『あと10秒で』

 2008-03-31
あと10秒で

あと10秒で

1.あと10秒で

第二期ARTの代表曲、なのかなあ。ライブではほぼ必ずやる曲だったはず。まさかのダンスソングっぽい打ち込みを導入した、しかしどう考えてもダンスソングっぽくないシューゲイザーな曲。単調を極めんとするその曲構成は、サビの「なんもねーへ!」の連呼に帰結する。このひたすら愚直でヘタレな連呼が、かっこいいというよりも可愛らしい。ギターはエフェクトを駆使した空間的な作りをしていて、全体的にいい浮遊感を醸し出している。凄いキラキラした、大変キャッチーな曲。

2.汚されたい

ギターのリフが中心となった穏やかな曲。サビのところは以前ならディストーションギターで塗り潰されていたところが、コーラス主体になっているのは第二期ARTの変化を象徴する。適度にメロディアスでいいんだけど、アレンジが薄すぎて地味だ。コーラス大事な曲だな。最後のエフェクトは良い。

3.イディオット

いきなり攻撃的で変態な空間系サウンドと叩きつけるドラムが鳴るアップテンポナンバー。攻撃的なAメロの曲は静かなサビに帰結するのが彼らのお約束。サビ後のトレモロ奏法にほのかに初期の香りはするが、サウンド的進化を感じる良曲。ハイハットが裏拍を刻む、Base Ball Bearなんかが得意とするアレだが、ARTもこのリズムを上手に使うと思う。

4.LITTLE HELL IN BOY

抑制されたサウンドの中を叫ぶように歌うボーカルが印象的な疾走曲。といってもやはりサビでの全開ディストーションギターは避けられ、もっとクリーンで鋭い音が聞こえる。何かよく分らないおしゃべりがまた挿入されている。全体的に薄めのアレンジだけど、それがこの曲では成功している。ドラムの細やかな頑張りに思わずひっそりと拍手したくなる。

5.カノン

メインのアルペジオがThe Cure『High』のパクリであることはファンの間では有名。アルバム中でもとりわけメロディアスでポップなナンバー。この、街中を少しだけ浮遊するような雰囲気が好きです。アコギの音とかコーラスとかがいい具合に入っている。ギターのメロディも歌メロもひたすらポップで美しい。不安定なサビの歌もかえって儚さを感じて良い。爽やかギターポップ路線な曲。歌詞も情景描写に重きを置いていて良い。

6.僕のビビの為に

まさかのインスト。彼らの曲に他にインストナンバーなんてあっただろうか。しょっぼい打ち込みのリズムと、やっぱりしょぼいけどいい味出しているクリーンなギター二本の音が絡む。途中突っかかったりしながらも淡々と曲は進む。特に盛り上がったりもせずに終わる。……何だったんだ?おふざけなのか?

隠しトラック.あと10秒で(別MIX)

ベースの音が大きめで、声に掛ったエフェクトも大きめ、ギターはずっとフェイザーかかってて少し引っこんでるみたいな、原曲よりもやや浮遊感が増したナンバー。しかしそれは違いを探そうと頑張って聴いて初めて分かる程度の違いで、別に収録しなくても良かったんじゃないかなあ。どうせならもろハウス調とかにしてくれた方が面白かったろうに。


新生ART、またミニアルバム。よっぽどだなあ。ちなみに前二作は自主レーベルからだったけど、この作品からはポニーキャニオンからのリリース。一応またメジャーシーンに返り咲いたわけです。

メジャーに行ったからなのかどうかは知らないしどうでもいいけど、全体的に優しい音が増えた作りになっている。以前のような全開ガリガリディストーションギターはこのアルバムでは遂に一曲も聞けない。儚げなアルペジオやコーラスを主体とした曲が多く、初期ARTファンにとってはクソつまんないアルバムか?でも、第二期ARTの方向性がはっきりと前に出たアルバムでもあると思う(と思ったら次作『PARADISE LOST』ではヘビィな曲も入っていたりする)。

最後のトラックは謎だ……。これのせいで収録時間以上に短く感じる、実質五曲に感じるミニアルバムである。

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『LOST IN THE AIR』

 2008-03-31
Missing(初回限定盤)(DVD付)

Missing(初回限定盤)(DVD付)

『LOST IN THE AIR』はタワレコ限定ミニアルバムで今は絶版。これと前の『スカーレット』をコンパイルし新曲二曲を加えた編集盤『Missing』が販売されているのでそのアマゾンリンクを張る。悪い音源じゃないと思うんだけどなあ。


1.LOST IN THE AIR

複雑化していく後期ARTの中でもとりわけ異色な名曲。シンプルなピアノのリフと8ビートをかなりポストロック的に分解したドラムを主体として、そこにゆったりとしたギター・木琴が乗るAメロからキラキラと高揚するサビへ。強制的なブレイクが強引にこの二つの展開を繋ぐ。5分40秒というARTの全曲中『汚れた血』に次いで最も長い曲中をひたすらこの二つの展開が単調に繰り返されるが、サビのさらに単調で愚直なまでの繰り返しが切実さを表現していて良い。インプロ勝負の『汚れた血』みたいな長尺さとは異なる、曲全体の細やかなアレンジを大切にした長尺曲が増えるのは第二期ARTの特徴。しかしえらくサウンド的に凝った曲である。彼らの他の曲でここまで凝っているのは他には『フリージア』くらいしか思いつかない。

2.FLOWERS

前期ARTのポップさを彷彿とさせる(『レモン』とか『ジェニファー'88』とか)ポップナンバー。とりわけベースの音や揺らすギターの音が初期っぽいというか『レモン』っぽいというか。そんな中でドラムは第二期っぽいいい仕事をしている。こういういい意味でのシンプルさは好き。可愛らしくもあるポップさが光る。コーラスもいい感じ。ギターの音が適度に直球でオルタナしていて良い。

3.羽根

アルバム中で一番重たい、攻撃的疾走ナンバー。引っかかるような演奏からキラキラなサビに帰結する。単純な構成に重厚さを感じるか下らないと取るかは聴く人次第。もう一つ捻りが欲しかったかも。「小3で終わった」とかいう、いつも中二な木下の詞の中でもとりわけ中二なワードが出てくる。「25歳で花が散った」(『Love/ Hate』)んじゃなかったのかよ、と。

4.刺青

深いコーラスのかかったギターのリフが水的なものを想起させるミドルテンポナンバー。ポストロック的な頑張りを見せるドラムは本当に後期ARTのサウンドの要だと思います。もっと評価されていい。淡々としたベースの動きがARTらしい。多分『プールサイド』とかと同系統の曲。この系統の曲は本当に外れが無いです。浮いているのか沈んでいるのか分らないギターの洪水。この曲の聴きどころは間奏からのU2チックなギターとハイハットを利かせたドラムのからみ。ここからサビの絶望的な高揚感へ向かう展開はこのアルバム中でも一番の聴きどころ。

5.I CAN'T TOUCH YOU

ベースの音でかい。初期っぽいというか、どうも彼らの『OUT OF THE BLUE』と酷似しているような気がする。悪い曲じゃないが、焼き直しだしねえ。あまりに自己模倣すぎるかも。嫌いじゃないんだけど……。アウトロも長すぎるんじゃなかろうか。

6.PERFECT

ピアノがまた登場。そして『Love/ Hate』の最後で登場した変なおしゃべりのサンプリングがまた登場。これは逆再生してあるのか?サウンド自体はアルバムの締めらしい緩やかなスローテンポの歌。途中から入るドラムがシンプルながらかっこいい。こういう感じの曲(例えば前作の『君は僕の物だった』とか)の中でもとりわけ静と動がはっきりしていてかっこいい。淡々と刻むブリッジミュートのギターが効果的。後期ARTらしさも良く出た、いい締め曲だと思う。


新生ARTの二作目もまたミニアルバム。本当にミニアルバム好きだなこいつら。前作に引き続き、初期っぽい部分と新しい部分が綯い交ぜになったアルバム。このアルバムの方が前作よりも初期っぽいか。とりわけ『Love/ Hate』期っぽいサウンドが頻出する。しかしM1とM4では進化したサウンドをしっかり聞かせていて、この後に続く流れを掴みかけている。全体的に前作よりもバンドサウンドが良く纏まっていると思う。新ギターも初期と微妙に異なったキャラを出してきたかもしれない。あと、ドラムの曲の世界観への貢献度がどんどん増している。

歌詞とかはよくわかんない。サウンドの曲に占める比重が上がってきた気がする。あと、このアルバムの曲の主人公はやたら失ってばかりいる気はする。まあ歌詞を気にして聴くことはそんなにないけど。

D

『スカーレット』

 2008-03-29

全曲レビュー再開します。

Missing(初回限定盤)(DVD付)

Missing(初回限定盤)(DVD付)

『スカーレット』はタワレコ限定ミニアルバムで今は絶版。これと次の『LOST IN THE AIR』をコンパイルし新曲二曲を加えた編集盤『Missing』が販売されているのでアマゾンリンクを張る。しかしアマゾンのレビューボロカス過ぎwww


1.スカーレット

疾走感あふれる「らしい」曲だけど、以前の疾走曲と感触が異なる。ゴリゴリさが減り鋭く、ポップになった感じか。メインのリフがあまり歪んでいないのがその要因だろう。まあ出だしから「よく澄んだ十月に僕らはそう失った」と歌われ、根っこは変わってない感じがするけど。極端に性的描写が増え始めるこのアルバムにおいてこの曲もそういう歌詞が見え隠れする。サビの「しまぁーたぁーっ!」のシャウトは一貫したバンドのカラーを感じる。

2.RAIN SONG

どこかで読んだけど、新メンバーになって初めてセッションして作った曲らしい。アルペジオに少し『Love/ Hate』の香りが。サビのバリバリしたギターといい、アルバム中では最も第一期に近い曲。その曲自体の単調さとかも含めて。サビの英語は木下としか言いようがない。「それよりなんか 肉食いてえ」の歌詞に衝撃www4分50秒もあるがやや冗長か。

3.クロエ

本人も認めるところの名曲。後期ARTの新規路線の一つ「ファンク路線」の代表曲。ファンクといってももろに脂っこいプリンス張りのそれではなくて、「ああ木下頑張ってる」程度のそれ。だがそこがいい。軽快にリズムを刻むギターがサビで澄んだフレーズに変わるのが印象的。ストイックなドラムが良い。ドラムは後期ARTにおいてどんどんと進化していくが、その一つかも。歌詞はもろにセックスセックスしてる。「猿」という後期ART頻出の単語が登場する。裏声を多用するためライブでは歌いづらいし聞こえづらかった。

4.TARANTULA

正直そんなに印象に残らない曲。リフもメロディもまあしっかりしてるんだけどなんでだろ?単調すぎるか。とてもNIRVANAしている。やっぱりセックスセックスな歌詞。セックスを通しての自嘲みたいなのが後期ARTの大きなテーマ。そういえばスマパンの復活シングルも『TARANTULA』でしたね。

5.1995

この曲相当好き。後期ARTの爽やかギターポップ路線がここでいきなり完成している。スピッツの『青い車』などを連想するような澄み切った世界観。歌詞も情景描写が眩しくて素敵。海岸線沿いの道路を盗んだ車で走っていくような爽やかさ。そして流れるようなメロディが秀逸。ヘタレ声が曲の瑞々しさに非常にマッチしている。アルバム全体を通して流れる深いコーラスのかかったギターがとても効果的で良い。時々こういう情景喚起能力の高い曲を出してくるから彼らは好きだ。

6.アパート

ハードなギターと切迫した雰囲気の曲、セックスセックスな詞。心地よい疾走感だが、ただこれAメロは『スカーレット』と被ってるのでは?同アルバム中で被るなんて……。まあよくあることだし気にしない。ハイハットの連続が緊張感を出していて良い。サビはAメロと同一のメロディを叫ぶ、みたいな曲構成、私は嫌いじゃないぜ(cf.『白い薔薇が白い薔薇であるように』by髭(HiGE))

7.君は僕の物だった

穏やかなミドルテンポナンバーで締め。単調に刻むギターのクリーンさが曲に合ってる。サビのコーラスが効果的。USエモ的な淡々とした進行。これも結構第一期の面影を残しているかも。もう一つフックがあれば名曲になれたかも。


新生ART-SCHOOLの一発目。上記のとおりタワレコ限定ミニアルバム。いつも彼らのミニアルバムは6曲入りなのに何故かこれだけ7曲入りとなっている。やや不安定ながらも、新しいバンドの方向性をしっかりと提示している。ポストロック的な淡さ・脆さを持ったギターポップとファンク要素はここからの彼らの新しい武器である。全編に渡って流れる新ギター・戸高の深いコーラスが掛ったギターは良いが、全曲で使うもんだからヴァリエーションを狭めてないか?でも彼はジャズマスター使いだから好き。最近またジャズマス復帰したみたいだし。

歌詞とかの世界観に占めるセックスの割合が増加し、自分を猿だとして自嘲する。以前の美しい情景を描こうとする路線はやや後退するが、時々現れてはいいアクセントになる。美しさと汚さがより入り混じってきた感じ。

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この変な字幕、元のPVにはついてないんだけど、YoutubeにあがってるARTのPVにはなぜかやたらつけられてる(上と下のやつ。横のはPVの演出)。ウザいことこの上ない。英訳も今一つ納得いかないし、ローマ字とか馬鹿だろ?

そして真面目なんだかふざけてるんだかなPV。後期ARTはなんか仲良しだなあと当時のロッキンオンジャパンのインタビューを読みながら思ったものだった。でも最近はなんか行き詰ってるみたい。ソースは本人たちの日記。

 2008-03-29

二日間で『気狂いピエロ』『MEAN STREET』『勝手にしやがれ』の順番で立て続けに見たら、すっかり心がやさぐれてしまった。

「なんで主人公すぐ死んでしまうん?」

まあ面白かったけど。


「海が嫌いなら、山が嫌いなら、都会が嫌いなら、勝手にしやがれ!」

ああもう、かっこいい……っ!

ああ、Line6……。

 2008-03-24

ついにやっちまった……。

mixiのLine6コミュより。たまには役に立つじゃないかmixi。

http://line6.com/stompboxmodelers/index.html

コミュの人々みんな「笑うしかない」状態。

もう何て言うか、他社のマルチ涙目wwwww


要するに、DL4とDM4とFM4とMM4を「モデリング」しちゃったみたいな。

もうね、アホかと。何でも出来てしまう。


これ、結構最終兵器的な感じがするので、出るのはもっと後だと思ってた。

一体いくらするんだろう。どれだけ重いんだろう。DL4単体でもかなりずっしり来るのに。

そういう意味では他のマルチもまだどうにか活躍の余地が。


……いやしかしこれいいのか?

なんていうか、ずるい。悪魔的。

名代ラーメン亭(なだいらーめんてい)

 2008-03-22

福岡市在住の人ならその三割くらいは「名代ラーメン亭」というラーメン屋を知っているはずだ。天神ビブレや博多駅バスセンターの地下なんかにある、福岡市内には星の数ほどあるだろうラーメン屋の一つだ。

結論から言うとここは好きだ。確かに味なら一風堂の方がよっぽど美味しい。それこそ名代ラーメン亭以上においしいとされるお店なんて市内にも幾らでもあるだろう。


この店、決して飛びぬけて美味しいわけでもない(いやでも普通に美味しいんですけどね)ラーメン屋がしかし結構人気があるのは、その素晴らしい値段設定にある。安いのだ。ラーメン一杯400円なのだ。


「それより安い店とか幾らでもあるぜ〜この知ったかぶり〜!」と思うかもしれない。だけどひとつ大事なことがある。実はこの店紅ショウガと辛子高菜が入れ放題なのだ。特に高菜は店によってはトッピングとしてお金をとったりすることもあり、その量も物足りなさを感じたりすることから、この入れ放題というのは嬉しい。


しかしこの辛子高菜、なかなかの曲者だ。入っている箱の中をのぞいてみると、やたら赤い。黄緑色に混じって赤色がやたらチラつく。そう、ここの辛子高菜は激辛なのだ。スーパーとかで売っている辛子高菜の数倍辛い。唐辛子がよくしみ込んだそれは、少しラーメンに入れるだけでラーメンの色が変化し始めるほどで、ネギと同じ量くらい入れるとスープの色は一変し、ハムのようなピンク色を呈してくる。私のような高菜患い(実は大好きです……高菜(ジャガーに非ず))にもなるとそれはもう原型を残していないほど赤く染まったスープが後に残る。


実は私、このクソ辛い辛子高菜が大好きなのだ。この前も一杯目の後半でどかっと入れ、替え玉を注文して来るまでの間に入れて食べて、替え玉が来たらまた入れて、最後の方はあまりの辛さにむせ返りそうになりながら、マゾな気分になったりして完食した。いやあこの高菜素晴らしい。持って帰って家のご飯に載せて食べたいくらい好き。タッパーを持参しようか……?


という訳で、かなりコストパフォーマンスのいいラーメンだが、セットがさらに安い。チャーハンとラーメンのセットで600円切り、カレーセットは650円、一風堂でラーメン一杯食う値段でラーメンと餃子とチャーハンが食えたはず。そして紅ショウガと辛子高菜。素晴らしい、素晴らしい。


あと、やたら注文してから直ぐにラーメンが出てくる。そのあまりの速さに初めは驚いた。うどん屋の小麦屋(こっちは更に気が違えてるとしか思えない安さと速さ!)といい、安さと速さは両立しやすいのでしょうか?


あと、チャンポンもおいしいらしい。チャンポンはまだ食べたことが無いので、また今度。

私は、頑張った自分へのご褒美(笑)で時々ここに来ます。

 2008-03-21

http://natalie.mu/news/show/id/6177

サマソニにデスキャブが来る―!

観たいー!


どうでもいいけど今日からフェンダージャパン値上がりですね。

石油高騰のせいでなんでもかんでも値が上がる。

カップめんとか。

CDもそのうちどさくさにまぎれて上がったりして。やだなあ。

『BOYS DON’T CRY』

 2008-03-19
BOYS DON’T CRY

BOYS DON’T CRY

1.水の中のナイフ

歓声も少なく、いきなり重いリフが始まる。スタジオ音源よりも勢いが増している。サビで割れ気味なシャウトがとてもそれっぽくてかっこいいと思う。総じて木下のギターが頑張っていると思う。

2.NEGATIVE

やはりスタジオ音源よりも速い。『SONIC DEAD KIDS』の曲はこのアルバムでかなり勢いと攻撃性を付加されている。スタジオ音源に無いシャウトも聴ける。ギターの音が鋭くてよい。

3.EVIL

これはスタジオ音源の方が音が重くて好きかな。間奏でハイハットの刻みが入るのは、まあやむを得ないとは思うけど(ライブでずれるわけにはいかないし)、残念。

4.モザイク

何故かCD通りの曲順。これはなかなか。スタジオ音源と甲乙つけがたい。曲の後にMCを収録。

5.ガラスの墓標

スタジオ音源よりもずっと速い。音も分厚くなっているが、私はスタジオ音源のゆったりさと隙間のある音の方が好き。ギターのコーラス・ディレイのかかり具合が前曲に引き続きよい感じ。

6.foolish

勢い全開!不安定なボーカルもまた勢いに満ちている。投げやりなシャウトとか、如何にもライブって感じで熱い!

7.DIVA

裏声の出番が多い曲はきついですね。どうしても轟音に裏声がかき消されてしまう。でも絞り出すようなシャウトは流石。

8.エイジオブイノセンス

スタジオ音源には無い、コーラスやディレイのかかったギターの音がいい具合に合ってると思う。

9.ダウナー

ちょっと力強過ぎるか。もともとのローファイさが失われている。まあこれはこれでいいけど。

10.Butterfly Kiss

こういう曲は一種の録音マジックなわけで、ライブで再現不可能だなあと思った。サビの浮遊感は結構再現出来ていると思うんだけど。ドラムの音がライブだとどうしても目立ってしまうから、轟音の中に程よく埋もれたあの感じは出し辛い。叫んじゃってるし。別物として見るべき。ライブっぽくてこれはこれで好き。シューゲっぽさ丸出し。

11.車輪の下

シンプルだぜ!こういう曲はライブでそのままもともとの勢いをさらに上乗せできるから、ライブの方がぐっとかっこよくなる。それにしても速い。勢い任せすぎて爽快。

12.MISS WORLD

これがこの曲の完成系です。スタジオ音源とは比べ物にならない速さ・勢い。声や演奏の力強さも増して、代表曲然としたものがある。疾走系グランジの一つの完成系。なんかPVまで作られているし。

13.ウィノナライダーアンドロイド

シャウトのやけくそ加減は流石ライブ。スピードもやや増していて、前のめり気味な演奏がかっこよい。

14.Love/ Hate

この勢いある流れから、一気にどろりとしたこの曲に移る。音のぐちゃぐちゃ具合はライブ的な勢いに満ちていて良い。ライドの音の大きさがなんかいい感じ。

15.ジェニファー'88

CD通りの曲順。勢いがいいのはいいが、CDの方が音がクリアで好きかも。サビの「おお〜」はなんか笑える。力一杯のギターソロがライブらしい感じ。

16.サッドマシーン

なんかギターフレーズが増えてるイントロ。こういうアレンジはライブならでは。そして極端にシンプルな曲なだけにライブで勢いが増すのが成功している。多少歌えていないのもなんのその。またMCが入る。メンバー脱退に関して。まあそういうこと言うよね。

17.シャーロット

ギターの音が音源よりはっきりしていて、結構スタジオ音源とは別な出来。こっちも好き。サビのズブズブ感はやや原曲の方が上か。でもシャウト混じりの裏声はよろしい。多少歌わなくていい部分まで歌っちゃってるけどご愛敬。

18.ロリータキルズミー

なんかアルペジオしてから始まる。スタジオ音源と比でない勢い、突進力。いきなりのシャウトもいい。どんどん前のめる演奏が良い。ギターのミスとか気にすんな。

19.Outsider

CD音源になっていない曲。かなり初期からある曲で、テープ音源なんかには入っているらしい。サビのメロディは後に『SWAN SONG』に使いまわされる。曲としてはひたすら不器用に突進する曲。かなり単調ではあるが、それゆえの勢いではある。ただあまり上手く歌えていない気がするけど。

20.Fade To Black

シンプル!疾走。サビの引力感がいい感じ。最後のサビ前のブレイクはミスなのかわざとか?出しきれないサビのシャウトが木下らしい。

21.Fiona Apple Girl

高音質www『SONIC〜』の中でも群を抜いて音の悪い曲がかなり聴きやすきなっている。

…でも、どうせなら『SONIC〜』からは『汚れた血』をやってほしかったなあと思う。

22.UNDER MY SKIN

前曲のアウトロも終わらぬうちに始まるベースのイントロ。そして勢い全開の演奏。ハイハットを連打するドラム。しかしこの曲はライブでのボーカルの劣化が激しいな。サビで息継ぎのために伸びが切れてしまうところとか、「繋いでよ」を省略したりとか。まあ最後は流石に省略しないんですけど。最後のシャウトが無いライブ動画とかあったなあ。あれはちょっと…。

観客のアンコール的な手拍子の後にメンバーが帰ってくる。なんかしゃべってる。まるで解散ライブだな。第一期最後の演奏が始まる。

23.斜陽

前のMCによるとART-SCHOOLそのものらしい。確かに第一期の代表曲だと思う。スタジオ音源からの進化が如実に表れている。ポップだけど激しい演奏。ブレイクからの展開が良いです。終わる感じ全開。最後のサビ前の溜めとか。最後に歌詞が飛ぶのも演出的にはむしろグーです。そして如何にも終わりみたいな感じの「ジャーン」。


第一期ART-SCHOOL最終音源。東芝時代の最終音源でもあります。これでベース:日向秀和とギター:大山純が脱退。ARTは活動休止に入る。ファンの中にはライブの勢いは『Love/ Hate』直後が一番良かったという人も結構いるため、このライブ盤には十分価値がある。各地のベストテイクを収めたものらしい。曲も第一期のキャリアからのベスト盤的内容である。

しかし少しだけ選曲に不満がある。なぜ『プールサイド』が入っていないのか(付属のDVDには収録)というのと、それと第一期メンバーでの『汚れた血』のライブ音源を残してほしかったということである。

あと、実際のライブでは長ければ長いほど色々な曲が見れて嬉しいけど、CDで聴く分には長いなあと思った。まあファンサービス的な面もあるだろうけど。記録としては長い方がよかろうし。

まあそんな感じで、いいCDだと思うけど、あまり聴きません。でもいいと思う。

D

(後記)動画消えてやんの。

『Love/ Hate』

 2008-03-14
LOVE/HATE(初回)

LOVE/HATE(初回)

1.水の中のナイフ

1stアルバム一曲目が爽やかな疾走感溢れるギターから入ったのに対し、こっちはいきなりアルバム中でも最も重たいリフで始まる。そのあまりのニルヴァーナっぷりに引く人もいると思う。『Rape Me』やん、って。やってることもやたら少ない。四つのパワーコードとBadd9th、後若干のフレーズしかギターの音は聞こえてこない。しかし、これが作曲上の手抜きではなく、ストイックな曲構成に聞こえるところがファン心理。もうこれ以上の要素が本当に必要だと思わない。このアルバムはそんなアレンジの曲が多い。歌にしても、Aメロとサビの二つのフレーズをひたすら反復するだけなのに、それ以上のメロディの必要を感じない。むしろその単純さが胸を打つ。

話がそれた。この曲はお得意の冷えたメロディとそこからの爆発が上手く嵌った曲。サビの叫びはまさに木下。ハードロック畑の、発声法とかがきっちりした安定してパワフルな歌唱が出来る人には一生歌えない類の歌。歌詞は「透き通るように美しいものと、無様に這い回る自分」みたいな、中二病の一つの大きなテーマだがしかし、ここまでしっかりとやられるともはや笑うこともできないし、十分な説得力がある。暴れすぎないドラムを中心に、演奏も重さとキラキラさを無理なく結びつけ、世界観をしっかりと表現しきっている。サビのギターの歪みのつぶれ具合の惨めなこと。素晴らしい。

2.EVIL

先行シングル曲。一曲目の重たさを受け継ぎ、なおかつ感情を排したような拷問機械的なサウンドがアルバムの「Hate」の部分を強く押し出す。ストイックさはより増し、それだけに爆発の切れ味はアルバム中でも最も鋭い。ブツ切れの最後がそのまま次の曲の枯れたイントロに繋がる構成もきまっている。

3.モザイク

前曲がブツッと切れてこけおどし的なドラムが鳴り始める。世界の果てで鳴ってる様なギターの音が寂しさを醸し出しながらもサビで虚勢を張る。単調さもなんのその。

4.Butterfly Kiss

浮かんでくるような瑞々しい音が最後まで流れ続ける、美しい曲。デスキャブ的な奥行きとシューゲイザー的な雰囲気を持った浮遊感溢れるギターサウンドがあまりに素晴らしい。詞に関しても言葉の選び方が良く、儚さの表現が痛い。ボーカルにかかったリバーブも気持ち良く、歌自体も良く歌えている。歯切れのよいドラムがまた滑らかに曲を進行させる。

5.イノセンス

この曲のサビのギターフレーズが映画『ボーイズ ドント クライ』のオープニングでいきなり鳴り始めた時はビビった。パクリかよ!(無論木下がパクる側)しかし好きだ。虚しく這いまわるようなAメロから一気に飛びあがるサビへのメロディが気持ちいい。飛び上がった割にギターの音はぶっつぶれていて飛び上がりきれていないのがまた痛々しい。パクッたギターフレーズもこれ大好き。力なく夜空を見上げているような情景が浮かぶ、と思っていたら映画でそのままの景色だったのを観た時は笑った。珍しくフェードアウトするこのギターフレーズが切ない。

6.アパシーズ・ラスト・ナイト

曲全体を流れるアルペジオがHouse Of Loveの『Shine On』のパクリだということはファンの間ではあまりに有名。しかしまた見事に重苦しい。サビの美メロの高揚というかうねりというか、そんなものからエフェクトがかったギターの渦へ。シューゲイザーの陰鬱な部分を強く押し出している。何か引っかかっているかのようなドラムがまた重い。これと次の曲の流れがアルバムの「底」に当たる。

7.Love/ Hate

重い。タイトルチューンは近作中最もうわものの装飾が少ない、陰鬱で空虚なスローナンバー。多分これがあったから『LILY』は外されたんだろうな。『LILY』はまだサビでグランジになるからよいが、これはサビでもギターは爆発せず、叫びもせず、沈んでいく。一瞬だけ金切り声になるボーカルも陰鬱さの中に埋まっていく。アルペジオは周到にキラキラさを失っており、ただただ立ち尽くすような世界観の虚しさの上をなぞる。ドラムのどっしりとしたプレイが荒涼とした曲風景の中で何とか前進を続ける。まあ歌詞はちょっと個人的すぎるかな。25歳がどうのこうのとか知るか。

8.ジェニファー'88

仕切り直し。陰鬱で激しい前半が終わって後半戦が始まる。前曲の陰鬱さを吹き飛ばす威勢の良いイントロとポップなメロディ。アルバム中で若干浮いてはいるが、これが無いと重すぎて聴きづらいかも。こういうバランス感覚は好きだ。やけくそな感じの激しさが眩しい。

9.Bells

また陰鬱か。後ろで上昇と下降を繰り返している風のような音が印象的。リズムも少し変った感じというか、どこか懐かしいというか。つんのめった感じ。背景の音のおかげで間奏の掛け合いがかっこいい。サビのメロディは弱いかな。アルバムの中では一番好き度が低い曲。まあそれでも好きだけど。

10.Skirt

ここからがアルバムの山場。どうやら木下にも中二病的な自覚はあるらしい。それが表れたサビのシャウトが印象的。何と頼りない。間奏やアウトロの叫びの情けなさよ。乾いたアコギ主体のサウンドがいつの間にか轟音になり、唐突に世界が終ったかのような静寂から次第に盛り上がっていく様は非常にエモ的で美しい。そう、間奏からの爆発から昂揚してるんだかしてないんだかの流れはまさに彼らの18番。アコギの音だけ残るアウトロから次曲のノイズとベースのイントロへ突入する。

11.UNDER MY SKIN

絶対にアルバムの流れで聴いた方が映える疾走ナンバー。前曲にも増して情けない(技巧的にもね)ボーカルがかっこいいことこの上ない。ライブでちゃんと「繋いでよ」って叫べよ!そこ一番大事だろうが!

12.プールサイド

ブッチャーズの同名曲とは特に関係はない。影響は受けてるかもしれんし(無論木下が)、重なる部分はあるけど。前作における『シャーロット』的な位置の曲。そのタイトルに違わず水を想起させるアルペジオから、水中からいきなり浮上するようなサビへの展開がまさに!って感じ。まーた「ヘロインと愛」って歌ってる。相変わらず使いまわしだがご愛敬。このサビからの轟音はARTの全轟音の中でもトップクラスの美しさだと思う。このキラキラしているわけでもザラザラしている訳でもない、何とも食えない轟音こそが彼らの最大の個性だと思うんですがどうか。UK的でもUS的でもない独自のシューゲイザー哲学を持っている気がする。木下のファルセットもこの轟音を上手に泳ぎ切る。ドラムも開放のされ方が感情的かつクールで良い。なんだろう、陰鬱とも違う何かが渦巻いている。「Love」と「Hate」がごちゃまぜになって渦巻いているような印象。強烈なイメージ喚起曲。

13.しとやかな獣

先ほどの轟音から抜けて急にクリアになる視界。同じミドルテンポでも先ほどの混沌とは全く逆のベクトルに向かう曲。R&B的なタメを大事にしたドラムからキラキラしたギター、飛翔するメロディと、退廃した世界観から歩きだそうとする歌詞。宗教的な輝きで以てねじくれたポジティブさに辿り着く。アルバムの物語のエンディング的な性格を持つ曲。

14.Sonnet

そしてエンドロール。外国映画のセリフのコラージュをバックに、アコギと若干のシンセと歌だけで進む曲。ひたすらAメロとサビの二つのフレーズだけが繰り返される。脆い脆いおうたが純粋性をうたった歌詞とよく合う。音数の少なさとファルセットの多用と後ろのしゃべりの不気味さが最後に寂しさをどっさりと残していく。「Girls back teen!」どの映画から持って来たか知らないけど、いいフレーズ。

初回限定ボーナストラック.Seagull

どちらかと言えばインディ時代から1stアルバムまでの流れの曲。本編ではあまり聞けなかったポップでパワフルな演奏が聴ける。まあアルバムの色には合わないかな。曲自体はいかにもUSインディって感じがしてなかなか。ガリガリジャリジャリのギターが普通に痛快でかっこいい。歌のメロディは極端に少ないのに十分にかっこよく聞こえるのは演奏のテンションが高いからか。ボーカルも吹っ切れ気味で良し。


ART-SCHOOLメジャー2ndフルアルバムにして、第一期メンバーによる最後のスタジオ録音音源。ついでにキャリアを通じての、少なくとも第一期における絶頂期。周囲の盛り上がりとかを考えても、バンドにとって一番恵まれた時期だったかもしれない。バンドの内情を考えなければね。

Aメロのフレーズを四回、サビのフレーズを四回、あとイントロと間奏とアウトロみたいな、普通に考えたら手抜きか稚拙としか思えない作曲法で曲を量産し、ギターやベースのフレーズも繰り返しが多く、アルペジオのパターンも似たり寄ったり、こういったマイナス的なファクターばかりで出来たバンドART-SCHOOLが、とりわけその技法に拘ったアルバム。第二期ではもっとサウンドの幅が広がり、メンバーの自由が利いた曲が作られるが、第一期、とりわけこの時期の曲はひたすら全員が人権を放棄しバンドに尽くすというスタイルをとっている。ひなっちとか、後の自由すぎる振る舞いを観ているとこの頃のストイックさは不思議というよりもむしろ不可解なほど。「そりゃこういう作り方したらストレス溜まりそうだなあ。解散しても仕方ないかなあ」というくらい突き詰められたこの技法によって、木下理樹は自分の持てる限りの世界観を表現することに成功している。これ以降歌詞の作風がガラッと変わるのは、ここでいったん出しきってしまったからだと認識する。そのくらいギリギリのものを感じるし、これ以上に緊張感に溢れた作品は彼らの中にはまだないと言い切れる。特別な時期だったんだなあと思う。どの音も緊張し、また空っぽである。なんか上手く言えないなやっぱり。素晴らしいんです、素晴らしいんです。

作風的にはもはやグランジというよりもエモに近いと思う。というか、木下独自のグランジとかエモとかシューゲとかの解釈が結実した感じか。第二期はポストロック風味のギターロックに傾いていくが、その前に激しさ・荒々しさの総括っていった感じ、いや、ここで総括したから以降作風を変えざるを得なかったのか。

あと、この時期が一番歌うまいな木下は。ライブは知らないけど。


個人的な話をちょっと。高校の頃はロッキンオンジャパンを買っていて、その最初に買った号の後ろのCDレビューの一つ目がこのCDだった。そのころは音楽をよう知らなかったから、雑誌の隅々まで読んでしまおうとする訳だけど、まあ目についた。その頃はネットの情報なんかもかき集めて、とりあえずCDの評価を知ることにがんばっていた。それで、発売当時は結構このアルバムは酷評されていたりして、「単調すぎる」(まあ今でも思わないことは無い)だの「作風を広げようとして散漫になっている」(今となってはとてもそうとは思えない)といった評価をされていて、私は他人の評価に流されやすい人間だからそういうのを知って「なんかART-SCHOOLって駄目なバンドらしいぞ。よし、後回しでいいや。それよりもくるりナンバガスーパーカー一義〜」といった感じになった。大学入って西新に住んで、西新のゲオで他のCDに混じってARTのCDも徐々にレンタルしていくが、昔の思い込みは強く、結構ずっと軽視していた。

しばらくして、福岡市の海沿いの道、そこは都市高速が通っていて、恒常化倉庫かよく分らん人工的・産業的な建物がやたらいっぱいあって、で、都会的な殺風景さがあって、っていう道を発見した。その光景にすっかり心奪われた私はなぜかその時何となくこのアルバムをiPodで流していて、そしたらモザイク以降の優しいような暗いような虚しいような音が風景にぴったりとはまってしまった。私はこのとき「ああ、いつかこの風景と音を誰かと共有できたらどれだけ素敵だろうな」と思った。まあそんなことがあって、また色々あって、結局ハマったってわけ。福岡市在住の人でこのCDを聴く人は、ぜひとも人工的な海のそばでこれを聴いてください。まるで世界の果てにいるかのような虚しさと美しさが降ってきます。個人差はあります。


ねえ、世界の果てには好きな人と二人でいたいって気持ちは、誰にだってありますよねえ?

中二だって?分かっているよ、そんなこと。



絶対後で読み返したら痛々しいんだこの文章は。

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『UNDER MY SKIN』

 2008-03-13
UNDER MY SKIN

UNDER MY SKIN

1.UNDER MY SKIN

シンプルに、ごくシンプルに突き進む、良くも悪くも彼らの王道ナンバー。ともかくサビを許せるかどうかで評価が変わる曲。勢いはあっていいとは思うのだが。ライブではサビがかなり劣化する。歌えてないんですね。英語を少ない音の中に詰め込み過ぎたんだ。ハナっからまともに歌う気が無いというか。まあ基本的に木下はいつもそういうスタンスな気がするけど。この曲の半分はやはりベースで出来ている。ひなっちの今後の目立ちまくるベースの原型というか。このダークなリフだけで十分かっこいい。

2.JUNKY'S LAST KISS

リフを中心としたミドルテンポの傑作。ファルセット気味の前半からグランジ風に切り替わるボーカルがかっこいい。リフが鳴っているときのリズム隊のストイックさにも注目。ブリッジからサビに落ちていくような豪快な展開はまさにグランジとしてのARTの真骨頂。そしてこの時期の焦燥感と虚しさと中二が爆発した歌詞。どう考えてもこっちがA面。なぜか自主規制が入っていてP音が鳴る。そこの歌詞は「ヘロインと愛」。『Love/ Hate』の『プールサイド』では同じフレーズが出てきても入らなかったのになぜ?

3.LUCY

メランコリックなギターが神々しい、優しさの溢れる曲。どちらかと言えば第二期に近い曲だが、切迫感はこちらの方が上か。サビの英語は相変わらず残念だが、奇麗なファルセットが補って余りある。淡々としたドラムがまた寂しい。透明感に溢れた良曲。


ARTの、アルバム直前のシングル。アルバムのアウトテイク的な性格があるカップリング二曲の出来がやたらいい。A面曲がARTのシングルの中でもかなり弱い部類の曲(『テュペロ・ハニー』とどっちの方が弱いだろうか)なので殊更にその良さが際立つ。まあ何となく、『UNDER MY SKIN』が表題曲になるのは分らなくもないが。シングルっぽさというか、疾走感というか。まあ、出来が悪い子ほど可愛いって言うしね。なんだかんだで憎めない曲なんだが。あとひなっちのARTにおける最大の貢献の結果が刻まれてます。1はともかく2もかなり素晴らしいベースが聴けます。音がいいですね彼のベースは。「これがベース!」って感じがする。


どうでもいいけど、『SWAN SONG disk2』の『MEMENT MORI』聴けた。ググったらどこかのサイトで聴けた。ダウンロードできないものか。仕方が分らない。もどかしい。

1.SWAN SONG

名曲ですね。再販しやがれ!

2.LILY

名曲ですね。再販しやがれ!

3.MEMENT MORI

シンセが入った異色のスローナンバー。このシンセがなんとも切なくてよい。ギターもメランコリーな音でそれに絡む。何故かサビのメロディが『MEAN STREET』からそのまま移植されているが、木下はこの曲(『MEAN STREET』)が好きなのか、それとも失敗なのでリメイクしまくっているのか。弱々しいボーカルが切実でよろしい。いやホントこれもったいねえ。本当に再販しないかなあ。それかレアトラック集みたいな感じで出せばいいのに。レコード会社が違うから出せないか。


ともかく第一期のレア曲は入手困難(オークションで大枚叩きましょう)かつ良曲が多い。身近な人で欲しい人はまとめて焼いてあげますので言ってください。あぶねえこんなこと書いたらJASRACに消される。金とられる。

でも、入手困難なんだから別にいいじゃないかとは思うけどねえ。

D


次のレビューは遂に『Love/ Hate』か……。まず客観的に語ることが出来そうにないなあ。

ジャズマスターひさ子(私のmixiから転載)

 2008-03-12

とりあえずネタの分らない人はひたすらゴメン。


Ver1 最終話 ジャズマスターを胸に すべてを終わらせる時…! ザゼンボーイズ4は、発売未定です。                                          無戒シュートク

ひさ子「チクショオオオオ!くらえ28才!新必殺真っ昼間ガール!」

28歳「さあ来いひさ子オオオ!オレは実は向井君とケンカしただけでバンドを辞めるぞオオ!」

(ぎゃいーんすぎゃーん!)

28歳「グアアアア!こ このザ・直線的でルードなベースと呼ばれるベーシストのナカヲ健太郎が…こんな小娘に…バ…バカなアアアア」

(ドドドドド)

28歳「グアアアア」

イナザワ「28歳がやられたようだな…」

シュートク「ククク…奴はわれわれの中でも最弱…」

岸田「小娘ごときに負けるとかホンマ28歳の面汚しやわ…」

ひさ子「くらえええ!」

(ズサ)

3人「グアアアアアアア」

ひさ子「やった…ついにメンバー(+岸田)を倒したぞ…これで吉村秀樹のいるブッチャーズの扉が開かれる!!」

吉村秀樹「よく来たなジャズマスターひさ子…待っていたぞ…」

(ギイイイイイイ)

ひさ子「こ…ここがブラッドサースティー・ブッチャーズだったのか…!感じる…吉村秀樹のジャイアンボイスを…」

吉村秀樹「ひさ子よ…結婚する前に一つ言っておくことがある お前は私と結婚するのに『バンドの解散』が必要だと思っているようだが…別になくても結婚できる」

ひさ子「な 何だって!?」

吉村秀樹「そしてお前のメンバーやせてきたので最寄りの冷凍都市へ解放しておいた あとは私と結婚するだけだなクックック…」

(ゴゴゴゴ)

ひさ子「フ…上等だ…アタシも一つ言っておくことがある このアタシがかつて林檎ちゃんとバンドをやってた気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」

吉村秀樹「そうか」

ひさ子「ウオオオいくぞオオオ!」

吉村秀樹「さあ来いひさ子!」

ひさ子のディストーションギターがブッチャーズを救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!




Ver2 ───アタシの名前はひさ子。ジャズマスターを背負った女ギタリスト。オルタナティブで天然体質の愛されガール♪

アタシがつるんでる友達はザゼンとか念仏とかやってるシュートク、シュートクにナイショでルミナスオレンジとかボラとかで働いてるイナザワ。訳あって年齢が名前になってる28歳。

 友達がいてもやっぱりバンドはタイクツ。今日もシュートクとちょっとしたことで口喧嘩になった。

ギタリスト同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で冷凍都市を歩くことにしている。がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!

 「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこい岸田を軽くあしらう。

「カノジョー、ちょっとギター弾いてくれへん?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。

97,98年世代の男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。

 「すいません・・。」・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、チラっとキャッチの男の顔を見た。

「・・!!」

 ・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを

駆け巡った・・。「・・(ギターかっこいいけど音痴・・!!・・これって運命・・?)」

男は吉村秀樹だった。連れていかれてメンバーにされた。「キャー結婚して!」真ん中の位置に立った。

「プールサイドに何故か〜」アタシは今日も元気です。ヒデーキ(笑)




――それで完成したのが、この新しいトップ絵だーっ!!

……なぜかトップ絵が新しいのにならない。タイムラグがあるのか……?

『SWAN SONG disk1』

 2008-03-11

このCDに5000円も払ってしまった……。いいものだったんで良かったんですけどね。

SWAN SONG(DVD付)

SWAN SONG(DVD付)

SWAN SONG

SWAN SONG

下の方は持っていません。三曲入りで五百円と、どうかしているくらいファン思い。しかし廃盤で今は値が高騰。どうにかしてくれ。

なので、下のほうにだけ収録されている『Memento Mori』は聴いたことないのでレビューできません。全曲レビュー失敗。残念です。持ってる人がいたら貸してください。って言うか欲しい。なんだこの駄目なファン心理。


1.LILY

空虚さが支配するダウナーナンバー。サビで一応虚勢を張るものの、すぐに虚しさに回収されてしまう。所在なさげなギターが鳴る下で、低いベースがダウナーさを加速させる。ボーカルも頼りない声がさらに掠れ今にも吹き飛ばされそうなほど弱々しい。『Love/ Hate』全体を支配する空虚さ・ダウナーさを象徴する名曲。なんだからアルバムに収録しろよ!

2.DRY

ギターの音や複雑化したドラムからポストロックの香りが少しする、ミドルテンポから疾走するタイプの曲。Aメロはほぼ『MEAN STREET』、アウトロの演奏の掛け合いは『モザイク』と、なぜかつぎはぎな作りの曲。しかし所々に入るフィルインや最後のサビへ向かうまでの盛り上げ方など、見るべき点は多い。この時期の彼ら特有の浮遊感が感じられる。演奏のテンションが高い。

3.OUT OF THE BLUE

イントロのベースが重い。虚しげなAメロからファズったサビへという王道展開だが、この曲もこの時期の彼らの演奏によって独特な緊張感と浮遊感をもって鳴らされる。アウトロのテンションの高さが好き。

4.LOVERS

ゆったりとしたミドルテンポで、『1965』に近い感じ。やはり空虚さに満ちた詞や、デスキャブ的なメロウさを手に入れた演奏が青さと寂しさを縁取る。本当にこの時期の彼らの演奏は饒舌だと思う。

5.SKIRT

このミニアルバムからはこの曲だけがアルバムに収録される。前のシングルと考えるとバランス悪くないですか?

アコギのストロークがしかしやはり虚しい。曖昧なボーカルが一転「分かっているよそんなこと」と泣きじゃくるのはまさにこのボーカルの醍醐味。そして静寂からゆっくりと盛り上がっていく間奏の美しさ。世界の果てを思わせるような映像的美しさが素晴らしい。美しい轟音。

6.SWAN SONG

表題曲はポップなメロディとみずみずしいギターの反復によるミドルテンポの名曲。ほんの少しだけ前向きなような気がする詞が悔しいけどよい。演奏の後ろでこっそり鳴る音はこの後ARTの幾らかの作品でも使われる。劇的な盛り上がりはないが、ひたすら同じフレーズを弾き続けるギターがサイケなキラキラ感を演出する。ボーカルはその中を泳ぐように美メロをなぞる。

どうでもいいけどこの曲のPV好き。ライトを持ってぐるぐる回るところとか。理想的な中二病の表現への昇華というか。


ARTのこの辺りのリリースペースの速さとクオリティの高さは凄い。限定ミニアルバム。これら名曲+PVを多数収録したDVD付きで1500円だったはずなのに、廃盤になってから鬼のように高くなった、ARTにとっての『You Made Me Realise』。この辺りの作風として、空虚な雰囲気を、デスキャブやコープランドのような映像的な美しさで表現しようとする試みが挙げられるが、それはかなり成功しているように思える。バンドのストイックで程よく情熱的で冷めた演奏がそれを可能にする。第二期もある程度同じサウンド傾向があるはずなのにどこかが決定的に違うのは、バンドが本当に特別な時期を迎えていたことを物語っている。

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『EVIL』

 2008-03-11
EVIL

EVIL

このシングル持ってないけど、収録曲全部聴いたことあるからレビューはしてみる。


1.EVIL

本格的にARTを好きになる前からずっと好きだった曲。

彼らのキャリアの中でもとりわけ異端な、ささくれ立ったリフと静寂と声で出来た攻撃的な曲。ブランキーっぽいというか、シャーベッツの『HIGH SCHOOL』が一番近いが、こっちの方が機械的な感じがする。アルペジオ等のキラキラ要素はすべて引っ剥がし、骨だけになった演奏が非常に鋭角的。間違いなく瞬間最大グランジな曲。木下の声も絶好調で、変な英語もなんのそのもうかっこいい。間奏のブレイクとリフの繰り返しで鳥肌が立つ。緊張感みなぎる名曲。

2.WISH

今となっては、このシングルを買う一番の動機。他の三曲は『Love/ Hate』に収録されているからだ。

続けて攻撃的な曲だが、1がグランジであるのに対してこっちはシューゲイザー調。ギターが唸りをあげまくる激しいAメロから静寂のサビへ突っ込み、そしてまた激しくなる。珍しく二回目のサビで終わる短い曲でもある。単調さを感じる前に曲が終わる。

3.モザイク

ポストロック風なディレイのかかったギターが枯れた詩情を醸しだすミドルテンポの曲。ストイックなドラムも寂しさを縁取りする。サビはディストーションだが。脆さと攻撃性を接合したような曲。サビ後のシャウトは流石。若干単調か?こっそりとアコギの音も入っている。凄くアルバム『Love/ Hate』の気配がする曲。

4.ジェニファー'88

激しいイントロからレモンヘッズ風に爽やかに疾走していくポップな曲。メロディが木下ソロのある曲と同じだったり、イントロがどこかで聴いた風だったりするが、よく出来ている曲だと思う。ベースがポップな曲の中で怪しく暗躍する。なぜかちょっとしたギターソロがある。とてもキラキラしたいい曲。


ARTの、1stアルバム後初の音源。四曲ともやたら攻撃性に溢れたナンバーで、しかもこの四曲プラス『EVIL』のPVが付いて1000円と、なかなかにいいシングルだが、問題はここから三曲もアルバムに収録されてしまったこと。このシングルは現在廃盤で、オークションでは結構高い値段が付けられるが、『WISH』一曲のために高い金を出すことに戸惑ってしまう。

収録曲のよさで言えば、彼らのシングルの中では一番かも知れない(キャリアの割にシングルの少ない彼らではあるが)。

D

PVはナカッタ。

『Requiem For Innocence』

 2008-03-08
Requiem for Innocence

Requiem for Innocence

1.Boy Meets Girl

ひたすら一本調子で突き進んでいく疾走ナンバー。曲中で展開がガラッと変わることが無いのでひたすら一直線に突っ走る。曲単体で見たらややアレだけど、アルバム一曲目としてはいいかも。サビのリズムの掛け合いはこの時期のこいつら本当に好きだなあって感じ。『DIVA』とか『FADE TO BLACK』でも見られる。

2.リグレット

一曲目の勢いを受け継ぎ疾走する。爽やかなAメロから崩壊していくサビへ突進する。歌メロも若干崩壊というか音外し気味。パワーポップっぽいかも。最後の叫びを伸ばすところが好き。

3.DIVA

先行シングル曲。詳しくはシングル『DIVA』の方を。この流れで聴くと、Aメロまでのどっしりした展開でアルバム中のアクセントかと思ったら、やっぱり疾走か!?って感じ。このアルバムの前半はとにかく勢い勝負。

4.車輪の下

『MISS WORLD』のボートラ収録のリテイク。当然音質はこっちの方が良い。ベースが曲の中心でどっしりと進んでいく拍子足らずナンバー。歌詞はアルバム中でも結構詩的な方。アルバム中で一番ニルヴァーナしているのはこれか?終りの方のギターソロは気づきにくいがダイナソーJr風。また疾走曲か!

5.メルトダウン

とりあえずここで疾走曲が途切れる。詳しくはシングル『DIVA』の方で。通して聴くと、別に無くてもいいかなあって思う。でもそしたらアルバム全体が短すぎるか。

6.サッドマシーン

アルバム曲中では一番の出来。冷たいアルペジオから張り裂けるサビへの展開がこの曲では良くできている。本当にシンプルな作りで、本当の曲時間以上に短く感じる。間奏から最後のサビにかけての「助けてえ!」がまたこのボーカルならでは。歌詞はまさに中二病全開!嫌いじゃないぜそういうの。ドラムを中心に緊張感のある作り。

7.欲望の翼

これはやや落ちるかな。『シャーロットe.p』の『I hate myself』の焼き直し。歌詞はこれは悪い意味で中二的に感じてしまう。ベースとか格好いいんだけど、サビ後の展開も悪くないんだけど、なんか足りない。

8.アイリス

これまたシンプルな疾走曲。イントロのギターの勢いそのままに曲が展開し、その勢いのままアウトロのシャウトまで突っ走る。サビはやはり木下英語。ババスアイナーって何だよ!?また「ヘッヘェーイ」というちょっと脱力できるボーカルも聞こえる。

9.フラジャイル

フラジャイルなのはバンドの方だろ!って感じの曲。この脆そうな感じがまあ魅力。ドラムのちょっと崩したリズムが曲の切なさを増幅させる。ある意味木下にしか歌えない雰囲気がある。脆いというか、酷いというか。かっこいいと思えちゃうから悔しい。

10.foolish

『シャーロットe.p』からの収録。実はインディーズ時代から大事にしてきた彼らの出世作だったりする。前曲からガラッとムードが変わるのは流れとして好き。

11.シャーロット

やたら一本調子で突っ走って、ともすれば深みの無いアルバムになりかねないのを防ぐ最強の一曲。詳しくは『シャーロットe.p』の方で。『シャーロットe.p』で聴くよりもこっちで聴いた方がしっくりくるので、これをアルバムに収録したのは大正解だろう。アルバムのディープサイドを一手に引き受けている。それだけにちょっと浮いてすらいるかも。引力を感じる。

12.乾いた花

アルバムを閉じるために存在するタイプの曲。同じタイプの曲では『MEAN STREET』の『ダウナー』の方が好きだなあ。っていうか『ダウナー』となんか似てるこの曲。短いAメロ、乾いたギター。最後に何故かピアノが鳴る。本人たちはきっとこれに大事な意味を持たせているんだろうが、聴いてる方からすると割とどうでもいい感じの使い方。


1stフルアルバム。全十二曲で40分弱と、聴きやすい収録時間になっている。一本調子すぎるし、そのシンプルすぎる曲作りは嫌いな人もいるだろう。ボーカルや詞の酷さとかは、ある意味魅力と裏返しの部分があるため、もう聴く人の趣味如何だなあと思い評価できない。ただ、意外と既出曲が多い(全十二曲中五曲)のと、アルバム曲の中で既出曲を超えるものが無いかなあって思えちゃうところは気になる。アルバムとしての完成度は次作『Love/ Hate』の方が高いか。このアルバムは一曲一曲の独立性が強い気がする。インディーズからのサウンドキャラクターはここでいったん完結し、この先はまたちょっと違った世界観へ移行していく。空虚さが増していく。

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『DIVA』

 2008-03-08
DIVA

DIVA

1.DIVA

ゆったりとしたAメロから唐突に加速しサビへと突き進む、彼らのメジャーデビュー曲。Aメロの歌い方はニューウェーブ調。サビの後ろで鳴る上昇していくフレーズがサビの勢いをさらに加速させる。最後の「無理してるぜ」感全開のシャウトはまさに木下のヘタレボーカルの醍醐味。重いベースラインが曲をずんずんと引っ張っていく。いい曲ですね。

2.メルトダウン

何故かアルバムにこれも収録されることに。緊張感のある拍子足らずのミドルテンポ。雰囲気は出ているが、シャーロットとかに比べると今一つ何かが足りない。サビの音程は結構不安定。「YEAH!」のシャウトはニルヴァーナ風。って言うかこのシャウトがしたかっただけ違うかと思ったりして。

3.レモン

このシングルを買うに至った一番の原動力。名曲。僅か二分足らずのうちにARTの美味しいところを凝縮したような超ポップな曲。元々当時木下が言うほどARTはグランジなバンドでもなかったが、特にこれはUK風味なキラキラしたポップセンスが光る。サビのブレイクはストーンローゼズっぽい。揺らぎとキラキラを使い分けるギターのシンプルなバッキングも効果的。ボーカルがまたへたっぴで、それもまた妙に魅力的。かなり完璧な曲と思うんですけどどうっすかね?

4.TEENAGE LAST

木下ソロのリメイクらしい。曲の方の『MEAN STREET』に似た、抑えた曲調でボーカルの揺らぎを楽しむタイプの曲。Aメロのメロディは後に『Bells』で使いまわされる。ピアノの使い方がかなりシンプル。そんなに好きじゃない。


ARTのメジャー初音源。四曲入っているとなんか『e.p』って感じで嬉しいですね。1stフルアルバム『Requiem For Innocence』の先行シングル。

『DIVA』の圧倒的なサビの勢いはメジャーデビュー一発目としては最適。意外と四曲の雰囲気のバランスもとれていて、一本調子な感じはしない。まあジャケットで堂々と自分を映しちゃうナルシズムさはどうしようもないけど。前作『シャーロットe.p』からの流れを汲んだ、というか発展させた曲調・音質。勢いを感じさせる。

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PVは消えてた。

『MISS WORLD』

 2008-03-07
MISS WORLD

MISS WORLD


1.MISS WORLD

ライブの定番曲だが、ライブよりもずっと遅いスピード。なぜかフェードインから始まる。ここでこれ以降の第一期ARTの基調となる冷えた曲調が登場する。ブレイクと高揚を繰り返す展開がかっこいい。ただ、音がしょぼく聞こえる。後のライブ盤の方が良い。

2.1965

淡々と進むミドルテンポ曲。リズムギターはブリッジミュートを続け、優しいアルペジオが曲の輪郭をなぞる。特に劇的な展開はしないが、爽やかな曲である。短く感じる。

3.ウィノナライダーアンドロイド

ギターリフをメインに作られたミドルテンポの曲。珍しくギターソロがある。二回目のサビの後の展開が劇的でよい。力強いナンバーだが何か物足りない。

4.ステート オブ グレース

このシングルで一番良い。淡々と同じフレーズを繰り返すAメロからサビへの爆発に悲壮感が漂う。リードギターの弾くフレーズが尽くかっこいい。さりげないフレーズだけどどことなく寂しい。どこか映像的な奥行きを感じる。『シャーロット』とかの系統の曲。歌詞も好き。

5.(ボーナストラック)車輪の下

後に1stフルアルバムに収録される曲の原型。後のバージョンに比べると演奏も声もしょぼいが、そのしょぼさが好きな人もいるかも。曲自体は一小節削ることで前のめりな感じを受ける。


彼らのインディーズ時代のシングル。四曲入り。前作『MEAN STREET』に比べて落ち着いた造りというか、疾走する曲がMISS WORLDしかなく、それもライブよりもテンポが遅いため、全体的に落ち着いている。個人的にはこういう曲調は第二期に入ってから完成すると思っているのでそこまで好きではない。しかし、シンプルながらも相変わらずカンのいいアレンジで、疾走に頼らなくても曲を聴かせるだけの力は十分に持っている。


ブックレット裏のピストルを持った女性の絵は木下によるものだろうか。酷い……。

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『シャーロットe.p』

 2008-03-07
シャーロット.e.p.

シャーロット.e.p.

1.foolish

ARTの全曲中でもとりわけポップな快作。どっしりとドライブするリズムと雑に入ってくるギター。疾走しながら落ちていくサビのコード進行とそこに乗っかる相変わらず発音の悪い、勢い重視の英詞。その突き抜け具合が素晴らしい。静止・爆発のバランスも良い。

2.シャーロット

第一期ARTの最高傑作。陰鬱なAメロからシューゲちっくというかレディへというかみたいな昂揚しているのかどうなのかよく分らないサビへの展開が見事。弾きすぎないギター、重さを表現するドラム・ベース、程よくかかったボーカルのエコー。曇り空の海を思わせるような音と破滅的な歌詞。すべてが程良いバランスで配置されている。

3.プール

これまたシューゲっぽい。というかまんまRIDE『Vapour Trail』。乗っかるメロディーはオリジナルだけど。サビの英詞の発音はやはり難があるか。ブレイクからの盛り上がりがキモ。叫んで掠れる声もまたかっこいい。

4.FADE TO BLACK

お得意の冷えたメロディと張り裂けるサビを繰り返すパターンの曲。ベースがかっこよい。イントロのリフがそのままサビのリフになるのも彼らにはよくあるパターン。アルペジオの音の弱さが透明感を出している。泣き叫ぶような歌い方がよく表れている。

5.I hate myself

テンポは違うものの、やや前曲とかぶる印象のミディアムテンポ。イントロのリフがサビにも使われるパターン。演奏の止め・ハネも前曲と同じような感じ。それでもサビのグチャグチャしたメロディはやるせなくてよい。

6.IT'S a MOTHERFUCKER

EELSのカバー。短い。木琴とアコギだけの優しい曲。キーが低いのか、ボーカルが音の低いところをはっきりと歌えていないが、それもまた味と言ってしまえばそれまで。


ARTインディー最後の音源。1と2はメジャー1stにも収録される。音質が向上し、メジャー1stと同じ程度になっている。音の分離が良くなり殺伐さが増した。全キャリア中でも相当よく曲が書けているのは1と2が第一期ARTの代表曲であることからも表れている。ただ、一枚のアルバムとしてみると後半がやや尻すぼみな印象がある。あと、イントロ→アルペジオのAメロ→爆発するサビ→Aメロ→サビ→ブレイクの間奏→最後のサビという、『MEAN STREET』で完成した構成がさらに突き詰められている。4、5なんかが典型。このミニアルバムを最後にARTは東芝EMIに移籍する。

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PVは消されていた。

『MEAN STREET』

 2008-03-06

消化できるうちに消化しておこう。こんな気の迷いをずっとだらだらやるわけいにはいかない。

MEAN STREET

MEAN STREET

  • アーティスト: ART-SCHOOL
  • 出版社/メーカー: UK.PROJECT
  • 発売日: 2001/04/06
  • メディア: CD

1.ガラスの墓標

とりあえず結構まともな音が聞こえてきて安心。シンプルなギターリフを軸にした佳曲。結構長い。叫びに力が入り出し随分格好良くなった。サビのギターの盛り上がりはいい。

2.ロリータ キルズ ミー

僅か二分半の名曲。メロディセンスがいい具合に発揮されている。間奏といい、この曲がARTの一つの基準となってると思われ。サビに至るまでの勢いとスムーズなサビが格好良い。ライブだとAメロでシャウトが入る。

3.ニーナの為に

力強いミドルテンポ。とにかく歌詞を詰め込み過ぎて、かなり歌えていないところがポイント。サビの英語はかなりの酷さ。それでも人気があるのはメロディがしっかりしているから。ベースがシンプルながら非常にかっこいい。今の日向のプレイからは想像もつかない堅実で、どっしりしたベース音。

4.エイジ オブ イノセンス

メロディを一部パクっているが、歌詞が全く同じなので、多分オマージュで通すつもりなんだろう。歌詞のとおり疾走している。これも今後のARTの曲の基準というか、基本形みたいな曲。アルペジオとベース、疾走するサビ。サビの後の「笑った」のメロディは頻出。「助けて」(サッドマシーン)とか「二人で」(プールサイド)とかに置き換えられる。

5.ミーン ストリート

タイトルソングが一番の駄曲だなんて。リズム隊を中心としたダウナーでベックな曲。ただ、ポップな曲が多いアルバム中でいいバランスを作っているとは思う。Aメロは後に『DRY』で流用される。

6.ダウナー

ヘナヘナギター炸裂で、歌い方もどこかペイヴメント風の佳曲。木下のヘタウマさがいい感じに作用している。ポップで、適度にノイジー。前作『SONIC〜』のどの曲よりもペイヴメントっぽい。ドシャドシャしたサウンドの投げやり感が気持ちいい。


ARTの二枚目のミニアルバム。前作から急に音が良くなり、というか音は悪いが、とりあえずそれなりに聴ける音になり(こういう音楽はこのくらいの音質でも十分かも)、曲もポップでかつARTの定型な作りで聴きやすい。個人的には曲順も結構好きで、インディ時代の最高傑作だと思う。ギター、歌、間奏(というかブレイク)など、ここで大体の基礎が出来上がった(逆に言えばここから先は同じ構成の曲が量産されていくのだが)。

歌詞・タイトルはやはり文学・映画・洋楽からの引用でてんこもり。ニヤニヤしましょう。

『SONIC DEAD KIDS』

 2008-03-06

色々とむしゃくしゃするので、ここは一つトチ狂おうと思う。

方法はARTの全CD全曲レビュー。

下手したらこのブログ見ている誰も得をしないなあこの企画。自慰か。

SONIC DEAD KIDS

SONIC DEAD KIDS

  • アーティスト: ART-SCHOOL
  • 出版社/メーカー: UK.PROJECT
  • 発売日: 2000/09/08
  • メディア: CD

これ以前の音源もあるんだろうが入手困難です。そこまでする気ないです正直。


1.FIONA APPLE GIRL

いきなり聞こえづらいベースで始まる。ボーカルはかなり無気力気味。素なのかどうかは分からん。メロディはまさに第1期ARTって感じ。そんなにいい曲でもない気がするが私が観たライブでもやってた。

2.NEGATIVE

いきなり勢い良くなってびっくり。音質もなんか良くなったような錯覚に陥る。歌がなんか可愛らしい。まだ叫びが弱いのが原因か。ARTの疾走曲の中でもかなりポップな方と思われ。後のライブ盤の方が良い仕上がりだと思う。

3.MARCHEN

やたらおとなしい曲。本当にこのときの彼らがローファイ志向だったとしたら、その目論見が一番成功しているのはこの曲では?激しいノイズギターなどは入らず、ゆったりとしたアルペジオに沿って曲が進む。終盤の展開がかっこいい。ドラムが程よくしょぼくて生々しくてよい。

4.斜陽

ファンの中では大人気のこの曲。確かにメロディはいいしポップで纏まりがいいけど、やはり音がしょぼすぎる。これもやはり後のライブ盤の方が良いか。歌詞が好き。寂しさはあるが後の冷たさみたいなのは希薄。しょぼい声がよく合う。

5.汚れた血

再録しろ。間違いなくこのアルバムで一番いい曲で、しかもひょっとしたら彼らの中で一番スケールの大きい曲。ライブで見たこれは本当にかっこよかった。すごくいい意味でアマチュアっぽいインプロもどきが光る後半部分を冗長と思うかどうかで評価が分かれる。変調後のエモ的カオス展開が肝。凄く映像的な音だと思う。しょぼいのに。これも歌詞が好き。音がしょぼいのが本当に悔やまれる。本当に再録してほしい。

6.SUNDY DRIVER

「ああ、ニルヴァーナね」って感じ。かなりポップだけど。「Do You Kiss Me?」の発音で失笑。やはり叫びにまだ力が無いのと、音がしょぼいのが悔やまれる。曲自体は「らし過ぎ」て、かえって好き。


彼らのデビュー盤。音質が酷いことを「ペイヴメントの1stを意識した」なんて言って正当化するのはどうか。というかあれよりも酷くないか?ボーカルは本当に弱々しすぎて、まだ切迫感とかは感じられない。声が今よりずっと高い。なんというか、「よくこれで人気出たな」レベルの音や演奏な気がする。所々ツボを抑えた作曲・アレンジはこの頃から光ってるけど。歌詞に関しては文学・映画作品からの引用たっぷり。にやにやするなり、「こいつ分ってねえな〜」するなり色々しましょう。でも結構好き。

あまりに音がしょぼすぎてこのアルバムからプレイリストに曲を引っ張っていきにくいのが一番の悩み。




どうせだから後で2ちゃんの全曲レビュースレにでも張ろうかなあこれ。

 2008-03-06

クラムボンの、『id』以降、つまりポストロック化してからのお気に入りプレイリストを作って聴く。クラムボンって実はかなりの馬鹿テク集団だよなあと思う。特にドラムがサラッと鬼。アヒトイナザワとか中村達也とか、そういう方向じゃなくて、シンバルス的な感じで鬼。精確なんだよなあひたすら。過剰な感情を一切感じさせない。

・Tourist On The 未来'n

・バイタルサイン

・Epilogue

・sonor

・Folklore

・GOOD TIME MUSIC

・Adolescence

・道

・Re - 残暑

『id』以降はぐっとメロディが冷え込んだ印象を受ける。ポップな曲でもやたら寂しい。ポストロック的アプローチは実際は『JP』『まちわびまちさび』でも結構見られるんだが、これらのアルバムではポップな曲の中にそれが存在する感じ。

そして『ドラマチック』では何故かポストロック要素がかなり薄い(亀田プロデュースのせいか?)。これがおそらく『id』以降という認識の大きな出発点だと思う。その中でも『残暑』はリメイクされて『Re - 残暑』となっているが、『残暑』はあくまで『id』より前の雰囲気なのに、『Re』の方は以降っぽい雰囲気がある気がする。バンドもライブでは『Re』の方をよく演奏するらしく、その辺バンドの大きな変化点を思わせる。

後期クラムボンで一番好きなのは『imagination』。彼ら(あえて「彼」ら)のポストロック路線はもうこれで十分完成していると私は思う。一番苦手というか、聴き返さないのは最新作。正直、行き詰まりを感じる。『THE NEW SONG』は好きだったのだけど……。

「一周しちゃいましたか?」ラルク編

 2008-03-03

高校初期、ラルクが大好きだった時期があった。それでその後くるりとかバインとかそっち方面に行って離れてしまって、色々あって今に至り、久々に聴きたくなって借りたのが『ray』。

かかか格好いい!何か色々ぐるぐるしても全然鑑賞に堪えうるというか、むしろいろいろ蘊蓄だの何だのを知ってから昔は分らなかった部分が分ったというか。ヴィジュアル系って、ボーカル以外の音楽的特徴ってあるのか?って思った。少なくともこのアルバムに関しては全然(悪い意味的な)ヴィジュアル系に聞こえん。このアルバムは特にだけど、オルタナで時にメロウなギターがいい。


確かにThe Cureとか聴いてて「ラルクとか糞だろ」とか言えるはずないしね。あれだけメジャーな存在なのにこれは凄いな。他の作品やらもまた聴きたくなったし、評判の最新作も聴きたくなった。

ray

ray

あ、やっぱり『花葬』はヴィジュアル系かも。好きだけど。

 2008-03-02

そういえば昨日解散したんでしたねSyrup16g。チケット買ってたら今ごろ東京にいたのに。旅行して帰るのに。お茶の水に行って福岡の楽器屋群とのレベルの違いに(もちろん福岡がしょぼい。Keyは好き)ガッカリしようと思ってたのに。最新アルバムはまだ買ってない。ちなみにこんなサイトがある。

http://d.hatena.ne.jp/kumasyrup/

あれ、前見た時より短くなってる?前はページ下部が怨念じみた「Syrup16g 武道館」の文字で埋め尽くされていたのに。

まあ確かにLost In Timeの件は胡散臭かったけど、真相は知りません。もし本当なら運が無かったねえ。

木下の名前が出ると妙に胡散臭くなるのは仕様。彼、結局一般人と同じようにチケット買って入場してシロップの最期を観たらしい。シロップスレからの情報。凄くらしい。


実際、ファンは感動ものかもしれないが、普通に考えたら酷いよなあずーっとリリースなしで出したと思ったら解散って。シロップの場合、五十嵐の創作意欲の減退がそのままバンドの状態に反映されるから、彼がどよーんとしてればバンドもどよーんとするわけだ。煮詰まって煮詰まって、頭の中はどんなふうになっていたやら。


こうして考えると、ラストアルバムまで手を抜くどころかさらなる挑戦とエンタテイメントを繰り返したサニーデイ・サービスの解散劇は見事だったんだなあとか思う。あれは曽我部恵一が創作的に煮詰まっていなかったどころか絶好調だったのが良かったんだろうな。


ラストアルバムが素晴らしいと思うアーティストを列挙してみよう。

・The Beatles『Abbey Road』

確かに丸くなった。リボルバー前後やホワイトアルバムの実験性は殆どなく、ポップス志向的でさえある。しかし美しい。それぞれの個性が炸裂するA面と様式美的なB面の対比だけでご飯三杯は行ける。

・Joy Division『Closer』

死を以て完成するとか卑怯だろ……。音の隙間が必要以上に虚しい。そしてバンドは演奏の一部として自己主張を控えた。響くのは暗いボーカルが同じフレーズをひたすら反復する声。そういう引き算の美学がやたら奇麗。

・Nirvana『In Utero』

確かに『You Know You're Right』はいい曲だけど、このアルバムを前にしたら蛇足でしかない。このアルバムのいいところはなんかぐちゃぐちゃしている部分とやたら寂しげな部分が隣り合っていること。感情論で語るなよ。

・スマパンと書こうとしたら、復活してたんだった。ヴァーヴとかもここで挙げるには扱いづらくなってしまった。復活しすぎですね。マイブラとか。早く『You Made〜』とか『Feed Me〜』とかのシングル盛り合わせを出せ。

・The Libertines『The Libertines』

音も詞も終わっているという素晴らしい破綻具合。どうせ破綻するならこれくらいやれよという破滅のニュースタンダード。でもこのペラペラのギターの音が物凄く曲に合うのはどういうわけだ?確かにある意味完璧すぎる。台本説を疑っても仕方がない。

・Flipper's Guitar『ヘッド博士の世界塔』

実はサンプリングどうのこうのっていうのは照れ隠しじゃないのってくらい曲がいい。少なくとも小山田的には一番曲が書けたのはこの辺りだと思うんですけど(コーネリアスは曲そのものよりも構造命な感じがする)。ちなみにオザケンの第一ピークも間違いなくここ。何でこんなに余裕がなくて虚ろなんだろう。

・なんとなく私の中でジュディマリとイエモンはどこか同列な印象があります。解散時期とか、最後のアルバムの何でもあり感とか。どっちの最後のアルバムも極端な作りでいいと思う。壊れるの覚悟の限界突破って感じ。

・サニーデイ・サービス『Love Album』

なんとなく聴いてて思うのは、メンバーの中じゃあ曽我部だけがノリノリだったんだろうなあってこと。『Love City』で復活するまで、彼の完璧主義的作品はこれでお終いだった。このアルバムの振り幅があるから信頼できる。

・フィッシュマンズのアレを挙げようと思ったけど、聴きこみが足りない。


今現在好きな現存するアーティストが、この中に入ってくれると嬉しいような、でも解散してほしくないような、そんな気持ちってあると思う。

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