『14SOULS』 ART-SCHOOL
![]() | 14SOULS (2009/08/05) ART-SCHOOL 商品詳細を見る |
1. 14souls
第二期以降現れた爽やかギターロック路線(スピッツみたいな?)の、その最新系。早歩き程度のテンポの疾走感と、それを全く邪魔しないシンプルで心地良いメロディ、アレンジ。中間の短いリズムチェンジ以外はずっと展開を反復するシンプルさが、一見地味だが慣れるとなんか気持ちいい。歌の間も意外と細かくリフを作っていくギターが可愛らしい。先行配信曲だったので、今回はこういうのが多いのかと期待したら全然そうでもなかった(笑)木下の歌もなんか若作りで良い。あとベースが圧倒的(笑)
2. STAY BEAUTIFUL
前曲の爽やかさをぶち折るハード気味なリフ。ていうかブロックパーティー……。鋭いマイナー調の曲がこのアルバムは多い。美しさよりも毒々しい官能っぽさを重視したアレンジ・メロディ。驚きなのは間奏。急にビッグビート風、っていうかこれスワルティカアイズじゃねえか!ホーンまで入って、その狂乱具合がなんとも意外というか新境地というか。ダークに踊らせるぜ!っていう具合の気合いを感じる。
3. ローラーコースター
ポップなリフを中心とした、ミドルテンポのどっしりロック。つってもアートのどっしりロックはどっしり感が無いけれど。『Seagull』なんかに近い。良く跳ねるドラムや粘り気のあるギターはどこか初期スマパンのよう。ブリッジでのコーラスの掛け合いなんかがいい具合。今回一番分かり易くオルタナしている曲かと。そういうツボを抑えたギターの陽性具合や伸びが格好いい。
4. マイブルーセバスチャン
スミスみたいなイントロからまたマイナー調の狂乱具合。この曲は特にホーンが大きくて、その様はまさかのエロ路線のサザン風(笑)コーラスの掛かったギターのマイナーアルペジオ具合はまさにUKニューウェーブ。スミスやキュアーって感じ。密かにサビの流れるように最小限に舞い上がるメロディが素敵だと思う。
5. HEAVEN’S SIGN
三連符のミドルテンポナンバー。たゆたうようなギターフレーズが印象的なこの曲は、なんとなくKARENからのフィードバックを感じる。間奏のじわじわ盛り上がっていきそこから一気に引く感じが素敵だと思う。戸高が手を替え品を替え頑張っている感じ。こんな曲調は初期に無かったはずなのに、なんか初期っぽく感じる。メロディか?
6. LOST CONTROL
もう分かり易いくらいリフがブロックパーティーな、ダーク疾走系ナンバー。しかし木下が歌えば立派にアートになるもんだなあと。こっそりシンセも入っている。サビ入る前の切迫はThe Novembersぽくもある。そして最後のサビ前の毒々しくも幻惑的な展開が良い。最後のタイトル連呼もいい具合。何故か映画『ロボゲイシャ』の主題歌。映画の映像と一緒にこれが流れるとなんか、それなりに真面目な曲だろうに、笑える。
7. tonight is the night
トランス風味なシーケンスが反復する、今回のダンス路線の中でも最も振り切れた曲か。夜っぽい透明感のヴァースから(特にリズムが)狂乱って感じのサビに入る具合は心地良い。今回のアルバムでも最も新ドラマーの個性が出ている曲か。ギターポップなキラキラさとはまた違った輝き。この曲もサビのコーラスが重要だなあ。
8. wish you were here
『クロエ』『その指で』系統のアート流へなちょこファンクナンバー。これはしかしまた随分シンプルな。簡素な打ち込みのリズム上を簡素なメロディの反復がなぞる。ちょこちょこと鳴るギターとマイナーアルペジオの対比が、ギターロックとファンクを適当なところで上手く繋ぎ合わせているのか。繰り返しもいつもより一回少ないし、なんか地味だけどその小回り感が素敵だと思う。
9. don’t i hold you
これはなんかブロックパーティー風っていうよりもThe Novembers風か?リフがちょっと臭過ぎるかも。というかM6と曲調がかなり被っているよなあ。サビの繰り返しがいかにも木下っぽいのと、間奏からの盛り上がりがアートチックなツボを抑えていて良いけれど、これは無くてもいい曲かも。
10. CATHOLIC BOY
なんか不思議な、アートっぽく無いイントロから始まる、えらく落ち着いたポップソング。サビ以外はちょっとピロウズっぽくないかい?戸高らしい水っぽいギターはあるが。でもサビのシンプルで、盛り上がりが抑えてあって、そして若干クドい繰り返しがなんか良い。ギターポップしてるなあって感じ。間奏前に出てくる新しいメロディの盛り上げ方と、そこで鳴るギター、そして間奏からサビに入る具合も奥行きがあっていい。戸高のギターは本当に奥行きのために努力してるなあ。
11. KILLING ME SOFTLY
メインリフがモロパクリ疑惑出ているけど(笑)今回最もブッ飛んでいる暗黒狂乱ソングか?まさかの二人ボーカル。二人の木下が別の歌を歌うよ。サビの急な不浄感も含めて、何ともカオス。さらにカオスに拍車を掛けるような、急なリズムチェンジと新しいメロディの挿入、そしてそこから無理矢理元のサビに戻る強引さ。いいかどうかは別としても、こうやって曲調の冒険をしているんだなあと。
12. 君は天使だった
地味に今回のアルバムの中でも最もびっくりした曲。何だこの軽快に跳ねたリズムは。冬っぽい雰囲気のギターといい、それこそまるでピロウズの『レッサーハムスターの憂鬱』みたいな雰囲気。っていうかこれ地味に凄くいいんだよなあ。シンプルな反復からサビでいい具合に舞い上がるメロディが好き。しかしここでまた急にリズムチェンジして、なんか哀愁のサーカスみたいになって、しかも今回はサビにも戻らずそのまま終わる。なんじゃこりゃ!?なんかもう、今のアートって自由自在だなあとか思った。全編に漂う冬具合が良い。こういう曲調もっとやって欲しい。
13. Grace note
最後は前作に続いて戸高曲で締め。もしかしてこのアルバムで一番凝ってる曲かも。デスキャブのようなちょっと変則的なリズムやリフで切ない。前曲の冬の気配を上手く引き継いでいる。エイトビートの拍子足らずから三連符に持ち込む展開とか、アートにしては文化的過ぎる(笑)終盤の為に別の展開とメロディを用意するところとか、急に水を得たように細かく転がり回るドラムとか、本当にアートか!?って具合だけどでも良い。戸高の歌う少し抜け切らないメロディもまた幻想的でいい具合。しっとりと寂しい余韻を残してアルバムは終わる。
ART-SCHOOL、実に2年半ぶりのフルアルバム。実際はミニアルバム二枚とベスト盤、別働隊KARENのアルバム(こちらも新譜が立て続けにリリース!)、そしてライブと、結構精力的に活動していた。勿論、盟友Sryup16gの解散などのシーンの移り変わりやメンバーチェンジなど様々な状況の変化は大きいが。
サウンド的にはまた大きく変化した。特にUKインディシーンに対するシンパシー(特にフロア的な局面)や、ドラムの交替(木下以外唯一のオリジナルメンバー・櫻井氏を失ったが)によるリズムセクションの再構築など、こういった影響がバンドのサウンドを大胆に改造するためにアルバムの多くの場面で見え隠れする。具体的には初期のグランジ路線とも、第二期以降のギターポップ路線とも一線を画するような、非常にニューウェーブ的で攻撃的で冷ややかなサウンドがかなり増えた。従来持っていたギターロック・ギターポップ的要素も、ちゃんとそういう曲を何曲か入れたり、そういうテイストをダンスチューンに落とし込んだりして処理している。
結構やりたいことを節操無くやっている感じもするが、そこは安定感と相変わらずな木下節が光るソングライティングがカバー。ややダークさが目立つが、相変わらずのポップで簡潔なメロディと、緊張感と不器用な青さを保った歌が光る。そして木下らしさ全開のどうしようもない詞世界も、今回はサウンドの攻撃性と相俟ってやさぐれ気味で良し。
長く続いてきたバンドの変化作として、十分以上のクオリティと彼等固有の美意識や個性を持った作品。私個人としてはダンス路線よりもギターポップをやってもらった方が嬉しいけれど、これはこれでアートの曲調を無理なく広げた感じがあって、中々良いと思う。このソングライティングと歌の妙な安定感を失わないなら、もうどんな曲調だってやれてしまう気がする。
ある雑誌のインタビューによると13曲入りのアルバム『14の魂』の最後のひとつは脱退した櫻井氏とのことだが、その決別を振り切るがごとき力強い変化と変わらぬ鋭さが輝く。次作も期待。出来れば今度はもっと早く(笑)
動画がねえー。試聴はmyspaceの公式ページで。
試聴来た&PVも来た:ART-SCHOOL
PVはDAXとかいうサイト。
どっちも直リン出来ないから面倒臭い。
中々良いです。ていうか『Hunting For Witches』好き過ぎるだろアート。
あの曲大好きだからいいのですが。
という訳で何故かBloc Partyの曲を貼ることに(笑)
アルバムのいい予習になります(笑)
かっこいいよねっ!
彼等の、演奏の楽しさとかよりも曲の完成度のために努力している感じが好きです。
これもそれっぽいかも(笑)しかし嫌なPVだ(笑)確かに楽しくはないな。
このインディロック時代の流れに逆らっている感じ、好きです。
おまけ
世界でも有数の可愛らしい怪獣PV(笑)しかも寝取り寝取られ(笑)どこまでマジなのやら。
なんかウルトラファイトっぽくもある(笑)
さらにおまけ。新曲だそうです。Bloc Partyの。アートの新曲PV,ようつべに無いんだもの。
他の三人はどこか不気味なのに、一人凄く和むマットとおじさんのコンビ。何だこいつら。
アート、myspaceを始める
この記事を投稿した時点ではまだ『14souls』一曲しか挙がってませんが、これから増えていくと良いなと。何せアルバムまで先が長いので。アルバムまでの楽しみが一つ増えました。
あと、興味深いのがフレンドに表示されている他のアーティスト。
日本ではボラとかオウガとかから、ちょっと意外なTHE BAWDIESや、何となく直接的な接点が無さそうな(笑)髭(HiGE)などが興味深いです。
そして洋楽。マイブラにキュアーにデスキャブにブロパ。SYとレディへなんかもありますね。何となく納得のラインナップ。
こういうのってまあ、スタッフがやってるのかもしれないですけど。
あと、6月5日(もう今日か!)の横浜のライブ、七尾旅人と対バンって凄くヘンな感じ。
そもそも旅人的にアートはナシじゃないか(笑)まあ知りませんが。
どっちも大好きなので観れなくて悔しいです。チケット余ってるっぽいし。でも横浜……。
(個人的には、音楽に対するベクトルがかなり違う気がするのです、この二者は
まあ、どっちがいいというものでもないですが。どっちも好きだし)
アートの新譜:曲目
1. 14souls
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
2. STAY BEAUTIFUL
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
3. ローラーコースター
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
4. マイブルーセバスチャン
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
5. HEAVEN'S SIGN
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
6. LOST CONTROL
作詞:木下理樹/作曲:木下理樹、戸高賢史/編曲:ART-SCHOOL
7. tonight is the night
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
8. wish you were here
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
9. don't I hold you
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
10. CATHOLIC BOY
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
11. KILLING ME SOFTLY
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
12. 君は天使だった
作詞/作曲:木下理樹/編曲:ART-SCHOOL
13. Grace note
作詞/作曲:戸高賢史/編曲:ART-SCHOOL
追記:曲目が変わったので差し替えました。
先行発表曲は一曲のみ。ミニアルバムからの収録は無しか。期待します。
なんでM3とM4だけカタカナなのか気になるけど。
そしてまた戸高曲で締めか?今回は一曲だけか戸高。
お馴染み天使ソングも、なんか今回はタイトルが直球(笑)この位置ってことは大曲?
そしてやっぱり8月5日は遠すぎる。メジャーだからしょうがないのか。
アート、リリース予定・新メンバー加入など
良く知らないけど、ビジュアル的にやっぱりギャップがあるなあ。
まあそんなことよりも、その横にいる木下が何かシュール。
オッサン化している。
新曲は爽やかポップ。『1995』とか『エミール』とかみたいな爽やかメロディ。
あっさりしとるが悪くない。ちょっとフック弱いけど。コーラスも爽やか。
「良く晴れた夏の日に海の見える道を車で」系な曲。ギタポですねえ。
ライブはまた秋か。一年おきに地方に来るなあ。
あと、どうでもいいけどアートの公式サイトのあの不穏な雲の感じって、
ガス・ヴァン・サント?『エレファント』な感じのアレ?今更気づいた。
『ミルク』はまだ観てません。
っていうか『グッドウィル〜』と『ラストデイズ』と『エレファント』しか観てないです。
時間が出来たらぼつぼつ観よう。
さよなら邦楽ロック界の千両役者
2ちゃんでセットリストを見たら、トリプルアンコールまでやってた。いいなあ。
しかも終演後、物販で櫻井氏がファンと握手やおしゃべりをしていたそうな。
ああ、なんかいいなあ。こういう雰囲気。
櫻井氏アート最後の日記。
同バンドのギター・戸高のライブ直前の日記。ちょっとやり過ぎかも。受けを狙い過ぎ。
最近本当に更新の少ない木下のブログによる経緯説明。
「脱退の脇に映画の話を書くなよ!何が苦笑だ!」とツッコミ入れたくなるのがキノコらしさ。
櫻井氏はこれから、ランクヘッドなどのバンドのサポートをするそう。
果たしてこれからのアート、特にPVなんかはどうなってしまうのか。
あと誰かドラム新しく入れたりするのか。それともサポートか。
『Flora』の時期のインタビュー。横に座っている!
木下は本当に適当。最初の質問からして返事が的外れな感じだし(笑)
ボーカルも何気に不安定とか言われてるし。
櫻井氏のコメントが、今聞くと結構切ない。
日本ロック界の名男優(書き方がなんか嫌だなあ)の勇姿を。ホームレスの犬の方。
もう見れないのか……。
いちばん面白いのは『左ききのキキ』のPVだけど消えてた。
別にドラムが目立つ曲じゃないけど、好きだから貼ってみるライブ動画。
スタイルとしては、USインディ的なボトムの低さ
(初期アートがニルバーナと比較されてたのは特にこの辺じゃない?)と、
その割に勢い任せなフィルイン(特に初期)が特徴的。
2期以降はポストロック的なスタイルも取り入れたり。いいドラマーでした。
位置の関係上、木下と良く一緒に映るのがとくに切ない。
ドラムってよく抜けたりいなくなったりするパートだよなあ。
くるりとかフジファブリックとか。
どうでもいいけどユニコーンの解散への流れもドラムから(ヤメマン!!!)。
また……
あれま。
まあ結構前から噂にはなってたから、ある程度の可能性は覚悟してたけど。
なんだよこれじゃあPVのクオリティが……。
あれか?またストレイテナーに加入か?でもそしたらシンペイがアレしちゃうか。
これで初期メンバーは木下だけか。
シャーロット、僕を焦がして
At 天神Drum SON
ILLMATIC BABY TOUR 2008
という感じの、ART-SCHOOLのライブに行ってきたのです。
いやあ凄く良かった。
まず開演後一時間ほどトイレタイムの後に準備が始まり、大体8時過ぎてしばらく位から木下達が出てきて始まった。
曲目はこんな感じ。2ちゃんのアートスレから転載。
BROKEN WHITE
夜の子供たち
水の中のナイフ
FADE TO BLACK
エミール
リグレット
DIVA
左ききのキキ
ロリータキルズミー
シャーロット
カノン
I hate myself
斜陽
real love/slow dawn
ILLMATIC BABY
サッドマシーン
UNDER MY SKIN
あと10秒で
君はいま光の中に
BOY MEETS GIRL
SWAN SONG
車輪の下
『シャーロット』!今回のライブでは一番嬉しい選曲か。今回のツアーでこれまではあまり取り上げていないようで、どうせ福岡でもしないんだろうなと思ったらこれだ。凄く嬉しい!しかも立て続けに『カノン』ときた。個人的にはこの辺が凄く嬉しかった。
しかし今日は木下の調子が良かった。一年前に見た時も風邪の割には健闘していたが、今日はそれ以上に気合いが入っている風だった。ともかくシャウトがどれもかっこ良く決まっていたのが良かった。あまり期待していなかった曲でもこうやってライブで聞いたら、その程よい抜け具合のシャウトが大変気持ちよくて良かった。戸高のギターもかなりムチャクチャしながら、アートサウンドを攻撃的かつエモーショナルにアップデートしていて良かったです。『real love/slow dawn』なんかはもう、非常に刺さる感じなサウンドで気持ちいい。
そして本編が『あと10秒で』で終わって(この曲、他の会場では常に一番最後だったのに)、アンコールでメンバーが入ってきてからの「客とのコミュニケーションを図るからどうのこうの」とかいうMCというかやり取りが面白かった。どう見てもヒモに見えない男に木下が「それ、君の妄想だよね?」「(今は彼女とヒモの女の人としか付き合ってないという彼に)ヒモはお前だろ!おっさんは説教しちゃうよ、マジで。」とか言っちゃって、その雰囲気がおよそある程度メジャーな音楽をやっている人っぽさが全然無くて、その辺の学生みたいなノリで良かった。
そして二人目の客に「アートの他に好きなバンドは」と聞くと、彼は答える「ストレイテナー」。メンバー、客共々爆笑。木下、身を持ち崩しながら「今日は楽しんで帰ってください」と。
アホなことやってるなあ。
しかし、最後の2回目のアンコールにはしびれた。客電もSEも流れ始めて、物販の人も何かを叫び始めて、客も帰りかけたところに急にメンバーが登場。「本当はする予定無かったけど、やります」と言って『車輪の下』。これがまた、異様にテンションが高くて、木下のボーカルも気持ちがいいくらいに張り切っていて、流れも含めてとても気持ちがよかった。
全体的に、声がよく通るライブだった。ギターもかなりギャンギャン鳴っていたけど、メインはしっかり歌で、その歌が今日は凄く良かった。独特の不安定さを保ったまま、安定して切れ味鋭く歌えていた。『ILLMATIC BABY』を聴いたリスナーの幾らかが「もうキノコが歌いさえすれば何でもアートになるよね」みたいなのが、大変いい意味で伝わってきそうな、そんな歌が聴けて非常に満足です。
あとは、私の前にいた、自分の女の髪をずっと撫で続けていた男がキモかった。それと、ライブ中に楽しそうに顔を歪めて話すカップルの姿が目立った。なんで俺の前に割り込んでくるんだよ通り過ぎるんじゃないのかよ○ねよ畜生この○○○野郎!
やっぱり、トイレタイム中にやってたThe Novembers(11月のライブだから彼らなのか?)とアートだとやっぱり圧倒的にアートいいな。性質が割と似ているバンドなので、その差と言うか差異はよりはっきりとしている。ノーベンバーズはなんかずーっとぐちゃぐちゃやってるなあってイメージしかなかった。歌のメロディも全然頭に残らなかった。一年前のライブの時は対バンはオウガで、バンドの色も被ってないしどっちも良くて満足したけど、今日はあくまでアートのためにライブに行ったという感じ。
まあ、満足感全快ですけど。シャーロットであんなにかっこいいシャウトが出来る間はアートは大丈夫!次の作品も期待しています。
『ILLMATIC BABY』ART-SCHOOL
![]() | ILLMATIC BABY (2008/10/15) ART-SCHOOL 商品詳細を見る |
発売してから時間経ちすぎちゃったけどまあ、いいや。
1.ILLMATIC BABY
いわゆる冒険作。これまでにもダンス指向なアートの曲はあったけど、それらと大きく違うのは、この曲が分かりやすくダークであること。ニューレイヴ的な、ある種下品で過激なサウンドメイク(無機的で攻撃的なベースラインとか)に乗っかる、下品を通り越してアホみたいな性的比喩を用いた歌詞。歌にもエフェクトが深くかかり、ノイズ気味なギターや、わざとらしい猥雑さを持ったPVなど、いろんな意味でこれまでの「透明感があって文学的なART-SCHOOL」のイメージを壊しにかかっている曲。ある意味、ニューレイヴの「いい意味で」底の浅いダークさをうまく表現している気がしないでもない。
私はまあ、透明感のあるARTが好きなので、この曲を絶賛することはできないけれど、でもこの試みは面白いと思うし、ここからどう展開されるかは気になるところ。
2.夜の子供たち
前曲に比べれば「割と」いつものARTしている曲。曲展開やメロディの繰り返し具合、疾走感がいつもの感じ。ただ、ギターが結構これまでとは違った動きをしていて、自然なフレーズではなくかなり「引っかかる」作りをしている。これは前作収録の『real love/ slow down』などで見られたギター指向の延長だろう。木琴の音も入ってポップ。サビの執拗な繰り返しはしかし、昔なら叫んでいたであろうところを抑えているのが印象的。
3.君はいま光の中に
『光と身体』に比肩しうるバラードチックな曲。ギターの音がより冷たそうな風になっており、メロディも透明感と緊張感と美しさに満ちている。ただ、AメロBメロサビという展開もあって、どことなく普通のJ-Pop的にも聞こえたり。Cメロまで用意してあるし。まあそれでも、独特の透き通った冬をイメージするような寂しい美しさは流石。歌詞にある「絶望や希望を歌うほど若くない」というのはどこか今作の変化具合を象徴しているようにも思える。
4.BROKEN WHITE
疾走曲。だがいつものARTのそれとは異なり、リフを基調としたガレージな曲。非常にシンプルな構成をしており攻撃的なギターがちくちくと刺す下で、もう一本のギターがシンプルなリフを刻む。そのリフといい裏打ちの効いたドラムといい、Bloc Partyの『Hunting For Witches』っぽい。ただサビがちょっと弱い。というかメロディが弱い気が。
5.エミール
個人的には、今作で最もこれまでのARTっぽさを感じる曲。『Butterfly Kiss』や『カノン』などの、穏やかな浮遊感を有するタイプの曲。打ち込みのリズムが四つ打ち生ドラムに絡む。本人はNew Orderを引き合いに出しているが、それやスマパンの『1979』『Perfect』なんかとも共振する、透明感に満ちキラキラしたメロディが大変魅力的。特にアウトロのコーラスはほんとにスマパンみたい。このすてきな浮遊感は、四つ打ちの使い方としては非常に有効だと思う。ギターのメロディも突破力と包容力を兼ね備えていて良い。こういう系統の曲、『Flora』なんかでやってた割とハイファイなポップの一つの完成系じゃね?
6.INSIDE OF YOU
何故か沈痛なイントロから、急に切り替わって拍子足らずのリズムが打ち込まれる。歌メロもリズムに深く沈み、その緊張感がサビでタイトルフレーズの連呼となって刺さるという曲。そのため、どうしてもメロディそのものの魅力は弱め。二回目のサビから鋭いインストパートを経て急にリズムから解放され沈痛さが広がっていく展開といい、かえって一曲目よりもARTらしくない気がする。というか、やっぱりBloc Party的な曲構成に思える。歌詞がかなり少なく、そこに何とも駄目な感じに頽廃した風景が描かれているのが木下的。駄目な大人なんだなあと思う。
ART-SCHOOL、実に8枚目のミニアルバム。どんだけ好きなんだよ!?何故か今回はちょっと値段が高め。石油関係のせい?なら今の状況は皮肉だ。
大きく変化した。かつて『Love / Hate』から『PARADISE LOST』に至までにモグワイ的ギターサウンドを習得した時期の変化と比べても、そのベクトルの違いが目につく類の変化である。まあでも、一曲目に関しては今回限りかもしれないから分からない。
重要なのはその他の曲における変化である。率直にいえば、バンド自体がBloc Party化、というか強く影響を受けていて、それが今回特に分かりやすく露出したという感じか。ギターサウンドの変化が特に重要で、いわゆるモグワイ的な音とニューウェーブ的な音の折衷って感じの音であったりスタイルであったり。
ただ、こういったサウンドイメージは元々のARTのイメージとはそんなに相性は悪くなく、むしろサウンドの適度な洗練と鋭角化を曲に与えている。あとはこういう路線も維持しつつ、『シャーロット』から『IN THE BLUE』に至る陰鬱シューゲロック路線も抑えてくれれば、私は特に何も言うことはない。
あと、ボーカルにここまで全面的にエフェクトがかかりまくっているCDは彼らの作品では多分初めて。生々しさは減少したが奥行きは出ている。
なんとなく、『メロンコリー〜』から『アドア』以降へのスマパンの変遷に似たプロダクション的変化があるようにも感じられる。そんな中でできたM5は、そういった変化を最もスムーズに消化した、なかなか完成度の高い名曲だと思う。
で、やっぱり微妙にアホっぽいPV。こういうのがあるから、なんか安心して支持できる。
「ニューレイヴとか、なんかこんな感じでいいんやろアホ〜」みたいな感じが好き。
あとインタビュー。ネットでこれだけ語られたらロッキンオンジャパンかわいそうです><
あとオオヤマンスルーわろた。
30の大台に入りましたが、キノコ改め木下氏達には頑張ってほしい所存です。
これからもある程度適当にセンスを発揮して(笑)頑張ってほしい。
いやこの適当さがある意味魅力ですから。
なんか新譜にベスト盤もおまけで発売するようです(あるいは逆に見えるのか)
十月かあ。Karenをカウントしなければ本当に一年ぶりのリリースか。
ミニアルバムの方は、既にライブで何回かやってるらしい曲が三曲と、よく知らない曲が三曲か。ライブでやった曲の評判は一曲を除いてまあまあだったからそれなりに期待。あとの三曲のうち、タイトル曲はドーパンのスターが編曲に絡むらしい。まさか雑誌のケンカ対談で言ってたことを本当にするとは。多分ポップになるんだろうけど、あまりきらびやか過ぎる風にはなってほしくないなと。ダンスチューンになっちゃうのかなあ。ちょっと嫌かも。
まあ普通に買う。
ベストの方は、まあ選曲はこんなもんか。『EVIL』の未収録は解せない。あと『foolish』『プールサイド』『real love/slow down』あたりも入るかなと思ってたが選外。『左ききのキキ』選外は予想の範囲内です。『斜陽』はそのまま収録したら録音レベルが悪くて収まりが悪そうなので新録だろうか。あと、やはりというか、後期の曲は少なめなんだな。その中で『IN THE BLUE』を収録したことだけは評価したい、というか、ベストに入れるってことは、今度のライブでもしてくれるんでしょうか。こういう方面の曲を前面に出した方がシューゲファンやらレディへファンやらを引き込めるのではないかと思う。まあ今更か。
あと、『斜陽』新録もいいけど、『汚れた血』の新録こそ聴きたかったなあ。
ベストは買わないかなあ。でもやたら安いのは何でだろう。2310円って。ベスト盤の値段じゃないだろ。
あとは福岡は11月にライブか。ベスト盤から本当に全曲やっちゃうのは嫌だなあ。特にスカーレットやBLACK SUNSHINE、テュペロハニーあたりはがっかりする。
シャーロットやらプールサイドやら汚れた血やらIN THE BLUEやらそういう曲ばっかり聴きたいなあ。
マジでなんで未収録なのか解せない『EVIL』。SHERBETSの『HIGH SCHOOL』にも引けを取らないほどの名曲だと思うんだけどなあ。
うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
やっとライブか。待ちくたびれたぜ!
当サイトは傲慢で頭の固い音楽評論家気取りヤローを装った、
今時ちょっと珍しいART-SCHOOLのファンサイトでーすっ。
ちょうど『左ききのキキ』ツアーから一年か。そしてまたドラムサンか。
ここは人気がどうとか考えるよりも、バンドがファンとの距離を近くしようと取るのがファン心理。
ぶっちゃけこれからアジカンクラスにバカ売れすることは考えにくいから、
ライブである程度以上のファンがニヤリとする選曲で、いいライブをやって欲しいのです。
そしてこっそりと超絶名盤、『Love/ Hate』とも『Flora』とも方向性の違う名盤を作ってくれたら、
西の果て福岡なんぞに住むいち卑小なファンとしては超絶満足なのです。
ぶっちゃけ日本のバンドで現状で大変好きなのはアートと髭だけっす。中二か!
ちなみに髭の新譜は近日レビュー予定。正直、想像していたよりもずっと聴きやすかった。
週末はタワレコのダブルポイントを利用してThe Vinesの新譜を買いたい。やっぱり中二か!
髭ってなんか海外のグランジバンドと発売日が被るジンクスでもあるのかな。
前作はNine Black Alpsと被ってた(輸入盤だけど。そしてタワレコ天神店はその輸入盤を入荷しなかったけどな!)。
それにしても東京の奴等はいいなーあんだけシェルターでライブしといて、
『KINOSHITA NIGHT』までやるのかよ。
友人が昔福岡でやってたそのイベントを見たとかで、メンツを聴くと悶絶しそうになって悔しい。
……それに比べるのも酷だが、今回のこのイベントのメンツはまあ、こんなもんだろうな。
なーんで同じような系統のギターロックで下北沢は溢れ返っているというのに、
いつまでもアートとシロップは特別なんだろう。まあ私だけかも知れんが。
この曲のこのライブ動画はかなり素晴らしいのです。プロとは思えんwwwいい意味でwww
これが去年のライブで観れたのは凄く嬉しかった。あの喜びをまた!
全然関係ないけど、大学の文芸部、ずっとゴースト化していた文芸部に作品を提出するにあたって、もうなんだか自分が楽しければそれでいいので、木下と五十嵐の同人誌みたいな内容の小説を書こうかなあとか思う。あーあ。あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。
今更ながら
アルバム『LOVE/HATE』発売直前のART-SCHOOLのインタビュー。ひなっちが結構しゃべっているところから、彼がバンドの中でそれなりに重要だったのが分かる。っていうか木下よりも分り易くしゃべってるし。
後期アートのインタビューからは考えられないくらいやたら緊張感があるのと、あと凄く居心地悪そうなのが興味深い。この後活動休止しちゃうことを考えるとなおさら。
しかし半年で30曲出してたのか。個人的には、その中に捨て曲は無いと思ってる。本当に絶頂期だなあ。その割にライブの会場が妙に小さくて面白い。福岡はビブレホールってwww
個人的に
『LOVE/HATE』>>『Flora』>>>『Requiem For Innocence』>>>>>『PARADISE LOST』
流石にLOVE/HATE越えは望まないけど、それくらいの良いアルバムを作って欲しい。Floraはデスキャブ的な意味で好きだ。
2003年はリリース的に結構凄い年だと、スヌーザーのディスクガイドを読んで思った。モーサムの『LIGHT, SLIDE, DUMMY』もこの年か。洋楽はラプチャーとかレディヘとか。よく覚えてないや。
『左ききのキキ』
myspaceの方頑張ってしまって、結局日付が変わるまでやれなかった。反省。
まあ最後まで需要は無いんだろうけど。
- アーティスト: ART-SCHOOL, 木下理樹, 戸高賢史
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: CD
1.SHEILA
いきなりのハードコア(気味)ナンバー。不穏なアルペジオからナンバガの『I don't know』のパクリを彷彿とさせるつんのめった攻撃的リズムに展開する。重心の低いラウドな音と鋭いギターの音、そしてシンバルが飛び交うややカオスな曲想。そこをポップに歌いきる木下の歌もどこか吹っ切れ気味で良し。ブレイクの使い方がかなり上手くなったなあというか、緩急のつけ方・間奏の展開のさせ方が個人的にツボ。やけくそなワーミープレイも聴ける。
2.左ききのキキ
前曲の勢いを引き継いでのタイトルトラック。もう既聴感とかそういうレベルじゃねえ(笑)。『Miss World』の焼き直しじゃね?良くも悪くも清々しい開き直りというか。しかしタイトルトラックとしては意外と地味目だ。それを気にしなければ、淡々と空間を埋めるブリッヂミュートのギターが中心のAメロから疾走にスイッチが入る、ちょっと懐かしいあの展開を楽しめる。あと、絶対語感が良かったから付けただけだよなこのタイトル。歌詞、左利き関係ねえwww
3.Ghost of a beautiful view
いきなり歌から始まるミドルテンポの曲。初期ARTのミディアムテンポ的な淡々とした展開だが、第二期を経て音の乗せ方がかなり上手くなった。アコギの音も交えた繊細な轟音は聴いていて心地よい。その上に乗る木下の声もいい具合に音に埋もれていて良い。いつもとは違った意味でサビの英語はアルェーってなる。情景描写をふんだんに使った歌詞の手法は大いに初期っぽい。コーラスも乗っかってかなり爽やかに過ぎていく。相変わらずいいメロディ書くなあ。
4.Candles
今回の戸高曲に与えられた役割はグランジ。ということでやっちゃいました。負けだぞ!「『Smells〜』のパクリだよね」って突っ込んだら負けだぞ!ちゃんとサビ後のYEARまで再現するあたり完全に確信犯ですどうもありがとうございました。退廃感の滲む歌詞に、如何にもを通り越して掛け過ぎなコーラスが必要以上にそれっぽい。笑うしかない。
5.real love / slow dawn
タイトルでスマパンか!?と思ったらBloc Partyでした〜!って曲。いやしかし、これこのアルバムで一番好き!ファンキーでかつ攻撃的な鋭角ギターはまあやっぱりあれなんだけど、でもかっこいい。シンプルなフレーズの積み重ねが利いてる。サビはちょっぴりスマパンか?いやでもこのヘビィな感じもアリ。しかしやはりこの曲の軸はドラム。裏打ちダンスリズムをここまで攻撃的にこなされたら、Base Ball Bearのあれは何なの?って気持ちになる。歌詞も退廃的にぶっ飛んで「ゴムくらいちゃんとしろよ」木下自画自賛のギャグが飛び出す。まあともかく、バンドが緊張感を楽しんでる感じがして嬉しい。多分次のアルバムにこのミニアルバムから入る曲はこの曲なんじゃないかなあと思ってる。
6.雨の日の為に
二分ほどの小曲。締めのための曲であってそれ以上の役割を持たない。クリーンのコーラス掛ったエレキとアコギが一本ずつ、そして木下の歌だけの構成。歌詞は今更また中二すぎて、むしろもう狙ってやってるんじゃないかと疑ってしまうほど。声の劣化を少し感じる。しかし他の曲ではあまり感じなかった。間奏のアコギのフレーズが良いかな。
ポストロック的ギターポップ路線を、日本のポストロックマエストロ益子氏をつかまえて作った『Flora』である程度極めたことに満足したのか、ここで急に方向転換、原点回帰してまたパワーコードゴリ押しのオルタナ路線に帰ってきた。ハハハ成長してるんだかよく分らん。ドラムとかは超進化してるんだけどね。
しかしこのアルバム、殺伐としていながらもどこか楽しげなのが良い。それは、このアルバムがあまりに突っ込みどころが多いことが挙げられる。そもそもタイトルからして「!?」だし(実は日本語タイトルのCDは何気にART初だったりするが)、そのタイトル曲『左ききのキキ』のPVがまた『木下監督、ネタに走る』だし(『家族ゲーム』のパロディを「ただ何となく、面白いかなあと思って」という理由で決行)、「お前それ分かってやってるだろう!?」って感じのパクリとか最後の曲のしょぼさとか色々。こういった突っ込みが決して悪口にならず、「しょうがねえなあ木下は…」と言いながらニヤニヤしつつ楽しんでしまうレベルで展開されてしまうのは、今のバンドの「最早なんでもあり」感のせいかもしれない。実際演奏や曲自体の質は十分に高いので、そういったユーモアも安心して聴ける。
その「何でもあり感」のせいなのか、このミニアルバムの後ARTは新曲のアレンジに苦しんでいるらしい。しかし、バンドとしての充実感は間違いなく右肩上がりな感じなので、この調子で更になんでもありになって、まさかの名盤を作ってほしいものです。そういえばドーパンの中の人が木下とのケンカ対談(笑)でアレンジについてもっと何でもありにするといいよって木下に言ってたけど、まさか真に受けて苦しんでいるのか?
という訳で、『SONIC DEAD KIDS』より前を除くART-SCHOOLの現状における全てのCD音源についての、全曲レビューをここに終了する。需要が全然無いのによくやったなあ自分と思ったが、まあ要するにこれって高度なオナニーみたいなものですよねー。そう思うとなんだか虚しくなってきた。
あ、『左ききのキキ』PVが見つからない。だから貼らない。
『Flora』
- アーティスト: ART-SCHOOL
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: CD
1. Beautiful Monster
大変ポップで前向きな感じでアルバムが始まるのは新鮮。ベースの「圧倒的(笑)」な音(なんか異様にでかい)を中心にしたキラキラギターポップ。サビで流れる程良いコーラスとディレイのかかったギターの渦はまさに益子サウンド!そしてこの曲は最後のサビ前のCメロが絶妙。歌詞のハマり具合とせり上がっていくような雰囲気が眩しくなりそうな高揚感を演出する。この際サビの英語の発音とかは気にしたら駄目です。「嘯く」とか言いながらもちょっとだけ前向きで現実的な歌詞が、少しばかり成長した木下を表していて清々しくもあるし寂しくもある。
2. テュペロ・ハニー(Album Mix)
先行シングル。まあこの位置か。一曲目の方がキャッチーな気がする……。前曲での高揚感の後いきなり「フォーリンダーン、フォーリンダーン」で落とすところはもしかしたらギャグなのかもしれない。最後のサビ前のブレイクが唐突だなあとか、最後あっけないなあとか思うけど、まあ悪い曲じゃない。
3. Nowhere Land
ファンク系の曲。いやらしいギターとシンセの絡みのAメロから浮かび上がるサビへ。このサビのシンセ音が澄んでいて良い。しかしサビの英語はこればっかりはいかんともしがたい。というかお歌が全体的に不安定。奇麗なアレンジにこれが乗るというアンバランスな感じが楽しめるかどうかがポイントか。サビのサウンドの陶酔感は素敵。
4. 影待ち
冷めた感じのイントロからAメロ、そして珍しいBメロを挟んで一気にサビで高揚するミドルテンポの曲。こういう曲構成すると途端にGRAPEVINEっぽくなるなあと思う。ABメロが重たいだけにサビでの上昇に伴う重力感は気持ち良い。ギターの音やフレーズが本当にバインっぽい。つまり良いのです。あの冷めて奇麗な感じ。アウトロが奇麗なままフェードアウト。
5. アダージョ
子供たちの声からイントロへ。バンジョーが後ろで鳴ってるがカントリー感は皆無w水っぽいクリーンなギターが全編で流れる。ずっと浮いているような感じの曲。たゆたう音。サビの英語は(ry
6. Close your eyes
淡々とした感じのミディアムテンポの曲。正直M4.5.6は似てる。世界観が統一されているとも言えるけど。既聴感に溢れている。益子マジックもあまりかかっていない。それでもサビの轟音は奇麗。歌詞の外の歌(おおーとかイエーとか)が多い。ギターソロっぽいものがアウトロにある。
7. LUNA
重たい感じのスローナンバー。スマパンのマシーナに入ってそうな類の。サビのメロは『Love/ Hate』の『イノセンス』から流用。でも「うわあ……」って感じは少ない。夜の海を思わせるような音世界は見事。眠くなるかもだけど。デスキャブっぽくもある。益子マジックを感じる。しかしなんでこのアルバムの木下はやたら歌が下手に聞こえるんだろう。ただそれがかえっていい意味でのダメダメ感(歌詞にもそれが出ている)に合ってて意外といい。
8. Mary Barker
ここで重い雰囲気を変える爽やかな可愛らしいナンバー。戸高作詞作曲ボーカル。ちょっとビートルズっぽいポップソング。しかし音づくりはポストロックからの流れのまま。鐘やら木琴やらの音が楽しげでいい。コーラスも可愛らしく、リズムもハネていて新鮮。まあ木下は書かないタイプの曲。こうやってアルバムを補えるのは第二期ARTの強みだなあ。
9. SWAN DIVE
木下ソロ時代の曲のリメイク。ボーカルの声がソロのころと全然違う。それにギターのフレーズも全然違う。二本のギターによるアルペジオが水中を行くような感覚を呼び起こす。初期ART以前の曲であるため、歌詞の雰囲気がこのアルバムの他の曲と違ってひたすら耽美的で美しい。後ろで鳴るシンセの音といい淡々としたドラムといい、非常に奇麗なアンサンブルは第二期ARTの一つの到達点と言ってもいい。ここからB面というか、このアルバムの美味しい部分が始まる。
10. SAD SONG
前曲から打って変って、切迫した感じの疾走感溢れる曲。アルバム中もっとも身も蓋もない歌詞で面白い。「もう少しで28になる」知るかよ!こんな曲でもクリーンなギターのまま疾走する。サビの英語は(ry最後のAメロの歌詞良い。「『苦しんだ分だけ強くなる』/ そうじゃねえ 弱くなったんだ」。
11. Piano
まさかの三拍子ワルツナンバー。前作の『Waltz』よりもよっぽどワルツしてて笑った。ピアノのシンプルなリフを中心にしたそのメロディは「え、木下こんなのも書けたの!?」という驚きに満ちている。ギターの音が本当に耽美的で良い。ふらふらとしたリズムが儚さを助長する。珍しく英語のサビが上手く歌えている気がする。裏声の使い方といい、RADIOHEAD的な魅力がある曲。というかむしろElliott Smithへのオマージュか。
12. IN THE BLUE
第二期最強曲。もう素晴らしい。『シャーロット』『プールサイド』系統の、シューゲイザーな曲群、そのひとつの極み。Aメロの抑制の利いた民族的リズムから一旦静かになり、そこから怒涛の轟音の渦に突入する様は物凄く豪快で美しい。ベースの音がえぐり込む様で良い。シンセも最大限の貢献で曲の儚さ・脆さを表現する。ギターの音は言うまでもない。冷たく、瑞々しく、美しい。サビの執拗なワンフレーズの繰り返しが轟音に埋もれていくのが非常に鳥肌ものでかっこいい。というか歌ってない歌詞があったなんて。まあいつもの「汚れたらどうのこうの」みたいな。別に無くても(ryその他の歌詞は情景描写が美しく、初期ARTに近い耽美的で退廃的な世界観。圧倒的に映像的な曲。このアルバムのツアーのDVDではさらにパワーアップして最早何のバンドなのか分らないほど素晴らしい。ニコニコから動画が消えてしまったのは痛い。もう、ドラムがエモーショナルでエモーショナルでかっこいいんです。
13. THIS IS YOUR MUSIC
久々にフィードバックなイントロから始まる、爽やか疾走シューゲイザーポップ。RIDEの『Taste』的な圧倒的なポップセンスを見せつける。アルバムの流れを切っていると一部のファンからは不評だが、むしろ前曲からそのまま『光と身体』に突入したら重すぎるだろうという配慮からの収録だろう。歌詞通り「どこまでも飛べるような」メロディが気持ちいい。木下の歌も絶好調でいい。清々しい気持ちになる。
14. 光と身体(Album Mix)
木下版『望みの彼方』(笑)。MIXによってアルペジオの音が透明感を増し、名曲度がアップしている。M9からの流れがこの曲で最高潮に達する。サビの希望と絶望の混じり合った浮遊感はもう何とも言い難い。脆さと力強さが背中合わせになった名曲。
15. Low heaven
ラストはまさかの戸高曲!しかしこれがまた素晴らしい。理想的な締め曲。冒頭のラジオから曲が流れ始め、そこから一気に優しい世界観が広がる。この音づくりはまさに益子マジックの極北!メロディも可愛くも美しく、夢見心地なサウンドがちょっぴり幸福な気持ちを残して夢のように消えていく。ともかく益子さんが圧倒的すぎる。それに上手く乗っかったドラムも大変気持ち良い。浮き沈みする音が最後の歌詞で途切れて曲が終わると、まるで映画をエンドロールまで観終わったときのような感動と寂しさの入り乱れたあの淡い感覚が浮かび上がってくる。戸高GJ!
最初タワレコで聴いた時は「なんじゃこりゃ!?ついに行くところまで行ってしまったなあ」と思い、クソかもと思っていたが、聴きこむごとにその世界観に没入してしまって、今では第二期ARTの一つの到達点とさえ思います。
彼らにとって4枚目のフルアルバム。キャリアの割に意外とアルバムのリリースペースは遅いですが、これは活動休止や、ミニアルバムなどの発売が多いせい。実際リリースペース自体はかなりのものだと思う。Syrup16gといいMO'SOME TONEBENDERといいACIDMANといい、この辺の世代は皆リリースペースが速めで、頑張ってるなあとかファン思いだなあとか思う。バンプはどうかしとる。
前作で試みた『ポストロック的な魅力を注入したギターポップ』路線を、前作以上にポップ寄りに、そして高度に作り上げた快作。ART自身もシングル『フリージア』でその路線の完成度を高めていたが、この作品の音づくりが素晴らしいのにはやはり、益子樹氏の貢献を語らずにはいられない。スーパーカーの『HIGHVISION』のあのキラキラ感をそのままARTに置き換えた(もちろんバンドに合わせてはいるんだけど)その仕事はもう、見事としか言いようがない。瑞々しくも鋭さを決して失わないギターの音から、後ろで楽曲にもう一つ花を添えるシンセまで、アルバム中での氏の活躍は驚く他ない。正直前半の何曲かは結構凡策なのを益子マジックが救っている感さえある。
しかし、それでもART自身もこの世界観に相応しい曲をしっかりと作っている。とりわけ木下の作曲スタイルの変化と戸高曲を入れるようになったことは大きい。『PARADISE LOST』のちょっと背伸びした感じのアレンジよりもずっと自然で聴きやすい曲が並んでいて、まあグランジ大好き少年や「ARTは初期!」みたいな人からすればクソなのかもしれないけど、後期スマパンやデスキャブ、あとペイヴメントのラストアルバムなんかにも通じるよるなメロウでどこか現実的な世界観は大いに魅力的だと思う。そう、一枚としての纏まりがすごく良い。プロデュースのおかげか、世界観がしっかりと一本通っていて、浸るに十分な音が広がっていて良い。蔦屋でデスキャブに「大人のエモ」ってポップがついてたけど、このアルバムもそういった類の魅力がある気がする。まあそれでも情けなくて、青臭くて、そして木下はなぜかキャリア中でもとりわけ歌が下手なんだけれど。中二病を抱えたまま28歳を迎えた木下の姿は痛ましくも結構かっこいいんじゃないかなあ。
しかし何で『フリージア』入れなかったんだ!?アルバムのカラーに十分合ってると思うんだけどなあ。
とりあえずこの路線に満足したのか、この後彼らは方向転換、このアルバムの経験を生かしながらも初期のような獰猛なサウンドを大きく取り上げた『左利きのキキ』(これタイプするとkばっかり打ってて変な感じ)をリリース。それのライブが終ったあとは新しい音源のためにセッションを繰り返すも、最近は苦しんでいるようです。日記でやたら苦しい苦しい書いてるから不安になりますが、またいいフルアルバムを作ってほしいなあ。
『フリージア』
- アーティスト: ART-SCHOOL, 木下理樹, 戸高賢史
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/04/19
- メディア: CD
1.フリージア
ARTの全楽曲の中でも、その神々しさは一番か。優しさあふれるミドルテンポ曲。ボーカルのメロディが既聴感があったりするけど、ギターや木琴が絡むアレンジが大変美しく、ギターのフレーズがメロウで、そしてドラムのブロークンな8ビートが頼もしすぎる。遂に音で天使の行きかう光景を絵にできたなあという感じ。静と動がはっきりしながらも、両方が同じ方を向いて奇麗な世界観を構築する。そしてA-B-A-B-C(!)-B-Aという曲構成。多分こういうラスト前に個別のメロディを置く曲構成をする曲は彼らの作品では初のはず。このCメロの高揚の後の静寂から優しく、だんだん盛り上がっていくところが素晴らしい。あと木琴の活躍とかも。本当に絵になる曲だなあ。第二期のこういう大曲系の中では一、二を争う出来だと思う。あとPVが秀逸wwwリズム隊の二人演技上手すぎるwwwナチュラルすぎるwww
2.光と身体
上の曲と一、二を争ってるのがこの曲wいやあこれまた凄い。イントロのギターの感じが凄くGRAPEVINEしてる。タイトルなんかも凄くそれっぽい感じ。バイン初期の『スロウ』『望みの彼方』とかに近い世界観。つまり名曲。どっしりとした憂鬱めなメロディがサビで一気に飛翔する部分がかっこいい。飛んでるんだか落ちてるんだか分らないこの高揚感!一、二弦の開放弦を使ったギターの響きが切なく美しい。そしてサビの前にブリッヂが入る曲構成。なんだこういうのも書けるんじゃん!と嬉しくなる。多分M1とM2どっちでもシングルのA面にできたと思う。冷え冷えとしている場所で光を探すような。後ろ向きながら前向きでちょっと頼もしい歌詞も良い。
3.キカ
前曲から繋がったまま始まる、ARTにおいて初の「戸高」作詞作曲ボーカルの曲。世界観はARTに合わせてあるが、やはり木下とは違った趣がある。まあ木下曲はメロディ的にクセが強いからなあ。この曲自体はシガーロス的なゆったりポップ。透明で瑞々しいギターの音とアコギ、そしてキーボードの音が良く絡まっている。そして歌が木下より上手い!?まあ木下の方が味はあるし戸高はライブでの安定感に欠けるらしいんだけど。しっかりと曲を支える機械的なドラムがかっこいい。しかし長いなあ。こういう曲調なら仕方がないか。
4.LOVERS LOVER
ラストはシングル中で最も以前の木下らしい曲構成のミディアムテンポ曲。何かミディアムテンポばっかりだなあ。イントロの深いコーラスがかかったギターのフレーズからドラムが炸裂して一気に世界が広がっていくのが美しい。これも『光と身体』にも通じるいい感じに冷めたコード進行が美しい。ドラムのハイハット連打がやたらかっこいい。そしてギターのフレーズがいちいち切れ味があって良い。ディストーションに頼らずに、浮遊感のある「奇麗な」轟音を作るのが本当にうまくなったと思う。あっさりとしたサビもそのまま間奏やアウトロの演奏にスムーズに繋がっていいと思う。頑張りまくっているドラムが途切れてコードストロークと歌だけ残るところが、定番といえども否応無しにかっこいい。
第二期最初のフルアルバムを作った後結構すぐに出たシングル。頭から三曲が5分台で、最後の曲も4分台の曲なため、シングルの癖にトータルタイムはミニアルバム並。平均演奏時間が最も長い彼らの音源は間違いなくこれ。前作までが「アレンジによる」既存のARTの世界観の見直し作業だったとしたら、このシングルはさらに根本的に彼らの曲のあり方を見直すものだった。木下作曲の不文律だったA-B繰り返しの構成を冒頭の二曲で崩していき、更には木下以外の楽曲を投入して、ここに来て初期ARTっぽさはほぼ消滅した。ギターの音はより水っぽさを増し、ドラムは緊張感の演出をさらに推し進め、楽曲は良く練り込まれ、アレンジの仕方が大きく変わった。ここから間は空くけれど、次のアルバム『Flora』の世界観に早くも急接近している。
四曲とも妙に質が高いので、第二期の路線が気に入らない人でもある程度認めてしまわざるを得ないクオリティだと思う。あと、エロと美しさが極端だった『PARADISE LOST』期に比べて、歌詞がより現実志向というか、エロと美しさを駄目な現実でとかしたような歌詞は結構好き。曲が美しくなるのと比例して、いい感じにやさぐれてきていた。大好きなシングルで、完成度は彼らの作品中でも相当高いと思います。まあジャケットで損している気はする。なんぞこれええええ!?
『テュペロ・ハニー』
- アーティスト: ART-SCHOOL, 木下理樹, 戸高賢史
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/12/20
- メディア: CD
1.テュペロ・ハニー
ギターのカッティングといきなりのサビから始まるアップテンポの曲。さっそく益子プロデュースの象徴ビヨビヨシンセが入る。『スカーレット』と似た始まり方ながら、カッティングの音が全然違うことがバンドの音楽性の変遷を思わせる。あと間奏でギターがきっちりとソロを弾いているのは珍しい。しかしこれ、曲自体が「シングル?」って感じの地味な曲な気がする。歌も調子良くてまあキャッチーな方ではあると思うけど。ドラムのハイハットが気持ち良い。
2.その指で
名曲!だからこういうところに名曲しのばせるなと。『クロエ』路線をさらに推し進めたような曲。音自体がさらにファンク的な空間の広がりを感じさせるものになっている。そして益子氏のシンセがいやらしい。いいなあこのシンセ。ベタにならないギリギリのところでいやらしい。最後のサビのまさかのヒートアップが面白い。ギターも『クロエ』の可愛らしいリフから進化し、それっぽい妖艶さがあると思う。抑制の利いたボーカルも効果的。歌詞はもう身も蓋もないほどセックスセックス。それでも駄目さ・情けなさが抜け切らないところが流石としか言いようがない。
3.クオークの庭
また戸高曲を収録。こちらは割と普通目のシンプルなギターロック。しかしこの頃のギターの音は良いな。益子さんすげえなあと思っちゃう圧倒的な音づくりがこの曲のクオリティを相当底上げしている。サビの静かな高揚感が奇麗で良い。歌も相変わらず木下より安定しているwww
『Flora』の先行シングル。まさに『Flora』レコーディングからの三曲であるため、プロデュースはスーパーカーのプロデュースやROVOでお馴染みの益子大先生が行っている。しかし凄いなこの音づくりは。正直強力タッグだった『PARADISE LOST』の音よりもずっと好きだ。空間を感じさせるアレンジとギターのコーラスの掛け具合が素晴らしい。
曲数といい、二曲目が名曲であることといい、表題曲が弱めだということといい、『Love/ Hate』前の『UNDER MY SKIN』の再来のようなシングル。三曲で10分ちょっとと、前シングル『フリージア』と比べると圧倒的に小規模。
そういえば初回生産限定シングルだった。ヤフオクで高値がついてたりするけど、あんまり売れないのはきっとiTunes Storeにこのシングルがあるからだろうなあ。これはいいやり方だと思う。『SWAN SONG』配信してあげてよ元東芝EMI……。
サクッと三つやりました。次はアルバム『Flora』。あと『左利きのキキ』でお終いか。以外と早く終わりそう。
『Missing』
- アーティスト: ART-SCHOOL
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/09/06
- メディア: CD
1.Missing
雑踏の音で始まり、ポップなギターカッティングから曲が始まる。サビの時が淀んでキラキラしている感じがこの曲の肝。やはり音自体が『Flora』期っぽいポップで瑞々しい感じになっている。間奏の光の反射みたいなアルペジオの海は奇麗。ポップでキャッチーな作り。4分丁度とは潔い。何故かPVは木下が監督をしている。どこまで監督として頑張ったのか怪しい。
2.それは愛じゃない
Aメロが『FIONA APPLE GIRL』とほぼ同じなのは残念。ただこっちの方がポップで優しい感じはする。曲自体は3分を切る潔さの中に牧羊的なギターフレーズや奇麗なファルセットが乗るなかなかいい曲だと思う。ギターの音が本当にクリエイションレーベルのアーティストみたいな繊細さをもっていて。その世界観が3分弱をサラッと流れるので、そういうの好きな人は好きになれる曲。歌が多少ヘタっているのは何かこの時期の特徴。なんで『Flora』期は歌が下手く聞こえるんだろう?声の劣化なのか歌い方を変えたのか果たして。最近のライブは歌上手かったしなあ。良く分らん。
3.スカーレット
以下M9までがミニアルバム『スカーレット』収録曲。レビューもそっちのほうにあります。
4.RAIN SONG
5.クロエ
6.TARANTULA
7.1995
8.APART
9.君は僕の物だった
10.LOST IN THE AIR
以下M15までがミニアルバム『LOST IN THE AIR』収録曲。レビューもそっちの方で。
11.FLOWERS
12.羽根
13.刺青
14.I CAN'T TOUCH YOU
15.PERFECT
タワレコ限定・生産限定盤だったため、過去の『SWAN SONG』みたいに「missing」しかけていた二枚のミニアルバムをサルベージするために出されたコンピレーション。新曲二曲追加するのはサービス精神の表れか商売主義か果たして?でもこれは後追いファンや近くにタワレコが無いファンなんかには凄く助かることだから、私個人としては普通に嬉しい。アマゾンのレビューの酷評さはちょっと理解しかねる。
新曲二曲は、まあまずまずの出来。どっちもここでしか聴けないので、ミニアルバム持っている人はそれ売ってこれを買うか、これだけレンタルしてもいいと思う。
2曲目までと3曲目以降の音のギャップが多少あるものの、意外と一枚のアルバムとして纏まっていたりする。本人も『スカーレット』と『LOST〜』は双子のようなものと発言していたし、その辺も狙って発売されたのかも。
だからメンバー頑張りすぎだってwwwwwドラムの人wwwww
『PARADISE LOST』
- アーティスト: ART-SCHOOL, ACO
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/10/19
- メディア: CD
1.Waltz
いきなりグランジっぽさ皆無のモグワイ・シガーロス的ポストロックから始まることで、バンドの変化を雄弁に語った曲。豊かな海を想起させる音づくりはさすがモグワイスタッフが関わっているだけのことはある作り。ボーカルが不安定なのはまあいいかって感じになる。キーボードや女性コーラスなど、ライブ再現不可能要素満載で、ライブで見てみたいけどおそらく無理でしょう。
2.BLACK SUNSHINE
前曲から続けて始まるのは、コードカッティングを軸にしたポップなミディアムナンバー。堅実な作りをしていて、それだけに既聴感もままあり、ちょっと面白みに欠ける気がしないでもないが、きっちりとしたリズムは聴いてて気持ちいい。こういうシンプルな曲でもよく聞くと細かいSEっぽいのが入ってたりする。何故かPVがある。
3.ダニー・ボーイ
アコギと透明感のあるギターが優しいゆったりとした曲。サビの盛り上げもギターの轟音ではなくシンセとコーラスを使用。奇麗で少し洒落た音世界。Aメロをサビの後にもう一回歌う構成はやっぱり好き。透き通っている感じの曲。
4.Forget the swan
これだよこれ!M2なんかよりもこっちのPV作ってよ!個人的にアルバム中一番の出来だと思います。USインディの元気いっぱいでキラキラしてて、ジャリジャリした音で疾走するあの感じそのまま。流石ダイナソーJrの曲名をそのままパクるだけのことはある。ピクシーズチックなベース、ヤケクソ気味で前のめりなドラム。可愛らしいノイズやしょっぼいリフを弾くギター、その中を基本いい感じに抜けの悪い音でしかもFMフィルターがかかったりしながらも突き抜けていく、セックスばっかり歌う情けないボーカル。向こうの国の太陽の下、Tシャツ野郎どもがプールサイドで狂ったように演奏しているかのような勢い。3分10秒!すべてがそれっぽ過ぎて笑えるほど。
5.クロエ
前曲から続けて始まります。こういう演出別に要らないけどなあと思うのは、曲単位でしっかり分けとくとプレイリストを作りやすいからです。しかしこの曲と次の曲の繋ぎ方は多分初めから意図されてたものじゃないよなあ。上手いこと繋いだもんだ。いい曲です。そしていい流れ。MIXが変わって音がややくっきりしている気がします。
6.あと10秒で
前曲のバックで鳴ってた音が鳴ったままこの曲のイントロが始まるところはアルバムの一つのハイライトか。これも多分MIX加減でミニアルバムよりパワーアップしてたはず。飽きやすい感じもするけど、流石にかっこいいなあ。歌詞のヤケクソ加減が好き。この曲までの流れのバランスの良さは評価すべきところ。
7.欲望
ここで急に勢いが途絶えて重苦しいイントロへ。アコギが鳴る荒涼としたAメロから重いサビにという、静と動を強調したナンバー。静のパートの音が奇麗なだけに、動のパートはもっと激しくやってほしかったかなあ。個人的には、別に無くても困らないタイプの曲。『羽根』とかと被るイメージ。
8.刺青
漢字二文字の曲が連続すると少し見栄えが悪いですね。いい曲です。やはり再MIXによって音がくっきりはっきりしてますが、前verと比べるとベースが引っ込んでしまった感じ。こればっかりは趣味ですが、前verの「圧倒的(笑)」なベースの方が好きかも。
9.LOVE LETTER BOX
可愛らしいアルペジオから、ポップなエモ的展開をする曲。トレモロがかったギターが入ってくるのが良い。あとコーラスとか。あと間奏のギターとシンセだけのところとかも可愛い。タイトルとかちょっと前向きな歌詞とかも含めて「可愛らしい」って感じの元気のいい曲。もうちょっと演奏的に毒があったら大好きだったかも。
10.PERFECT KISS
奇妙でファンキーなリフのギターとワウのギター二本の絡みが中心となった、『クロエ』系統の曲。こっちの方が幻想性を剥ぎ棄てて大人的で猥雑な感じを強調している。ドラムのオープンハイハットのタイミングが好き。あとコーラス。コーラス大事だなあこのアルバム。
11.PALADISE LOST
一気に緊張感のある雰囲気になだれ込む、『羽根』やM7的なナンバー。そういうのの中だと一番キレがある気がする。とりわけドラム。こういうドラムをいかにもポストロック〜って曲で聴いても何とも思わないけど、こういうポップソングと絡むとかっこいいなあ。クールに駆けるAメロからやたら神々しいBメロ(サビというほどは盛り上がらない)に入るのがかっこいい。やたらいろいろな音が入っていて面白い。あと終わり方がクール。「盛り上がらない」感じが新鮮で良いが、こんな地味な曲をよくタイトル曲にしたなあとも思う。好きだけど。
12.僕が君だったら
歌やギターのメロディも良く、サビの音の世界観も奇麗なスローバラードだけど、正直かなり印象薄い。奇麗なんだが地味。なんかアルバムの最後に入ってそうな雰囲気、『君は僕の物だった』『PERFECT』とかの系統の曲みたいに思う。これの後に曲が続くから違和感。曲順が悪かったか。神々しい感じのアレンジはいいんだけどなあ。
13.影
イントロが好き。ひょろいシンセにギターが重なり、ベタなメロディになる。Aメロのリズムギターもいかにもすぎるブリッヂミュートで、そこに可愛らしくも飛翔するメロディが乗って、なんだかGet Up Kidsとかに通じる微笑ましい感じの世界観がある。あと間奏のアレンジがいい。後ろのひょろひょろした音がいいんだよなあ。うーんポップだ。ただラスト前の曲としては荷が重いか。やはり曲順が……。
14.天使が見た夢
ああ、こういうもろシガーロス的な子守唄ポップソングはちょっと趣味じゃないです。ドラムに掛ったエコーが奇麗だけど、メロディはいいんだけど、ちょっと眠たすぎる。コーラスとシンセが活躍する。このアルバム、曲によってはギターの目立たなさが凄いんだよなあ。やっぱりギターのかっこいいARTであってほしいものです。しかしだるい。アルバムの最後は爽やかにすっきり終わる方が好きです。
第二期ARTになって作った最初のフルアルバム。前のアルバム『Love/ Hate』からは二年ほど経っている。
レコーディングスタッフが異様に豪華で、モグワイやベルセバのプロデューサーであるトニー・ドゥーガンのスタジオで彼の協力と助言を受け録音し、MIXは彼とそしてあのデイブ・フリッドマンによって行われたという徹底っぷり。さらに一部レコーディングにモグワイのメンバーまで参加していたりしてなんか物凄い。これまでの「下北鬱屈系」の世界観が吹き飛んでしまいそうな布陣である(まあ吹き飛ばなかったのだが。流石木下というべきかハハハ)。
ただ、そうした急激な環境の変化のせいか、色々なサウンド的挑戦を試みて、その結果内容がやや散漫になった感じはある。そもそも一曲目の世界観がなんかそれ以降に上手く繋がっていない感じがする。もう一曲ああいう壮大な曲があったらバランス取れてたかも。あと、前半は緩急の付いた曲順でいい感じに進むけど、後半はちょっと緊張感の足りない感じがする。最後が弱いというか、山場にならず終っていく感じが寂しい。ポップな曲とまどろむ曲とM7.8.11の順番を変えたらマシになるかなあ。あと、名曲『LOST IN THE AIR』をアルバムに収録しなかったり(その代り『刺青』が入ってるけど)。ちなみに彼は次のアルバムでも『フリージア』において全く同じことをします)。折角トニーにMIXまでしてもらっていたのに(初回盤はボーナスディスクとしてトニーMIXの『LOST〜』とデイブMIXの『Waltz』が付いてきます)ああ勿体無い。収録すれば後半に山場が作れたろうに。
という訳で、実はこのアルバム、彼らの4枚のフルアルバムのうちで一番聴きこんでないですし一番好き度が低いです(まあそれでも好きなんだけど)。でも要らない曲を何曲か外して、『LOST〜』入れてプレイリスト作ったら結構いい感じでした。ただM4だけはひたすら誉めたたえたいです。This is Arternative!!!って感じで、本当に大好きです。まあ過渡期だったんでしょうね散漫なのは。個人的には色々なアレンジの曲が入ったカラフルなアルバムよりも、一色はっきりとしたものがあってそれについて展開していくアルバムの方が好きです。ARTだと『Love/ Hate』とこの次のアルバム『Flora』がそれかなあ。どっちも好きなアルバムです。
ちなみに肝心の音の質だけど、それも同じ路線なら次の『Flora』の方が好みです。というか益子氏は凄いな。
とりあえずレビュー終了まであと5枚か。DVDは書きません。持っていないからです。
『あと10秒で』
- アーティスト: ART-SCHOOL
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/06/22
- メディア: CD
1.あと10秒で
第二期ARTの代表曲、なのかなあ。ライブではほぼ必ずやる曲だったはず。まさかのダンスソングっぽい打ち込みを導入した、しかしどう考えてもダンスソングっぽくないシューゲイザーな曲。単調を極めんとするその曲構成は、サビの「なんもねーへ!」の連呼に帰結する。このひたすら愚直でヘタレな連呼が、かっこいいというよりも可愛らしい。ギターはエフェクトを駆使した空間的な作りをしていて、全体的にいい浮遊感を醸し出している。凄いキラキラした、大変キャッチーな曲。
2.汚されたい
ギターのリフが中心となった穏やかな曲。サビのところは以前ならディストーションギターで塗り潰されていたところが、コーラス主体になっているのは第二期ARTの変化を象徴する。適度にメロディアスでいいんだけど、アレンジが薄すぎて地味だ。コーラス大事な曲だな。最後のエフェクトは良い。
3.イディオット
いきなり攻撃的で変態な空間系サウンドと叩きつけるドラムが鳴るアップテンポナンバー。攻撃的なAメロの曲は静かなサビに帰結するのが彼らのお約束。サビ後のトレモロ奏法にほのかに初期の香りはするが、サウンド的進化を感じる良曲。ハイハットが裏拍を刻む、Base Ball Bearなんかが得意とするアレだが、ARTもこのリズムを上手に使うと思う。
4.LITTLE HELL IN BOY
抑制されたサウンドの中を叫ぶように歌うボーカルが印象的な疾走曲。といってもやはりサビでの全開ディストーションギターは避けられ、もっとクリーンで鋭い音が聞こえる。何かよく分らないおしゃべりがまた挿入されている。全体的に薄めのアレンジだけど、それがこの曲では成功している。ドラムの細やかな頑張りに思わずひっそりと拍手したくなる。
5.カノン
メインのアルペジオがThe Cure『High』のパクリであることはファンの間では有名。アルバム中でもとりわけメロディアスでポップなナンバー。この、街中を少しだけ浮遊するような雰囲気が好きです。アコギの音とかコーラスとかがいい具合に入っている。ギターのメロディも歌メロもひたすらポップで美しい。不安定なサビの歌もかえって儚さを感じて良い。爽やかギターポップ路線な曲。歌詞も情景描写に重きを置いていて良い。
6.僕のビビの為に
まさかのインスト。彼らの曲に他にインストナンバーなんてあっただろうか。しょっぼい打ち込みのリズムと、やっぱりしょぼいけどいい味出しているクリーンなギター二本の音が絡む。途中突っかかったりしながらも淡々と曲は進む。特に盛り上がったりもせずに終わる。……何だったんだ?おふざけなのか?
隠しトラック.あと10秒で(別MIX)
ベースの音が大きめで、声に掛ったエフェクトも大きめ、ギターはずっとフェイザーかかってて少し引っこんでるみたいな、原曲よりもやや浮遊感が増したナンバー。しかしそれは違いを探そうと頑張って聴いて初めて分かる程度の違いで、別に収録しなくても良かったんじゃないかなあ。どうせならもろハウス調とかにしてくれた方が面白かったろうに。
新生ART、またミニアルバム。よっぽどだなあ。ちなみに前二作は自主レーベルからだったけど、この作品からはポニーキャニオンからのリリース。一応またメジャーシーンに返り咲いたわけです。
メジャーに行ったからなのかどうかは知らないしどうでもいいけど、全体的に優しい音が増えた作りになっている。以前のような全開ガリガリディストーションギターはこのアルバムでは遂に一曲も聞けない。儚げなアルペジオやコーラスを主体とした曲が多く、初期ARTファンにとってはクソつまんないアルバムか?でも、第二期ARTの方向性がはっきりと前に出たアルバムでもあると思う(と思ったら次作『PARADISE LOST』ではヘビィな曲も入っていたりする)。
最後のトラックは謎だ……。これのせいで収録時間以上に短く感じる、実質五曲に感じるミニアルバムである。
『LOST IN THE AIR』
- アーティスト: ART-SCHOOL
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/09/06
- メディア: CD
『LOST IN THE AIR』はタワレコ限定ミニアルバムで今は絶版。これと前の『スカーレット』をコンパイルし新曲二曲を加えた編集盤『Missing』が販売されているのでそのアマゾンリンクを張る。悪い音源じゃないと思うんだけどなあ。
1.LOST IN THE AIR
複雑化していく後期ARTの中でもとりわけ異色な名曲。シンプルなピアノのリフと8ビートをかなりポストロック的に分解したドラムを主体として、そこにゆったりとしたギター・木琴が乗るAメロからキラキラと高揚するサビへ。強制的なブレイクが強引にこの二つの展開を繋ぐ。5分40秒というARTの全曲中『汚れた血』に次いで最も長い曲中をひたすらこの二つの展開が単調に繰り返されるが、サビのさらに単調で愚直なまでの繰り返しが切実さを表現していて良い。インプロ勝負の『汚れた血』みたいな長尺さとは異なる、曲全体の細やかなアレンジを大切にした長尺曲が増えるのは第二期ARTの特徴。しかしえらくサウンド的に凝った曲である。彼らの他の曲でここまで凝っているのは他には『フリージア』くらいしか思いつかない。
2.FLOWERS
前期ARTのポップさを彷彿とさせる(『レモン』とか『ジェニファー'88』とか)ポップナンバー。とりわけベースの音や揺らすギターの音が初期っぽいというか『レモン』っぽいというか。そんな中でドラムは第二期っぽいいい仕事をしている。こういういい意味でのシンプルさは好き。可愛らしくもあるポップさが光る。コーラスもいい感じ。ギターの音が適度に直球でオルタナしていて良い。
3.羽根
アルバム中で一番重たい、攻撃的疾走ナンバー。引っかかるような演奏からキラキラなサビに帰結する。単純な構成に重厚さを感じるか下らないと取るかは聴く人次第。もう一つ捻りが欲しかったかも。「小3で終わった」とかいう、いつも中二な木下の詞の中でもとりわけ中二なワードが出てくる。「25歳で花が散った」(『Love/ Hate』)んじゃなかったのかよ、と。
4.刺青
深いコーラスのかかったギターのリフが水的なものを想起させるミドルテンポナンバー。ポストロック的な頑張りを見せるドラムは本当に後期ARTのサウンドの要だと思います。もっと評価されていい。淡々としたベースの動きがARTらしい。多分『プールサイド』とかと同系統の曲。この系統の曲は本当に外れが無いです。浮いているのか沈んでいるのか分らないギターの洪水。この曲の聴きどころは間奏からのU2チックなギターとハイハットを利かせたドラムのからみ。ここからサビの絶望的な高揚感へ向かう展開はこのアルバム中でも一番の聴きどころ。
5.I CAN'T TOUCH YOU
ベースの音でかい。初期っぽいというか、どうも彼らの『OUT OF THE BLUE』と酷似しているような気がする。悪い曲じゃないが、焼き直しだしねえ。あまりに自己模倣すぎるかも。嫌いじゃないんだけど……。アウトロも長すぎるんじゃなかろうか。
6.PERFECT
ピアノがまた登場。そして『Love/ Hate』の最後で登場した変なおしゃべりのサンプリングがまた登場。これは逆再生してあるのか?サウンド自体はアルバムの締めらしい緩やかなスローテンポの歌。途中から入るドラムがシンプルながらかっこいい。こういう感じの曲(例えば前作の『君は僕の物だった』とか)の中でもとりわけ静と動がはっきりしていてかっこいい。淡々と刻むブリッジミュートのギターが効果的。後期ARTらしさも良く出た、いい締め曲だと思う。
新生ARTの二作目もまたミニアルバム。本当にミニアルバム好きだなこいつら。前作に引き続き、初期っぽい部分と新しい部分が綯い交ぜになったアルバム。このアルバムの方が前作よりも初期っぽいか。とりわけ『Love/ Hate』期っぽいサウンドが頻出する。しかしM1とM4では進化したサウンドをしっかり聞かせていて、この後に続く流れを掴みかけている。全体的に前作よりもバンドサウンドが良く纏まっていると思う。新ギターも初期と微妙に異なったキャラを出してきたかもしれない。あと、ドラムの曲の世界観への貢献度がどんどん増している。
歌詞とかはよくわかんない。サウンドの曲に占める比重が上がってきた気がする。あと、このアルバムの曲の主人公はやたら失ってばかりいる気はする。まあ歌詞を気にして聴くことはそんなにないけど。

















