『AURORA』 SHERBETS
2009-06-30
ここでなんかインタビューを受けさせてもらったので(28, Jun, 2009)、その補足と言うか、言い訳と言うか。解説と言うか。
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1. 愛はいらない
グランジ的な攻撃的なナンバー。だが、ブランキーのそれよりもシャーベッツのこういう系統の曲は鋭さと神経質さが強調されていて、個人的にはこっちの方が好き。この曲も、単純な繰り返しによる強弱の極端さや病的さがいい具合に響く。途中の止まったり始まったりの応酬がややクドいが、クドいのはシャーベッツではよくあること(笑)ギターの切れは良い。最後のアコギもいい味出している。
2. Merry Lou
ベンジーはキュアーやポーティスヘッドなどが好きという側面を持つが、シャーベッツではそういう側面が特に強調される。この曲なんか、ベンジーの歌が無ければかなりキュアーしている。静寂からブリザードのようなサウンドに突入するのは、ベンジーのギターもあるが、やはりキーボードによるところが大きい。強烈な冷気のうねりを思わせる曲。アルバムに先駆けて発売された『38 Special』にも収録されていた。
3. グレープジュース
イントロからキュアーチックな香り全開の引きこもった繊細さを感じさせるアルペジオが美しい。細く切ないギターソロも、やたら繰り返すのはともかく良い。そしてサビで重力的に力強く陽性に向かったかと思うと、また陰鬱なアルペジオに戻る。この温度的な落差が気持ちよい。特にサビでのフレーズ連呼で上がってから一気に落とす展開は素敵。ともかく、メインとなるアルペジオパートの雰囲気を気に入るかどうかな曲。気に入ってしまえば、妙に長めのアウトロも永遠に続いて欲しいと思えるくらいに美しく感じる。ベンジーは微妙な歌い回しで静寂の中で囁き、寂しく吠える。シャーベッツの多分、ベンジーの求めるシャーベッツらしさという点においての代表曲。流石に二曲連続6分越えはどうかと思うが、気に入ればかなり浸れる。
4. BAR Mie Boo
ジャジーで落ち着いた感じのロカビリー。細いギターの音色と水を打つようなキーボード、そしてベンジーの囁きの対比で曲は進む。ベースがかなりいい仕事をしていると思う。気持ちのよいウネウネ具合。そしてゆっくりと爆発し、歌もギターもどんどん自由になるベンジー。でもどう見てもこれは長過ぎ。
5. トカゲの赤ちゃん
キーボードに導かれて、やはり冷えきった音色のギターとともに冷たい世界観が広がっていく。コーラスたっぷりなギターと重厚なキーボードの中で、神経質に調子を上げ下げするベンジー。ソロのギターも非常に雰囲気に合ったサウンドで好き。歌は同一のメロディを囁き、サビで張り上げるパターンだが、盛り上げ方がはっきりしている。まあ長いが。最後の唐突に崩れる感じが怖い。
6. 勝手にしやがれ
陽性で繊細なアコギの音から、ベンジーのハミングが入る。メロディが繊細でかつ流れるように美しい、「SHERBET」時代を思わせる爽やかさの曲。歌が途切れるところのアコギのフレーズとシンバルワークが素敵。うねるキーボードも静かに曲の世界観を膨らませている。ブランキー時代なら『15才』や『Sweet Days』なんかと同系統か。それらよりももっと牧歌的に繊細で美しい。終盤のドラムのフィルからの展開は本当に爽快感に満ちていて聴いてて気持ちがいい。急に風景が明るく開けていくような、そんな素敵な曲。
7. エスカレーターと彼女の水彩画
割と重厚なリフと繊細なアコギの対比が印象的なインスト。やはり盛り上がる部分では寒冷なサウンドを展開させる。かき鳴らすギターと遠くで神経質なフレーズを鳴らすギターの左右の対比も面白い。だがやはり長過ぎがも。
8. タクシードライバー
M1以上にシンプルで単調なリフに乗って歌う、やはりグランジな曲。結構真剣に単調な中で、不穏なフレーズを弾いたり弦楽器風になったり様々に表情を変えるキーボードがアクセントになっている。「(セックスを)したいぜ!」の連呼はちょっとどうかと思うが、ベンジーらしいヒステリックさ全開である。あと最後の方のギターのうねるリフと絶叫は流石ベンジー。もっと短ければいいのに。
9. チャームポイント
シンプルなエイトビートとパターン化されたベースラインにベンジーの短いフレーズと吸い込まれていくようなキーボードが出入りし、そしてサビでギターがかき鳴らされる。そういうかなりシンプルな構造の曲なのだが、このシンプルさがかえって気持ちが良い。終盤の逆再生やギターのフレーズなど、シンプルなアンサンブルで不思議な世界観の広がりを導く。サビのシンプルなフレーズの連呼も、ベンジーの微妙な抑揚のつけ方によってかなり突き抜けて聞こえる。不思議な疾走感のある一曲。
10. 魔王をぶっとばせ
M3みたいなアルペジオから始まって、徐々に広がりを見せていく。前半はほぼインストで、途中からキーボードが弦楽器風になり、アコギが入り、ピアノが入りギターの音が鋭くなり、半分くらい過ぎてからベンジーが同一のフレーズを連呼し始める。そしてまた冬の嵐みたいなサウンドに突入する。そして唐突にギターを残してブレイクしてからの展開が圧倒的。最後のギターの爆発はちょっとレディへ的。
11. ボーリングクラッシュ
グランジ風なリフを主体として、所々にキーボードがフレーズで絡み、そしてリズムの単調さを維持したまま爆発する曲。アルバムの締めといった感じの曲だが、やはりちょっと長過ぎか。ベンジーのギターが自由になればなるほどに曲が長くなる。そして最後は意外と唐突に終わる。
シャーベッツの2ndフルアルバムにして、シングル『38 Special』を挟んで、ブランキー解散後初のベンジー関連のアルバム。個人的にはこの作品がベンジーのキャリアの中でもベストかも。シャーベッツは元から寒さやそれに付随する孤独について重点的に取り組んでいたバンドだったけれど(1stが『シベリア』だし)、その頂点がこのアルバムだと思う(個人的には同じ寒そうなコンセプトの『ミラクル』は今ひとつだった)。
そのサウンドとしては、ベンジーが繊細で冷えきったアルペジオからブリザードのような激しいギターまでを弾き倒し、その世界観を福士さんのキーボードが更に広げるといったもの。やはりこの役割分担が、シャーベッツにあってブランキーに無い大きな魅力の一つだと思う。曲においても、ブランキーや後のユダ的な猥雑さやファニーさは徹底的に削ぎ落とされ、ひたすらに神経質さと表裏一体の繊細さを追求したものとなっている。その世界観にはベンジーが敬愛するキュアーなどのアーティストの影響を見いだすことが出来て、ああ、ベンジーもやっぱり他の音楽と繋がっているんだなあと思い、なんか良い。
ブランキー以外の浅井健一関連のバンドにおいてしばしば「緊張感が無い」と言われることがあるが、それはシャーベッツにおいては必ずしも当てはまるものではなく、少なくともこのアルバムにおいては完全に不適切だ。徹底的に突き詰められた緊張感もまた、サウンドの冷徹さの構築に欠かせないものだし、またそういったストイックさがあるからこそ、M6が非常に開放感を持って聞こえる。
ただ、ベンジーがあまりに自由過ぎるせいか、「オレが満足いくまでギター弾いて歌うまでが曲」という形式がシャーベッツではよく見られ、特にこのアルバムはそのパターンが多い。一曲一曲が冗長気味なので、アルバムの雰囲気に入っていけない人にとっては苦痛かもしれない。だけどその分、ベンジーはここで自信のこのアルバムのような繊細さ・寒冷性を思う存分追求していて、それはしっかり魅力的な音楽となっている。むしろ「ブランキーはよく分からない」とかそういう人が聴くと気に入るかもしれない、そんなアルバム。
「中村一義」な新譜に期待大!?
2009-06-29
なんかかなりワクワクすっぞ。![]() | 世界のフラワーロード(DVD付) (2009/07/08) 100s 商品詳細を見る |
雑誌でもやたら言葉を尽くしてべた褒めしまくりだし、2ちゃんの中村一義スレでさえも、視聴会に行った人が「これはいい!」と言っていたのでかなり期待が持てる。実際先行シングルの四曲も結構好きだし(『ミス・ピーチ!』はそんなに好きでもないが)。
コンセプトもいい。自分自身の原風景(フラワーロード)を見つめることから世界へ拡散していくようなスケール感があるとかインタビューかなにかで言っていたので、そして全然「100sっぽくない、むしろソロっぽい」とのことなので、物凄く期待できる。個人的には『金字塔』+『100s(アルバムの方ね)』みたいな感じを想像しているけれど、果たして。
『魔法を信じ続けているかい?』とか、タイトルだけで期待満点だって。
『そりゃそうだ』のPVが消えているようなので、代わりにこの曲が主題歌な映画のトレイラーを。
これもいつ消えるか分からん(笑)『モノアイ』PV。やはり中村くんの多重コーラスは素晴らしい。
あと麻生久美子さん可愛いし、こういう雰囲気もなんかいい。みんなカメラを持って街へ出よう!
6月30日追記:なんか新しい曲のPVが公開されてました。抑制した感じがいいな。
以下は私が撮影したフラワーロード。やはり実物を見ている分、期待も想像も膨らむ。
魅惑の佐内正史ごっこ(笑)本当に楽しみ楽しみです。









発売日は7月8日。
『帝都高速度交通営団』って程よい中二臭がする
2009-06-27
実はマイコーよりもこっちにビックリしてました。東京メトロと都営地下鉄、統合へ
何これ!?超かっこいいんですけど。
まさに「日本最大の地下組織」ワロタ。
私は個人的に東京で地下鉄の乗り継ぎに失敗して、余計に200円払ってしまったことがあるので、こういうのは助かります。福岡住まいだから滅多に利用しないけど(笑)でもかっこええなあ。

田舎者が東京に来て、まず始めに爆笑して、そして次第に恐ろしさを感じるマップ。
初めて観た時はいつ自分の爆笑が歯の震えに変わっていたか気付かなかった(笑)
文句無しに世界最大級の密度だそうです。これでも足りないくらいなんだから恐ろしい。
路線図だけ見て言うと、大江戸線の大江戸具合(笑)は結構好きです。かっこいい!
あと浅草線の意味不明具合も(笑)まさかの五反田―浅草に初めて知った時は爆笑しました。
浅草線利用者の方々本当にすいません。

福岡なんて、ピローンとしたのが左右に伸びて、そこからアホみたいに誰得って感じの路線がペローンと伸びてるだけなのに(そのシンプルさ小規模さが福岡のいい所ではあるんですが)。正直ヘンな劣等感を感じている所はあります。何だこの感覚……?ただのミーハー?
この画像はまだ七隈線開通してないな。しまった。

でもこうやって見たら意外と福岡もかっこいい。福岡の街は結構平野部が細かったりするので、山の間の平地いっぱいに街が広がっていて、そこに線路も走っているイメージ。ある意味洗練されている、のでしょうか?
マイコー死亡確認
2009-06-26
マイケル・ジャクソンさんが死去最近は本当に影響力の大きな人の死が多すぎる。まるで現実味が無い。でもきっと事実なんだ。
マイケル・ジャクソン死亡。
どうでもいいけど、上にリンク張ったヤフーの動画の多くは私のマックからは一切見れない。
こういう所がヤフーは本当に駄目だ。ヤフーメールはそれなりに便利だから使っているけど。
マイケル・ジャクソンに関して、私はまるで思い入れが無い。まともにアルバムを聴いたことすら無い。
せいぜいスリラーのPVを面白がって観る程度だった。
むしろ私は、彼が死んだことで彼が所有していたビートルズの版権が自由になって、iTunes Storeとかでもビートルズの曲をお求めになることの出来る時代が来るのかしらとか考える。ビートルズの楽曲はともかく彼がネックだった部分は確かにあったから。この考え方は死者に鞭打つような感じかもしれないので、批判されても仕方が無い。
マイケルのウィキペディアの記事を見る。彼は本当に典型的なポップスターだった。輝かしさの裏でどうしようもない頽廃を抱えていたのは子供の時から最後まで変わらなかったし、強いコンプレックスと、それでもポップスターであり続ける姿勢などもいかにもだった。
訴訟・整形・ネバーランド、あらゆる方面からツッコミを入れられるのもまたポップスターの仕事だと、それを世界最大級の規模で証明したのが他ならぬ彼だったろう。エンターテイメントとは毒の花であると。
意味も誠意もあるのかまるで分からないが、とりあえずは追悼。
何が何やら分からない。
懐かしのマイケルファンタジー。フラッシュ全盛期もまた、それなりに遠い昔か……。
暑過ぎるので、せめて涼しい曲を聴いて
2009-06-21
暑すぎる。夏か。ということで、涼しい曲を聴きたい。というか最近は何故かSHERBETSばかり聴いているのですが。
「これぞシャーベッツ!」て感じの曲。こういう路線はブランキーよりも雰囲気があって良いと思う。
ところでこういうイラストが変化していく感じのPVっていいですよね。
何故かようつべよりもニコニコの方がPVが多いことがある。シャーベッツから二つ目。
『ダンデライオン』とかそういうタイプの曲の一種の完成系。普通に素敵な曲。売れそうなのに。
思うに、シャーベッツにはロックンロールよりもこう、爽やかな曲か幻想的な曲の方が似合う。
いや、ロックンロールもいい曲はいいんですけど。
The Cure。キュアーのポップな透明感ってのは、その後のインディポップの一つの路線を築いた感がする。心地良い涼しさ。寒いか?
もう一曲キュアー。ギターポップの永遠のテーマソング。
ベルセバ。どこかのファンが作った動画。可愛らしくって、そして美しすぎるっす。
チャーリーブラウン……。
モグワイ。泣く子も黙り、凍り付き、そして涙する。鳴ってる周りだけ圧倒的に冬。
トクマルシューゴ。沢山楽器があるのに、総体として凄く透明。そして不思議なワクワク感。
ところで、日本の夏というのは何故にここまで「透明」と対極にあるような鬱陶しき実感に満ちているのでしょうか(笑)じっとり暑い……。日本にももっと透明な「夏」がある筈なんですが。
スマパン。曲の爽やかさの割に強烈すぎるPVで冷や汗(笑)ムゴ過ぎて逆に笑えてくるPV。
一応、不快になりたくない人は注意。私たち、まだ生きてるのよねこれが。
ジム・オルーク。どうでもいいけど日本とボサノバって今ひとつ相性が良くないように思う。
国民性が合わんのか。勤勉な日本人ってボサノバ聴く余裕無さそう、みたいな。
って私は西洋気触れか。
ギャラクシー500。途中で終わっちゃうPV。もうすぐ七月か。









