.E.D.I.Y.H.i.G.E.
(2009/03/04)
髭(HiGE)

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1. ダイアリー ★★★☆
いきなりマイルドな歌から入る、ドリーミーでベルベッツな曲。後ろに入ってる鉄琴の音とか、トレモロが深く掛かったギターの音とかが今回の路線を表す。
歌詞は前作の自虐路線を保ったままダウナーで正直になったようなやるせなさがある。アルバムのテーマである「夢」という言葉が、諦観に満ちた情感で歌われる。
2. 家 ★★★★★
力強くもゆったりとしたバンドサウンドが展開される、USインディっぽいっていうかスマパンの『Today』とかっぽいナンバー。ギター二本の住み分けが凄くそれっぽくて良い。サビのリフレインがマイナー調になるところが非常に良い。帰る家を見つけたと言いながらもやはり「毎日は曖昧なDAY & DAY」と、どこか迷いとそれに対する諦めを思わせる歌詞。
3. オーバーグラウンド/アンダーグラウンド ★★★
前作『Chaos In~』よりも前の作品にあったようなサビ無しな感じで進んでCメロで世界が広がる感じの曲。須藤のボーカルの後ろでずっとコテイスイがコーラス(?)をしているのが印象的。「辺りは暗くて 見失ってしまうよ」と迷ってる感じがここでも吐露される。
4. 髭よさらば (album ver.) ★★★
先行シングルにも収録されなんかタイアップもついた、髭らしい良い意味でジャンクなナンバー。ドラムが重たいところなんかはサバス風。ギターもそんな感じで重く鋭かったり。しかし全体としては非常にファニーな仕上がり。シングル盤との違いはそんなに感じない。PVの悪ふざけ具合は大好き。
5. ミートパイ フロム ロシア ★★
彼等の初期によく見られた、なんらかのリフ(今回はベース)を軸に作り上げられたねじくれナンバー。しかしいかんせんフックが無い。盛り上がらない感じを狙っているのだろうけど、適度なアングラ感は出してるけどなんか足りない。終盤のファズいベースは良い。
6. D.I.Y.H.i.G.E. ★★★
今作では唯一のシンプルなグランジナンバー。相変わらずシンプルなリフの上にしっかりポップなメロディを載せてくる。途中からのサイケな展開によってアルバム内での整合性を維持している。サビの拍子足らずな合唱がポイント。
7. タイポグラフィー ★★
彼等のアルバムに必ず一曲はあるインスト。ベースの宮tea作曲。このアルバムのテーマは「夢」らしいが、この曲を聴いてる限り、やはり奇麗な夢ではなく、かなり不安定で自家薬籠的な感じがする。
8. 嘘とガイコツとママのジュース ★★★☆
ずっと繰り返されるギターやベースのリフやメロディ、そして単調なリズムで展開される、今回のカオス曲。一応サビもあるがそれも突き抜ける類のものではなく、とてもねじれている。ベルベッツの『Sister Ray』とかゆら帝のここ数作とかにも繋がるようなカオス具合。個人的にはもっとぶち壊れて欲しかったかも。
9. 夢でさよなら (album ver.) ★★★☆
先行シングルにもなった曲。「歌謡曲っぽい」と自称するメロディとテンポ正しくゆったり疾走するギターロックが噛み合った曲。淡々としたリズムギターと所々でユニークにぶれるリードギターのズレが良い。歌詞を見ると、確かにこの曲が先行シングルというのは正しかったのだなあと思わせる。夢で得る自由と諦観に満ちた歌詞は確かにアルバムのテーマを表している。シングル盤とはMixやギターの歪み具合などが異なる。
10. イカしてる俺は××× ★★
何だこの曲……?ペイヴメントのアルバムに時々入ってるぶっ壊れた勢いとユーモアだけで出来た曲みたいな感じ。歌詞は自分に対する皮肉か。暴走というよりは、迷い狂ってるようなイメージに思える。
11. ミスター・タンブリンマン  ★★★★
アルバムの締めは、だらしなくも情け無いリフと拍子狂わせな歌が流れるAメロから穏やかに浮遊するサビに移行するミドルテンポな曲。ドリーミーなサビからまたリフに戻って行くところのぐにゃっと潰れていくような感じがなんとも虚しい。そして最後のサビの後の高揚感。ギターのサイケな音作り。夜明けという「夢の終わり」を、どこか逃避的な世界観でもって歌うのもまた非常に虚しい。

総評:★★★☆
髭(HiGE)のメジャー5枚目のアルバムはセルフプロデュース(前作前々作はアイゴンこと曾田茂一をプロデューサーに迎えて作られている)を何故か前面に押し出した(多分そこはどうでもいいんだろうけど)アルバムとなった。前作が切れ味とポップさに長けたアルバムであったのに対し、珍盤『Electric』を挟んだ今作は「夢」をテーマとしたサイケでドリーミーな感じ(これは昨今のネオサイケブームの影響か)を強調したアルバムとなった。しかしその夢は逃避的で、その逃避は酷く諦観に満ちていて、おまけに楽曲は初期の自由なサイケ感なんかも標榜しながら、どこか力の抜けた作りで、なんとも弱々しくも切ない、悪く言えば「迷走」しちゃってる雰囲気が香る。確かに前作のはっきりとした作風が髭のキャラクターをある程度作り上げてしまったので、そこからの脱却の必要はあったのだろうが、それにある程度苦しんで(あるいはその苦しみを利用して)いるような感じがした。
確かに、前作、今作と来て、なんだか髭というキャラクターが行き詰まってしまいつつあるような感じはする。だからこそ、これから彼等がどんな路線に進むのかは悩ましいとともに、非常に興味深いところでもある。


3月12日追記:アマゾンでレビューしたので、そっちも張ってみる。

髭(HiGE)のメジャー5枚目のアルバム。
二年ぶりらしいセルフプロデュース(前作前々作はアイゴンこと曾田茂一をプロデューサーに迎えて作られている)を前面に押し出したアルバムとなった。

前作が切れ味とポップさに長けたアルバムであったのに対し、珍盤『Electric』を挟んで、今作は「夢」をテーマとしたサイケでドリーミーな(これは昨今の欧米インディシーンのネオサイケブームの影響か)コンセプトをある程度有したアルバムとなった。前作で特に顕著だったグランジ的な要素は著しく限定され、その代わりにベルベットアンダーグラウンド(M1とかモロ)からゆらゆら帝国まで連なる類のサイケデリックな要素があちこちに付加され、「夢」というコンセプトを表す。

しかしその夢は逃避的で、酷く諦観に満ちていて、おまけに楽曲は初期の自由なサイケ感なんかも標榜しながら、これまでの人を喰ったような余裕が無い、やたら素直で弱々しく切ない感じを強調し、
意地悪な見方をすれば「迷走」しちゃってるような雰囲気も漂う。前作である程度完成してしまった「髭」としてのキャラを避けることに躍起になっているような感じもする。

しかしその分、前々作以前のシニカルに振る舞う髭とも、皮肉を自身も含む全方向に向ける前作とも異なる、これまでで最も弱々でネクラな髭のキャラクターを眺めることが出来る。また楽曲の粒も揃っており、アルバム一枚としての流れも前作と同様スムーズである。

前作、今作と来て、なんだか髭というキャラクターが行き詰まってしまいつつあるような感じはする。だからこそ、これから彼等がどんな路線に進むのかは悩ましいとともに、非常に興味深いところでもある。

スマパン的などっしりギターロックM2や、『Electric』からのフィードバックを活かしたカオスなM8なんかが好き。



やっぱ聴き込むと感想変わりますね。


更に追記3月20日

アルバム発売記念でこんな企画をやっているようです
うわあ……しょうもねー。

『My Generation』 The Who

2009年03月02日 02:08

60年代初めにビートルズから始まったブリティッシュロックの繁栄はそのままサイケロックに連なっていくのだが、これから紹介する二枚はその直前に正に最高潮に達したロンドンのロックンロールシーンを代表するものである。その二枚ともが新人バンドの一枚目であることが、この頃のロックシーンの充実っぷりと若々しいパワーに溢れた状況を表している。


My Generation (Dlx) (Dig)My Generation (Dlx) (Dig)
(2002/08/27)
Who

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後にUK四大ロックバンドの一つとなるバンドの、その若さ溢れる初期衝動を滾らせたデビューアルバムだったのに、権利関係のゴタゴタのせいで数十年も発売停止に追い込まれた(代わりの作品はあったが)、不運の作品。これがちゃんとCDとしてリリースされたのが2000年代というのはあんまりだ。

この頃のこういったロックンロールバンドのデビューアルバムはカバーが曲数の多くを占めたりすることが多かったが、このアルバムは三曲以外は全てピート・タウンゼントの作品である。そしてそれらが従来のロックンロールとはまた異なった技法で作成されているのがミソで、ロックンロールに色々と新しいアイディアを注入していく。歌詞をちゃんと読んだことはないが、部分的に入ってくる言葉はまた癖が強く、若々しさとトラウマっぽさが入り混じった物になっているらしい。

しかし、ライブで強烈で奇天烈な演奏を披露してきたThe Whoだが、それを満足にスタジオアルバム上に展開するのは困難を極めた。この作品においても、様々な伝説を知った上で改めて聴くと、「あれっ、こんなもんか……」と思わないこともない。しかし、その音や演奏方法にはこの時代の「色」がよく現れている。ライブバンドとしてのThe Whoを期待するよりも、65年の優れたロックバンドのある素敵な一枚として眺めた方が個人的にしっくり来る。というかこのアルバム、荒々しさには欠けるがその分スタイリッシュな感じがする(今の時代から見ての「スタイリッシュ」という感じだが)。特にギターとベースの役割の特殊性は彼ら独特のスタイルであり、この二つの間を縫って時折はじけ飛ぶドラムと、最後にしっかりと「歌」として成立させるボーカルの四つのバランス関係が彼らを特殊にしている。しかし激しくロックンロール。この二つが並び立っているところが初期The Whoの醍醐味だと思う。



The Whoは音源だけ聴くよりも、映像で見たほうがずっと楽しいバンドだと思う。アルバムではやけにきっちりしていた彼らが、ライブではその構築性を半ばかなぐり捨てて爆発する。この「構築を超えて破綻に向かう」エネルギーというのが、強烈にロック性をプッシュする最大の要因だと思う。


こういう爽やかブリティッシュポップも書けるのがピートの強みであり、美しいコーラスも併せ持つバンドだったからこそ後からオペラ的な方向に移行することが出来た。



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